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上海でも年金危機
毎年赤字100億元、土地譲渡金などで補てん
中国誌「中国経済週刊」によると、年金の財源となる上海の社会保険基金の赤字が深刻で、毎年100億元の補てんを必要となっている。
網易が報じた。
上海市トップの兪正声・共産党書記は、先ごろ開かれた市人民代表大会と政治協商会議で、「社会には多くの低所得者がいる。例えば年金生活者の年金はとても少ない。上海市の年金は、北京より低い毎月1800元だ」と述べた。
財務局によると、上海市の2010年の財政収入は前年比13%増の2873億6000万元と全国トップクラス。
しかし、同局の担当官によると「今はやりの『支出型の貧困』だ。見た目の収入は多いが、支出も多い。特に社会保険基金でその傾向が強い」と述べた。
年金受給者の急増が原因だという。
上海市発展改革員会の関係者によると、国有企業からの収益と土地売却益を社会保険基金の補てんに充てている。
2010年に国有土地使用権の譲渡収入は579億元に上る。
しかし、別の関係者は「土地使用権の譲渡収入は、低所得者向け住宅の建設費用などに使われるもの。年金の穴埋めに流用すると、住宅建設やその前提となる用地取得の費用が足りなくなる」と話している。
(編集担当:中岡秀雄)
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