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2016年06月29日

タイム・ラッシュ 天命探偵 真田省吾

タイム・ラッシュ 天命探偵 真田省吾  神永学

タイム・ラッシュ―天命探偵 真田省吾 (新潮文庫)

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 探偵事務所で働く真田省吾が人の死を予見する志乃の悪夢を回避するため仲間と奔走するクライムミステリー。

第一章 Initial Dream
 母と買い物に行く道程で事故に会った志乃、運ばれた病院で寝かされているときに一家惨殺の夢を見、慌てて起き上がると母の死を告げられる。

第二章 Encounter
 あの日からしばしば人の死を夢で見続けてきた志乃はその死を回避しようと父の秘書・長谷川の協力のもと現場となるであろう場所へと幾度と無く赴くが毎回夢どおりに終わってしまっていた。
 そんな中、ある男が殺される予知夢を見た志乃は夢の中で見た場所へと向かうとその男の巻き添えで死ぬはずだった少女が、男の浮気調査で張っていた真田のとっさの行動により助かる。

第三章 Change for the……
 前回、真田が少女の命を救ったことで、志乃は真田いる探偵事務所にある女子中学生を見つけ出し監視してほしいと依頼を出す。
 不自然な依頼に不信感を持つ探偵事務所の面々、そして志乃の持ってきた似顔絵に見覚えがあった所長の山縣は二章で死んだ男が浮気ではなく麻薬の取引に関わっていたことなどから昔のツテもあり刑事の柴田と情報交換する中で志乃の依頼してきた中学生が柴田の娘であることを告げる。
 一方、志乃の監視をしていた真田は志乃の予知夢のことを聞かされる。その中で志乃が過去に見た一家惨殺事件の唯一の生き残りが自分だということでそれを信じることに。真田がその生き残りだと言う事は公表されていなかったことから探偵の面々も中学生の死回避向けて動き出す。
 しかし、連れ去られる中学生を追う中で山縣が撃たれてしまう。

第四章 Choice
 昔、麻薬の組織を追っていた真田の刑事の父親、麻薬の売買に関わっていた男、組織犯罪対策課の刑事・柴田の娘、死を予見した人たちに法則性を見出す中、自分の父親が死ぬ夢を見た志乃。
 志乃の父、中西運輸の中西の死を回避し麻薬取引の容疑で逮捕となったと思った瞬間、中西が撃たれ「志乃、逃げろ」と言う言葉を残して死んでしまう。

 山猫のドラマを見てどうかなと思って山猫は見送ったのですが、アニメの八雲は好きだったのでコレを購入、面白かったです。
 話の主軸は重めのミステリーですが、割と全体の感じはポップ?です。事件の度にバイクを大破させる真田が特に、ほぼバイクが武器扱いっていう。ミステリー要素もそこにそんなに重きを置いてない風で進むので黒幕は意外でした。そこら辺の真相は激重でしたけどね。志乃パパは不憫な人でした…。






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posted by 那由他 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年05月27日

探偵の鑑定T

探偵の鑑定T 松岡圭祐

探偵の鑑定1 (講談社文庫)

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 バーキンを使った詐欺事件の依頼とそのカバンの鑑定で出会った玲奈と莉子。人の死とは無縁の世界で生きてきた莉子がその身を狙われることになるミステリーアクションクライムサスペンス。

 交際クラブを冠した高級店の裏サイトを通じて知り合った女に、会って直ぐお金を要求され渡すと目の前でバーキンにしまうのを見て、バーキンを置いてトイレに立ったきり居なくなるとバーキンの裏に大きく穴が開いていてお金も消えてしまった。
 女を好きにしても良いという話に釣られて行った男は警察に相談するわけにも行かず、沙崎玲奈が勤めるスマ・リサーチ社に女の行方を捜してほしいと依頼に来た。
 しかし、男の言い分だけではストーカーなどの懸念もあり乗り気ではない須磨。そんな中、調査業協会からの呼び出しで会議へと赴くと、同様のバーキンを使った詐欺に遭った男が他の探偵会社にも来ているとのこと。それらのバーキンが持ち込まれた先の凜田莉子が鑑定士を名乗っているがその実、多数の事件を解決しており記者や警察にも知り合いがおり鑑定の仕事を隠れ蓑に届け出をしないで営業している潜りの探偵なのではという嫌疑が持ち上がる。
 協会からこれらの調査を押し付けられた須磨は玲奈と琴葉に莉子の調査を任せ、自分たちはバーキンの女の素性を探る。
 莉子の素行調査に乗り出した玲奈と琴葉、しかし探偵とはどうも思えないのほほんとした莉子とどうにも頼りなげな記者の小笠原は偽警官に何の警戒も無く襲われそうになる。莉子を張っていた玲奈と琴葉だったが思わず助けに入り、そのまま莉子をスマ・リサーチ社で匿うことになる。
 莉子の鑑定でバーキンが本物であることから金を詐取しようとも何ら得にはならなず、須磨等の調査から女が暴力団の孫娘であること等が分かってきた。
 力ずくで関係者から情報を得ようとする玲奈に対し、推理と説得で目的に向かう莉子。
 次第に感化されていく玲奈。
 そして須磨も玲奈と琴葉に探偵という仕事からは離れさせた方がいいのではとなっていた矢先、莉子が攫われてしまう。

 「万能鑑定士Q」が好きで買ったのですが「探偵の探偵」寄りでした(バイオレンス)。講談社から出てるのでまあそうなりますよね。小笠原さんが角川辞めちゃうのは嫌だな。
 探偵の探偵はドラマしか見てないので分からないけど、須磨と桐嶋がかなりの武闘派で驚きました。ドラマの方ではそんな感じじゃなかったので。
 全2巻のようですね。どうやら探偵の探偵も万能鑑定士Qもこれが最後らしいく悲しいです。莉子と小笠原には平穏な生活を送ってほしい。






posted by 那由他 at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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