2011年06月18日
皆のもう一人のお母さん
先日久しぶりに、僕が幼少時代を過ごした大自然の広がる天竜市に行ってきた
天竜の自然の匂いを懐かしんでいると、学生の時に良く行ったお好み焼き屋さんのおばちゃんの事をふと思い出した
・・・
あれは確か高校二年の時の事。
僕はソフトテニス部に所属していて、毎日部活に明け暮れていました。
ある日、いつものように部活を終えて部室で先輩達と話をしていると、一人の先輩が、『お腹が空いたからいつものお好み焼き屋で食べてから帰ろうぜ』と言った。
そのお好み焼き屋は学生の間では有名で先輩達もいつも行ってたみたいだったが、僕はまだその時、そのお好み焼き屋の存在を知らなかった。
天竜警察署の横辺りにあるちっちゃなお好み焼き屋『よりみち』
そのお店はお婆ちゃんたった1人で切り盛りしていて、学生のお客が圧倒的に多い。
僕が初めて行った日も、他校の生徒数人が既に店内にいた。
そのウチの1人が『おばちゃん、俺昨日彼女にさ〜・・・』と、友達に話掛ける様におばちゃんに話掛けた。
それに対しおばちゃんは、『○○○(名前)、またあんたは・・・』と本当の親の様に説教をする。
説教をされた生徒は素直におばちゃんの言う事を聞いていた。
話が一段落したのか、先客の他校の生徒は帰り支度をし、帰る間際に『ありがとおばちゃん。やっぱおばちゃんにはかなわんなぁ』と一言行って帰っていった。
そして、他校の生徒のテーブルを片づけこっちへやって来て、こう言ったった。
『お疲れ〜何ぃ今日も来たの〜』
会話の流れからすると先輩は昨日も来たみたいだ。
先輩と他愛無い話をしながらおばちゃんは、油をひきに僕の前へとやって来た。
それがこのおばちゃんとの僕の出会いだった。
それから僕は高校を卒業するまでしょっちゅう通い続けた。
嫌な事があった日、嬉しい事があった日、何も無くても通った。
金額もリーズナブルで、学生はワンコインでお釣りが来る400円
(500円だけど学生は100円割り引き)
味もそこらの『お店屋の味』では無くて、家庭的な優しい味がしたのも魅力だったが、やっぱりそんな事よりもやっぱりそのおばちゃんと話をしたかったから通った。
突然そのおばちゃんの事を思い出した僕は、今もやっているか定かでは無かったが、そのお店があった場所に久しぶりに行く事にした。
あのおばちゃんに会いたくて・・・
なんて言ったって約10年も前の話。
店はもう存在しないかも知れない。
この時,時間は18時を回っていた・・・
赤ちゃんでも安心のお水
天竜市なので、街灯があっても街灯から次の街灯までの間隔が広く、全く街灯の意味をなさない。
見つけるのに時間がかかると思っていたが、意外にも早く見付かった。
それは・・・
あの時から十年経った今も営業していたのだ。
お店の前に来た瞬間
何故か入るのを躊躇うもう1人の自分がいた。
『もしおばちゃんが、俺の事を覚えていなかったら・・・』
入り口の前で入るのを躊躇っていると、僕の人影に気付いたのかおばちゃんの声が聞こえた。
『そこで立っていてもお腹いっぱいにならないから、中にいらっしゃい』
おばちゃんの声を聞いた瞬間!!
躊躇っていた自分を忘れ、お店の玄関の扉を開けていた。
そして店内に目をやると、そこにはあのおばちゃんが立っていた。
おばちゃんも、店の雰囲気も、匂いも、全く10年前と変わっていない。
あの当時のまんまだった。
更に本棚に目をやると、あの頃、色んな事を書いた『落書きノート』が黄ばんではいたけどそこにあった。
『落書きノート』は今も続いているみたいで、当時2冊だったのが今では既に20冊にもなっていた。
相変わらず学生に愛され続けている『よりみち』
お好み焼きの値段もあの時と全く同じ。(学生は400円)
この時ある疑問が僕の頭の中に浮かんだ。
『おばちゃんっていったい幾つ』
僕が高校を卒業して10年だから十歳は年をとっているはず。
だとしたら・・・
僕は思い切って年を聞いて・・・驚いた。
なんと!おばちゃんは今月で80歳だと言うのだ。
80歳で今もなお、1人でこのお好み焼き屋をやっているのだ。
一時は体調が悪かったり、色んな事への葛藤で閉めてた時期があったらしいが、今は元気に営業している。
このおばちゃんに話を聞いて貰いたくて、たくさんの学生達がお店にやって来る。
親に言えない悩み、彼氏彼女に言えない悩み、先輩や後輩には話せない悩み。
これに対しおばちゃんは、間違っている事をしていればキツく叱るし怒る。逆に良い事をすれば褒めてくれる。
他人なのに凄く親身になって聞いてくれる。
まるで我が子のように。
この人情味溢れるところが、このおばちゃんの良さなのだ。
こんな人は滅多にいないだろう。
今回ほんとに会いに行って良かった。
おばちゃん
手作りの会員カード
高校の時良く来たのがわかる
《車買取》CMで有名なハナテン
天竜の自然の匂いを懐かしんでいると、学生の時に良く行ったお好み焼き屋さんのおばちゃんの事をふと思い出した
・・・
あれは確か高校二年の時の事。
僕はソフトテニス部に所属していて、毎日部活に明け暮れていました。
ある日、いつものように部活を終えて部室で先輩達と話をしていると、一人の先輩が、『お腹が空いたからいつものお好み焼き屋で食べてから帰ろうぜ』と言った。
そのお好み焼き屋は学生の間では有名で先輩達もいつも行ってたみたいだったが、僕はまだその時、そのお好み焼き屋の存在を知らなかった。
天竜警察署の横辺りにあるちっちゃなお好み焼き屋『よりみち』
そのお店はお婆ちゃんたった1人で切り盛りしていて、学生のお客が圧倒的に多い。
僕が初めて行った日も、他校の生徒数人が既に店内にいた。
そのウチの1人が『おばちゃん、俺昨日彼女にさ〜・・・』と、友達に話掛ける様におばちゃんに話掛けた。
それに対しおばちゃんは、『○○○(名前)、またあんたは・・・』と本当の親の様に説教をする。
説教をされた生徒は素直におばちゃんの言う事を聞いていた。
話が一段落したのか、先客の他校の生徒は帰り支度をし、帰る間際に『ありがとおばちゃん。やっぱおばちゃんにはかなわんなぁ』と一言行って帰っていった。
そして、他校の生徒のテーブルを片づけこっちへやって来て、こう言ったった。
『お疲れ〜何ぃ今日も来たの〜』
会話の流れからすると先輩は昨日も来たみたいだ。
先輩と他愛無い話をしながらおばちゃんは、油をひきに僕の前へとやって来た。
それがこのおばちゃんとの僕の出会いだった。
それから僕は高校を卒業するまでしょっちゅう通い続けた。
嫌な事があった日、嬉しい事があった日、何も無くても通った。
金額もリーズナブルで、学生はワンコインでお釣りが来る400円
(500円だけど学生は100円割り引き)
味もそこらの『お店屋の味』では無くて、家庭的な優しい味がしたのも魅力だったが、やっぱりそんな事よりもやっぱりそのおばちゃんと話をしたかったから通った。
突然そのおばちゃんの事を思い出した僕は、今もやっているか定かでは無かったが、そのお店があった場所に久しぶりに行く事にした。
あのおばちゃんに会いたくて・・・
なんて言ったって約10年も前の話。
店はもう存在しないかも知れない。
この時,時間は18時を回っていた・・・
赤ちゃんでも安心のお水
天竜市なので、街灯があっても街灯から次の街灯までの間隔が広く、全く街灯の意味をなさない。
見つけるのに時間がかかると思っていたが、意外にも早く見付かった。
それは・・・
あの時から十年経った今も営業していたのだ。
お店の前に来た瞬間
何故か入るのを躊躇うもう1人の自分がいた。
『もしおばちゃんが、俺の事を覚えていなかったら・・・』
入り口の前で入るのを躊躇っていると、僕の人影に気付いたのかおばちゃんの声が聞こえた。
『そこで立っていてもお腹いっぱいにならないから、中にいらっしゃい』
おばちゃんの声を聞いた瞬間!!
躊躇っていた自分を忘れ、お店の玄関の扉を開けていた。
そして店内に目をやると、そこにはあのおばちゃんが立っていた。
おばちゃんも、店の雰囲気も、匂いも、全く10年前と変わっていない。
あの当時のまんまだった。
更に本棚に目をやると、あの頃、色んな事を書いた『落書きノート』が黄ばんではいたけどそこにあった。
『落書きノート』は今も続いているみたいで、当時2冊だったのが今では既に20冊にもなっていた。
相変わらず学生に愛され続けている『よりみち』
お好み焼きの値段もあの時と全く同じ。(学生は400円)
この時ある疑問が僕の頭の中に浮かんだ。
『おばちゃんっていったい幾つ』
僕が高校を卒業して10年だから十歳は年をとっているはず。
だとしたら・・・
僕は思い切って年を聞いて・・・驚いた。
なんと!おばちゃんは今月で80歳だと言うのだ。
80歳で今もなお、1人でこのお好み焼き屋をやっているのだ。
一時は体調が悪かったり、色んな事への葛藤で閉めてた時期があったらしいが、今は元気に営業している。
このおばちゃんに話を聞いて貰いたくて、たくさんの学生達がお店にやって来る。
親に言えない悩み、彼氏彼女に言えない悩み、先輩や後輩には話せない悩み。
これに対しおばちゃんは、間違っている事をしていればキツく叱るし怒る。逆に良い事をすれば褒めてくれる。
他人なのに凄く親身になって聞いてくれる。
まるで我が子のように。
この人情味溢れるところが、このおばちゃんの良さなのだ。
こんな人は滅多にいないだろう。
今回ほんとに会いに行って良かった。
おばちゃん
手作りの会員カード
高校の時良く来たのがわかる
《車買取》CMで有名なハナテン