自分の人生なんだろうけど
そうしたらこの自分の人生は
他人在りきでしかない
自分の人生は
他人のために優先して
他人に合わせているだけの日々だ
他人に尽くして
自分自身は誰にも大切にされない
便利に動くだけの頭がかわっぽの
道具のような存在だ
「嫁」の名札を
自分の名前の上に張り付けられた時から
そこで自分の人生は
他人のものになってしまったのかも
しれない
「嫁」道具は
たくさんの他人の都合よく使われて
周りの人たちに見せる時に
連れ出して
「あんたはもう娘じゃけえ」と
外面を良くするときにマニュアルの
セリフを言う
心のこもらない冷たいセリフ
用事がなければ
寒い場所に置き去りにして
他人たちは別の部屋に集まり
コソコソと話し合っている
唯一の味方と思っていた配偶者は
「嫁」の取り扱い方もどうでもよく
置き去りのままだった
いつもいつも
ひとりだった
必要な時だけ使われるだけだった
ずっとずっと
何も深く考えず当然の日々を送った
しかし今になって
この先の人生を思った時に
そういえば
自分の人生は
他人に合わせるばかりの日々になってしまったと
気がついたんだ
苦手な料理をしながら
ダイニングでスマホのゲームをしている
そこの配偶者を眺めて
定年退職の時のことも
大事なことは何も知らされなかった
お金のことも住宅ローンの残りの返済のことも
他にもいろんなこと
何も知らない
いろんな手続きで地方の実家に戻って
配偶者に残された母親からの遺産のことも
配偶者の姉といろいろ決めていた
「嫁」は
ただここにいて
ずっと他人優先の家事をしていただけだ
大事なことは何も知らされない
だけど
日々の暮らしの世話はし続ける
少し意見を言おうものなら
即座に不機嫌になり
ふてぶてしい返事しかしない
「嫁」に考える頭があることを
許せないかのように
「嫁」の言葉を普通に聞いてもらえることもなかった
その不機嫌なきたない顔を観るのがいやで
自己主張するのが怖くなったので
諦めた
自分の人生は
この配偶者の付属品になっている
配偶者の転勤に
ついていくのが当然と言う常識も
「嫁」の人生を尊重していない
世話をする道具は付属するのが当然だから
「嫁」の人生なんか
ないと思っている
あの日から
人生は半分 自分のものではなくなった
どんなに良いように思おうとしても
絶望しかない
話し相手にもならない他人
言うことを全否定する親
辛いこと嫌なことがあると
自分の人生が自分のものじゃないことを
痛感して
とても苦しく
恨んで憎んで苦しくて
存在していないほうがずっと楽だ
そんなふうに思う
人と暮らすことが
とても生きづらく
これからの人生をいったいどう生きればいいか
前向きになることもできそうにない
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