ミカンからエタノールを製造する施設が完成
ミカンの搾りかすからバイオエタノール燃料を製造する実証プラントの完成式が25日、松山市安城寺町の飲料製造会社「えひめ飲料」の工場で行われ、愛媛県の加戸守行知事ら関係者がプラント前でテープカットを行った。
県が愛媛大やえひめ飲料などと共同で技術開発に取り組んでおり、工場の敷地内に高さ18メートルの発酵槽や蒸留棟などを建設した。
ミカンの搾りかすから作る脱汁液100立方メートルから5キロ・リットルのエタノールが製造できるよう設計。
自動車燃料として5キロ・リットルのエタノールを使用すると、同量のガソリン使用に比べて6・4トンの二酸化炭素が削減できるという。
ミカンからエタノールを製造する施設は全国で初めてで、来月中旬から来年2月末まで製造実験を行う。
県は製造されたエタノールを併設のボイラーで燃焼して性能を確認し、県公用車の燃料や化粧品の原料として利用することも検討するとしている。
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