こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
あともう少しで、Ubuntuのインストールの解説も終了です。今まで通り、トリビア的な知識も織り交ぜて解説致しますので、おつきあい下さい。
今日は、項番Hのプロファイルの設定からです。
A欠番
B言語選択
Cキーボード選択
Dネットワークの設定
Eプロキシーの設定
Fアーカイブミラーサイトの設定
Gストレージの設定
Hプロファイルの設定
IUbuntu Proアクティベーションの実施
JSSHの設定
Kパッケージの導入
[Hプロファイルの設定]
以下がプロファイルの設定画面の概要なのですが、順に解説していきましょう!
1)Your name □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
2)Your server name □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
3)Pick a username □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
4)Choose a password □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
5)Confirm your password □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
1)では、あなた自身の本名またはハンドルネームを入力します。この項目は任意に設定できます。
2)はサーバー名を入力します。Webサーバーを構築する場合、ここで指定するサーバー名が、URLの一部となるので、その点を考慮に入れ名前を入力して下さい。なお、入力は小文字のみです。
3)では、ログインするときのユーザー名を入力します。Ubuntuでは、rootユーザーはここで作成するユーザーでログイン後に有効にします。ここで作成するユーザーが、rootユーザーを有効にするまでの、インストール作業者が自由に利用できる唯一のユーザーとなるので、紙などにメモして忘れないようにして下さい。
4)5)では、パスワードを設定します。4)でパスワードを入力し、5)は確認用パスワードを入力します。基本、自分が忘れることがない、大文字、小文字を組み合わせた英数字と記号で作成し、10文字前後で作る方が良いでしょう!パスワードなので、紙などに残せないので、記憶に残りやすく、かつ、セキュリティの高いモノにしなくてはなりません。ちなみに、総務省からは、一度設定したパスワードは変更しなくていいという案内が出ています。それは、2度目、3度目に再設定するパスワードは、一度目に設定したパスワードの一部を変更する、または平易なパスワードになる可能性があるためです。実際の業務では、セキュリティの高いパスワードを定期的に更新するのが望ましいです。
[Ubuntu Proアクティベーションの実施]
ここでは、有償サービスの選択メニューになります。
Ubuntu Proは、Canonicalが提供する有料のサブスクリプションサービスです。このサービスは、Ubuntu Serverのエンタープライズ向けバージョンであり、以下の特徴を提供します:
❶セキュリティとカーネルアップデート
Ubuntu Proは、セキュリティパッチとカーネルアップデートを優先的に提供します。これにより、システムのセキュリティと安定性が向上します。
❷FIPS 140-2認証
Ubuntu Proは、米国連邦情報処理標準(FIPS)に準拠した暗号モジュールを提供します。これは、セキュリティ要件の厳しい環境で必要とされます。
❸AWS、Azure、Google Cloudとの統合
Ubuntu Proは、クラウドプロバイダーとのシームレスな統合をサポートします。
❹Landscape: Ubuntu Pro
リモート管理ツールであるLandscapeへのアクセスが含まれています。これにより、複数のサーバーを効率的に管理できます。
❺エンタープライズサポート
Ubuntu Proは、24/7のエンタープライズサポートを提供します。
注目する点は、❷FIPS 140-2認証です。これ、情報処理安全確保支援士の試験でよく見かける暗号に関する記述です。
そして、❺なのですが、これは、Ubuntuからの技術的なサポートに関する記述になります。Ubuntuは多くのLinux製品と違い、ディストリビューション提供元からの手厚い保守サービスが用意されています。料金的に10万円/年以下と他のサービスと比較するとリーズナブルな料金体系となっているので、もし、業務で利用する場合、このサービスに入った方がいいでしょう?
[SSHの設定]
SSHをインストールする画面も用意されています。SSHは、インストールサーバーと保守用クライアントとの間をセキュアな通信を提供します。インストール以降複数の作業者で分担し作業をする場合、ここでSSHをインストールした方がいいかもしれません。私は、1人で使うので、ここでは、スキップし、次の作業に移ります。
[Kパッケージの導入]
この項目は、昨日までなかった項目で、参考にしているインストール動画で改めて確認できた画面です。
ここでは、無料で利用できるパッケージの一覧が表示されます。Copilotに一部になりますが、どんなパッケージがあるのか解説してもらいましょう!
microk8s: 軽量なKubernetesクラスタを簡単にセットアップできます.
nextcloud: オンプレミスのファイル共有とコラボレーションプラットフォーム.
wekan: オープンソースのタスク管理ツール.
docker: コンテナ化されたアプリケーションを実行するためのプラットフォーム.
powershell: Microsoft PowerShellのLinux版.
wormhole: ファイル転送のためのエンドツーエンド暗号化ツール.
以上は、一部で20以上のパッケージを利用可能なようです。もし、ディスク容量などの問題によりインストールに悩むなら、後でもインストールすることが可能です。私は、運用後少しずつインストールしていくことにします。
[あとがき]
家にサーバーを構築する場合、クラスタリング構成にしたいと考えています。だから、最初の項目のパッケージなどは魅力的ですね?
気を付けなければならないのは、特異なパッケージを利用した場合、後日サポートが受けることができなくなる可能性があるという点です。当初はデフォルトで設定した方がいいでしょう?
以上で、Ubuntuのインストールは完了です。これから、各パッケージのインストールに移ります。現在動画の製造もしていますので、文章で分かり難いという人がいましたら、そちらで確認してください。
では、また!
■総務省から「パスワードの定期変更は不要」と発表|安全なパスワード管理・設定方法を紹介(GMOトラストブログ)
https://blog.trustlogin.com/articles/2018/20230518