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2014年02月06日
啓蟄
啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3。二月節(旧暦1月後半から2月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が345度のときで3月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から5/24年(約76.09日)後で3月8日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の春分前日までである。
目次 [非表示]
1 季節
2 日付
3 驚蟄
4 七十二候
5 前後の節気
6 脚注
7 参考文献
季節[編集]
大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されている。
柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 3月5日12:32 3月5日 3月5日
2002年 3月5日18:27 3月6日 3月6日
2003年 3月6日00:04 3月6日 3月6日
2004年 3月5日05:55 3月5日 3月5日
2005年 3月5日11:45 3月5日 3月5日
2006年 3月5日17:28 3月6日 3月6日
2007年 3月5日23:18 3月6日 3月6日
2008年 3月5日04:58 3月5日 3月5日
2009年 3月5日10:47 3月5日 3月5日
2010年 3月5日16:46 3月6日 3月6日
2011年 3月5日22:31 3月6日 3月6日
2012年 3月5日04:21 3月5日 3月5日
2013年 3月5日10:14 3月5日 3月5日
2014年 3月5日16:02 3月6日 3月6日
啓蟄の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
0
1
2
3
1800年 - 1823年 6日 6日 6日 6日
1824年 - 1855年 5日 6日 6日 6日
1856年 - 1887年 5日 5日 6日 6日
1888年 - 1899年 5日 5日 5日 6日
1900年 - 1919年 6日 6日 6日 7日
1920年 - 1955年 6日 6日 6日 6日
1956年 - 1987年 5日 6日 6日 6日
1988年 - 2019年 5日 5日 6日 6日
2020年 - 2051年 5日 5日 5日 6日
2052年 - 2087年 5日 5日 5日 5日
2088年 - 2099年 4日 5日 5日 5日
2100年 - 2119年 5日 6日 6日 6日
2120年 - 2155年 5日 5日 6日 6日
2156年 - 2183年 5日 5日 5日 6日
2184年 - 2199年 5日 5日 5日 5日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の啓蟄は表のとおり [1] [2] [3]。 今年2014年の啓蟄は3月6日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(啓蟄は閏日の挿入される2月末日より後のため、 4で割り切れる年が先頭)。
1920年から2087年までは3月5日、3月6日のいずれか。1919年までは3月7日もあった。2088年からは3月4日が出現する。
驚蟄[編集]
啓蟄のことを日本以外の漢字文化圏では驚蟄(惊蛰、拼音: jīngzhé)と書く。また日本でもそう書く場合がある。
これは、漢王朝6代皇帝である景帝の諱が「啓」(現代北方音: qǐ)であり、避諱して意味が似ている「驚」の字で代用したことに由来する。同時に、孟春正月の驚蟄と、仲春二月節の「雨水」との順番を入れ換えた。同様に、「穀雨」と「清明」の順次も入れ換えた。
漢初以前 立春 ⇒ 啓蟄 ⇒ 雨水 ⇒ 春分 ⇒ 穀雨 ⇒ 清明
漢景帝代 立春 ⇒ 雨水 ⇒ 驚蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨
唐代に入ると、啓の字を避ける必要がなくなったことから「啓蟄」に戻された。それと同時に、順次も孟春正月中に変えられている。しかし、使い慣れないせいもあって大衍暦で再び「驚蟄」に戻され現在に至る。
日本でも、中国と同様に「驚蟄」が歴代の具注暦に使われている。後に日本でも大衍暦と宣明暦を採用したが、驚蟄は、日本では、仲春二月節とされた。日本で「啓蟄」が名称として用いられたのは、貞享の改暦の時である。従来の仲春二月節のまま、文字だけが改められた。二十四節気の名称のうちで日本と中国で異なっているのはこれだけである。
七十二候[編集]
啓蟄の期間の七十二候は以下の通り。
初候蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬蘢りの虫が出て来る(日本)桃始華(もも はじめて はなさく):桃の花が咲き始める(中国)次候桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本)倉庚鳴(そうこう なく):山里で鶯が鳴き始める(中国)末候菜虫化蝶(なむし ちょうと けす):青虫が羽化して紋白蝶になる(日本)鷹化為鳩(たか けして はとと なる):鷹が郭公に姿を変える(中国)
前後の節気[編集]
雨水 → 啓蟄 → 春分
現在広まっている定気法では太陽黄経が345度のときで3月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から5/24年(約76.09日)後で3月8日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の春分前日までである。
目次 [非表示]
1 季節
2 日付
3 驚蟄
4 七十二候
5 前後の節気
6 脚注
7 参考文献
季節[編集]
大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されている。
柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 3月5日12:32 3月5日 3月5日
2002年 3月5日18:27 3月6日 3月6日
2003年 3月6日00:04 3月6日 3月6日
2004年 3月5日05:55 3月5日 3月5日
2005年 3月5日11:45 3月5日 3月5日
2006年 3月5日17:28 3月6日 3月6日
2007年 3月5日23:18 3月6日 3月6日
2008年 3月5日04:58 3月5日 3月5日
2009年 3月5日10:47 3月5日 3月5日
2010年 3月5日16:46 3月6日 3月6日
2011年 3月5日22:31 3月6日 3月6日
2012年 3月5日04:21 3月5日 3月5日
2013年 3月5日10:14 3月5日 3月5日
2014年 3月5日16:02 3月6日 3月6日
啓蟄の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
0
1
2
3
1800年 - 1823年 6日 6日 6日 6日
1824年 - 1855年 5日 6日 6日 6日
1856年 - 1887年 5日 5日 6日 6日
1888年 - 1899年 5日 5日 5日 6日
1900年 - 1919年 6日 6日 6日 7日
1920年 - 1955年 6日 6日 6日 6日
1956年 - 1987年 5日 6日 6日 6日
1988年 - 2019年 5日 5日 6日 6日
2020年 - 2051年 5日 5日 5日 6日
2052年 - 2087年 5日 5日 5日 5日
2088年 - 2099年 4日 5日 5日 5日
2100年 - 2119年 5日 6日 6日 6日
2120年 - 2155年 5日 5日 6日 6日
2156年 - 2183年 5日 5日 5日 6日
2184年 - 2199年 5日 5日 5日 5日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の啓蟄は表のとおり [1] [2] [3]。 今年2014年の啓蟄は3月6日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(啓蟄は閏日の挿入される2月末日より後のため、 4で割り切れる年が先頭)。
1920年から2087年までは3月5日、3月6日のいずれか。1919年までは3月7日もあった。2088年からは3月4日が出現する。
驚蟄[編集]
啓蟄のことを日本以外の漢字文化圏では驚蟄(惊蛰、拼音: jīngzhé)と書く。また日本でもそう書く場合がある。
これは、漢王朝6代皇帝である景帝の諱が「啓」(現代北方音: qǐ)であり、避諱して意味が似ている「驚」の字で代用したことに由来する。同時に、孟春正月の驚蟄と、仲春二月節の「雨水」との順番を入れ換えた。同様に、「穀雨」と「清明」の順次も入れ換えた。
漢初以前 立春 ⇒ 啓蟄 ⇒ 雨水 ⇒ 春分 ⇒ 穀雨 ⇒ 清明
漢景帝代 立春 ⇒ 雨水 ⇒ 驚蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨
唐代に入ると、啓の字を避ける必要がなくなったことから「啓蟄」に戻された。それと同時に、順次も孟春正月中に変えられている。しかし、使い慣れないせいもあって大衍暦で再び「驚蟄」に戻され現在に至る。
日本でも、中国と同様に「驚蟄」が歴代の具注暦に使われている。後に日本でも大衍暦と宣明暦を採用したが、驚蟄は、日本では、仲春二月節とされた。日本で「啓蟄」が名称として用いられたのは、貞享の改暦の時である。従来の仲春二月節のまま、文字だけが改められた。二十四節気の名称のうちで日本と中国で異なっているのはこれだけである。
七十二候[編集]
啓蟄の期間の七十二候は以下の通り。
初候蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬蘢りの虫が出て来る(日本)桃始華(もも はじめて はなさく):桃の花が咲き始める(中国)次候桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本)倉庚鳴(そうこう なく):山里で鶯が鳴き始める(中国)末候菜虫化蝶(なむし ちょうと けす):青虫が羽化して紋白蝶になる(日本)鷹化為鳩(たか けして はとと なる):鷹が郭公に姿を変える(中国)
前後の節気[編集]
雨水 → 啓蟄 → 春分
雨水
雨水(うすい)は、二十四節気の第2。正月中(通常旧暦1月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで2月19日ごろ[1]。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/6年(約60.87日)後で2月20日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の啓蟄前日までである。
西洋占星術では雨水を双魚宮(うお座)の始まりとする。
目次 [非表示]
1 季節
2 日付
3 七十二候
4 前後の節気
5 脚注
季節[編集]
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。実際は積雪のピークであり、それゆえ、この時節から寒さも峠を越え、衰退し始めると見ることもできる。
春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。
昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 2月18日14:27 2月18日 2月18日
2002年 2月18日20:13 2月19日 2月19日
2003年 2月19日02:00 2月19日 2月19日
2004年 2月19日07:50 2月19日 2月19日
2005年 2月18日13:31 2月18日 2月18日
2006年 2月18日19:25 2月19日 2月19日
2007年 2月19日01:08 2月19日 2月19日
2008年 2月19日06:49 2月19日 2月19日
2009年 2月18日12:46 2月18日 2月18日
2010年 2月18日18:35 2月19日 2月19日
2011年 2月19日00:25 2月19日 2月19日
2012年 2月19日06:18 2月19日 2月19日
2013年 2月18日12:01 2月18日 2月18日
2014年 2月18日17:59 2月19日 2月19日
雨水の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
1
2
3
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1801年 - 1824年 19日 19日 19日 20日
1825年 - 1860年 19日 19日 19日 19日
1861年 - 1896年 18日 19日 19日 19日
1897年 - 1900年 18日 18日 19日 19日
1901年 - 1928年 19日 19日 20日 20日
1929年 - 1960年 19日 19日 19日 20日
1961年 - 1996年 19日 19日 19日 19日
1997年 - 2028年 18日 19日 19日 19日
2029年 - 2064年 18日 18日 19日 19日
2065年 - 2096年 18日 18日 18日 19日
2097年 - 2100年 18日 18日 18日 18日
2101年 - 2132年 19日 19日 19日 19日
2133年 - 2168年 18日 19日 19日 19日
2169年 - 2200年 18日 18日 19日 19日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の雨水は表のとおり [2] [3] [4]。 今年2014年の雨水は2月19日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(雨水は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。
1961年から2200年までは2月18日、2月19日のいずれか。1960年までは2月20日のときもあった。
七十二候[編集]
雨水の期間の七十二候は以下の通り。
初候土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる):雨が降って土が湿り気を含む(日本)獺祭魚(たつ うおを まつる):獺が捕らえた魚を並べて食べる(中国)次候霞始靆(かすみ はじめて たなびく):霞がたなびき始める(日本)鴻雁来(こうがん きたる):雁が北へ渡って行く(中国)末候草木萠動(そうもく めばえ いずる):草木が芽吹き始める(日本)草木萠動(そうもく きざし うごく):草木が芽吹き始める(中国)
現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで2月19日ごろ[1]。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/6年(約60.87日)後で2月20日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の啓蟄前日までである。
西洋占星術では雨水を双魚宮(うお座)の始まりとする。
目次 [非表示]
1 季節
2 日付
3 七十二候
4 前後の節気
5 脚注
季節[編集]
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。実際は積雪のピークであり、それゆえ、この時節から寒さも峠を越え、衰退し始めると見ることもできる。
春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。
昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 2月18日14:27 2月18日 2月18日
2002年 2月18日20:13 2月19日 2月19日
2003年 2月19日02:00 2月19日 2月19日
2004年 2月19日07:50 2月19日 2月19日
2005年 2月18日13:31 2月18日 2月18日
2006年 2月18日19:25 2月19日 2月19日
2007年 2月19日01:08 2月19日 2月19日
2008年 2月19日06:49 2月19日 2月19日
2009年 2月18日12:46 2月18日 2月18日
2010年 2月18日18:35 2月19日 2月19日
2011年 2月19日00:25 2月19日 2月19日
2012年 2月19日06:18 2月19日 2月19日
2013年 2月18日12:01 2月18日 2月18日
2014年 2月18日17:59 2月19日 2月19日
雨水の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
1
2
3
0
1801年 - 1824年 19日 19日 19日 20日
1825年 - 1860年 19日 19日 19日 19日
1861年 - 1896年 18日 19日 19日 19日
1897年 - 1900年 18日 18日 19日 19日
1901年 - 1928年 19日 19日 20日 20日
1929年 - 1960年 19日 19日 19日 20日
1961年 - 1996年 19日 19日 19日 19日
1997年 - 2028年 18日 19日 19日 19日
2029年 - 2064年 18日 18日 19日 19日
2065年 - 2096年 18日 18日 18日 19日
2097年 - 2100年 18日 18日 18日 18日
2101年 - 2132年 19日 19日 19日 19日
2133年 - 2168年 18日 19日 19日 19日
2169年 - 2200年 18日 18日 19日 19日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の雨水は表のとおり [2] [3] [4]。 今年2014年の雨水は2月19日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(雨水は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。
1961年から2200年までは2月18日、2月19日のいずれか。1960年までは2月20日のときもあった。
七十二候[編集]
雨水の期間の七十二候は以下の通り。
初候土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる):雨が降って土が湿り気を含む(日本)獺祭魚(たつ うおを まつる):獺が捕らえた魚を並べて食べる(中国)次候霞始靆(かすみ はじめて たなびく):霞がたなびき始める(日本)鴻雁来(こうがん きたる):雁が北へ渡って行く(中国)末候草木萠動(そうもく めばえ いずる):草木が芽吹き始める(日本)草木萠動(そうもく きざし うごく):草木が芽吹き始める(中国)
立春
立春(りっしゅん)は、二十四節気の第1。正月節(旧暦12月後半から1月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで2月4日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水前日までである。
季節[編集]
春の初め。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。九州など暖かい地方では梅が咲き始める。この日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。
立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もある)。
一般的な節分とは、立春の前日のことである。立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。また、中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。また、地域によるが節分の日までが日本で一番寒い時期であり、初めて気温が上昇傾向になる日が立春である[1]。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 2月3日18:28 2月4日 2月4日
2002年 2月4日00:24 2月4日 2月4日
2003年 2月4日06:05 2月4日 2月4日
2004年 2月4日11:56 2月4日 2月4日
2005年 2月3日17:43 2月4日 2月4日
2006年 2月3日23:27 2月4日 2月4日
2007年 2月4日05:18 2月4日 2月4日
2008年 2月4日11:00 2月4日 2月4日
2009年 2月3日16:49 2月4日 2月4日
2010年 2月3日22:47 2月4日 2月4日
2011年 2月4日04:32 2月4日 2月4日
2012年 2月4日10:22 2月4日 2月4日
2013年 2月3日16:13 2月4日 2月4日
2014年 2月3日22:03 2月4日 2月4日
定気法での立春の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
1
2
3
0
1801年 - 1816年 4日 4日 5日 5日
1817年 - 1848年 4日 4日 4日 5日
1849年 - 1884年 4日 4日 4日 4日
1885年 - 1900年 3日 4日 4日 4日
1901年 - 1916年 4日 5日 5日 5日
1917年 - 1952年 4日 4日 5日 5日
1953年 - 1984年 4日 4日 4日 5日
1985年 - 2020年 4日 4日 4日 4日
2021年 - 2056年 3日 4日 4日 4日
2057年 - 2088年 3日 3日 4日 4日
2089年 - 2100年 3日 3日 3日 4日
2101年 - 2120年 4日 4日 4日 5日
2121年 - 2156年 4日 4日 4日 4日
2157年 - 2192年 3日 4日 4日 4日
2193年 - 2200年 3日 3日 4日 4日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の立春は表のとおり [2] [3] [4]。 今年2014年の立春は2月4日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(立春は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。
1985年から2020年までは2月4日だが、1984年までは2月5日、1897年までは2月3日もあった。2021年からは再び2月3日が現れる。
旧暦と立春[編集]
立春は旧暦1月1日だという勘違いがあるが、ほとんどの場合は正しくない。旧暦1日は必ず朔(新月)だが、立春は朔に関係なく定められるため、多くの年は1日にならない。ただし約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年がある(朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測される。
旧暦(中国・日本の太陰太陽暦)では元日が立春前後に置かれる。それは立春のころを年初にし、春の始まりと年の始まりを一致させるためである。これを夏正(かせい)という。古代中国夏王朝の正月という意である。平気法ではそのために、立春の次の雨水を含む月を正月(1月)とする。定気法での月名の定義はやや複雑だが、結果はやはり、雨水を含む月が正月となる。
節切りにあっては立春が年初となる。四柱推命や風水などの占いでは、節分までは前年に属し、立春をもって年が改まるとしているものが多い。節分の豆撒きは立春を年初として、新しい年の幸運を願っての昔からの習慣である。
二十四節気の「立春」は、『暦便覧』では「春の気立つを以って也」とされるが、時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的である。ただ注意が必要なのは、このような気象的事象のゆえに「立春」が定められたのではなく、冬至から春分への中間点として、暦法上の要請から定められたものだということである。
春の区分は、西欧では習慣的に暑くも寒くもない季節、つまり、春分から夏至までを spring とするのに対し、古代中国では昼夜の長短のピークとなる二至(夏至、冬至)と、昼夜の長さがほぼ同じとなる二分(春分、秋分)を各季節の中心とし、これらの中間に各季節の区切りとして四立(立春、立夏、立秋、立冬)を設けた。したがって、両者の季節の区切りは約1.5か月ずれていることになる。なお、日本の気象庁では、3月 - 5月が春、6月 - 8月が夏、9月 - 11月が秋、12月 - 2月が冬としている[5]。
新年立春と年内立春[編集]
立春の旧暦での日付は大まかに言って、半分の年では新年1月の前半、半分の年では旧年12月(あるいは希に閏12月)の後半である。旧年12月(または閏12月)の立春を年内立春、新年1月の立春を新年立春と呼ぶ。また特に旧暦1月1日にあたる場合を朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び、非常に縁起のよい日とされている。
より正確に言えば、立春の次の節気である雨水を含む暦月が1月なので、立春翌日から雨水当日までの約半月間に朔(新月)があれば、立春は前年12月(または閏12月)なので年内立春であり、その期間に朔がなければ立春は1月であり新年立春となる。
近年の立春の旧暦での日付は次のとおり(未来は予測)。19年周期(メトン周期)でほぼ同じ日付が繰り返され、近年では19年中10年が年内立春、9年が新年立春である。
新暦
旧暦
新暦
旧暦
1992年2月4日 1992年1月1日 2011年2月4日 2011年1月2日
1993年2月4日 1993年1月13日 2012年2月4日 2012年1月13日
1994年2月4日 1993年12月24日 2013年2月4日 2012年12月24日
1995年2月4日 1995年1月5日 2014年2月4日 2014年1月5日
1996年2月4日 1995年12月16日 2015年2月4日 2014年12月16日
1997年2月4日 1996年12月27日 2016年2月4日 2015年12月26日
1998年2月4日 1998年1月8日 2017年2月4日 2017年1月8日
1999年2月4日 1998年12月18日 2018年2月4日 2017年12月19日
2000年2月4日 1999年12月29日 2019年2月4日 2018年12月30日
2001年2月4日 2001年1月12日 2020年2月4日 2020年1月11日
2002年2月4日 2001年12月23日 2021年2月4日 2020年12月23日
2003年2月4日 2003年1月4日 2022年2月4日 2022年1月4日
2004年2月4日 2004年1月14日 2023年2月4日 2023年1月14日
2005年2月4日 2004年12月26日 2024年2月4日 2023年12月25日
2006年2月4日 2006年1月7日 2025年2月3日 2025年1月6日
2007年2月4日 2006年12月17日 2026年2月4日 2026年12月17日
2008年2月4日 2007年12月28日 2027年2月4日 2027年12月28日
2009年2月4日 2009年1月10日 2028年2月4日 2028年1月9日
2010年2月4日 2009年12月21日 2029年2月3日 2029年12月20日
年内立春の歌[編集]
『古今和歌集』の巻頭には、年内立春を詠んだ歌がある。
ふるとしに春たちける日よめる
“
年のうちに 春は來にけり 一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ
”
−在原元方
年明け前に立春となった日に詠んだ歌
“
年が明けないうちに立春が来てしまった。昨日までの一年(一月一日から節分)を去年と言おうか、今年と言おうか
”
−現代語訳
現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで2月4日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水前日までである。
季節[編集]
春の初め。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。九州など暖かい地方では梅が咲き始める。この日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。
立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もある)。
一般的な節分とは、立春の前日のことである。立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。また、中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。また、地域によるが節分の日までが日本で一番寒い時期であり、初めて気温が上昇傾向になる日が立春である[1]。
日付[編集]
年
日時 (UT)
日本
中国
2001年 2月3日18:28 2月4日 2月4日
2002年 2月4日00:24 2月4日 2月4日
2003年 2月4日06:05 2月4日 2月4日
2004年 2月4日11:56 2月4日 2月4日
2005年 2月3日17:43 2月4日 2月4日
2006年 2月3日23:27 2月4日 2月4日
2007年 2月4日05:18 2月4日 2月4日
2008年 2月4日11:00 2月4日 2月4日
2009年 2月3日16:49 2月4日 2月4日
2010年 2月3日22:47 2月4日 2月4日
2011年 2月4日04:32 2月4日 2月4日
2012年 2月4日10:22 2月4日 2月4日
2013年 2月3日16:13 2月4日 2月4日
2014年 2月3日22:03 2月4日 2月4日
定気法での立春の瞬間の日時 (UT) と、日本・中国での日付は表のとおり。
年
年を4で割った余り
1
2
3
0
1801年 - 1816年 4日 4日 5日 5日
1817年 - 1848年 4日 4日 4日 5日
1849年 - 1884年 4日 4日 4日 4日
1885年 - 1900年 3日 4日 4日 4日
1901年 - 1916年 4日 5日 5日 5日
1917年 - 1952年 4日 4日 5日 5日
1953年 - 1984年 4日 4日 4日 5日
1985年 - 2020年 4日 4日 4日 4日
2021年 - 2056年 3日 4日 4日 4日
2057年 - 2088年 3日 3日 4日 4日
2089年 - 2100年 3日 3日 3日 4日
2101年 - 2120年 4日 4日 4日 5日
2121年 - 2156年 4日 4日 4日 4日
2157年 - 2192年 3日 4日 4日 4日
2193年 - 2200年 3日 3日 4日 4日
グレゴリオ暦による19世紀から22世紀までの日本の立春は表のとおり [2] [3] [4]。 今年2014年の立春は2月4日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、 4年に一度閏年でリセットされる様子が分かる(立春は閏日の挿入される2月末日より前のため、 4で割って1余る年が先頭)。
1985年から2020年までは2月4日だが、1984年までは2月5日、1897年までは2月3日もあった。2021年からは再び2月3日が現れる。
旧暦と立春[編集]
立春は旧暦1月1日だという勘違いがあるが、ほとんどの場合は正しくない。旧暦1日は必ず朔(新月)だが、立春は朔に関係なく定められるため、多くの年は1日にならない。ただし約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年がある(朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測される。
旧暦(中国・日本の太陰太陽暦)では元日が立春前後に置かれる。それは立春のころを年初にし、春の始まりと年の始まりを一致させるためである。これを夏正(かせい)という。古代中国夏王朝の正月という意である。平気法ではそのために、立春の次の雨水を含む月を正月(1月)とする。定気法での月名の定義はやや複雑だが、結果はやはり、雨水を含む月が正月となる。
節切りにあっては立春が年初となる。四柱推命や風水などの占いでは、節分までは前年に属し、立春をもって年が改まるとしているものが多い。節分の豆撒きは立春を年初として、新しい年の幸運を願っての昔からの習慣である。
二十四節気の「立春」は、『暦便覧』では「春の気立つを以って也」とされるが、時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的である。ただ注意が必要なのは、このような気象的事象のゆえに「立春」が定められたのではなく、冬至から春分への中間点として、暦法上の要請から定められたものだということである。
春の区分は、西欧では習慣的に暑くも寒くもない季節、つまり、春分から夏至までを spring とするのに対し、古代中国では昼夜の長短のピークとなる二至(夏至、冬至)と、昼夜の長さがほぼ同じとなる二分(春分、秋分)を各季節の中心とし、これらの中間に各季節の区切りとして四立(立春、立夏、立秋、立冬)を設けた。したがって、両者の季節の区切りは約1.5か月ずれていることになる。なお、日本の気象庁では、3月 - 5月が春、6月 - 8月が夏、9月 - 11月が秋、12月 - 2月が冬としている[5]。
新年立春と年内立春[編集]
立春の旧暦での日付は大まかに言って、半分の年では新年1月の前半、半分の年では旧年12月(あるいは希に閏12月)の後半である。旧年12月(または閏12月)の立春を年内立春、新年1月の立春を新年立春と呼ぶ。また特に旧暦1月1日にあたる場合を朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び、非常に縁起のよい日とされている。
より正確に言えば、立春の次の節気である雨水を含む暦月が1月なので、立春翌日から雨水当日までの約半月間に朔(新月)があれば、立春は前年12月(または閏12月)なので年内立春であり、その期間に朔がなければ立春は1月であり新年立春となる。
近年の立春の旧暦での日付は次のとおり(未来は予測)。19年周期(メトン周期)でほぼ同じ日付が繰り返され、近年では19年中10年が年内立春、9年が新年立春である。
新暦
旧暦
新暦
旧暦
1992年2月4日 1992年1月1日 2011年2月4日 2011年1月2日
1993年2月4日 1993年1月13日 2012年2月4日 2012年1月13日
1994年2月4日 1993年12月24日 2013年2月4日 2012年12月24日
1995年2月4日 1995年1月5日 2014年2月4日 2014年1月5日
1996年2月4日 1995年12月16日 2015年2月4日 2014年12月16日
1997年2月4日 1996年12月27日 2016年2月4日 2015年12月26日
1998年2月4日 1998年1月8日 2017年2月4日 2017年1月8日
1999年2月4日 1998年12月18日 2018年2月4日 2017年12月19日
2000年2月4日 1999年12月29日 2019年2月4日 2018年12月30日
2001年2月4日 2001年1月12日 2020年2月4日 2020年1月11日
2002年2月4日 2001年12月23日 2021年2月4日 2020年12月23日
2003年2月4日 2003年1月4日 2022年2月4日 2022年1月4日
2004年2月4日 2004年1月14日 2023年2月4日 2023年1月14日
2005年2月4日 2004年12月26日 2024年2月4日 2023年12月25日
2006年2月4日 2006年1月7日 2025年2月3日 2025年1月6日
2007年2月4日 2006年12月17日 2026年2月4日 2026年12月17日
2008年2月4日 2007年12月28日 2027年2月4日 2027年12月28日
2009年2月4日 2009年1月10日 2028年2月4日 2028年1月9日
2010年2月4日 2009年12月21日 2029年2月3日 2029年12月20日
年内立春の歌[編集]
『古今和歌集』の巻頭には、年内立春を詠んだ歌がある。
ふるとしに春たちける日よめる
“
年のうちに 春は來にけり 一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ
”
−在原元方
年明け前に立春となった日に詠んだ歌
“
年が明けないうちに立春が来てしまった。昨日までの一年(一月一日から節分)を去年と言おうか、今年と言おうか
”
−現代語訳
七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと[1]。
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄も含まれている。
古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、七十二候の名称は何度か変更されている。 日本でも、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成された。現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われている。俳句の季語には、中国の七十二候によるものも一部残っている。
七十二候一覧[編集]
二十四節気
候
略本暦(日本)
宣明暦(中国)
名称
意味
名称
意味
立春 初候 東風解凍 東風が厚い氷を解かし始める 東風解凍 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍v 鶯が山里で鳴き始める 蟄虫始振 冬蘢りの虫が動き始める
末候 魚上氷 割れた氷の間から魚が飛び出る 魚上氷 割れた氷の間から魚が飛び出る
雨水 初候 土脉潤起 雨が降って土が湿り気を含む 獺祭魚 獺が捕らえた魚を並べて食べる
次候 霞始靆 霞がたなびき始める 鴻雁来 雁が飛来し始める
末候 草木萠動 草木が芽吹き始める 草木萠動 草木が芽吹き始める
啓蟄 初候 蟄虫啓戸 冬蘢りの虫が出て来る 桃始華 桃の花が咲き始める
次候 桃始笑 桃の花が咲き始める 倉庚鳴 山里で鶯が鳴き始める
末候 菜虫化蝶 青虫が羽化して紋白蝶になる 鷹化為鳩 鷹が郭公に姿を変える
春分 初候 雀始巣 雀が巣を構え始める 玄鳥至 燕が南からやって来る
次候 桜始開 桜の花が咲き始める 雷乃発声 遠くで雷の音がし始める
末候 雷乃発声 遠くで雷の音がし始める 始雷 稲光が初めて光る
清明 初候 玄鳥至 燕が南からやって来る 桐始華 桐の花が咲き始める
次候 鴻雁北 雁が北へ渡って行く 田鼠化為鴽 熊鼠が鶉になる
末候 虹始見 雨の後に虹が出始める 虹始見 雨の後に虹が出始める
穀雨 初候 葭始生 葦が芽を吹き始める 萍始生 浮き草が芽を出し始める
次候 霜止出苗 霜が終り稲の苗が生長する 鳴鳩払其羽 鳴鳩(いかる)が羽を払う
末候 牡丹華 牡丹の花が咲く 戴勝降于桑 郭公が桑の木に止って蚕を生む
立夏 初候 蛙始鳴 蛙が鳴き始める 螻蟈鳴 雨蛙が鳴き始める
次候 蚯蚓出 蚯蚓が地上に這出る 蚯蚓出 蚯蚓が地上に這出る
末候 竹笋生 筍が生えて来る 王瓜生 王瓜(からすうり)の実が生り始める
小満 初候 蚕起食桑 蚕が桑を盛んに食べ始める 苦菜秀 苦菜(にがな)がよく茂る
次候 紅花栄 紅花が盛んに咲く 靡草死 薺(なずな)など田に生える草が枯れる
末候 麦秋至 麦が熟し麦秋となる 小暑至 ようやく暑さが加わり始める
芒種 初候 螳螂生 螳螂が生まれ出る 螳螂生 螳螂が生まれ出る
次候 腐草為蛍 腐った草が蒸れ蛍になる 鵙始鳴 鵙が鳴き始める
末候 梅子黄 梅の実が黄ばんで熟す 反舌無声 鶯が鳴かなくなる
夏至 初候 乃東枯 夏枯草が枯れる 鹿角解 鹿が角を落とす
次候 菖蒲華 あやめの花が咲く 蜩始鳴 蝉が鳴き始める
末候 半夏生 烏柄杓が生える 半夏生 烏柄杓が生える
小暑 初候 温風至 暖い風が吹いて来る 温風至 暖い風が吹いて来る
次候 蓮始開 蓮の花が開き始める 蟋蟀居壁 蟋蟀が壁で鳴く
末候 鷹乃学習 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える 鷹乃学習 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
大暑 初候 桐始結花 桐の実が生り始める 腐草為蛍 腐った草が蒸れ蛍となる
次候 土潤溽暑 土が湿って蒸暑くなる 土潤溽暑 土が湿って蒸暑くなる
末候 大雨時行 時として大雨が降る 大雨時行 時として大雨が降る
立秋 初候 涼風至 涼しい風が立ち始める 涼風至 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴 蜩が鳴き始める 白露降 朝露が降り始める
末候 蒙霧升降 深い霧が立ち込める 寒蝉鳴 蜩が鳴き始める
処暑 初候 綿柎開 綿を包む咢(がく)が開く 鷹乃祭鳥 鷹が捕らえた鳥を並べて食べる
次候 天地始粛 ようやく暑さが鎮まる 天地始粛 ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登 稲が実る 禾乃登 稲が実る
白露 初候 草露白 草に降りた露が白く光る 鴻雁来 雁が飛来し始める
次候 鶺鴒鳴 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める 玄鳥帰 燕が南へ帰って行く
末候 玄鳥去 燕が南へ帰って行く 羣鳥養羞 多くの鳥が食べ物を蓄える
秋分 初候 雷乃収声 雷が鳴り響かなくなる 雷乃収声 雷が鳴り響かなくなる
次候 蟄虫坏戸 虫が土中に掘った穴をふさぐ 蟄虫坏戸 虫が土中に掘った穴をふさぐ
末候 水始涸 田畑の水を干し始める 水始涸 田畑の水を干し始める
寒露 初候 鴻雁来 雁が飛来し始める 鴻雁来賓 雁が多数飛来して客人となる
次候 菊花開 菊の花が咲く 雀入大水為蛤 雀が海に入って蛤になる
末候 蟋蟀在戸 蟋蟀が戸の辺りで鳴く 菊有黄華 菊の花が咲き出す
霜降 初候 霜始降 霜が降り始める 豺乃祭獣 山犬が捕らえた獣を並べて食べる
次候 霎時施 小雨がしとしと降る 草木黄落 草木の葉が黄ばんで落ち始める
末候 楓蔦黄 もみじや蔦が黄葉する 蟄虫咸俯 虫がみな穴に潜って動かなくなる
立冬 初候 山茶始開 山茶花が咲き始める 水始氷 水が凍り始める
次候 地始凍 大地が凍り始める 地始凍 大地が凍り始める
末候 金盞香 水仙の花が咲く 野鶏入水為蜃 雉が海に入って大蛤になる
小雪 初候 虹蔵不見 虹を見かけなくなる 虹蔵不見 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉 北風が木の葉を払い除ける 天気上勝地気下降 天地の寒暖が逆になる
末候 橘始黄 橘の葉が黄葉し始める 閉塞而成冬 天地の気が塞がって冬となる
大雪 初候 閉塞成冬 天地の気が塞がって冬となる 鶡鳥不鳴 やまどりが鳴かなくなる
次候 熊蟄穴 熊が冬眠のために穴に隠れる 虎始交 虎が交尾を始める
末候 鱖魚群 鮭が群がり川を上る 茘挺出 大韮が芽を出し始める
冬至 初候 乃東生 夏枯草が芽を出す 蚯蚓結 蚯蚓が地中で塊となる
次候 麋角解 大鹿が角を落とす 麋角解 大鹿が角を落とす
末候 雪下出麦 雪の下で麦が芽を出す 水泉動 地中で凍った泉が動き始める
小寒 初候 芹乃栄 芹がよく生育する 雁北郷 雁が北に渡り始める
次候 水泉動 地中で凍った泉が動き始める 鵲始巣 鵲が巣を作り始める
末候 雉始雊 雄の雉が鳴き始める 野鶏始雊 雄の雉が鳴き始める
大寒 初候 款冬華 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す 鶏始乳 鶏が卵を産み始める
次候 水沢腹堅 沢に氷が厚く張りつめる 鷙鳥試セ 鷲・鷹などが空高く速く飛び始める
末候 鶏始乳 鶏が卵を産み始める 水沢腹堅 沢に氷が厚く張りつめる
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄も含まれている。
古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、七十二候の名称は何度か変更されている。 日本でも、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成された。現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われている。俳句の季語には、中国の七十二候によるものも一部残っている。
七十二候一覧[編集]
二十四節気
候
略本暦(日本)
宣明暦(中国)
名称
意味
名称
意味
立春 初候 東風解凍 東風が厚い氷を解かし始める 東風解凍 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍v 鶯が山里で鳴き始める 蟄虫始振 冬蘢りの虫が動き始める
末候 魚上氷 割れた氷の間から魚が飛び出る 魚上氷 割れた氷の間から魚が飛び出る
雨水 初候 土脉潤起 雨が降って土が湿り気を含む 獺祭魚 獺が捕らえた魚を並べて食べる
次候 霞始靆 霞がたなびき始める 鴻雁来 雁が飛来し始める
末候 草木萠動 草木が芽吹き始める 草木萠動 草木が芽吹き始める
啓蟄 初候 蟄虫啓戸 冬蘢りの虫が出て来る 桃始華 桃の花が咲き始める
次候 桃始笑 桃の花が咲き始める 倉庚鳴 山里で鶯が鳴き始める
末候 菜虫化蝶 青虫が羽化して紋白蝶になる 鷹化為鳩 鷹が郭公に姿を変える
春分 初候 雀始巣 雀が巣を構え始める 玄鳥至 燕が南からやって来る
次候 桜始開 桜の花が咲き始める 雷乃発声 遠くで雷の音がし始める
末候 雷乃発声 遠くで雷の音がし始める 始雷 稲光が初めて光る
清明 初候 玄鳥至 燕が南からやって来る 桐始華 桐の花が咲き始める
次候 鴻雁北 雁が北へ渡って行く 田鼠化為鴽 熊鼠が鶉になる
末候 虹始見 雨の後に虹が出始める 虹始見 雨の後に虹が出始める
穀雨 初候 葭始生 葦が芽を吹き始める 萍始生 浮き草が芽を出し始める
次候 霜止出苗 霜が終り稲の苗が生長する 鳴鳩払其羽 鳴鳩(いかる)が羽を払う
末候 牡丹華 牡丹の花が咲く 戴勝降于桑 郭公が桑の木に止って蚕を生む
立夏 初候 蛙始鳴 蛙が鳴き始める 螻蟈鳴 雨蛙が鳴き始める
次候 蚯蚓出 蚯蚓が地上に這出る 蚯蚓出 蚯蚓が地上に這出る
末候 竹笋生 筍が生えて来る 王瓜生 王瓜(からすうり)の実が生り始める
小満 初候 蚕起食桑 蚕が桑を盛んに食べ始める 苦菜秀 苦菜(にがな)がよく茂る
次候 紅花栄 紅花が盛んに咲く 靡草死 薺(なずな)など田に生える草が枯れる
末候 麦秋至 麦が熟し麦秋となる 小暑至 ようやく暑さが加わり始める
芒種 初候 螳螂生 螳螂が生まれ出る 螳螂生 螳螂が生まれ出る
次候 腐草為蛍 腐った草が蒸れ蛍になる 鵙始鳴 鵙が鳴き始める
末候 梅子黄 梅の実が黄ばんで熟す 反舌無声 鶯が鳴かなくなる
夏至 初候 乃東枯 夏枯草が枯れる 鹿角解 鹿が角を落とす
次候 菖蒲華 あやめの花が咲く 蜩始鳴 蝉が鳴き始める
末候 半夏生 烏柄杓が生える 半夏生 烏柄杓が生える
小暑 初候 温風至 暖い風が吹いて来る 温風至 暖い風が吹いて来る
次候 蓮始開 蓮の花が開き始める 蟋蟀居壁 蟋蟀が壁で鳴く
末候 鷹乃学習 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える 鷹乃学習 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
大暑 初候 桐始結花 桐の実が生り始める 腐草為蛍 腐った草が蒸れ蛍となる
次候 土潤溽暑 土が湿って蒸暑くなる 土潤溽暑 土が湿って蒸暑くなる
末候 大雨時行 時として大雨が降る 大雨時行 時として大雨が降る
立秋 初候 涼風至 涼しい風が立ち始める 涼風至 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴 蜩が鳴き始める 白露降 朝露が降り始める
末候 蒙霧升降 深い霧が立ち込める 寒蝉鳴 蜩が鳴き始める
処暑 初候 綿柎開 綿を包む咢(がく)が開く 鷹乃祭鳥 鷹が捕らえた鳥を並べて食べる
次候 天地始粛 ようやく暑さが鎮まる 天地始粛 ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登 稲が実る 禾乃登 稲が実る
白露 初候 草露白 草に降りた露が白く光る 鴻雁来 雁が飛来し始める
次候 鶺鴒鳴 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める 玄鳥帰 燕が南へ帰って行く
末候 玄鳥去 燕が南へ帰って行く 羣鳥養羞 多くの鳥が食べ物を蓄える
秋分 初候 雷乃収声 雷が鳴り響かなくなる 雷乃収声 雷が鳴り響かなくなる
次候 蟄虫坏戸 虫が土中に掘った穴をふさぐ 蟄虫坏戸 虫が土中に掘った穴をふさぐ
末候 水始涸 田畑の水を干し始める 水始涸 田畑の水を干し始める
寒露 初候 鴻雁来 雁が飛来し始める 鴻雁来賓 雁が多数飛来して客人となる
次候 菊花開 菊の花が咲く 雀入大水為蛤 雀が海に入って蛤になる
末候 蟋蟀在戸 蟋蟀が戸の辺りで鳴く 菊有黄華 菊の花が咲き出す
霜降 初候 霜始降 霜が降り始める 豺乃祭獣 山犬が捕らえた獣を並べて食べる
次候 霎時施 小雨がしとしと降る 草木黄落 草木の葉が黄ばんで落ち始める
末候 楓蔦黄 もみじや蔦が黄葉する 蟄虫咸俯 虫がみな穴に潜って動かなくなる
立冬 初候 山茶始開 山茶花が咲き始める 水始氷 水が凍り始める
次候 地始凍 大地が凍り始める 地始凍 大地が凍り始める
末候 金盞香 水仙の花が咲く 野鶏入水為蜃 雉が海に入って大蛤になる
小雪 初候 虹蔵不見 虹を見かけなくなる 虹蔵不見 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉 北風が木の葉を払い除ける 天気上勝地気下降 天地の寒暖が逆になる
末候 橘始黄 橘の葉が黄葉し始める 閉塞而成冬 天地の気が塞がって冬となる
大雪 初候 閉塞成冬 天地の気が塞がって冬となる 鶡鳥不鳴 やまどりが鳴かなくなる
次候 熊蟄穴 熊が冬眠のために穴に隠れる 虎始交 虎が交尾を始める
末候 鱖魚群 鮭が群がり川を上る 茘挺出 大韮が芽を出し始める
冬至 初候 乃東生 夏枯草が芽を出す 蚯蚓結 蚯蚓が地中で塊となる
次候 麋角解 大鹿が角を落とす 麋角解 大鹿が角を落とす
末候 雪下出麦 雪の下で麦が芽を出す 水泉動 地中で凍った泉が動き始める
小寒 初候 芹乃栄 芹がよく生育する 雁北郷 雁が北に渡り始める
次候 水泉動 地中で凍った泉が動き始める 鵲始巣 鵲が巣を作り始める
末候 雉始雊 雄の雉が鳴き始める 野鶏始雊 雄の雉が鳴き始める
大寒 初候 款冬華 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す 鶏始乳 鶏が卵を産み始める
次候 水沢腹堅 沢に氷が厚く張りつめる 鷙鳥試セ 鷲・鷹などが空高く速く飛び始める
末候 鶏始乳 鶏が卵を産み始める 水沢腹堅 沢に氷が厚く張りつめる
干支
干支(かんし、えと、中国語:干支、ピンイン:gānzhī)は、十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。暦を始めとして、時間、方位などに用いられる。六十干支(ろくじっかんし)、十干十二支(じっかんじゅうにし)、天干地支(てんかんちし)ともいう。
目次 [非表示]
1 概説
2 種類 2.1 十干
2.2 十二支
2.3 干支概略史
3 干支による紀日
4 干支による紀月
5 干支による紀年 5.1 歳星紀年法
5.2 太歳紀年法
5.3 干支紀年法 5.3.1 生肖紀年法
5.3.2 干支紀年と日本
6 陰陽五行説との連関 6.1 陰陽五行説と十干
6.2 陰陽五行説と十二支
6.3 五行説と干支
7 時刻と方角 7.1 時刻
7.2 方位
8 干支にかかわる伝承や俗信 8.1 還暦
8.2 辛酉革命、甲子革令
8.3 庚申
8.4 丙午
8.5 強の寅
8.6 干支と年中行事
8.7 選日 8.7.1 天赦日
8.7.2 三隣亡(さんりんぼう)
8.7.3 十方暮(じっぽうくれ)
8.7.4 三伏(さんぶく)
8.7.5 それ以外の選日
8.8 干支と占い 8.8.1 十二直
8.8.2 現代における干支占い
9 干支の求め方 9.1 年の干支
9.2 月の干支
9.3 日の干支
10 干支一覧
11 干支カレンダー
12 脚注
13 関連項目
14 参考文献
15 外部リンク
概説[編集]
中国を初めとしてアジアの漢字文化圏において、年・月・日・時間や方位、角度、ことがらの順序を表すのにも用いられ、陰陽五行説とも結び付いて様々な卜占にも応用された。古くは十日十二辰、十母十二子とも呼称した。
起源は商(殷)代の中国に遡る。日・月・年のそれぞれに充てられ、60日(ほぼ2か月)、60か月(ほぼ太陰太陽暦5年)、60年などをあらわす。干は幹・肝と、支は枝・肢と同源であるという。日本、ベトナム、西はロシア、東欧などに伝わった。
日本で「干支(えと)」という場合、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支のみを指す用法がよく見られるが、後述するように十干と十二支の組み合わせが「干支」であり、「えと」と言う読みも十干の兄(え)と弟(と)に由来するものであって、本来は誤りである。
10と12の最小公倍数は60なので、干支は60回で一周する。干支には、すべての組合せのうちの半数しかない。例えば、一覧01〜60で5回ある「子」のうちに、「甲子」はあるが「乙子」はない。これは、10と12に共通の約数2があるので、干支の周期が積の120ではなく、最小公倍数の60になるからである。
種類[編集]
十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなっており、これらを合わせて干支と呼ぶ。十干十二支の本義は、古代研究に便利な漢の釈名や、『史記』の歴書によっても、実は生命消長の循環過程を分説したものであって、実際の木・火・鼠・牛などと直接関係があるわけではない[1]。
十干[編集]
十干
日本語
中国語
ベトナム語
本義[2]
音読み
訓読み
意味
甲 こう きのえ 木の兄 jiǎ giáp 草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意
乙 いつ、おつ きのと 木の弟 yǐ ất 陽気のまだ伸びない、かがまっているところ
丙 へい ひのえ 火の兄 bǐng bính 陽気の発揚
丁 てい ひのと 火の弟 dīng đinh 陽気の充溢
戊 ぼ つちのえ 土の兄 wù mậu “茂”に通じ、陽気による分化繁栄
己 き つちのと 土の弟 jǐ kỷ 紀に通じ、分散を防ぐ統制作用
庚 こう かのえ 金の兄 gēng canh 結実、形成、陰化の段階
辛 しん かのと 金の弟 xīn tân 陰による統制の強化
壬 じん みずのえ 水の兄 rén nhâm “妊”に通じ、陽気を下に姙む意
癸 き みずのと 水の弟 guǐ quý “揆”に同じく生命のない残物を清算して地ならしを行い、新たな生長を行う待機の状態
十二支[編集]
十二支
日本語
中国語
ベトナム語
本義[3]
音読み
訓読み
子 し ね zǐ tý “孳”で、陽気が色々に発現しようとする動き
丑 ちゅう うし chǒu sửu “紐”で、生命エネルギーの様々な結合
寅 いん とら yín dần “演”で、形をとっての発生
卯 ぼう う mǎo mão/mẹo 同音“冒”に通じ、開発の意
辰 しん たつ chén thìn “震”、同音“申”に同じ、生の活動
巳 し み sì tỵ “已”に通じ、陽盛の極、漸く陰に移ろうとする所
午 ご うま wǔ ngọ “忤(さからう)”に通じ、上昇する陰と下退する陽との抵触
未 び ひつじ wèi mùi “昧”で、陰気の支配
申 しん さる shēn thân 陰気の支配
酉 ゆう とり yǒu dậu 酒熟して気の漏れる象。陰気の熟する所
戌 じゅつ いぬ xū tuất 同音“恤”であり、“滅”である。統一退蔵。
亥 がい い hài hợi “核”で、生命の完全な収蔵含蓄
干支概略史[編集]
亀甲獣骨文字(牛の肩胛骨に甲骨文字が刻されている)、上海博物館蔵
殷商帝室の系譜
干支はすでに商(殷)代に現れており、殷墟出土の亀甲獣骨にたくさんの干支が日付を表すために用いられている。もともと干支は、60を周期とする紀日・番号・数字であった。殷代ではこれを「十日十二辰」と呼称していたようである。甲骨文には、干名だけで日を表すこともあり、祖王の名を「祖甲」「父丁」など、その人に関連する特定の干名で呼ぶ例があることから、十二支よりも十干の方がより基本的であったことが伺える(これについては、「殷#殷王の一覧」も併せて参照のこと)。
春秋戦国時代に、自然や世界の成り立ちを木・火・土・金・水から説明する五行思想が起こり、上を母、下を子に見立てて「十母十二子」と呼ぶようになった。更に、それを幹と枝に喩えて「十干十二支」と呼び、それを縮めて「干支」という表記が定まった時期は、後漢代からである。
月や年を表すために干支を用いるようになった時期は、殷代よりも後の時代に属する。月に関しては、殷代まで遡る可能性もあるが、広く普及したのは、戦国時代以降である。
年を表すには、古来、著しい事件や帝王の即位年を基準とすることが多かったが、戦国時代の中ごろになって木星(歳星)の天における位置によって年を指し示すことが考案された。後述のように、この方法がやがて発達し、当初は木星の位置により、次には十二支により、漢代には干支の組合せによって年を表す例が広く行われるようになった。
1日(24時間)を十二支に分けるようになった時期も漢代である。十二支に対して十二獣を充当することは秦代にも見られるが、文献における初出は後漢代からである。また、「外事には剛日を用い、内事には柔日を用いる」[4]とされたのも漢代であり、これは、戦国時代の陰陽家の影響を受けている。
方位への応用も、陰陽五行思想と結びついたことによって漢代に広がった。
ただし、全10巻中8巻が『四庫全書』にも収められている唐の時代に編纂された兵書である『神機制敵太白陰經』 [5](李筌編)のうち、巻四「戰具」や巻九「遁甲」において、夜半、鶏鳴といった十二時による時刻名とともに、この時刻の干支は云々と記載されているので、時刻を干支で呼ぶ習慣の定着には長い時を要し、唐の時代にはまだ古い記憶の名残があったと推測できる。
干支による紀日[編集]
干支によって日付を記述する干支紀日法は、すでに殷代の甲骨文に現れている。
西洋では1月を4分割して「週」(7日)というサイクルを編み出したが、古代中国では1月を3分割して「旬」(10日)というサイクルを考案し、十干という順序符号をつけた。甲骨文には「卜旬(ぼくじゅん)」があり、これは、ある特定の日(癸の日)から向こう10日間の吉凶を占ったものである[6]。10日、すなわち十干を3回繰り返すと1か月(30日)になるので、十干と十二支を組み合わせると、2か月(60日)周期で日付を記録することになる。
ある日を甲子とすると、第2日が乙丑、第3日が丙寅というように進んで第60日の癸亥へと進み、第61日に至ると再び甲子に還って日を記述していった。これは、3,000年以上経った今に至るまで、断絶することなく用いられている。また、干支紀日は『日本書紀』など東アジアの歴史書にも広く使用されている。
殷代においては、干支はもっぱら紀日法として用いられ、年に関しては1から始まる順序数(自然数)を使用しており、月に関しても順序数を基本としていた。ただし、月名を十二支で表記することはあったとされる。
現在のような順序数による紀日法がいつ始まったかはわかっていないが、現在のところ、山東省臨沂県(りんぎけん)から出土した銀雀山漢墓竹簡、および武帝7年(元光元年、紀元前134年)の暦譜竹簡の例が最古とされている。
中国でも日本でも暦はしばしば改定されているが、干支による紀日は古代から連綿と続いており、古い記録の日付を確定する際の有力な手がかりになる。
干支による紀月[編集]
月名を十二支で表現することは殷代にさかのぼる可能性がある。古くから中国では冬至を含む月を11月とする習わしがあり、この月を「子月」と呼び、以下12月を「丑月」、正月を「寅月」と呼んだ。
こうした呼び方は戦国時代からあったが、さらに月名に十干を加えることは唐代には行われており、その場合の配当は年の干名によって各月の干が割り当てられた。たとえば、寅月についていえば、甲や己の年は丙、乙や庚の年は戊、丙や辛の年は庚、丁や壬の年は壬、戊や癸の年は甲となる。つまり、干名が甲である年の寅月は「丙寅月」となる。詳細を、下表に示す。
月の十二支
節気の区切り
中気
旧暦の月
新暦の月
甲・己年
乙・庚年
丙・辛年
丁・壬年
戊・癸年
寅月 立春−啓蟄 雨水 正月 2月 丙寅月 戊寅月 庚寅月 壬寅月 甲寅月
卯月 啓蟄−清明 春分 二月 3月 丁卯月 己卯月 辛卯月 癸卯月 乙卯月
辰月 清明−立夏 穀雨 三月 4月 戊辰月 庚辰月 壬辰月 甲辰月 丙辰月
巳月 立夏−芒種 小満 四月 5月 己巳月 辛巳月 癸巳月 乙巳月 丁巳月
午月 芒種−小暑 夏至 五月 6月 庚午月 壬午月 甲午月 丙午月 戊午月
未月 小暑−立秋 大暑 六月 7月 辛未月 癸未月 乙未月 丁未月 己未月
申月 立秋−白露 処暑 七月 8月 壬申月 甲申月 丙申月 戊申月 庚申月
酉月 白露−寒露 秋分 八月 9月 癸酉月 乙酉月 丁酉月 己酉月 辛酉月
戌月 寒露−立冬 霜降 九月 10月 甲戌月 丙戌月 戊戌月 庚戌月 壬戌月
亥月 立冬−大雪 小雪 十月 11月 乙亥月 丁亥月 己亥月 辛亥月 癸亥月
子月 大雪−小寒 冬至 十一月 12月 丙子月 戊子月 庚子月 壬子月 甲子月
丑月 小寒−立春 大寒 十二月 1月 丁丑月 己丑月 辛丑月 癸丑月 乙丑月
干支による紀年[編集]
紀年法とは、年を記したり数えたりするための方法のことで、中国を中心とした漢字文化圏では年号紀元に基づく紀年法とともに、60年周期の干支による干支紀年法が併用されてきた。その起源は木星の観測と深い関わりがある。
歳星紀年法[編集]
木星
歳星紀年法は、天球における木星の位置に基づく紀年法である。
中国の戦国時代に始まった。木星は約12年で天球上を一周し、十二次(天球を天の赤道帯に沿って西から東に12等分した12の区画)を1年に一次進む。そこで、木星は年を示す星であるとして「歳星」と呼び、木星の十二次における位置で年を記した。たとえば「歳在星紀(歳、星紀に在り)」は、木星が天球上の「星紀」という場所に存在する年という意味である。
太歳紀年法[編集]
太歳と木星の移動
太歳紀年法は、木星の鏡像である太歳の天球における位置に基づく紀年法である。
木星は天球上を十二次に沿って西から東に進むが、当時の人たちがよく使っていた十二辰(天球を天の赤道帯に沿って東から西に十二等分した区画、十二支が配当された)に対しては、運行の方向と順序が逆であった。そこで、木星の円軌道に一本の直径を引き、その直径を境に木星と線対称の位置に存在する太歳という仮想の星を設定し、その十二辰における位置で年を記すようにしたものである。
中国の戦国時代には、この直径は寅の起点と申の起点とを結んで引かれ、たとえば、「太歳在寅(太歳、寅に在り)」という記述があれば、その年は太歳が寅の位置に存在する年、つまり木星が丑の位置に存在する年のことである。その翌年は「太歳在卯」となり、太歳は卯、木星は子に位置する。
さらに、「太歳在寅」「太歳在卯」と記録する代わりに、太歳が位置する各「年」に名称を設けて使用することが行われた。
太歳の位置
寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑
歳名
摂堤格 単閼 執徐 大荒落 敦牂 協洽 涒灘 作噩 閹茂 大淵献 困敦 赤奮若
セッテイカク タンアツ シュウジョ ダイコウラク トンショウ キョウコウ トンタン サクガク エンボウ ダイエンケン コントン セキフンジャク
漢代に入ると、『淮南子』天文訓に「淮南元年冬、天一在丙子」と記述されるように、十干と組み合わせた干支で太歳の位置が記述されるようになった。
この太歳の位置を示す十干にも歳名が付けられた。
太歳の位置
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
歳名
閼逢 旃蒙 柔兆 強圉 著雍 屠維 上章 重光 玄黓 昭陽
アッポウ センモウ ジュウチョウ キョウギョ チョヨウ トイ ジョウショウ チョウコウ ゲンヨク ショウヨウ
この十干(歳陽)と十二辰(歳陰)の歳名とを組み合わせ、例えば、ある年を閼逢摂堤格とすると、その翌年は旃蒙単閼、第3年は柔兆執徐…となり、第60年の昭陽赤奮若に至ると、再び閼逢摂堤格から始めるという60年周期の歳名とした。
ただし、木星の公転周期は正確には11.862年であるため、実際には1年に一次と少し進んでいることになり、約86年に一次(太歳は一辰)ずれることになる。これを「超辰」と呼ぶ。この超辰によるずれを解消するため、秦の顓頊暦では、太歳を設定するための直径を丑の起点と未の起点に引き、秦の始皇帝元年(紀元前246年)を木星が亥にあり、太歳が寅にある年とする新しい基準を設けた。
前漢の太初元年(紀元前104年)[7]の改暦(太初暦)では、超辰を行い、丙子を丁丑に改めた。後に三統暦の補正では超辰は114年に一次ずれると定義し、太初元年を再び丙子に戻し、太始2年(紀元前95年)を乙酉から丙戌へ超辰するとした。これによって三統暦による太歳紀年と後の干支紀年は太始2年から見かけ上、同じになる。
干支紀年法[編集]
後漢の建武26年(西暦50年)は、当時使われていた劉歆の三統暦の超辰法に従うならば、庚戌を辛亥とすべき年であった。にもかかわらず、光武帝に随従していた学者たちは超辰を行わず、庚戌のまま紀年を続けた。さらに元和2年(西暦85年)の改暦では三統暦の超辰法自体が廃止された[8]。これ以後、木星を観測して、その位置で年を記録することはなくなった。この時から、木星の運行とは関係なく、60年周期の干支を1年ごとに機械的に進めていく干支紀年法が用いられるようになり、絶えることなく現在まで続いている。これは、後代に干支が伝来した朝鮮や日本とも共通である。
民間では干支のうちの十二支の部分だけを用い、それに動物を配当した生肖紀年法が今も広く用いられている。なお、広開土王碑と12世紀成立の高麗朝による正史『三国史記』の干支に1年の違いがあるなど、時代や地域によっては必ずしも一定しないことも散見される。
生肖紀年法[編集]
詳細は「十二支」を参照
十二支と十二獣[9]がいつから結びつけられたのは不明であるが、1975年に湖北省雲夢睡虎地の秦代の墓から出土した竹簡には既に現在のように動物[10]が配当されている様子が伺われる。
後漢の王充が著した『論衡』物勢篇では、十二支を動物名で説明しており、これによって干支の本来の意味が失われ、様々な俗信を生んだ。ただし、日、月、時刻、方位などを干支で示す慣習が廃れた今日でもなお、干支紀年に限っては今なお民間で広く定着している要因ともなっている。日本の風習である年賀状[11]などにも動物の絵柄が好んで描かれているが、下表のとおり、配当される動物には国によって違いが見られる[12]。
各国の十二獣
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
日本の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
中国の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
台湾の十二獣 鼠 牛 虎 兔 竜 蛇 馬 羊 猴 鶏 狗 猪[13]
韓国の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
チベットの十二獣 鼠 牛 虎 兔 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
タイの十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
ベトナムの十二獣 鼠 水牛 虎 猫 竜 蛇 馬 山羊 猿 鶏 犬 豚
モンゴルの十二獣 鼠 牛 豹・虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
ロシアの十二獣 鼠 牛 虎 兎・猫 竜 蛇 馬 羊・山羊 猿 鶏 犬 猪・豚
ベラルーシの十二獣 鼠 牛 虎 兎・猫 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
干支紀年と日本[編集]
稲荷山古墳
干支紀年の日本への伝来時期はよく判っていない。日本に中国の暦本が百済を通じて渡来したのは欽明天皇15年(554年)[14]とされるが、実際には、それ以前にさかのぼる可能性が高い。
埼玉県行田市埼玉の埼玉古墳群の一つ、稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣には「辛亥年七月中記」の紀年があり、銘中「獲加多支鹵(わかたける)大王」を雄略天皇とする考えが主流であることから、「辛亥年」を471年とする説が有力である。ただし、これに対しては531年とする反論もある。
一方、和歌山県橋本市隅田の隅田八幡宮に所蔵されている人物画像鏡には、「癸未年八月日十大王年男弟王在意柴沙加宮時斯麻念長寿…」という銘文が鋳されており、この「癸未年」は、「男弟(おとど)王」が継体天皇と考えられることから、503年とする見方が有力である[15]。
陰陽五行説との連関[編集]
詳細は「陰陽五行思想」を参照
陰陽五行説と十干[編集]
陰陽五行説では、十干に対し、天運を表す木、火、土、金、水の五行にそれぞれ陰陽一対を配して表す。十干を訓読すると、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)となり、五行の性質が明解となる。語尾の「え」は陽や剛を意味し、「と」は陰や柔を意味しており、これで陰陽を表している。日本語における語源は、「え」が兄姉を意味し、「と」が弟妹を意味しており、「えと」の呼称はこれに由来している。
陰陽五行説と十二支[編集]
十二支にも五行が配される。四季に対応する五行は、春が木、夏が火、秋が金、冬は水であり、土は各季節の最後の月にあたり、季節の変わり目を表す。土用の丑の日は夏の最終月(土用)の丑の日という意味である。各季節に十二支を配すと、
春…寅(木)、卯(木)、辰(土)
夏…巳(火)、午(火)、未(土)
秋…申(金)、酉(金)、戌(土)
冬…亥(水)、子(水)、丑(土)
となる。
陰陽五行説が起こったのは、中国の戦国時代であり、騶衍の五行思想に陰陽思想が結びついたものである。これが干支と結びついて干支五行説として天地間の森羅万象における根本原理であると考えられるようになった。
五行説と干支[編集]
相生と相剋
詳細は「五行思想」を参照
上記のように割り当てられた十干と十二支それぞれの五行は、その組合せによって吉凶を占うことができるとされる。代表的なものを下に掲げる。
「相生」…この関係は、天地陰陽の気が調和を保ち、万事が順調に進んで吉とされる。 木生火(木は火を生じる)
火生土(火は土を生じる)
土生金(土は金を生じる)
金生水(金は水を生じる)
水生木(水は木を生じる)
「相剋」…この関係は、天地の平衡が失われるため凶とされる。 木剋土(木は土を剋す)
土剋水(土は水を剋す)
水剋火(水は火を剋す)
火剋金(火は金を剋す)
金剋木(金は木を剋す)
「比和(相勝)」…この関係は、同気が重なるため、五行それぞれの性質を強め、良い場合はますます良く、悪い場合はますます悪くなるとされる。
他に、相侮、相乗がある。
時刻と方角[編集]
干支は、時刻や方位、角度を表すのにも用いられる。
時刻[編集]
時刻については、現代の23時から翌1時までを子の刻とし、以下、丑、寅、…と続いて、11時から13時までを午の刻とした。現在、夜0時を「子夜」、昼12時を「正午」、正午より前を「午前」、正午より後を「午後」と称するのは、これに由来する。怪談などで用いられる「草木も眠る丑三ツどき」とは今日でいう午前2時半ごろのことである。
なお、日本で初めて中国伝来の暦日を遵用して、時刻に十二支を配し、子を真夜中としたのは推古天皇12年(604年、甲子の年)の正月のことであった[16]とされる。平安時代の延喜年間に編纂が始まり延長5年(927年)に完成した「延喜式」でも、宮中の諸門の開閉や日の出、日の入りの時刻について、「申四刻六分」のように十二支を用いて示している。
方位[編集]
詳細は「方位」を参照
「指南」(漢代)
二十四方
恵方
十干は、五行説によって説明されるようになると五行が表す方位である五方と結び付けられた。さらに、後には十二支や、易における八卦を交えて細かい二十四方が用いられるようになった。
十二支では、東を卯、西を酉、南を午、北を子の方位としている。東西を結ぶ線(緯線とは厳密には異なる)を「卯酉線(ぼうゆうせん)」、南北を結ぶ線(経線に相当)を「子午線」、経度0度のロンドンのグリニッジ天文台を通る経線を「本初子午線」と呼ぶのは、これに由来する。
四隅については、北東・南東・南西・北西がそれぞれ「うしとら」[17]、「たつみ」[18]、「ひつじさる」、「いぬい」と呼ばれ、該当する八卦から、「艮(ごん)」、「巽(そん)」、「坤(こん)」、「乾(けん)」の字を充当している。指南の実物を見るかぎり、南を指すためのレンゲの形状の磁石を置いた板の模様は、六壬神課で使用する式盤の地盤の形状に酷似している。
なお、二十四方(下表参考)では、十干のうちの戊・己は用いられない。したがって、十干のうちの8、十二支の12、八卦のうちの4を合わせての24方位となる。
漢字
中国語
日本語(音)
日本語(訓)
角度
方位
1
子 zǐ し ね 0° 北
2
癸 guǐ き みずのと 15° 北北東微北
3
丑 chǒu ちゅう うし 30° 北北東微東
4
艮 gèn ごん うしとら 45° 北東
5
寅 yín いん とら 60° 東北東微北
6
甲 jiǎ こう きのえ 75° 東北東微東
7
卯 mǎo ぼう う 90° 東
8
乙 yǐ いつ きのと 105° 東南東微東
9
辰 chén しん たつ 120° 東南東微南
10
巽 xùn そん たつみ 135° 南東
11
巳 sì し み 150° 南南東微東
12
丙 bǐng へい ひのえ 165° 南南東微南
13
午 wǔ ご うま 180° 南
14
丁 dīng てい ひのと 195° 南南西微南
15
未 wèi み ひつじ 210° 南南西微西
16
坤 kūn こん ひつじさる 225° 南西
17
申 shēn しん さる 240° 西南西微南
18
庚 gēng こう かのえ 255° 西南西微西
19
酉 yǒu ゆう とり 270° 西
20
辛 xīn しん かのと 285° 西北西微西
21
戌 xū じゅつ いぬ 300° 西北西微北
22
乾 qián けん いぬい 315° 北西
23
亥 hài がい い 330° 北北西微西
24
壬 rén じん みずのえ 345° 北北西微北
十二支が方位と結合していくのは、漢代のことと考えられている。漢代には易の解釈学である「象数易」という学問が隆盛し、そこでは、易の卦や、それを構成する爻に、十二月、十二律(音律)、十二辰(支)、二十四節気、五行、方位などが配当され、極めて複雑な理論が編み出された。
なお、歳徳神の在する方向とされる恵方(えほう)は、その年の干名によって定められている。
干支にかかわる伝承や俗信[編集]
干支が十二獣や陰陽五行思想と結びついたことで、さまざまな伝承や俗信が生まれたが、日本に伝来すると日本固有のものとも習合して独自の俗信を生んでいった。中には、申(さる)の日は「去る」と通じるので結婚式を行わないなどというものもあった。
還暦[編集]
数え年の61歳は、生まれた年の干支に戻るので、「暦が還(かえ)った」という意味で「還暦(かんれき)」といい、歳をとる正月には、公私ともに正式に隠居して長寿の祝いをした(東洋にあっては誕生日の概念は乏しかった)。この年齢に達すると親族などが赤い頭巾やちゃんちゃんこを贈るのは、もう一度赤ちゃんに戻って「生まれ直す」という意味合いをこめている[19]。現在は、満60歳の誕生日や60周年に還暦の祝いをすることが多い。2周(120年)した場合は大還暦という。
中国では「花甲」、日本と同じように60年の長寿を祝い、無病息災を願う習慣が今も続いている。
辛酉革命、甲子革令[編集]
中国漢代緯書にみえる予言説(讖緯)である。中国よりもむしろ日本で信じられた。
辛酉は天命が改まる年とされ、王朝が交代する革命の年で辛酉革命という。日本では、平安時代に政治的変革が起るのを防ぐ目的で、三善清行の提唱によって、辛酉年の昌泰4年(901年)が「延喜」と改元された。それ以来、日本では慶応に至るまで、辛酉年と前年の庚申年の2年続きで改元が実施されたが、中国ではこのような例はない。
また、『日本書紀』では、神武天皇が即位したとする年を西暦紀元前660年の辛酉の年に充てている。これについて、明治時代の歴史学者那珂通世は、『緯書』にある鄭玄の注に、1260年に一度(干支一周の60年(1元)×21元=1260年=1蔀)の辛酉年には大革命が起こるとの記述があり、推古天皇9年(601年)がその年に充たることから、この1260年前にあたる西暦紀元前660年を即位年に充てたとの説を立てた。また、1320年(60年×22回=1320年)周期説を採用する学者もあり、その場合、辛酉の3年後に充たる甲子年が革令(甲子革令)の年であり、白村江の戦いの翌年の甲子年(西暦664年)が基点とされる。
甲子革命については、中国でも、後漢末に太平道の教祖張角は光和3年(180年)に「蒼天已死 黃天當立 歲在甲子 天下大吉(『後漢書』71巻 皇甫嵩朱逞傳 第61 皇甫嵩伝[20])」、蒼天(漢朝)已に死す 黄天(黄巾党)當に立つべし 歳は「甲子」に在り 天下大吉)とのスローガンを発しており、干支に基づく易姓革命を意識して光和7年(184年)という甲子の年に黄巾の乱を起こした史実がある。
庚申[編集]
神奈川県藤沢市伊勢山公園の庚申塔(申にちなんで三猿が彫られている)
詳細は「庚申塔」を参照
近代以前の日本では、庚申の日に広く庚申講が行われたが、これは道教の伝説に基づいている。
中国の言い伝えによれば、人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、いつもその人の悪事を監視している。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められるとされる。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この日には徹夜しなければならないとされた。これを「守庚申」という。また、中国では、庚申の日には、菜食するのがよいとも言われていた。
日本では、「庚申さま」として庚申の日そのものも神格化された。庚申の日の夜は村人が集まって神々を祀り、その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした。これを庚申講という。庚申講を3年18回[21]続けた記念に建立されたのが庚申塔で、今も各地に残っている。
なお、日本には、庚申の晩に生まれた子は盗人になるという言い伝えもあった。
丙午[編集]
陰陽五行説によれば、丙も午もともに剛強なる陽であって火の性格をもち、中国ではその年は火災が多いなどといわれていた。
それが日本では、八百屋お七が丙午の年(1666年)生まれだという風説があった[22]ところから、丙午の年に生まれた女性は気性が激しく、夫の運勢を圧倒して連れ合いを短命にするという俗信に変化した[23]。これは男性中心主義の見方であり、迷信俗説に類するものであるが、日本では丙午年の出産が避けられて、新生児の数が他の干支の年よりも少なかった(最近では1966年。その反動もあり、翌年の丁未の年は新生児の数が例年よりも増える)。なお、同様に火の重なる丁巳(ひのとみ)は八専の一つである。
強の寅[編集]
五黄の寅参照。
干支と年中行事[編集]
端午の節句(江戸時代の鯉のぼり)、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』(1867年)より
干支は、二十四節気や雑節と結びついて、各地でさまざまな行事が行われている。
中国の漢代には、正月最初の子の日には皇帝が鋤で耕し、皇后が箒で蚕床をはらって、祖先神や蚕神をまつる行事があったといわれている。
この行事は、古代日本にも伝播しており、正倉院には使用した鋤と箒が現存している。正月初子(はつね)の日に、山野に出て若菜をつみ、若松をひいて長寿を願った行事が、『小右記』にも記された「子の日のお遊び」であり、平安時代の宮中の年中行事であった。
それ以外で著名なものとしては、次のものがある。
初午…2月最初の午の日に稲荷神社で祭礼が行われる。
端午の節句…5月の月初めの午(端午)の日に行われる年中行事。
土用の丑の日…土用[24](立秋前の18日間)の丑の日。風呂に入ったり、灸をしたり、「ウ」のつく食べ物[25]を食べるとよいとされた[26]。
亥の子…旧暦10月の亥の日に行う刈上げ行事。
酉の市…11月の酉の日の鷲神社で行われる祭礼の際、神社境内に立つ市。
子の日祭…ネズミが大黒天の使獣と考えられたところから、子の月(11月)の子の日に行われた。
丑紅…寒中に作った紅は質が良いとして丑の日に「丑紅(寒紅)」を売る行事。
戌の日…犬はお産が軽いとされることから、帯祝いなどにはこの日を選ぶ風習がある。
選日[編集]
天赦日[編集]
干支相生の日とされた天赦日は、「よろずよし」の大吉日と考えられてきた。春(立春から立夏前まで)は戊寅、夏(立夏から立秋前まで)は甲午、秋(立秋から立冬前まで)は戊申、冬(立冬から立春前まで)は甲子の日である。
三隣亡(さんりんぼう)[編集]
詳細は「三隣亡」を参照
選日のひとつ。1月・4月・7月・10月の亥の日、2月・5月・8月・11月の寅の日、3月・6月・9月・12月の午の日を三隣亡という。棟上げなど建築に関することの凶日とされる。
十方暮(じっぽうくれ)[編集]
詳細は「十方暮」を参照
選日のひとつ。干支21番目の甲申の日から30番目の癸巳の日までの10日間を凶とした。
三伏(さんぶく)[編集]
詳細は「三伏」を参照
選日のひとつ。夏至以降3度目の庚の日(初伏)、4度目の庚の日(中伏)、立秋以後の最初の庚の日(末伏)を凶日とする。庚(かのえ)は「金の兄」で金の陽性であり、金は火に伏せられること(火剋金)から、火性の最も盛んな夏の時期の庚の日は凶であるとする考えに由来している。
それ以外の選日[編集]
それ以外の選日に次のものがあり、いずれも干支が用いられる。
八専
不成就日
天一天上
一粒万倍日
犯土(大土・小土)
臘日
干支と占い[編集]
漢代には易の解釈学として象数易が流行し、そこでは、易の卦や、それを構成する爻に、十二月、十二支、二十四節気、五行、方位などが配当されて、複雑な理論が編み出された。
特に八卦と干支が結びついて占いに用いたものとして、納甲がある[27]。完成は前漢代の京房によるといわれており、三国時代の呉の虞翻らによって継承された。後には十二支も易に用いられるようになり、八卦の各爻に干支が当てはめられた。唐の李淳風は『周易元義』で八卦六位図を伝えている。
一方、納音は、干支を陰陽五行説や中国古代の音韻理論を応用し、形容詞を付加して30に分類したものである。生まれ年の納音は、その人の運命を判断するのに用いられた[28]。 納音において凶日とされたのが五墓日であった。戊辰の日、壬辰の日、丙戌の日、辛丑の日、乙未の日がそれで、家作りは構わないが、動土・地固め・葬式・墓作り・播種・旅行・祈祷などは凶とされた。その名から、この日に葬式などを行うと、墓を5つ並べるといって忌むことがあった。
十二直[編集]
詳細は「十二直」を参照
十二直とは、暦注の一つであり、十二支とは別の12のサイクルを月に合わせて暦をつくり、その日の吉凶を占ったものである。中国では戦国時代に萌芽が見られ、秦と楚では異なる十二直を使用していた。現代まで伝わっているのは中国を統一した秦の十二直である。十二直は、建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉から構成される。
現代における干支占い[編集]
現代において干支占いは、血液型性格分類や占星術と比べてマイナーである。血液型や星座は個人のプロフィールによく記述されるが、干支は記載されないことが多い。そのせいもあって、干支は血液型や星座などと異なり疑似科学の扱いを受けないことが多い。心理学者でもあった増永篤彦によって行われた、生日の干支において干から支にひいた十二運とある種の性格分類に相関があるとする研究は、動物占いや動物占いの動物キャラクターを別のもので置き換えた様々な占いに無断で流用されている。
干支の求め方[編集]
年の干支[編集]
ある年を西暦(あるいは皇紀)で表した値を10で割った余り、すなわち一の位を求め、下表から十干を割り出す。
余り(一の位)
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
十干
庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己
同様に、西暦(あるいは皇紀)で表した値を12で割った余りを求め、下表から十二支を割り出す。
余り
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
十二支
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未
この二つの組合せが、その年の干支である。すなわち、西暦と皇紀においては、10の倍数の年が庚、12の倍数の年が申、60の倍数の年が庚申となる。例えば、西暦2005年(皇紀2665年)は、2005(2665)を 10 で割った余りが 5 となり、12 で割った余りが 1 となるので、乙酉(きのととり・いつゆう)となる。
また、西暦で表した値から 4 を引いて 60 で割った余りに 1 を加えると、干支一覧の左端の数となる。例えば、西暦2005年は、2005から 4 を引くと2001で、2001を 60 で割った余りは 21、これに 1 を加えると 22 となり、乙酉が求められる。
現在の日本においては、太陽暦の年に対して干支を適用することが多いが、伝統的には節月(立春から翌年の立春の前日まで)を1つの干支として適用することも多く、一部の占いにおいては今日にも引き継がれている。また中国においては太陽太陰暦(農暦)に対して適用している。
月の干支[編集]
十二支は月と同じ12個なので、月の十二支は毎年同じになる。十干は10個なので、十二支と組み合わせると、太陽暦では5年(60か月)周期で月の同じ干支が繰り返されることになる。
西暦年の下1桁
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
0,5 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑
1,6 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑
2,7 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑
3,8 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥 甲子 乙丑
4,9 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥 丙子 丁丑
ここでいう月は、「暦月」(1日から翌月1日の前日まで)を適用する場合と「節月」(節気から次の節気の前日まで)を適用する場合とがある。
日の干支[編集]
ユリウス通日に49を加えて60で割った余りに1を加えると、上表の左端に示した数字となる。
干支一覧[編集]
「五行」は十干、十二支それぞれの五行をあらわす。なお、十干が「弟(と)」の場合だけ、十干と十二支の間に「の」を入れて読むのが慣例である。
順
干支
(読み)
五行
選日
その干支に関する事項
1804-
1923年
1924-
2043年
1 甲子
(きのえね・かっし) 木水 天赦日(立冬後) 甲子士禍(1504年、朝鮮)
芭蕉『甲子吟行』(1684年)
松浦静山『甲子夜話』(1821年、甲子の日に執筆開始)
伊東甲子太郎上洛(1864年)
甲子園開園(1924年)
甲子信用組合創業(1924年)
甲子革命・甲子改元 1804年
1864年 1924年
1984年
2 乙丑
(きのとのうし・いっちゅう) 木土 1805年
1865年 1925年
1985年
3 丙寅
(ひのえとら・へいいん) 火木 丙寅教獄・丙寅洋擾(1866年、朝鮮) 1806年
1866年 1926年
1986年
4 丁卯
(ひのとのう・ていぼう) 火木 丁卯胡乱(1627年、朝鮮) 1807年
1867年 1927年
1987年
5 戊辰
(つちのえたつ・ぼしん) 土土 戊辰戦争(1868年、日本) 1808年
1868年 1928年
1988年
6 己巳
(つちのとのみ・きし) 土火 己巳換局(1689年、朝鮮) 1809年
1869年 1929年
1989年
7 庚午
(かのえうま・こうご) 金火 大土 庚午年籍(670年、日本)
庚午三浦倭乱(三浦の乱、1510年、朝鮮)
庚午事変(1870年、日本) 1810年
1870年 1930年
1990年
8 辛未
(かのとのひつじ・しんび) 金土 大土 辛未戸籍・辛未洋擾(1871年、朝鮮) 1811年
1871年 1931年
1991年
9 壬申
(みずのえさる・じんしん) 水金 大土 壬申の乱(672年、日本)
壬申戸籍(1872年、日本) 1812年
1872年 1932年
1992年
10 癸酉
(みずのとのとり・きゆう) 水金 大土 癸酉靖難(1453年、朝鮮) 1813年
1873年 1933年
1993年
11 甲戌
(きのえいぬ・こうじゅつ) 木土 大土 甲戌の獄・甲戌換局(1694年、朝鮮) 1814年
1874年 1934年
1994年
12 乙亥
(きのとのい・いつがい) 木水 大土 乙亥党論(1575年、朝鮮) 1815年
1875年 1935年
1995年
13 丙子
(ひのえね・へいし) 火水 大土 丙子冕獄(1456年、朝鮮)
丙子胡乱(1636年、朝鮮)
丙子修交条約(日朝修好条規・江華島条約、1876年、朝鮮) 1816年
1876年 1936年
1996年
14 丁丑
(ひのとのうし・ていちゅう) 火土 丁丑公論(1877年、日本) 1817年
1877年 1937年
1997年
15 戊寅
(つちのえとら・ぼいん) 土木 小土
天赦日(立春後) 戊寅元暦(中国) 1818年
1878年 1938年
1998年
16 己卯
(つちのとのう・きぼう) 土木 小土 己卯士禍(1519年、朝鮮) 1819年
1879年 1939年
1999年
17 庚辰
(かのえたつ・こうしん) 金土 小土 1820年
1880年 1940年
2000年
18 辛巳
(かのとのみ・しんし) 金火 小土 1821年
1881年 1941年
2001年
19 壬午
(みずのえうま・じんご) 水火 小土 壬午事変(1882年、朝鮮) 1822年
1882年 1942年
2002年
20 癸未
(みずのとのひつじ・きび) 水土 小土 1823年
1883年 1943年
2003年
21 甲申
(きのえさる・こうしん) 木金 小土・十方暮 甲申政変(1884年、朝鮮) 1824年
1884年 1944年
2004年
22 乙酉
(きのとのとり・いつゆう) 木金 十方暮 1825年
1885年 1945年
2005年
23 丙戌
(ひのえいぬ・へいじゅつ) 火土 十方暮 1826年
1886年 1946年
2006年
24 丁亥
(ひのとのい・ていがい) 火水 十方暮 1827年
1887年 1947年
2007年
25 戊子
(つちのえね・ぼし) 土水 十方暮 1828年
1888年 1948年
2008年
26 己丑
(つちのとのうし・きちゅう) 土土 十方暮 1829年
1889年 1949年
2009年
27 庚寅
(かのえとら・こういん) 金木 十方暮 庚寅年籍(690年、日本)
庚寅新誌社創業(1890年、4年後に日本初の時刻表創刊) 1830年
1890年 1950年
2010年
28 辛卯
(かのとのう・しんぼう) 金木 十方暮 1831年
1891年 1951年
2011年
29 壬辰
(みずのえたつ・じんしん) 水土 十方暮 壬辰倭乱(文禄の役、1592年、朝鮮) 1832年
1892年 1952年
2012年
30 癸巳
(みずのとのみ・きし) 水火 十方暮
天一天上 1833年
1893年 1953年
2013年
31 甲午
(きのえうま・こうご) 木火 天一天上
天赦日(立夏後) 甲午改革(1894年、朝鮮)
甲午農民戦争(日清戦争、1894年、朝鮮) 1834年
1894年 1954年
2014年
32 乙未
(きのとのひつじ・いつび) 木土 天一天上 乙未戦争(1895年、台湾)
乙未事変(1895年、朝鮮) 1835年
1895年 1955年
2015年
33 丙申
(ひのえさる・へいしん) 火金 天一天上 1836年
1896年 1956年
2016年
34 丁酉
(ひのとのとり・ていゆう) 火金 天一天上 丁酉再乱(慶長の役、1598年、朝鮮)
丁酉文社(1897年、日本) 1837年
1897年 1957年
2017年
35 戊戌
(つちのえいぬ・ぼじゅつ) 土土 天一天上 高野長英『戊戌夢物語』(1838年)
戊戌変法・戊戌政変(1898年、中国) 1838年
1898年 1958年
2018年
36 己亥
(つちのとのい・きがい) 土水 天一天上 己亥東征(応永の外寇、1419年、朝鮮)
己亥礼訟(1660年、朝鮮)
己亥邪獄(1839年、朝鮮) 1839年
1899年 1959年
2019年
37 庚子
(かのえね・こうし) 金水 天一天上 庚子事変(北清事変)(1900年、中国)
庚子賠款(1900年、中国) 1840年
1900年 1960年
2020年
38 辛丑
(かのとのうし・しんちゅう) 金土 天一天上 辛丑条約(北京議定書)(1901年、中国) 1841年
1901年 1961年
2021年
39 壬寅
(みずのえとら・じんいん) 水木 天一天上 壬寅獄事(1722年、朝鮮) 1842年
1902年 1962年
2022年
40 癸卯
(みずのとのう・きぼう) 水木 天一天上 癸卯園遊会(1903年、日本) 1843年
1903年 1963年
2023年
41 甲辰
(きのえたつ・こうしん) 木土 天一天上 1844年
1904年 1964年
2024年
42 乙巳
(きのとのみ・いっし) 木火 天一天上 乙巳の変(645年、日本)
乙巳士禍(1545年、朝鮮)
乙巳処分(1725年、朝鮮) 1845年
1905年 1965年
2025年
43 丙午
(ひのえうま・へいご) 火火 天一天上 生まれ年にかかる俗信(ひのえうまの迷信) 1846年
1906年 1966年
2026年
44 丁未
(ひのとのひつじ・ていび) 火土 天一天上 丁未換局(1727年、朝鮮)
丁未印社(1907年、日本) 1847年
1907年 1967年
2027年
45 戊申
(つちのえさる・ぼしん) 土金 天一天上
天赦日(立秋後) 戊申の乱(1728年、朝鮮)
戊申詔書(1908年、日本) 1848年
1908年 1968年
2028年
46 己酉
(つちのとのとり・きゆう) 土金 己酉約条(慶長条約、1609年、朝鮮) 1849年
1909年 1969年
2029年
47 庚戌
(かのえいぬ・こうじゅつ) 金土 庚戌の変(1550年、中国) 1850年
1910年 1970年
2030年
48 辛亥
(かのとのい・しんがい) 金水 辛亥邪獄(1791年、朝鮮)
辛亥革命(1911年、中国) 1851年
1911年 1971年
2031年
49 壬子
(みずのえね・じんし) 水水 八専 1852年
1912年 1972年
2032年
50 癸丑
(みずのとのうし・きちゅう) 水土 1853年
1913年 1973年
2033年
51 甲寅
(きのえとら・こういん) 木木 八専 甲寅礼訟(1674年、朝鮮) 1854年
1914年 1974年
2034年
52 乙卯
(きのとのう・いつぼう) 木木 八専 1855年
1915年 1975年
2035年
53 丙辰
(ひのえたつ・へいしん) 火土 1856年
1916年 1976年
2036年
54 丁巳
(ひのとのみ・ていし) 火火 八専 1857年
1917年 1977年
2037年
55 戊午
(つちのえうま・ぼご) 土火 戊午士禍(1498年、朝鮮)
戊午の密勅(1858年、日本) 1858年
1918年 1978年
2038年
56 己未
(つちのとのひつじ・きび) 土土 八専 1859年
1919年 1979年
2039年
57 庚申
(かのえさる・こうしん) 金金 八専 庚申信仰(庚申塔)
庚申換局(1680年、朝鮮) 1860年
1920年 1980年
2040年
58 辛酉
(かのとのとり・しんゆう) 金金 八専 辛酉邪獄(1801年、朝鮮)
辛酉政変(1861年、中国)
辛酉革命・辛酉改元 1861年
1921年 1981年
2041年
59 壬戌
(みずのえいぬ・じんじゅつ) 水土 壬戌民乱(1862年、朝鮮) 1862年
1922年 1982年
2042年
60 癸亥
(みずのとのい・きがい) 水水 八専 癸亥約定(嘉吉条約、1443年、朝鮮) 1863年
1923年 1983年
2043年
干支カレンダー[編集]
干支カレンダー
西暦
和暦
干支
2014年
平成26年 午 [うま]
2013年
平成25年 巳 [へび]
脚注[編集]
1.^ 参考文献:『易学入門』(著:安岡正篤 版:明徳出版社)
2.^ 参考文献:『中国的実在観の研究』(著:木村英一)、『中国上代陰陽五行思想の研究』(著:小林信明)、『宋代易学の研究』(著:今井宇三郎)
3.^ 参考文献:『中国的実在観の研究』(著:木村英一)、『中国上代陰陽五行思想の研究』(著:小林信明)、『宋代易学の研究』(著:今井宇三郎)
4.^ 用兵など外事には十干の奇数日、祭祀など内事には十干の偶数日を用いるのが良い、という意味。
5.^ 一般に流布しているのは10巻本であるが、四庫全書には巻九、十を除いた8巻本が収録されている。
6.^ 甲骨を用いた占いには、癸の日以後10日間の吉凶を判断する定期的な卜旬と、開戦・豊作・異常気象の終わりを祈願する不定期的な占いがあった。
7.^ この年の紀年は、『呂氏春秋』、『前漢書』賈誼伝、『前漢書』翼奉伝、『史記』歴書では、それぞれ乙亥、丙子、丁丑、甲寅となっており、それぞれ流派の異なる紀年が混在していた。前漢末に劉歆によって整備が始まり、これが最終的に整理されて完全に統一されるのは後漢初期の元和2年(西暦85年)の改暦であった。
8.^ この改暦は、中国における官暦の最初とされる。
9.^ 十二獣がなぜ十二支と結びつけられたかには、西方バビロニアの天文学における黄道十二宮が各宮の多くを動物で表すことから、その影響を受けたのではないかとする見方がある。また、これが普及したのは農事暦を農民に教え、浸透させるための便法という説もある。
10.^ ただし、シカが入りイヌがなく、配当も異なっているなど現代のものとは大きく異なる。
11.^ 中国や韓国にも似た風習がある。
12.^ 亥(中国や韓国などにおける猪(ブタ))が日本ではイノシシ、丑がベトナムではスイギュウなどとなっている。日本で「猪」がイノシシを表すようになったのは、生肖紀年が伝来した当時の日本では、豚の飼育が必ずしも一般的でなかったからと考えられている。
13.^ 文字は『猪』であるが実際の動物としてはブタ
14.^ 『日本書紀』巻第19。欽明天皇14年、暦博士を交代し暦本(こよみのためし)を送るようにとの勅を発し、翌年、固徳王保尊が暦博士として来日した記事が掲載される。巻第22には、推古天皇治下の602年に百済僧観勒が来日した記事もある。日本書紀には神武天皇以来の干支が記載されているが、『古事記』にはない。
15.^ 銘中の「斯麻」は百済の武寧王と推測される。しかし、この「癸未年」に対しても443年との異論がある。
16.^ 『日本書紀』推古天皇12年条。
17.^ 艮(うしとら、北東)を鬼門とする考えは、とくに日本で深められた。鬼が牛のような角をもち、虎皮のパンツをはいて具象されるのも、「うしとら」からの連想である。なお、鬼退治のための動物が、桃太郎の伝説ではイヌ、サル、キジなのは、「うしとら」の反対方向が「ひつじさる」で、「ひつじ」の代わりに「とり」「いぬ」が入り、さらに「とり」が「きじ」に代わっていったのではないかという推測もある。
18.^ 喜撰法師の「わがいほは 都の辰巳(たつみ) しかぞすむ 世を宇治山と 人はいふなり」の「たつみ」とは南東方向を示している。
19.^ 飯倉(2003)。
20.^ Wikisource-logo.svg 范曄: 後漢書/卷71 - ウィキソース
21.^ 庚申の日は60日ごとなので、1年に6回ある。
22.^ 実際は1668年生まれだった可能性が高い。
23.^ 1810年『燕石雑志』に「丙午の女は必ず男を食えると世に伝えし」とある。
24.^ 雑節に基づく暦。雑節とは二十四節気以外に設けられた季節の区切りのこと。本来は、土用は立春前、立夏前、立秋前、立冬前の年4回ある。
25.^ 「ウ」のつく食べ物とは、丑(うし)からの連想と思われる。ウリや梅干し、ウナギなどであるが、ことにウナギは有名である。実際に牛を食べなかったのは、肉食が憚られる時代には無理だったこと、当時の牛は肉や乳を供するのではなく主として労働力に用いられていたからなどの説がある。
26.^ 飯倉(2003)。
27.^ 納甲という名前だが、実際の占いでは十二支を使用することがほとんどである。
28.^ 荻原井泉水は生まれ年の納音「井泉水」を俳号としたものである。
関連項目[編集]
十干
十二支
甲骨文
甲子園球場
六十進法
ウィクショナリーに干支の項目があります。
陰陽五行思想
五行思想
陰陽家
讖緯
辛酉の年
甲子の年
庚申
丙午
方位
十二宮
十二神将
干支表
十二次
十二運
十二直
中国暦
日本の暦
二十四節気
雑節
選日
暦注
納甲
納音
雑書
琉球古字
目次 [非表示]
1 概説
2 種類 2.1 十干
2.2 十二支
2.3 干支概略史
3 干支による紀日
4 干支による紀月
5 干支による紀年 5.1 歳星紀年法
5.2 太歳紀年法
5.3 干支紀年法 5.3.1 生肖紀年法
5.3.2 干支紀年と日本
6 陰陽五行説との連関 6.1 陰陽五行説と十干
6.2 陰陽五行説と十二支
6.3 五行説と干支
7 時刻と方角 7.1 時刻
7.2 方位
8 干支にかかわる伝承や俗信 8.1 還暦
8.2 辛酉革命、甲子革令
8.3 庚申
8.4 丙午
8.5 強の寅
8.6 干支と年中行事
8.7 選日 8.7.1 天赦日
8.7.2 三隣亡(さんりんぼう)
8.7.3 十方暮(じっぽうくれ)
8.7.4 三伏(さんぶく)
8.7.5 それ以外の選日
8.8 干支と占い 8.8.1 十二直
8.8.2 現代における干支占い
9 干支の求め方 9.1 年の干支
9.2 月の干支
9.3 日の干支
10 干支一覧
11 干支カレンダー
12 脚注
13 関連項目
14 参考文献
15 外部リンク
概説[編集]
中国を初めとしてアジアの漢字文化圏において、年・月・日・時間や方位、角度、ことがらの順序を表すのにも用いられ、陰陽五行説とも結び付いて様々な卜占にも応用された。古くは十日十二辰、十母十二子とも呼称した。
起源は商(殷)代の中国に遡る。日・月・年のそれぞれに充てられ、60日(ほぼ2か月)、60か月(ほぼ太陰太陽暦5年)、60年などをあらわす。干は幹・肝と、支は枝・肢と同源であるという。日本、ベトナム、西はロシア、東欧などに伝わった。
日本で「干支(えと)」という場合、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支のみを指す用法がよく見られるが、後述するように十干と十二支の組み合わせが「干支」であり、「えと」と言う読みも十干の兄(え)と弟(と)に由来するものであって、本来は誤りである。
10と12の最小公倍数は60なので、干支は60回で一周する。干支には、すべての組合せのうちの半数しかない。例えば、一覧01〜60で5回ある「子」のうちに、「甲子」はあるが「乙子」はない。これは、10と12に共通の約数2があるので、干支の周期が積の120ではなく、最小公倍数の60になるからである。
種類[編集]
十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなっており、これらを合わせて干支と呼ぶ。十干十二支の本義は、古代研究に便利な漢の釈名や、『史記』の歴書によっても、実は生命消長の循環過程を分説したものであって、実際の木・火・鼠・牛などと直接関係があるわけではない[1]。
十干[編集]
十干
日本語
中国語
ベトナム語
本義[2]
音読み
訓読み
意味
甲 こう きのえ 木の兄 jiǎ giáp 草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意
乙 いつ、おつ きのと 木の弟 yǐ ất 陽気のまだ伸びない、かがまっているところ
丙 へい ひのえ 火の兄 bǐng bính 陽気の発揚
丁 てい ひのと 火の弟 dīng đinh 陽気の充溢
戊 ぼ つちのえ 土の兄 wù mậu “茂”に通じ、陽気による分化繁栄
己 き つちのと 土の弟 jǐ kỷ 紀に通じ、分散を防ぐ統制作用
庚 こう かのえ 金の兄 gēng canh 結実、形成、陰化の段階
辛 しん かのと 金の弟 xīn tân 陰による統制の強化
壬 じん みずのえ 水の兄 rén nhâm “妊”に通じ、陽気を下に姙む意
癸 き みずのと 水の弟 guǐ quý “揆”に同じく生命のない残物を清算して地ならしを行い、新たな生長を行う待機の状態
十二支[編集]
十二支
日本語
中国語
ベトナム語
本義[3]
音読み
訓読み
子 し ね zǐ tý “孳”で、陽気が色々に発現しようとする動き
丑 ちゅう うし chǒu sửu “紐”で、生命エネルギーの様々な結合
寅 いん とら yín dần “演”で、形をとっての発生
卯 ぼう う mǎo mão/mẹo 同音“冒”に通じ、開発の意
辰 しん たつ chén thìn “震”、同音“申”に同じ、生の活動
巳 し み sì tỵ “已”に通じ、陽盛の極、漸く陰に移ろうとする所
午 ご うま wǔ ngọ “忤(さからう)”に通じ、上昇する陰と下退する陽との抵触
未 び ひつじ wèi mùi “昧”で、陰気の支配
申 しん さる shēn thân 陰気の支配
酉 ゆう とり yǒu dậu 酒熟して気の漏れる象。陰気の熟する所
戌 じゅつ いぬ xū tuất 同音“恤”であり、“滅”である。統一退蔵。
亥 がい い hài hợi “核”で、生命の完全な収蔵含蓄
干支概略史[編集]
亀甲獣骨文字(牛の肩胛骨に甲骨文字が刻されている)、上海博物館蔵
殷商帝室の系譜
干支はすでに商(殷)代に現れており、殷墟出土の亀甲獣骨にたくさんの干支が日付を表すために用いられている。もともと干支は、60を周期とする紀日・番号・数字であった。殷代ではこれを「十日十二辰」と呼称していたようである。甲骨文には、干名だけで日を表すこともあり、祖王の名を「祖甲」「父丁」など、その人に関連する特定の干名で呼ぶ例があることから、十二支よりも十干の方がより基本的であったことが伺える(これについては、「殷#殷王の一覧」も併せて参照のこと)。
春秋戦国時代に、自然や世界の成り立ちを木・火・土・金・水から説明する五行思想が起こり、上を母、下を子に見立てて「十母十二子」と呼ぶようになった。更に、それを幹と枝に喩えて「十干十二支」と呼び、それを縮めて「干支」という表記が定まった時期は、後漢代からである。
月や年を表すために干支を用いるようになった時期は、殷代よりも後の時代に属する。月に関しては、殷代まで遡る可能性もあるが、広く普及したのは、戦国時代以降である。
年を表すには、古来、著しい事件や帝王の即位年を基準とすることが多かったが、戦国時代の中ごろになって木星(歳星)の天における位置によって年を指し示すことが考案された。後述のように、この方法がやがて発達し、当初は木星の位置により、次には十二支により、漢代には干支の組合せによって年を表す例が広く行われるようになった。
1日(24時間)を十二支に分けるようになった時期も漢代である。十二支に対して十二獣を充当することは秦代にも見られるが、文献における初出は後漢代からである。また、「外事には剛日を用い、内事には柔日を用いる」[4]とされたのも漢代であり、これは、戦国時代の陰陽家の影響を受けている。
方位への応用も、陰陽五行思想と結びついたことによって漢代に広がった。
ただし、全10巻中8巻が『四庫全書』にも収められている唐の時代に編纂された兵書である『神機制敵太白陰經』 [5](李筌編)のうち、巻四「戰具」や巻九「遁甲」において、夜半、鶏鳴といった十二時による時刻名とともに、この時刻の干支は云々と記載されているので、時刻を干支で呼ぶ習慣の定着には長い時を要し、唐の時代にはまだ古い記憶の名残があったと推測できる。
干支による紀日[編集]
干支によって日付を記述する干支紀日法は、すでに殷代の甲骨文に現れている。
西洋では1月を4分割して「週」(7日)というサイクルを編み出したが、古代中国では1月を3分割して「旬」(10日)というサイクルを考案し、十干という順序符号をつけた。甲骨文には「卜旬(ぼくじゅん)」があり、これは、ある特定の日(癸の日)から向こう10日間の吉凶を占ったものである[6]。10日、すなわち十干を3回繰り返すと1か月(30日)になるので、十干と十二支を組み合わせると、2か月(60日)周期で日付を記録することになる。
ある日を甲子とすると、第2日が乙丑、第3日が丙寅というように進んで第60日の癸亥へと進み、第61日に至ると再び甲子に還って日を記述していった。これは、3,000年以上経った今に至るまで、断絶することなく用いられている。また、干支紀日は『日本書紀』など東アジアの歴史書にも広く使用されている。
殷代においては、干支はもっぱら紀日法として用いられ、年に関しては1から始まる順序数(自然数)を使用しており、月に関しても順序数を基本としていた。ただし、月名を十二支で表記することはあったとされる。
現在のような順序数による紀日法がいつ始まったかはわかっていないが、現在のところ、山東省臨沂県(りんぎけん)から出土した銀雀山漢墓竹簡、および武帝7年(元光元年、紀元前134年)の暦譜竹簡の例が最古とされている。
中国でも日本でも暦はしばしば改定されているが、干支による紀日は古代から連綿と続いており、古い記録の日付を確定する際の有力な手がかりになる。
干支による紀月[編集]
月名を十二支で表現することは殷代にさかのぼる可能性がある。古くから中国では冬至を含む月を11月とする習わしがあり、この月を「子月」と呼び、以下12月を「丑月」、正月を「寅月」と呼んだ。
こうした呼び方は戦国時代からあったが、さらに月名に十干を加えることは唐代には行われており、その場合の配当は年の干名によって各月の干が割り当てられた。たとえば、寅月についていえば、甲や己の年は丙、乙や庚の年は戊、丙や辛の年は庚、丁や壬の年は壬、戊や癸の年は甲となる。つまり、干名が甲である年の寅月は「丙寅月」となる。詳細を、下表に示す。
月の十二支
節気の区切り
中気
旧暦の月
新暦の月
甲・己年
乙・庚年
丙・辛年
丁・壬年
戊・癸年
寅月 立春−啓蟄 雨水 正月 2月 丙寅月 戊寅月 庚寅月 壬寅月 甲寅月
卯月 啓蟄−清明 春分 二月 3月 丁卯月 己卯月 辛卯月 癸卯月 乙卯月
辰月 清明−立夏 穀雨 三月 4月 戊辰月 庚辰月 壬辰月 甲辰月 丙辰月
巳月 立夏−芒種 小満 四月 5月 己巳月 辛巳月 癸巳月 乙巳月 丁巳月
午月 芒種−小暑 夏至 五月 6月 庚午月 壬午月 甲午月 丙午月 戊午月
未月 小暑−立秋 大暑 六月 7月 辛未月 癸未月 乙未月 丁未月 己未月
申月 立秋−白露 処暑 七月 8月 壬申月 甲申月 丙申月 戊申月 庚申月
酉月 白露−寒露 秋分 八月 9月 癸酉月 乙酉月 丁酉月 己酉月 辛酉月
戌月 寒露−立冬 霜降 九月 10月 甲戌月 丙戌月 戊戌月 庚戌月 壬戌月
亥月 立冬−大雪 小雪 十月 11月 乙亥月 丁亥月 己亥月 辛亥月 癸亥月
子月 大雪−小寒 冬至 十一月 12月 丙子月 戊子月 庚子月 壬子月 甲子月
丑月 小寒−立春 大寒 十二月 1月 丁丑月 己丑月 辛丑月 癸丑月 乙丑月
干支による紀年[編集]
紀年法とは、年を記したり数えたりするための方法のことで、中国を中心とした漢字文化圏では年号紀元に基づく紀年法とともに、60年周期の干支による干支紀年法が併用されてきた。その起源は木星の観測と深い関わりがある。
歳星紀年法[編集]
木星
歳星紀年法は、天球における木星の位置に基づく紀年法である。
中国の戦国時代に始まった。木星は約12年で天球上を一周し、十二次(天球を天の赤道帯に沿って西から東に12等分した12の区画)を1年に一次進む。そこで、木星は年を示す星であるとして「歳星」と呼び、木星の十二次における位置で年を記した。たとえば「歳在星紀(歳、星紀に在り)」は、木星が天球上の「星紀」という場所に存在する年という意味である。
太歳紀年法[編集]
太歳と木星の移動
太歳紀年法は、木星の鏡像である太歳の天球における位置に基づく紀年法である。
木星は天球上を十二次に沿って西から東に進むが、当時の人たちがよく使っていた十二辰(天球を天の赤道帯に沿って東から西に十二等分した区画、十二支が配当された)に対しては、運行の方向と順序が逆であった。そこで、木星の円軌道に一本の直径を引き、その直径を境に木星と線対称の位置に存在する太歳という仮想の星を設定し、その十二辰における位置で年を記すようにしたものである。
中国の戦国時代には、この直径は寅の起点と申の起点とを結んで引かれ、たとえば、「太歳在寅(太歳、寅に在り)」という記述があれば、その年は太歳が寅の位置に存在する年、つまり木星が丑の位置に存在する年のことである。その翌年は「太歳在卯」となり、太歳は卯、木星は子に位置する。
さらに、「太歳在寅」「太歳在卯」と記録する代わりに、太歳が位置する各「年」に名称を設けて使用することが行われた。
太歳の位置
寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑
歳名
摂堤格 単閼 執徐 大荒落 敦牂 協洽 涒灘 作噩 閹茂 大淵献 困敦 赤奮若
セッテイカク タンアツ シュウジョ ダイコウラク トンショウ キョウコウ トンタン サクガク エンボウ ダイエンケン コントン セキフンジャク
漢代に入ると、『淮南子』天文訓に「淮南元年冬、天一在丙子」と記述されるように、十干と組み合わせた干支で太歳の位置が記述されるようになった。
この太歳の位置を示す十干にも歳名が付けられた。
太歳の位置
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
歳名
閼逢 旃蒙 柔兆 強圉 著雍 屠維 上章 重光 玄黓 昭陽
アッポウ センモウ ジュウチョウ キョウギョ チョヨウ トイ ジョウショウ チョウコウ ゲンヨク ショウヨウ
この十干(歳陽)と十二辰(歳陰)の歳名とを組み合わせ、例えば、ある年を閼逢摂堤格とすると、その翌年は旃蒙単閼、第3年は柔兆執徐…となり、第60年の昭陽赤奮若に至ると、再び閼逢摂堤格から始めるという60年周期の歳名とした。
ただし、木星の公転周期は正確には11.862年であるため、実際には1年に一次と少し進んでいることになり、約86年に一次(太歳は一辰)ずれることになる。これを「超辰」と呼ぶ。この超辰によるずれを解消するため、秦の顓頊暦では、太歳を設定するための直径を丑の起点と未の起点に引き、秦の始皇帝元年(紀元前246年)を木星が亥にあり、太歳が寅にある年とする新しい基準を設けた。
前漢の太初元年(紀元前104年)[7]の改暦(太初暦)では、超辰を行い、丙子を丁丑に改めた。後に三統暦の補正では超辰は114年に一次ずれると定義し、太初元年を再び丙子に戻し、太始2年(紀元前95年)を乙酉から丙戌へ超辰するとした。これによって三統暦による太歳紀年と後の干支紀年は太始2年から見かけ上、同じになる。
干支紀年法[編集]
後漢の建武26年(西暦50年)は、当時使われていた劉歆の三統暦の超辰法に従うならば、庚戌を辛亥とすべき年であった。にもかかわらず、光武帝に随従していた学者たちは超辰を行わず、庚戌のまま紀年を続けた。さらに元和2年(西暦85年)の改暦では三統暦の超辰法自体が廃止された[8]。これ以後、木星を観測して、その位置で年を記録することはなくなった。この時から、木星の運行とは関係なく、60年周期の干支を1年ごとに機械的に進めていく干支紀年法が用いられるようになり、絶えることなく現在まで続いている。これは、後代に干支が伝来した朝鮮や日本とも共通である。
民間では干支のうちの十二支の部分だけを用い、それに動物を配当した生肖紀年法が今も広く用いられている。なお、広開土王碑と12世紀成立の高麗朝による正史『三国史記』の干支に1年の違いがあるなど、時代や地域によっては必ずしも一定しないことも散見される。
生肖紀年法[編集]
詳細は「十二支」を参照
十二支と十二獣[9]がいつから結びつけられたのは不明であるが、1975年に湖北省雲夢睡虎地の秦代の墓から出土した竹簡には既に現在のように動物[10]が配当されている様子が伺われる。
後漢の王充が著した『論衡』物勢篇では、十二支を動物名で説明しており、これによって干支の本来の意味が失われ、様々な俗信を生んだ。ただし、日、月、時刻、方位などを干支で示す慣習が廃れた今日でもなお、干支紀年に限っては今なお民間で広く定着している要因ともなっている。日本の風習である年賀状[11]などにも動物の絵柄が好んで描かれているが、下表のとおり、配当される動物には国によって違いが見られる[12]。
各国の十二獣
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
日本の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
中国の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
台湾の十二獣 鼠 牛 虎 兔 竜 蛇 馬 羊 猴 鶏 狗 猪[13]
韓国の十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
チベットの十二獣 鼠 牛 虎 兔 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
タイの十二獣 鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
ベトナムの十二獣 鼠 水牛 虎 猫 竜 蛇 馬 山羊 猿 鶏 犬 豚
モンゴルの十二獣 鼠 牛 豹・虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 猪
ロシアの十二獣 鼠 牛 虎 兎・猫 竜 蛇 馬 羊・山羊 猿 鶏 犬 猪・豚
ベラルーシの十二獣 鼠 牛 虎 兎・猫 竜 蛇 馬 羊 猿 鶏 犬 豚
干支紀年と日本[編集]
稲荷山古墳
干支紀年の日本への伝来時期はよく判っていない。日本に中国の暦本が百済を通じて渡来したのは欽明天皇15年(554年)[14]とされるが、実際には、それ以前にさかのぼる可能性が高い。
埼玉県行田市埼玉の埼玉古墳群の一つ、稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣には「辛亥年七月中記」の紀年があり、銘中「獲加多支鹵(わかたける)大王」を雄略天皇とする考えが主流であることから、「辛亥年」を471年とする説が有力である。ただし、これに対しては531年とする反論もある。
一方、和歌山県橋本市隅田の隅田八幡宮に所蔵されている人物画像鏡には、「癸未年八月日十大王年男弟王在意柴沙加宮時斯麻念長寿…」という銘文が鋳されており、この「癸未年」は、「男弟(おとど)王」が継体天皇と考えられることから、503年とする見方が有力である[15]。
陰陽五行説との連関[編集]
詳細は「陰陽五行思想」を参照
陰陽五行説と十干[編集]
陰陽五行説では、十干に対し、天運を表す木、火、土、金、水の五行にそれぞれ陰陽一対を配して表す。十干を訓読すると、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)となり、五行の性質が明解となる。語尾の「え」は陽や剛を意味し、「と」は陰や柔を意味しており、これで陰陽を表している。日本語における語源は、「え」が兄姉を意味し、「と」が弟妹を意味しており、「えと」の呼称はこれに由来している。
陰陽五行説と十二支[編集]
十二支にも五行が配される。四季に対応する五行は、春が木、夏が火、秋が金、冬は水であり、土は各季節の最後の月にあたり、季節の変わり目を表す。土用の丑の日は夏の最終月(土用)の丑の日という意味である。各季節に十二支を配すと、
春…寅(木)、卯(木)、辰(土)
夏…巳(火)、午(火)、未(土)
秋…申(金)、酉(金)、戌(土)
冬…亥(水)、子(水)、丑(土)
となる。
陰陽五行説が起こったのは、中国の戦国時代であり、騶衍の五行思想に陰陽思想が結びついたものである。これが干支と結びついて干支五行説として天地間の森羅万象における根本原理であると考えられるようになった。
五行説と干支[編集]
相生と相剋
詳細は「五行思想」を参照
上記のように割り当てられた十干と十二支それぞれの五行は、その組合せによって吉凶を占うことができるとされる。代表的なものを下に掲げる。
「相生」…この関係は、天地陰陽の気が調和を保ち、万事が順調に進んで吉とされる。 木生火(木は火を生じる)
火生土(火は土を生じる)
土生金(土は金を生じる)
金生水(金は水を生じる)
水生木(水は木を生じる)
「相剋」…この関係は、天地の平衡が失われるため凶とされる。 木剋土(木は土を剋す)
土剋水(土は水を剋す)
水剋火(水は火を剋す)
火剋金(火は金を剋す)
金剋木(金は木を剋す)
「比和(相勝)」…この関係は、同気が重なるため、五行それぞれの性質を強め、良い場合はますます良く、悪い場合はますます悪くなるとされる。
他に、相侮、相乗がある。
時刻と方角[編集]
干支は、時刻や方位、角度を表すのにも用いられる。
時刻[編集]
時刻については、現代の23時から翌1時までを子の刻とし、以下、丑、寅、…と続いて、11時から13時までを午の刻とした。現在、夜0時を「子夜」、昼12時を「正午」、正午より前を「午前」、正午より後を「午後」と称するのは、これに由来する。怪談などで用いられる「草木も眠る丑三ツどき」とは今日でいう午前2時半ごろのことである。
なお、日本で初めて中国伝来の暦日を遵用して、時刻に十二支を配し、子を真夜中としたのは推古天皇12年(604年、甲子の年)の正月のことであった[16]とされる。平安時代の延喜年間に編纂が始まり延長5年(927年)に完成した「延喜式」でも、宮中の諸門の開閉や日の出、日の入りの時刻について、「申四刻六分」のように十二支を用いて示している。
方位[編集]
詳細は「方位」を参照
「指南」(漢代)
二十四方
恵方
十干は、五行説によって説明されるようになると五行が表す方位である五方と結び付けられた。さらに、後には十二支や、易における八卦を交えて細かい二十四方が用いられるようになった。
十二支では、東を卯、西を酉、南を午、北を子の方位としている。東西を結ぶ線(緯線とは厳密には異なる)を「卯酉線(ぼうゆうせん)」、南北を結ぶ線(経線に相当)を「子午線」、経度0度のロンドンのグリニッジ天文台を通る経線を「本初子午線」と呼ぶのは、これに由来する。
四隅については、北東・南東・南西・北西がそれぞれ「うしとら」[17]、「たつみ」[18]、「ひつじさる」、「いぬい」と呼ばれ、該当する八卦から、「艮(ごん)」、「巽(そん)」、「坤(こん)」、「乾(けん)」の字を充当している。指南の実物を見るかぎり、南を指すためのレンゲの形状の磁石を置いた板の模様は、六壬神課で使用する式盤の地盤の形状に酷似している。
なお、二十四方(下表参考)では、十干のうちの戊・己は用いられない。したがって、十干のうちの8、十二支の12、八卦のうちの4を合わせての24方位となる。
漢字
中国語
日本語(音)
日本語(訓)
角度
方位
1
子 zǐ し ね 0° 北
2
癸 guǐ き みずのと 15° 北北東微北
3
丑 chǒu ちゅう うし 30° 北北東微東
4
艮 gèn ごん うしとら 45° 北東
5
寅 yín いん とら 60° 東北東微北
6
甲 jiǎ こう きのえ 75° 東北東微東
7
卯 mǎo ぼう う 90° 東
8
乙 yǐ いつ きのと 105° 東南東微東
9
辰 chén しん たつ 120° 東南東微南
10
巽 xùn そん たつみ 135° 南東
11
巳 sì し み 150° 南南東微東
12
丙 bǐng へい ひのえ 165° 南南東微南
13
午 wǔ ご うま 180° 南
14
丁 dīng てい ひのと 195° 南南西微南
15
未 wèi み ひつじ 210° 南南西微西
16
坤 kūn こん ひつじさる 225° 南西
17
申 shēn しん さる 240° 西南西微南
18
庚 gēng こう かのえ 255° 西南西微西
19
酉 yǒu ゆう とり 270° 西
20
辛 xīn しん かのと 285° 西北西微西
21
戌 xū じゅつ いぬ 300° 西北西微北
22
乾 qián けん いぬい 315° 北西
23
亥 hài がい い 330° 北北西微西
24
壬 rén じん みずのえ 345° 北北西微北
十二支が方位と結合していくのは、漢代のことと考えられている。漢代には易の解釈学である「象数易」という学問が隆盛し、そこでは、易の卦や、それを構成する爻に、十二月、十二律(音律)、十二辰(支)、二十四節気、五行、方位などが配当され、極めて複雑な理論が編み出された。
なお、歳徳神の在する方向とされる恵方(えほう)は、その年の干名によって定められている。
干支にかかわる伝承や俗信[編集]
干支が十二獣や陰陽五行思想と結びついたことで、さまざまな伝承や俗信が生まれたが、日本に伝来すると日本固有のものとも習合して独自の俗信を生んでいった。中には、申(さる)の日は「去る」と通じるので結婚式を行わないなどというものもあった。
還暦[編集]
数え年の61歳は、生まれた年の干支に戻るので、「暦が還(かえ)った」という意味で「還暦(かんれき)」といい、歳をとる正月には、公私ともに正式に隠居して長寿の祝いをした(東洋にあっては誕生日の概念は乏しかった)。この年齢に達すると親族などが赤い頭巾やちゃんちゃんこを贈るのは、もう一度赤ちゃんに戻って「生まれ直す」という意味合いをこめている[19]。現在は、満60歳の誕生日や60周年に還暦の祝いをすることが多い。2周(120年)した場合は大還暦という。
中国では「花甲」、日本と同じように60年の長寿を祝い、無病息災を願う習慣が今も続いている。
辛酉革命、甲子革令[編集]
中国漢代緯書にみえる予言説(讖緯)である。中国よりもむしろ日本で信じられた。
辛酉は天命が改まる年とされ、王朝が交代する革命の年で辛酉革命という。日本では、平安時代に政治的変革が起るのを防ぐ目的で、三善清行の提唱によって、辛酉年の昌泰4年(901年)が「延喜」と改元された。それ以来、日本では慶応に至るまで、辛酉年と前年の庚申年の2年続きで改元が実施されたが、中国ではこのような例はない。
また、『日本書紀』では、神武天皇が即位したとする年を西暦紀元前660年の辛酉の年に充てている。これについて、明治時代の歴史学者那珂通世は、『緯書』にある鄭玄の注に、1260年に一度(干支一周の60年(1元)×21元=1260年=1蔀)の辛酉年には大革命が起こるとの記述があり、推古天皇9年(601年)がその年に充たることから、この1260年前にあたる西暦紀元前660年を即位年に充てたとの説を立てた。また、1320年(60年×22回=1320年)周期説を採用する学者もあり、その場合、辛酉の3年後に充たる甲子年が革令(甲子革令)の年であり、白村江の戦いの翌年の甲子年(西暦664年)が基点とされる。
甲子革命については、中国でも、後漢末に太平道の教祖張角は光和3年(180年)に「蒼天已死 黃天當立 歲在甲子 天下大吉(『後漢書』71巻 皇甫嵩朱逞傳 第61 皇甫嵩伝[20])」、蒼天(漢朝)已に死す 黄天(黄巾党)當に立つべし 歳は「甲子」に在り 天下大吉)とのスローガンを発しており、干支に基づく易姓革命を意識して光和7年(184年)という甲子の年に黄巾の乱を起こした史実がある。
庚申[編集]
神奈川県藤沢市伊勢山公園の庚申塔(申にちなんで三猿が彫られている)
詳細は「庚申塔」を参照
近代以前の日本では、庚申の日に広く庚申講が行われたが、これは道教の伝説に基づいている。
中国の言い伝えによれば、人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、いつもその人の悪事を監視している。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められるとされる。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この日には徹夜しなければならないとされた。これを「守庚申」という。また、中国では、庚申の日には、菜食するのがよいとも言われていた。
日本では、「庚申さま」として庚申の日そのものも神格化された。庚申の日の夜は村人が集まって神々を祀り、その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした。これを庚申講という。庚申講を3年18回[21]続けた記念に建立されたのが庚申塔で、今も各地に残っている。
なお、日本には、庚申の晩に生まれた子は盗人になるという言い伝えもあった。
丙午[編集]
陰陽五行説によれば、丙も午もともに剛強なる陽であって火の性格をもち、中国ではその年は火災が多いなどといわれていた。
それが日本では、八百屋お七が丙午の年(1666年)生まれだという風説があった[22]ところから、丙午の年に生まれた女性は気性が激しく、夫の運勢を圧倒して連れ合いを短命にするという俗信に変化した[23]。これは男性中心主義の見方であり、迷信俗説に類するものであるが、日本では丙午年の出産が避けられて、新生児の数が他の干支の年よりも少なかった(最近では1966年。その反動もあり、翌年の丁未の年は新生児の数が例年よりも増える)。なお、同様に火の重なる丁巳(ひのとみ)は八専の一つである。
強の寅[編集]
五黄の寅参照。
干支と年中行事[編集]
端午の節句(江戸時代の鯉のぼり)、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』(1867年)より
干支は、二十四節気や雑節と結びついて、各地でさまざまな行事が行われている。
中国の漢代には、正月最初の子の日には皇帝が鋤で耕し、皇后が箒で蚕床をはらって、祖先神や蚕神をまつる行事があったといわれている。
この行事は、古代日本にも伝播しており、正倉院には使用した鋤と箒が現存している。正月初子(はつね)の日に、山野に出て若菜をつみ、若松をひいて長寿を願った行事が、『小右記』にも記された「子の日のお遊び」であり、平安時代の宮中の年中行事であった。
それ以外で著名なものとしては、次のものがある。
初午…2月最初の午の日に稲荷神社で祭礼が行われる。
端午の節句…5月の月初めの午(端午)の日に行われる年中行事。
土用の丑の日…土用[24](立秋前の18日間)の丑の日。風呂に入ったり、灸をしたり、「ウ」のつく食べ物[25]を食べるとよいとされた[26]。
亥の子…旧暦10月の亥の日に行う刈上げ行事。
酉の市…11月の酉の日の鷲神社で行われる祭礼の際、神社境内に立つ市。
子の日祭…ネズミが大黒天の使獣と考えられたところから、子の月(11月)の子の日に行われた。
丑紅…寒中に作った紅は質が良いとして丑の日に「丑紅(寒紅)」を売る行事。
戌の日…犬はお産が軽いとされることから、帯祝いなどにはこの日を選ぶ風習がある。
選日[編集]
天赦日[編集]
干支相生の日とされた天赦日は、「よろずよし」の大吉日と考えられてきた。春(立春から立夏前まで)は戊寅、夏(立夏から立秋前まで)は甲午、秋(立秋から立冬前まで)は戊申、冬(立冬から立春前まで)は甲子の日である。
三隣亡(さんりんぼう)[編集]
詳細は「三隣亡」を参照
選日のひとつ。1月・4月・7月・10月の亥の日、2月・5月・8月・11月の寅の日、3月・6月・9月・12月の午の日を三隣亡という。棟上げなど建築に関することの凶日とされる。
十方暮(じっぽうくれ)[編集]
詳細は「十方暮」を参照
選日のひとつ。干支21番目の甲申の日から30番目の癸巳の日までの10日間を凶とした。
三伏(さんぶく)[編集]
詳細は「三伏」を参照
選日のひとつ。夏至以降3度目の庚の日(初伏)、4度目の庚の日(中伏)、立秋以後の最初の庚の日(末伏)を凶日とする。庚(かのえ)は「金の兄」で金の陽性であり、金は火に伏せられること(火剋金)から、火性の最も盛んな夏の時期の庚の日は凶であるとする考えに由来している。
それ以外の選日[編集]
それ以外の選日に次のものがあり、いずれも干支が用いられる。
八専
不成就日
天一天上
一粒万倍日
犯土(大土・小土)
臘日
干支と占い[編集]
漢代には易の解釈学として象数易が流行し、そこでは、易の卦や、それを構成する爻に、十二月、十二支、二十四節気、五行、方位などが配当されて、複雑な理論が編み出された。
特に八卦と干支が結びついて占いに用いたものとして、納甲がある[27]。完成は前漢代の京房によるといわれており、三国時代の呉の虞翻らによって継承された。後には十二支も易に用いられるようになり、八卦の各爻に干支が当てはめられた。唐の李淳風は『周易元義』で八卦六位図を伝えている。
一方、納音は、干支を陰陽五行説や中国古代の音韻理論を応用し、形容詞を付加して30に分類したものである。生まれ年の納音は、その人の運命を判断するのに用いられた[28]。 納音において凶日とされたのが五墓日であった。戊辰の日、壬辰の日、丙戌の日、辛丑の日、乙未の日がそれで、家作りは構わないが、動土・地固め・葬式・墓作り・播種・旅行・祈祷などは凶とされた。その名から、この日に葬式などを行うと、墓を5つ並べるといって忌むことがあった。
十二直[編集]
詳細は「十二直」を参照
十二直とは、暦注の一つであり、十二支とは別の12のサイクルを月に合わせて暦をつくり、その日の吉凶を占ったものである。中国では戦国時代に萌芽が見られ、秦と楚では異なる十二直を使用していた。現代まで伝わっているのは中国を統一した秦の十二直である。十二直は、建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉から構成される。
現代における干支占い[編集]
現代において干支占いは、血液型性格分類や占星術と比べてマイナーである。血液型や星座は個人のプロフィールによく記述されるが、干支は記載されないことが多い。そのせいもあって、干支は血液型や星座などと異なり疑似科学の扱いを受けないことが多い。心理学者でもあった増永篤彦によって行われた、生日の干支において干から支にひいた十二運とある種の性格分類に相関があるとする研究は、動物占いや動物占いの動物キャラクターを別のもので置き換えた様々な占いに無断で流用されている。
干支の求め方[編集]
年の干支[編集]
ある年を西暦(あるいは皇紀)で表した値を10で割った余り、すなわち一の位を求め、下表から十干を割り出す。
余り(一の位)
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
十干
庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己
同様に、西暦(あるいは皇紀)で表した値を12で割った余りを求め、下表から十二支を割り出す。
余り
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
十二支
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未
この二つの組合せが、その年の干支である。すなわち、西暦と皇紀においては、10の倍数の年が庚、12の倍数の年が申、60の倍数の年が庚申となる。例えば、西暦2005年(皇紀2665年)は、2005(2665)を 10 で割った余りが 5 となり、12 で割った余りが 1 となるので、乙酉(きのととり・いつゆう)となる。
また、西暦で表した値から 4 を引いて 60 で割った余りに 1 を加えると、干支一覧の左端の数となる。例えば、西暦2005年は、2005から 4 を引くと2001で、2001を 60 で割った余りは 21、これに 1 を加えると 22 となり、乙酉が求められる。
現在の日本においては、太陽暦の年に対して干支を適用することが多いが、伝統的には節月(立春から翌年の立春の前日まで)を1つの干支として適用することも多く、一部の占いにおいては今日にも引き継がれている。また中国においては太陽太陰暦(農暦)に対して適用している。
月の干支[編集]
十二支は月と同じ12個なので、月の十二支は毎年同じになる。十干は10個なので、十二支と組み合わせると、太陽暦では5年(60か月)周期で月の同じ干支が繰り返されることになる。
西暦年の下1桁
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
0,5 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑
1,6 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑
2,7 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑
3,8 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥 甲子 乙丑
4,9 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥 丙子 丁丑
ここでいう月は、「暦月」(1日から翌月1日の前日まで)を適用する場合と「節月」(節気から次の節気の前日まで)を適用する場合とがある。
日の干支[編集]
ユリウス通日に49を加えて60で割った余りに1を加えると、上表の左端に示した数字となる。
干支一覧[編集]
「五行」は十干、十二支それぞれの五行をあらわす。なお、十干が「弟(と)」の場合だけ、十干と十二支の間に「の」を入れて読むのが慣例である。
順
干支
(読み)
五行
選日
その干支に関する事項
1804-
1923年
1924-
2043年
1 甲子
(きのえね・かっし) 木水 天赦日(立冬後) 甲子士禍(1504年、朝鮮)
芭蕉『甲子吟行』(1684年)
松浦静山『甲子夜話』(1821年、甲子の日に執筆開始)
伊東甲子太郎上洛(1864年)
甲子園開園(1924年)
甲子信用組合創業(1924年)
甲子革命・甲子改元 1804年
1864年 1924年
1984年
2 乙丑
(きのとのうし・いっちゅう) 木土 1805年
1865年 1925年
1985年
3 丙寅
(ひのえとら・へいいん) 火木 丙寅教獄・丙寅洋擾(1866年、朝鮮) 1806年
1866年 1926年
1986年
4 丁卯
(ひのとのう・ていぼう) 火木 丁卯胡乱(1627年、朝鮮) 1807年
1867年 1927年
1987年
5 戊辰
(つちのえたつ・ぼしん) 土土 戊辰戦争(1868年、日本) 1808年
1868年 1928年
1988年
6 己巳
(つちのとのみ・きし) 土火 己巳換局(1689年、朝鮮) 1809年
1869年 1929年
1989年
7 庚午
(かのえうま・こうご) 金火 大土 庚午年籍(670年、日本)
庚午三浦倭乱(三浦の乱、1510年、朝鮮)
庚午事変(1870年、日本) 1810年
1870年 1930年
1990年
8 辛未
(かのとのひつじ・しんび) 金土 大土 辛未戸籍・辛未洋擾(1871年、朝鮮) 1811年
1871年 1931年
1991年
9 壬申
(みずのえさる・じんしん) 水金 大土 壬申の乱(672年、日本)
壬申戸籍(1872年、日本) 1812年
1872年 1932年
1992年
10 癸酉
(みずのとのとり・きゆう) 水金 大土 癸酉靖難(1453年、朝鮮) 1813年
1873年 1933年
1993年
11 甲戌
(きのえいぬ・こうじゅつ) 木土 大土 甲戌の獄・甲戌換局(1694年、朝鮮) 1814年
1874年 1934年
1994年
12 乙亥
(きのとのい・いつがい) 木水 大土 乙亥党論(1575年、朝鮮) 1815年
1875年 1935年
1995年
13 丙子
(ひのえね・へいし) 火水 大土 丙子冕獄(1456年、朝鮮)
丙子胡乱(1636年、朝鮮)
丙子修交条約(日朝修好条規・江華島条約、1876年、朝鮮) 1816年
1876年 1936年
1996年
14 丁丑
(ひのとのうし・ていちゅう) 火土 丁丑公論(1877年、日本) 1817年
1877年 1937年
1997年
15 戊寅
(つちのえとら・ぼいん) 土木 小土
天赦日(立春後) 戊寅元暦(中国) 1818年
1878年 1938年
1998年
16 己卯
(つちのとのう・きぼう) 土木 小土 己卯士禍(1519年、朝鮮) 1819年
1879年 1939年
1999年
17 庚辰
(かのえたつ・こうしん) 金土 小土 1820年
1880年 1940年
2000年
18 辛巳
(かのとのみ・しんし) 金火 小土 1821年
1881年 1941年
2001年
19 壬午
(みずのえうま・じんご) 水火 小土 壬午事変(1882年、朝鮮) 1822年
1882年 1942年
2002年
20 癸未
(みずのとのひつじ・きび) 水土 小土 1823年
1883年 1943年
2003年
21 甲申
(きのえさる・こうしん) 木金 小土・十方暮 甲申政変(1884年、朝鮮) 1824年
1884年 1944年
2004年
22 乙酉
(きのとのとり・いつゆう) 木金 十方暮 1825年
1885年 1945年
2005年
23 丙戌
(ひのえいぬ・へいじゅつ) 火土 十方暮 1826年
1886年 1946年
2006年
24 丁亥
(ひのとのい・ていがい) 火水 十方暮 1827年
1887年 1947年
2007年
25 戊子
(つちのえね・ぼし) 土水 十方暮 1828年
1888年 1948年
2008年
26 己丑
(つちのとのうし・きちゅう) 土土 十方暮 1829年
1889年 1949年
2009年
27 庚寅
(かのえとら・こういん) 金木 十方暮 庚寅年籍(690年、日本)
庚寅新誌社創業(1890年、4年後に日本初の時刻表創刊) 1830年
1890年 1950年
2010年
28 辛卯
(かのとのう・しんぼう) 金木 十方暮 1831年
1891年 1951年
2011年
29 壬辰
(みずのえたつ・じんしん) 水土 十方暮 壬辰倭乱(文禄の役、1592年、朝鮮) 1832年
1892年 1952年
2012年
30 癸巳
(みずのとのみ・きし) 水火 十方暮
天一天上 1833年
1893年 1953年
2013年
31 甲午
(きのえうま・こうご) 木火 天一天上
天赦日(立夏後) 甲午改革(1894年、朝鮮)
甲午農民戦争(日清戦争、1894年、朝鮮) 1834年
1894年 1954年
2014年
32 乙未
(きのとのひつじ・いつび) 木土 天一天上 乙未戦争(1895年、台湾)
乙未事変(1895年、朝鮮) 1835年
1895年 1955年
2015年
33 丙申
(ひのえさる・へいしん) 火金 天一天上 1836年
1896年 1956年
2016年
34 丁酉
(ひのとのとり・ていゆう) 火金 天一天上 丁酉再乱(慶長の役、1598年、朝鮮)
丁酉文社(1897年、日本) 1837年
1897年 1957年
2017年
35 戊戌
(つちのえいぬ・ぼじゅつ) 土土 天一天上 高野長英『戊戌夢物語』(1838年)
戊戌変法・戊戌政変(1898年、中国) 1838年
1898年 1958年
2018年
36 己亥
(つちのとのい・きがい) 土水 天一天上 己亥東征(応永の外寇、1419年、朝鮮)
己亥礼訟(1660年、朝鮮)
己亥邪獄(1839年、朝鮮) 1839年
1899年 1959年
2019年
37 庚子
(かのえね・こうし) 金水 天一天上 庚子事変(北清事変)(1900年、中国)
庚子賠款(1900年、中国) 1840年
1900年 1960年
2020年
38 辛丑
(かのとのうし・しんちゅう) 金土 天一天上 辛丑条約(北京議定書)(1901年、中国) 1841年
1901年 1961年
2021年
39 壬寅
(みずのえとら・じんいん) 水木 天一天上 壬寅獄事(1722年、朝鮮) 1842年
1902年 1962年
2022年
40 癸卯
(みずのとのう・きぼう) 水木 天一天上 癸卯園遊会(1903年、日本) 1843年
1903年 1963年
2023年
41 甲辰
(きのえたつ・こうしん) 木土 天一天上 1844年
1904年 1964年
2024年
42 乙巳
(きのとのみ・いっし) 木火 天一天上 乙巳の変(645年、日本)
乙巳士禍(1545年、朝鮮)
乙巳処分(1725年、朝鮮) 1845年
1905年 1965年
2025年
43 丙午
(ひのえうま・へいご) 火火 天一天上 生まれ年にかかる俗信(ひのえうまの迷信) 1846年
1906年 1966年
2026年
44 丁未
(ひのとのひつじ・ていび) 火土 天一天上 丁未換局(1727年、朝鮮)
丁未印社(1907年、日本) 1847年
1907年 1967年
2027年
45 戊申
(つちのえさる・ぼしん) 土金 天一天上
天赦日(立秋後) 戊申の乱(1728年、朝鮮)
戊申詔書(1908年、日本) 1848年
1908年 1968年
2028年
46 己酉
(つちのとのとり・きゆう) 土金 己酉約条(慶長条約、1609年、朝鮮) 1849年
1909年 1969年
2029年
47 庚戌
(かのえいぬ・こうじゅつ) 金土 庚戌の変(1550年、中国) 1850年
1910年 1970年
2030年
48 辛亥
(かのとのい・しんがい) 金水 辛亥邪獄(1791年、朝鮮)
辛亥革命(1911年、中国) 1851年
1911年 1971年
2031年
49 壬子
(みずのえね・じんし) 水水 八専 1852年
1912年 1972年
2032年
50 癸丑
(みずのとのうし・きちゅう) 水土 1853年
1913年 1973年
2033年
51 甲寅
(きのえとら・こういん) 木木 八専 甲寅礼訟(1674年、朝鮮) 1854年
1914年 1974年
2034年
52 乙卯
(きのとのう・いつぼう) 木木 八専 1855年
1915年 1975年
2035年
53 丙辰
(ひのえたつ・へいしん) 火土 1856年
1916年 1976年
2036年
54 丁巳
(ひのとのみ・ていし) 火火 八専 1857年
1917年 1977年
2037年
55 戊午
(つちのえうま・ぼご) 土火 戊午士禍(1498年、朝鮮)
戊午の密勅(1858年、日本) 1858年
1918年 1978年
2038年
56 己未
(つちのとのひつじ・きび) 土土 八専 1859年
1919年 1979年
2039年
57 庚申
(かのえさる・こうしん) 金金 八専 庚申信仰(庚申塔)
庚申換局(1680年、朝鮮) 1860年
1920年 1980年
2040年
58 辛酉
(かのとのとり・しんゆう) 金金 八専 辛酉邪獄(1801年、朝鮮)
辛酉政変(1861年、中国)
辛酉革命・辛酉改元 1861年
1921年 1981年
2041年
59 壬戌
(みずのえいぬ・じんじゅつ) 水土 壬戌民乱(1862年、朝鮮) 1862年
1922年 1982年
2042年
60 癸亥
(みずのとのい・きがい) 水水 八専 癸亥約定(嘉吉条約、1443年、朝鮮) 1863年
1923年 1983年
2043年
干支カレンダー[編集]
干支カレンダー
西暦
和暦
干支
2014年
平成26年 午 [うま]
2013年
平成25年 巳 [へび]
脚注[編集]
1.^ 参考文献:『易学入門』(著:安岡正篤 版:明徳出版社)
2.^ 参考文献:『中国的実在観の研究』(著:木村英一)、『中国上代陰陽五行思想の研究』(著:小林信明)、『宋代易学の研究』(著:今井宇三郎)
3.^ 参考文献:『中国的実在観の研究』(著:木村英一)、『中国上代陰陽五行思想の研究』(著:小林信明)、『宋代易学の研究』(著:今井宇三郎)
4.^ 用兵など外事には十干の奇数日、祭祀など内事には十干の偶数日を用いるのが良い、という意味。
5.^ 一般に流布しているのは10巻本であるが、四庫全書には巻九、十を除いた8巻本が収録されている。
6.^ 甲骨を用いた占いには、癸の日以後10日間の吉凶を判断する定期的な卜旬と、開戦・豊作・異常気象の終わりを祈願する不定期的な占いがあった。
7.^ この年の紀年は、『呂氏春秋』、『前漢書』賈誼伝、『前漢書』翼奉伝、『史記』歴書では、それぞれ乙亥、丙子、丁丑、甲寅となっており、それぞれ流派の異なる紀年が混在していた。前漢末に劉歆によって整備が始まり、これが最終的に整理されて完全に統一されるのは後漢初期の元和2年(西暦85年)の改暦であった。
8.^ この改暦は、中国における官暦の最初とされる。
9.^ 十二獣がなぜ十二支と結びつけられたかには、西方バビロニアの天文学における黄道十二宮が各宮の多くを動物で表すことから、その影響を受けたのではないかとする見方がある。また、これが普及したのは農事暦を農民に教え、浸透させるための便法という説もある。
10.^ ただし、シカが入りイヌがなく、配当も異なっているなど現代のものとは大きく異なる。
11.^ 中国や韓国にも似た風習がある。
12.^ 亥(中国や韓国などにおける猪(ブタ))が日本ではイノシシ、丑がベトナムではスイギュウなどとなっている。日本で「猪」がイノシシを表すようになったのは、生肖紀年が伝来した当時の日本では、豚の飼育が必ずしも一般的でなかったからと考えられている。
13.^ 文字は『猪』であるが実際の動物としてはブタ
14.^ 『日本書紀』巻第19。欽明天皇14年、暦博士を交代し暦本(こよみのためし)を送るようにとの勅を発し、翌年、固徳王保尊が暦博士として来日した記事が掲載される。巻第22には、推古天皇治下の602年に百済僧観勒が来日した記事もある。日本書紀には神武天皇以来の干支が記載されているが、『古事記』にはない。
15.^ 銘中の「斯麻」は百済の武寧王と推測される。しかし、この「癸未年」に対しても443年との異論がある。
16.^ 『日本書紀』推古天皇12年条。
17.^ 艮(うしとら、北東)を鬼門とする考えは、とくに日本で深められた。鬼が牛のような角をもち、虎皮のパンツをはいて具象されるのも、「うしとら」からの連想である。なお、鬼退治のための動物が、桃太郎の伝説ではイヌ、サル、キジなのは、「うしとら」の反対方向が「ひつじさる」で、「ひつじ」の代わりに「とり」「いぬ」が入り、さらに「とり」が「きじ」に代わっていったのではないかという推測もある。
18.^ 喜撰法師の「わがいほは 都の辰巳(たつみ) しかぞすむ 世を宇治山と 人はいふなり」の「たつみ」とは南東方向を示している。
19.^ 飯倉(2003)。
20.^ Wikisource-logo.svg 范曄: 後漢書/卷71 - ウィキソース
21.^ 庚申の日は60日ごとなので、1年に6回ある。
22.^ 実際は1668年生まれだった可能性が高い。
23.^ 1810年『燕石雑志』に「丙午の女は必ず男を食えると世に伝えし」とある。
24.^ 雑節に基づく暦。雑節とは二十四節気以外に設けられた季節の区切りのこと。本来は、土用は立春前、立夏前、立秋前、立冬前の年4回ある。
25.^ 「ウ」のつく食べ物とは、丑(うし)からの連想と思われる。ウリや梅干し、ウナギなどであるが、ことにウナギは有名である。実際に牛を食べなかったのは、肉食が憚られる時代には無理だったこと、当時の牛は肉や乳を供するのではなく主として労働力に用いられていたからなどの説がある。
26.^ 飯倉(2003)。
27.^ 納甲という名前だが、実際の占いでは十二支を使用することがほとんどである。
28.^ 荻原井泉水は生まれ年の納音「井泉水」を俳号としたものである。
関連項目[編集]
十干
十二支
甲骨文
甲子園球場
六十進法
ウィクショナリーに干支の項目があります。
陰陽五行思想
五行思想
陰陽家
讖緯
辛酉の年
甲子の年
庚申
丙午
方位
十二宮
十二神将
干支表
十二次
十二運
十二直
中国暦
日本の暦
二十四節気
雑節
選日
暦注
納甲
納音
雑書
琉球古字
日本の暦
日本の暦(にっぽんのこよみ)では、和暦(われき)に基づき日本で刊行された(ている)日本のこよみ(暦書・暦表)について述べる。
日本における暦法(れきほう)に関しては日本における暦および和暦を参照。
目次 [非表示]
1 和暦(太陰太陽暦)の歴史
2 日本のこよみの歴史
3 各月の別名
4 国民の祝日
5 休日
6 二十四節気、雑節
7 節句
8 六曜(六輝)
9 その他
10 注釈
11 関連項目
12 外部リンク
和暦(太陰太陽暦)の歴史[編集]
貞享暦。1729(享保14)年版。国立科学博物館の展示。
日本では古代から江戸時代初期までは、各時代の中国暦(太陰太陽暦)が使われていた。1685年からは中国暦や西洋暦などを参考にした日本人による暦が作られ始めた。1873年に太陽暦であるグレゴリオ暦へ改暦され現在に至っている。改暦以前のものを旧暦と呼ぶ。
元嘉暦(げんかれき) - 6世紀頃朝鮮半島の百済から伝えられた宋の時代の中国暦である。
儀鳳暦(ぎほうれき) - 中国暦で690年から元嘉暦と併用された。697年からは単独で使用された。
大衍暦(たいえんれき/だいえんれき) - 中国暦で764年から861年まで使われた。
五紀暦(ごきれき) - 中国暦で781年に日本に紹介されたが単独で使われることはなかった。
宣明暦(せんみょうれき) - 中国暦で862年から1685年まで使用された。
貞享暦(じょうきょうれき) - 初めて日本人により編纂された暦で1685年から1755年まで使われた。
宝暦暦(ほうりゃくれき/ほうれきれき) - 1755年から1798年
寛政暦(かんせいれき) - 1798年から1844年
天保暦(てんぽうれき) - 1844年から1872年
日本のこよみの歴史[編集]
前記の和暦に基づき以下のこよみ(暦書・暦表)が使われてきた。こよみの作成配布については古代より統治者(朝廷や幕府)の管轄にあり、1946年に自由化されるまでは許可制・専売制が取られていた。
具注暦(ぐちゅうれき)
元嘉暦を基に作られた暦である。飛鳥時代の木簡に具注暦を記したものが見つかっている。奈良時代には朝廷の陰陽寮が作成し頒布していた。)鎌倉時代に具注暦を仮名表記にした仮名暦(かなごよみ)が現れた。京暦(きょうごよみ)
始まりは鎌倉時代と推定されている。15世紀中頃には摺暦座(すりごよみざ)が専売権を持っていた。1657年には朝廷御用達で全国の暦師の監督権を持っていた大経師(だいきょうじ)が大経師暦を発行していた[1]。三島暦(みしまごよみ)
奈良時代(8世紀後半)から続くと言われている[2]。この三島暦を作ったのは奈良から三島の宿へ移ってきた暦師河合家であった。江戸時代初期には幕府の公式の暦となり、関東・東海地方で広く使われていた。河合家は平成に入り50代続いた暦師を廃業した[3]。大宮暦(おおみやごよみ)
戦国時代に武蔵国大宮の氷川神社で作成された仮名暦。丹生暦(にゅうこよみ)
三重県丹生の賀茂家が版行していた暦で遅くとも16世紀中頃には発行されていたが、後に伊勢暦にとってかわられる[4]。伊勢暦(いせごよみ)
1632年より発行され江戸時代には全国各地に配布された。この暦には吉凶凡例、日ごとの節季や農事に関する記述があり生活暦(せいかつれき)として重宝され、伊勢詣の土産にもなっていた。配布数も増加し享保年間(1716-1735)には毎年200万部が出版され、全国で配られた暦の約半数を占めていたともいわれている[5]。江戸暦(えどごよみ)
江戸の人口増大に伴って、17世紀中期から刊行され、1697年には11名からなる仲間組織が結成された。
1871年(明治4年)には改暦および官暦の発行に伴い、全国の暦師をまとめた頒暦商社が組織された。 官暦ではそれまで記載されていた、吉凶の記載が除かれ、明治末には旧暦の記載も無くなったため、それらを記載した非合法のお化け暦(おばけごよみ)が出回った。
1883年には本暦(官暦)の発行は神宮司庁の管轄となり神宮暦(じんぐうれき)と呼ばれた。
1903年に日めくりカレンダーの製造が始まる。
1946年には暦の専売制が廃され、発行が自由化された。
各月の別名[編集]
1月 - 睦月(むつき)
2月 - 如月 または 衣更着(きさらぎ)
3月 - 弥生(やよい)
4月 - 卯月(うづき)
5月 - 皐月 または 早月(さつき)
6月 - 水無月(みなづき)
7月 - 文月 (ふみづき、ふづき)
8月 - 葉月(はづき)
9月 - 長月(ながつき)
10月 - 神無月(かんなづき)、出雲地方では神有月(かみありつき)
11月 - 霜月(しもつき)
12月 - 師走(しわす、しはす[6])
本来は旧暦による月の別名であるため、そのまま新暦に適用すると季節感が合わなくなる(例えば、6月は梅雨の真っ只中であるにもかかわらず「水が無い月」)。十二月の別名「師走」は、年末の慌ただしい様子を表す月名として、現在でもよく使われている。
国民の祝日[編集]
国民の祝日は国民の祝日に関する法律(祝日法)で規定している。
1月1日 - 元日(1948年より)
1月の第2月曜日 - 成人の日(2000年より。それ以前は1月15日(1948年より))
2月11日 - 建国記念の日(1966年より)
3月21日頃 - 春分の日(1948年より)
4月29日 - 昭和の日(2007年より。それ以前はみどりの日(1989年より)さらにそれ以前は天皇誕生日(1948年より))
5月3日 - 憲法記念日(1948年より)
5月4日 - みどりの日(2007年より)
5月5日 - こどもの日(1948年より)
7月の第3月曜日 - 海の日(2003年より。それ以前は7月20日(1995年より))
9月の第3月曜日 - 敬老の日(2003年より。それ以前は9月15日(1966年より))
9月23日頃 - 秋分の日(1948年より)
10月の第2月曜日 - 体育の日(2000年より。それ以前は10月10日(1966年より))
11月3日 - 文化の日(1948年より)
11月23日 - 勤労感謝の日(1948年より)
12月23日 - 天皇誕生日(1989年より)
春分の日と秋分の日の日付は、前年2月1日の官報で発表される。
休日[編集]
祝日法では「国民の祝日」は、休日とすることが定められている。
(1973年〜2006年)国民の祝日が日曜日にあたるときは、その翌日が休日となる。いわゆる振替休日である。
(2007年〜)国民の祝日が日曜日に当たるときは、その後に迎える最初の「国民の祝日でない日」が休日となる(前項と同様にこれもいわゆる振替休日である。祝日が2日以上連続する場合が出現したことによる法改正)。
例
5月3日(憲法記念日)・5月4日(みどりの日)・5月5日(こどもの日)のうちのいずれかの日が日曜日である場合、
5月6日が休日となる。
(1988年〜)前日と翌日が国民の祝日の場合(つまり国民の祝日が2日違い)、当日が国民の祝日でない日は休日となる。いわゆる国民の休日である。この規定が適用されるのは当初は5月4日のみだったが、2003年の祝日法の改正施行により、年によっては敬老の日と秋分の日が2日違いとなる場合があり、それらの中間日にも適用されることとなった(5月4日は2007年の祝日法の改正施行により国民の祝日となったため適用外となった)。
日曜日を休日と定めた、効力が及ぶ範囲を限定しない法律は存在しない(裁判所の休日に関する法律や各地方公共団体が制定する職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例などのような、効力が及ぶ範囲を限定する法令には日曜日を休日と定めたものは存在する)。
二十四節気、雑節[編集]
中元とお盆を除いて、日付は年により前後する。
1月5日 - 寒の入り(かんのいり)
1月5日 - 小寒(しょうかん)
1月17日 - 冬の土用(どよう)
1月20日 - 大寒(だいかん)
2月3日 - 節分(せつぶん)
2月4日 - 立春(りっしゅん)
2月19日 - 雨水(うすい)
3月6日 - 啓蟄(けいちつ)
3月16日 - 春の社日(しゃにち)
3月18日 - 春彼岸(はるひがん)
3月21日 - 春分(しゅんぶん)
4月5日 - 清明(せいめい)
4月17日 - 春の土用(どよう)
4月20日 - 穀雨(こくう)
5月2日 - 八十八夜(はちじゅうはちや)
5月6日 - 立夏(りっか)
5月21日 - 小満(しょうまん)
6月6日 - 芒種(ぼうしゅ)
6月11日 - 入梅(にゅうばい)
6月21日 - 夏至(げし)
7月2日 - 半夏生(はんげしょう)
7月7日 - 小暑(しょうしょ)
7月15日 - 中元(ちゅうげん)
7月15日 - 盆(ぼん)
7月20日 - 夏の土用(どよう)
7月23日 - 大暑(たいしょ)
8月8日 - 立秋(りっしゅう)
8月23日 - 処暑(しょしょ)
9月1日 - 二百十日(にひゃくとおか)
9月8日 - 白露(はくろ)
9月11日 - 二百二十日(にひゃくはつか)
9月20日 - 秋彼岸(あきひがん)
9月22日 - 秋の社日(しゃにち)
9月23日 - 秋分(しゅうぶん)
10月8日 - 寒露(かんろ)
10月20日 - 秋の土用(どよう)
10月23日 - 霜降(そうこう)
11月7日 - 立冬(りっとう)
11月22日 - 小雪(しょうせつ)
12月7日 - 大雪(たいせつ)
12月22日 - 冬至(とうじ)
節句[編集]
暦の節目は節句となっている。
1月7日 - 人日(じんじつ)、七草
3月3日 - 上巳(じょうし / じょうみ)、桃の節句
5月5日 - 端午(たんご)、端午の節句
7月7日 - 七夕(しちせき / たなばた)
9月9日 - 重陽(ちょうよう)、菊の節句
六曜(六輝)[編集]
先勝(せんしょう)
友引(ともびき)
先負(せんぷ)
仏滅(ぶつめつ)
大安(たいあん)
赤口(しゃっこう)
その他[編集]
12月3日は「カレンダーの日」
1872年(明治5年)の12月 3日を新暦(太陽暦)の明治6年1月1日とする新暦採用に因る[7]。
日本における暦法(れきほう)に関しては日本における暦および和暦を参照。
目次 [非表示]
1 和暦(太陰太陽暦)の歴史
2 日本のこよみの歴史
3 各月の別名
4 国民の祝日
5 休日
6 二十四節気、雑節
7 節句
8 六曜(六輝)
9 その他
10 注釈
11 関連項目
12 外部リンク
和暦(太陰太陽暦)の歴史[編集]
貞享暦。1729(享保14)年版。国立科学博物館の展示。
日本では古代から江戸時代初期までは、各時代の中国暦(太陰太陽暦)が使われていた。1685年からは中国暦や西洋暦などを参考にした日本人による暦が作られ始めた。1873年に太陽暦であるグレゴリオ暦へ改暦され現在に至っている。改暦以前のものを旧暦と呼ぶ。
元嘉暦(げんかれき) - 6世紀頃朝鮮半島の百済から伝えられた宋の時代の中国暦である。
儀鳳暦(ぎほうれき) - 中国暦で690年から元嘉暦と併用された。697年からは単独で使用された。
大衍暦(たいえんれき/だいえんれき) - 中国暦で764年から861年まで使われた。
五紀暦(ごきれき) - 中国暦で781年に日本に紹介されたが単独で使われることはなかった。
宣明暦(せんみょうれき) - 中国暦で862年から1685年まで使用された。
貞享暦(じょうきょうれき) - 初めて日本人により編纂された暦で1685年から1755年まで使われた。
宝暦暦(ほうりゃくれき/ほうれきれき) - 1755年から1798年
寛政暦(かんせいれき) - 1798年から1844年
天保暦(てんぽうれき) - 1844年から1872年
日本のこよみの歴史[編集]
前記の和暦に基づき以下のこよみ(暦書・暦表)が使われてきた。こよみの作成配布については古代より統治者(朝廷や幕府)の管轄にあり、1946年に自由化されるまでは許可制・専売制が取られていた。
具注暦(ぐちゅうれき)
元嘉暦を基に作られた暦である。飛鳥時代の木簡に具注暦を記したものが見つかっている。奈良時代には朝廷の陰陽寮が作成し頒布していた。)鎌倉時代に具注暦を仮名表記にした仮名暦(かなごよみ)が現れた。京暦(きょうごよみ)
始まりは鎌倉時代と推定されている。15世紀中頃には摺暦座(すりごよみざ)が専売権を持っていた。1657年には朝廷御用達で全国の暦師の監督権を持っていた大経師(だいきょうじ)が大経師暦を発行していた[1]。三島暦(みしまごよみ)
奈良時代(8世紀後半)から続くと言われている[2]。この三島暦を作ったのは奈良から三島の宿へ移ってきた暦師河合家であった。江戸時代初期には幕府の公式の暦となり、関東・東海地方で広く使われていた。河合家は平成に入り50代続いた暦師を廃業した[3]。大宮暦(おおみやごよみ)
戦国時代に武蔵国大宮の氷川神社で作成された仮名暦。丹生暦(にゅうこよみ)
三重県丹生の賀茂家が版行していた暦で遅くとも16世紀中頃には発行されていたが、後に伊勢暦にとってかわられる[4]。伊勢暦(いせごよみ)
1632年より発行され江戸時代には全国各地に配布された。この暦には吉凶凡例、日ごとの節季や農事に関する記述があり生活暦(せいかつれき)として重宝され、伊勢詣の土産にもなっていた。配布数も増加し享保年間(1716-1735)には毎年200万部が出版され、全国で配られた暦の約半数を占めていたともいわれている[5]。江戸暦(えどごよみ)
江戸の人口増大に伴って、17世紀中期から刊行され、1697年には11名からなる仲間組織が結成された。
1871年(明治4年)には改暦および官暦の発行に伴い、全国の暦師をまとめた頒暦商社が組織された。 官暦ではそれまで記載されていた、吉凶の記載が除かれ、明治末には旧暦の記載も無くなったため、それらを記載した非合法のお化け暦(おばけごよみ)が出回った。
1883年には本暦(官暦)の発行は神宮司庁の管轄となり神宮暦(じんぐうれき)と呼ばれた。
1903年に日めくりカレンダーの製造が始まる。
1946年には暦の専売制が廃され、発行が自由化された。
各月の別名[編集]
1月 - 睦月(むつき)
2月 - 如月 または 衣更着(きさらぎ)
3月 - 弥生(やよい)
4月 - 卯月(うづき)
5月 - 皐月 または 早月(さつき)
6月 - 水無月(みなづき)
7月 - 文月 (ふみづき、ふづき)
8月 - 葉月(はづき)
9月 - 長月(ながつき)
10月 - 神無月(かんなづき)、出雲地方では神有月(かみありつき)
11月 - 霜月(しもつき)
12月 - 師走(しわす、しはす[6])
本来は旧暦による月の別名であるため、そのまま新暦に適用すると季節感が合わなくなる(例えば、6月は梅雨の真っ只中であるにもかかわらず「水が無い月」)。十二月の別名「師走」は、年末の慌ただしい様子を表す月名として、現在でもよく使われている。
国民の祝日[編集]
国民の祝日は国民の祝日に関する法律(祝日法)で規定している。
1月1日 - 元日(1948年より)
1月の第2月曜日 - 成人の日(2000年より。それ以前は1月15日(1948年より))
2月11日 - 建国記念の日(1966年より)
3月21日頃 - 春分の日(1948年より)
4月29日 - 昭和の日(2007年より。それ以前はみどりの日(1989年より)さらにそれ以前は天皇誕生日(1948年より))
5月3日 - 憲法記念日(1948年より)
5月4日 - みどりの日(2007年より)
5月5日 - こどもの日(1948年より)
7月の第3月曜日 - 海の日(2003年より。それ以前は7月20日(1995年より))
9月の第3月曜日 - 敬老の日(2003年より。それ以前は9月15日(1966年より))
9月23日頃 - 秋分の日(1948年より)
10月の第2月曜日 - 体育の日(2000年より。それ以前は10月10日(1966年より))
11月3日 - 文化の日(1948年より)
11月23日 - 勤労感謝の日(1948年より)
12月23日 - 天皇誕生日(1989年より)
春分の日と秋分の日の日付は、前年2月1日の官報で発表される。
休日[編集]
祝日法では「国民の祝日」は、休日とすることが定められている。
(1973年〜2006年)国民の祝日が日曜日にあたるときは、その翌日が休日となる。いわゆる振替休日である。
(2007年〜)国民の祝日が日曜日に当たるときは、その後に迎える最初の「国民の祝日でない日」が休日となる(前項と同様にこれもいわゆる振替休日である。祝日が2日以上連続する場合が出現したことによる法改正)。
例
5月3日(憲法記念日)・5月4日(みどりの日)・5月5日(こどもの日)のうちのいずれかの日が日曜日である場合、
5月6日が休日となる。
(1988年〜)前日と翌日が国民の祝日の場合(つまり国民の祝日が2日違い)、当日が国民の祝日でない日は休日となる。いわゆる国民の休日である。この規定が適用されるのは当初は5月4日のみだったが、2003年の祝日法の改正施行により、年によっては敬老の日と秋分の日が2日違いとなる場合があり、それらの中間日にも適用されることとなった(5月4日は2007年の祝日法の改正施行により国民の祝日となったため適用外となった)。
日曜日を休日と定めた、効力が及ぶ範囲を限定しない法律は存在しない(裁判所の休日に関する法律や各地方公共団体が制定する職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例などのような、効力が及ぶ範囲を限定する法令には日曜日を休日と定めたものは存在する)。
二十四節気、雑節[編集]
中元とお盆を除いて、日付は年により前後する。
1月5日 - 寒の入り(かんのいり)
1月5日 - 小寒(しょうかん)
1月17日 - 冬の土用(どよう)
1月20日 - 大寒(だいかん)
2月3日 - 節分(せつぶん)
2月4日 - 立春(りっしゅん)
2月19日 - 雨水(うすい)
3月6日 - 啓蟄(けいちつ)
3月16日 - 春の社日(しゃにち)
3月18日 - 春彼岸(はるひがん)
3月21日 - 春分(しゅんぶん)
4月5日 - 清明(せいめい)
4月17日 - 春の土用(どよう)
4月20日 - 穀雨(こくう)
5月2日 - 八十八夜(はちじゅうはちや)
5月6日 - 立夏(りっか)
5月21日 - 小満(しょうまん)
6月6日 - 芒種(ぼうしゅ)
6月11日 - 入梅(にゅうばい)
6月21日 - 夏至(げし)
7月2日 - 半夏生(はんげしょう)
7月7日 - 小暑(しょうしょ)
7月15日 - 中元(ちゅうげん)
7月15日 - 盆(ぼん)
7月20日 - 夏の土用(どよう)
7月23日 - 大暑(たいしょ)
8月8日 - 立秋(りっしゅう)
8月23日 - 処暑(しょしょ)
9月1日 - 二百十日(にひゃくとおか)
9月8日 - 白露(はくろ)
9月11日 - 二百二十日(にひゃくはつか)
9月20日 - 秋彼岸(あきひがん)
9月22日 - 秋の社日(しゃにち)
9月23日 - 秋分(しゅうぶん)
10月8日 - 寒露(かんろ)
10月20日 - 秋の土用(どよう)
10月23日 - 霜降(そうこう)
11月7日 - 立冬(りっとう)
11月22日 - 小雪(しょうせつ)
12月7日 - 大雪(たいせつ)
12月22日 - 冬至(とうじ)
節句[編集]
暦の節目は節句となっている。
1月7日 - 人日(じんじつ)、七草
3月3日 - 上巳(じょうし / じょうみ)、桃の節句
5月5日 - 端午(たんご)、端午の節句
7月7日 - 七夕(しちせき / たなばた)
9月9日 - 重陽(ちょうよう)、菊の節句
六曜(六輝)[編集]
先勝(せんしょう)
友引(ともびき)
先負(せんぷ)
仏滅(ぶつめつ)
大安(たいあん)
赤口(しゃっこう)
その他[編集]
12月3日は「カレンダーの日」
1872年(明治5年)の12月 3日を新暦(太陽暦)の明治6年1月1日とする新暦採用に因る[7]。
二十四節気
二十四節気(にじゅうしせっき)は、1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。二十四気(にじゅうしき)ともいう。太陰太陽暦において月名を決定し、季節とのずれを調整するための指標として使われる。分割点には12の節気と12の中気が交互に配され、各月の朔日(1日)が対応する節気前後になるように月名を決める。実際には月中に次の中気が含まれるように決める。例えば雨水が含まれる月を「正月」と決めると元日の前後半月以内に立春があることになる。中気が含まれない月が現れた場合には閏月が設けられる。ただし、定気法においては例外の処理が必要となる。特に重要な中気である夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分といい、重要な節気である立春・立夏・立秋・立冬を四立、二至二分と四立を併せて八節という。
また1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を表すものとして使われることがある。この場合、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた、七十二候という分類があり、各気各候に応じた自然の特徴が記述された。日本では暦注など生活暦において使われている。
概要[編集]
二十四節気は、中国の戦国時代の頃に太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の1つで、1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。なお、日本では、江戸時代の頃に用いられた暦から採用されたが、元々二十四節気は、中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは合わない名称や時期もある。そのため、それを補足するために二十四節気のほかに土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取りいれたのが、日本の旧暦となっている。
2011年には日本気象協会が現代日本の気候に合わせた、新しい二十四節気を創造する事を目標とした準備委員会を設けた。一般からも意見を募り、2012年の秋頃には“21世紀の二十四節気“を発表し、周知させていきたいという意向を示していた[1][2]。しかし、反対の声が多く寄せられたため、2012年9月にこの計画は中止となった。
成立の背景[編集]
月の運行のみに基づいた純粋太陰暦による日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれが生じて農耕等に不便である。そこで古代中国では、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入され、二十四節気による暦と月の運行による暦とのずれが1か月程度になったときに余分な1か月(閏月)を入れて調節するようになった。
二十四節気は、ある時期に突然に発明されたわけではなく、段階的に整備されてきたものである。二至二分は日時計(ノーモン)によって観察しやすいため古くから認識されていたと考えられ、殷周時代には日の最も短い冬至頃に年始が置かれていた。甲骨文字において月名は1、2、3といった序数で表されていたが、ときおり13月が用いられ、冬至から始まる年と月の運行に基づいた月とを調整していた。よって殷の暦法は太陰太陽暦であったが、高度な計算を用いたものではなく、自然の観察によって適宜ずれを修正するような素朴な暦法であった。なお二至二分の名称は、『尚書』尭典には夏至は「日永」、冬至は「日短」、春分は「日中」、秋分は「宵中」と書かれており、戦国時代末期の『呂氏春秋』では夏至は「日長至」、冬至は「日短至」、春分・秋分は「日夜分」と名付けられている。
二至二分の中間点に位置する四立に関しては『春秋左氏伝』僖公5年の「分至啓閉」という語の「啓」が立春・立夏、「閉」が立秋・立冬と考えられており、『呂氏春秋』において「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の語が使われていることから、戦国時代に一般化したと考えられる。なお古代中国人は1年12ヶ月を春・夏・秋・冬の四時に分け、正月・2月・3月を春、4月・5月・6月を夏、7月・8月・9月を秋、10月・11月・12月を冬とした。周では冬至を基準に年始が置かれていたが、戦国時代になると冬至の翌々月を年始とする夏正(夏暦)が各国で採用されるようになり、これにより冬至と春分の中間点が正月すなわち春の最初の節気にあたるようになったことで「立春」と名付けられ、他の二至二分四立も春夏秋冬の名が冠せられるようになったと考えられる。
その他の二十四節気の名称は前漢の『淮南子』において出そろっており、それまでの間に名称が固定化したと考えられる。八節をさらに3分割したのは、月と対応させるためである。戦国時代には19太陽年が235朔望月にほぼ等しいとするメトン周期を導入した四分暦が使われており、1太陽年を12分割した中気は19太陽年235朔望月に228存在し、7回ほど閏月を設ければ月と中気が対応してゆくことを導き出した。これにより中気をもとに月名を決定することが可能になり、漢の太初暦以降、中気を含まない月を閏月とする歳中置閏法が取られた。なお当時の天球分割法の一つに十二次があったが、節気は太陽の視位置が各次の境界である初点にある時、中気は各次の中間の中点にある時とされた(『漢書』律暦志)。
分割法[編集]
二十四節気は当初、冬至を計算の起点にして、1太陽年を24等分した約15日ごとに設けられた。これを平気法や恒気法または時間分割法という。しかし、地球の軌道は円ではなく楕円であるため、太陽の黄道上での運行速度は一定ではない。そこで、中国では清朝の時憲暦から、日本では天保暦から、黄道を春分点を起点とする15度ずつの24分点に分け、太陽がこの点を通過する時を二十四節気とすることにした。これを定気法または空間分割法という。
名称[編集]
二十四節気の名称は、発明された当時の物がほぼそのまま使われている。節気名称は実際の気温よりは太陽の高度を反映したものとなっている。日本では独自に雑節が設けられたり、本朝七十二候が作られたりした。
名称の由来を種類別に分けると以下のようになるだろう。
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の中間点) - 春分・夏至・秋分・冬至
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の始期) - 立春・立夏・立秋・立冬
気温 - 小暑・大暑・処暑・小寒・大寒
気象 - 雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪
物候 - 啓蟄・清明・小満
農事 - 穀雨・芒種
暦月と節月[編集]
太陰太陽暦における1ヶ月は月の運行に基づき朔日から晦日までとする区切り方である。この月を暦月という。各暦月の名称は二十四節気を基準に定められる。暦では正月・2月・3月を春、4月・5月・6月を夏、7月・8月・9月を秋、10月・11月・12月を冬とする。なお暦注において暦月による月の区切り方を月切りという。
太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を中(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を節(正節、節気)という。節気から次の節気の前日までの間を1か月とする月の区切り方を節切り、その月を節月という。日本において占いや年中行事を記す暦注の中で節切りによるものがよく使われ、また季語の分類も主として節切りで行われている。節月では、正月節(立春)から2月節(啓蟄)までが正月、2月節(啓蟄)から3月節(清明)までが2月、3月節(清明)から4月節(立夏)までが3月というようになり、立春から立夏までが春、立夏から立秋までが夏、立秋から立冬までが秋、立冬から立春までが冬というように定められる。
旧暦においては月名は、その月が含む中気によってきまる。従って雨水が正月15日以前にきたときは立春はその15日前なので、立春が前の年ということが起こり、これを「年内立春」という。古今集の「年のうちに春は来にけり、一年を去年とやいはむ、今年とやいはむ」はそのことを歌ったものである。
二十四節気一覧[編集]
カッコ内は太陽黄経と2014年における日付(日本時間)である(年によって変動する)。中気を含まない月を閏月とする。詳しくは閏月を参照のこと。
季節
節月
節(せつ)
中(ちゅう)
春
一月 立春(315度、2月4日) 雨水(330度、2月19日)
二月 啓蟄(345度、3月6日) 春分(0度、3月21日)
三月 清明(15度、4月5日) 穀雨(30度、4月20日)
夏
四月 立夏(45度、5月5日) 小満(60度、5月21日)
五月 芒種(75度、6月6日) 夏至(90度、6月21日)
六月 小暑(105度、7月7日) 大暑(120度、7月23日)
秋
七月 立秋(135度、8月7日) 処暑(150度、8月23日)
八月 白露(165度、9月8日) 秋分(180度、9月23日)
九月 寒露(195度、10月8日) 霜降(210度、10月23日)
冬
十月 立冬(225度、11月7日) 小雪(240度、11月22日)
十一月 大雪(255度、12月7日) 冬至(270度、12月22日)
十二月 小寒(285度、1月5日) 大寒(300度、1月20日)
なお、気象庁は、季節を表わす用語として、春は3〜5月、夏は6〜8月、秋は9〜11月、冬は12〜2月と公式に定めている。風習的あるいは便宜的にもそう定義されている感が強い。当然、実際の気温・湿度等の気候の変化とは、必ずしも一致しない場合もある。
また、テレビ番組やラジオ番組、特に定番ドラマの改編では春期を4月から6月、夏期を7月から9月、秋期を10月から12月、冬期を1月から3月と分けているケースがほとんどである(学校や官公庁・企業などの年度でもこのように区分している場合も多い)。これは、新年度の4月からの一年間を4等分するための日本の人為的な区分であって、社会通念・天文学的・気候学的な季節区分とは無関係である。
また1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を表すものとして使われることがある。この場合、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた、七十二候という分類があり、各気各候に応じた自然の特徴が記述された。日本では暦注など生活暦において使われている。
概要[編集]
二十四節気は、中国の戦国時代の頃に太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の1つで、1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。なお、日本では、江戸時代の頃に用いられた暦から採用されたが、元々二十四節気は、中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは合わない名称や時期もある。そのため、それを補足するために二十四節気のほかに土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取りいれたのが、日本の旧暦となっている。
2011年には日本気象協会が現代日本の気候に合わせた、新しい二十四節気を創造する事を目標とした準備委員会を設けた。一般からも意見を募り、2012年の秋頃には“21世紀の二十四節気“を発表し、周知させていきたいという意向を示していた[1][2]。しかし、反対の声が多く寄せられたため、2012年9月にこの計画は中止となった。
成立の背景[編集]
月の運行のみに基づいた純粋太陰暦による日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれが生じて農耕等に不便である。そこで古代中国では、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入され、二十四節気による暦と月の運行による暦とのずれが1か月程度になったときに余分な1か月(閏月)を入れて調節するようになった。
二十四節気は、ある時期に突然に発明されたわけではなく、段階的に整備されてきたものである。二至二分は日時計(ノーモン)によって観察しやすいため古くから認識されていたと考えられ、殷周時代には日の最も短い冬至頃に年始が置かれていた。甲骨文字において月名は1、2、3といった序数で表されていたが、ときおり13月が用いられ、冬至から始まる年と月の運行に基づいた月とを調整していた。よって殷の暦法は太陰太陽暦であったが、高度な計算を用いたものではなく、自然の観察によって適宜ずれを修正するような素朴な暦法であった。なお二至二分の名称は、『尚書』尭典には夏至は「日永」、冬至は「日短」、春分は「日中」、秋分は「宵中」と書かれており、戦国時代末期の『呂氏春秋』では夏至は「日長至」、冬至は「日短至」、春分・秋分は「日夜分」と名付けられている。
二至二分の中間点に位置する四立に関しては『春秋左氏伝』僖公5年の「分至啓閉」という語の「啓」が立春・立夏、「閉」が立秋・立冬と考えられており、『呂氏春秋』において「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の語が使われていることから、戦国時代に一般化したと考えられる。なお古代中国人は1年12ヶ月を春・夏・秋・冬の四時に分け、正月・2月・3月を春、4月・5月・6月を夏、7月・8月・9月を秋、10月・11月・12月を冬とした。周では冬至を基準に年始が置かれていたが、戦国時代になると冬至の翌々月を年始とする夏正(夏暦)が各国で採用されるようになり、これにより冬至と春分の中間点が正月すなわち春の最初の節気にあたるようになったことで「立春」と名付けられ、他の二至二分四立も春夏秋冬の名が冠せられるようになったと考えられる。
その他の二十四節気の名称は前漢の『淮南子』において出そろっており、それまでの間に名称が固定化したと考えられる。八節をさらに3分割したのは、月と対応させるためである。戦国時代には19太陽年が235朔望月にほぼ等しいとするメトン周期を導入した四分暦が使われており、1太陽年を12分割した中気は19太陽年235朔望月に228存在し、7回ほど閏月を設ければ月と中気が対応してゆくことを導き出した。これにより中気をもとに月名を決定することが可能になり、漢の太初暦以降、中気を含まない月を閏月とする歳中置閏法が取られた。なお当時の天球分割法の一つに十二次があったが、節気は太陽の視位置が各次の境界である初点にある時、中気は各次の中間の中点にある時とされた(『漢書』律暦志)。
分割法[編集]
二十四節気は当初、冬至を計算の起点にして、1太陽年を24等分した約15日ごとに設けられた。これを平気法や恒気法または時間分割法という。しかし、地球の軌道は円ではなく楕円であるため、太陽の黄道上での運行速度は一定ではない。そこで、中国では清朝の時憲暦から、日本では天保暦から、黄道を春分点を起点とする15度ずつの24分点に分け、太陽がこの点を通過する時を二十四節気とすることにした。これを定気法または空間分割法という。
名称[編集]
二十四節気の名称は、発明された当時の物がほぼそのまま使われている。節気名称は実際の気温よりは太陽の高度を反映したものとなっている。日本では独自に雑節が設けられたり、本朝七十二候が作られたりした。
名称の由来を種類別に分けると以下のようになるだろう。
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の中間点) - 春分・夏至・秋分・冬至
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の始期) - 立春・立夏・立秋・立冬
気温 - 小暑・大暑・処暑・小寒・大寒
気象 - 雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪
物候 - 啓蟄・清明・小満
農事 - 穀雨・芒種
暦月と節月[編集]
太陰太陽暦における1ヶ月は月の運行に基づき朔日から晦日までとする区切り方である。この月を暦月という。各暦月の名称は二十四節気を基準に定められる。暦では正月・2月・3月を春、4月・5月・6月を夏、7月・8月・9月を秋、10月・11月・12月を冬とする。なお暦注において暦月による月の区切り方を月切りという。
太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を中(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を節(正節、節気)という。節気から次の節気の前日までの間を1か月とする月の区切り方を節切り、その月を節月という。日本において占いや年中行事を記す暦注の中で節切りによるものがよく使われ、また季語の分類も主として節切りで行われている。節月では、正月節(立春)から2月節(啓蟄)までが正月、2月節(啓蟄)から3月節(清明)までが2月、3月節(清明)から4月節(立夏)までが3月というようになり、立春から立夏までが春、立夏から立秋までが夏、立秋から立冬までが秋、立冬から立春までが冬というように定められる。
旧暦においては月名は、その月が含む中気によってきまる。従って雨水が正月15日以前にきたときは立春はその15日前なので、立春が前の年ということが起こり、これを「年内立春」という。古今集の「年のうちに春は来にけり、一年を去年とやいはむ、今年とやいはむ」はそのことを歌ったものである。
二十四節気一覧[編集]
カッコ内は太陽黄経と2014年における日付(日本時間)である(年によって変動する)。中気を含まない月を閏月とする。詳しくは閏月を参照のこと。
季節
節月
節(せつ)
中(ちゅう)
春
一月 立春(315度、2月4日) 雨水(330度、2月19日)
二月 啓蟄(345度、3月6日) 春分(0度、3月21日)
三月 清明(15度、4月5日) 穀雨(30度、4月20日)
夏
四月 立夏(45度、5月5日) 小満(60度、5月21日)
五月 芒種(75度、6月6日) 夏至(90度、6月21日)
六月 小暑(105度、7月7日) 大暑(120度、7月23日)
秋
七月 立秋(135度、8月7日) 処暑(150度、8月23日)
八月 白露(165度、9月8日) 秋分(180度、9月23日)
九月 寒露(195度、10月8日) 霜降(210度、10月23日)
冬
十月 立冬(225度、11月7日) 小雪(240度、11月22日)
十一月 大雪(255度、12月7日) 冬至(270度、12月22日)
十二月 小寒(285度、1月5日) 大寒(300度、1月20日)
なお、気象庁は、季節を表わす用語として、春は3〜5月、夏は6〜8月、秋は9〜11月、冬は12〜2月と公式に定めている。風習的あるいは便宜的にもそう定義されている感が強い。当然、実際の気温・湿度等の気候の変化とは、必ずしも一致しない場合もある。
また、テレビ番組やラジオ番組、特に定番ドラマの改編では春期を4月から6月、夏期を7月から9月、秋期を10月から12月、冬期を1月から3月と分けているケースがほとんどである(学校や官公庁・企業などの年度でもこのように区分している場合も多い)。これは、新年度の4月からの一年間を4等分するための日本の人為的な区分であって、社会通念・天文学的・気候学的な季節区分とは無関係である。
季語一覧
季語一覧(きご いちらん)では、季語を分類し、列挙する。
本項における季節の分類は、二十四節気に基づく節切りとする。「新年」は1月1日から1月15日ごろまでの期間を指す。
本項における季語の分類は、以下に示す9項目とする。 1.時候 :季節・月の名称など。
2.天文 :天文と気象に関すること。
3.地理 :山・川・海・陸地などに関すること。
4.人事 :人の暮らしに関すること。
5.行事 :年中行事を始めとする行事全般。
6.忌日 :著名人の忌日(命日)。
7.動物 :動物一般。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
8.植物 :植物一般、および、旧来の日本の本草学で植物に分類されていた生物全般(主に真菌類)。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
9.食物 :食物全般。
春の季語[編集]
時候[編集]
- 春 -
- 初春 - 二月 - 睦月 - 旧正月 - 寒明け - 立春 - 早春 - 春浅し - 冴返る - 余寒 - 春寒 - 遅春 - 春めく - 魚氷に上る - 雨水 - 獺魚を祭る - 二月尽 - うりずん(「潤い初め」の琉球方言)-
- 仲春 - 三月 - 如月 - 啓蟄 - 鷹化して鳩となる - 龍天に登る - 初朔日 - 春分 - 彼岸 - 春社 - 三月尽 -
- 晩春 - 四月 - 弥生 - 清明 - 花冷え - 蛙の目借時 - 田鼠化して鶉となる - 穀雨 - 春深し - 八十八夜 - 春暑し - 暮の春 - 行く春 - 春惜しむ - 夏近し - 弥生尽 - 四月尽 -
- 春の日 - 春暁 - 春の朝 - 春昼 - 春の夕 - 春の暮 - 春の宵 - 春の夜 - 朧月夜 - 暖か - 麗か - 長閑 - 日永 - 遅日 - 木の芽時 - 花時 -
天文[編集]
- 春日和 - 春光 - 春の空 - 春の雲 - 春の月 - 春三日月 - 朧月 - 朧 - 春の星 - 春北斗 - 春の闇 -
- 春風 - 東風 - 貝寄風 - 涅槃西風 - 彼岸西風 - 比良八荒 - 春一番 - 風光る - 春疾風 - 春北風 - 黒北風 - 桜まじ - 油まじ - ようず - 春塵 - 霾 -
- 春雨 - 春時雨 - 春霖 - 菜種梅雨 - 花の雨 - 春驟雨 - 春の雪 - 淡雪 - 斑雪 - 雪の果 - 春の霙 - 春の霰 - 春の雹 - 春の霜 - 忘れ霜 - 春の露 - 春の虹 - 春雷 -
- 佐保姫 - 霞 - 雪ねぶり - 陽炎 - 春陰 - 花曇り - 鳥曇り - 鰊曇り - 蜃気楼 - 春の夕焼 - フェーン -
地理[編集]
- 春の山 - 山笑う - 春の野 - 焼け野 -
- 春の水 - 水温む - 春の川 - 春の海 - 春の波 - 春潮 - 彼岸潮 - 潮干潟 -
- 春田 - 苗代 - 春の園 -
- 春の土 - 春泥 - 逃げ水 -
- 堅雪 - 残雪 - 雪間 - 雪崩 - 雪解け - 雪しろ - 春出水 - 凍解け - 薄氷 - 氷解く - 流氷 -
人事[編集]
- 春衣 - 花衣 - 柳衣 - 躑躅の衣 - 桜衣 - 山吹衣 - 捨頭巾 - 外套脱ぐ - 胴着脱ぐ - 春袷 - 春服 - 春外套 - 春ショール - 春セーター - 春手袋 - 春帽子 - 春日傘 -
- 山葵漬 - 木の芽漬 - 花菜漬 - 桜漬 - 蕗みそ - 木の芽みそ - 木の芽和え - 田楽 - 若布和え - 独活和え - 青ぬた - 浅葱なます - 鮒なます - 田螺和え - 蜆汁 - 蒸し鰈 - 干し鰈 - 白子干 - 目刺 - 干鱈 - 壷焼 - 山椒の皮 - 鶯餅 - わらびもち - 草餅 - 桜餅 - 椿餅 - 菱餅 - 雛あられ - 白酒 - うこぎ飯 - 菜飯 - 嫁菜飯 - 枸杞飯 - 白魚飯 - 治聾酒 - 味噌豆煮る - 数の子作る - 春窮 -
- 春燈 - 春障子 - 春の炉 - 春炬燵 - 春暖炉 - 春火鉢 - 炬燵塞ぐ - 暖炉納む - 炉塞ぎ - 釣釜 - 厩出し - 北窓開く - 目貼剥ぐ - 雪割り - 雪囲とる - 霜除とる - 風除解く - そり蔵う - 車組む - 屋根替え - 垣繕う - 松の緑摘む - 蛇籠編む -
- 野焼き - 山焼き - 畑焼く - 芝焼く - 麦踏み - 農具市 - 耕し - 田打ち - 畑打ち - 畦塗り - 種物 - 種選び - 種井 - 種浸し - 種池浚い - 種蒔き - 物種蒔く - 種案山子 - 苗床 - 苗札 - 苗木市 - 植木市 - 牛蒡蒔く - へちま蒔く - カボチャ蒔く - 藍蒔く - 麻蒔く - 蓮植う - 睡蓮植う - 蒟蒻植う - 芋植う - ジャガイモ植う - 木の実植う - 果樹植う - 苗木植う - 桑植う - 剪定 - 接ぎ木 - 挿し木 - 根分け - 菊根分け - 菊植う - 萩根分け - 菖蒲根分け - 野老掘る - 慈姑掘る - わかめ刈る - 海苔掻き - 牧開き - 羊の毛刈る - 鳥持網代 - 鳴鳥狩り - 桑解く - 霜くすべ - 桑摘み - 蚕飼い - 蚕卵紙 - 春挽糸 - 茶摘み - 製茶 - 聞き茶 - 鮎汲み - えり挿す - 上り梁 - 鯛網 - 磯竈 - 磯開き - 磯菜摘み - 海女 - 木流し - 初筏 - 団扇作る -
- 小弓引 - 磯遊び - 潮干狩り - 遠足 - 観潮 - 踏青 - 野遊び - 摘み草 - 蕨狩り - 梅見 - 花見 - 桜狩り - 花筵 - 夜桜 - 花かがり - 花守 - 花いくさ - 花疲れ - 春スキー - ボートレース - 猟期終わる - 貝合わせ - 凧 - 風船 - 風車 - シャボン玉 - うぐいす笛 - ひばり笛 - 駒鳥笛 - 雉笛 - ブランコ -
- 春の風邪 - 雁瘡癒ゆ - 種痘 - 麻疹 -
- 朝寝 - 春眠 - 春の夢 - 春興 - 春意 - 春愁 -
- 入学試験 - 大試験 - 落第 - 卒業 - 春休み - 進級 - 入学 - 新入社員 - 春闘 -
行事[編集]
- 卒業式 - 入学式 - 入社式 -
忌日[編集]
2月8日:節忌 / 15日:利玄忌 / 25日:茂吉忌旧暦1月25日:法然忌3月26日:犀星忌 / 27日:赤彦忌旧暦2月15日:兼好忌 / 16日:西行忌 / 28日:利休忌4月1日:三鬼忌 / 2日:光太郎忌 / 13日:啄木忌 / 30日:荷風忌旧暦3月18日:人麻呂忌 / 21日:空海忌
動物[編集]
初春(太陽暦2月、旧暦1月)猫の恋 / 鶯(ウグイス) - 鶴帰る - 白鳥帰る仲春(太陽暦3月、旧暦2月)鷽(ウソ) - 帰る雁 - 雉(キジ) - 駒鳥(コマドリ) - 燕(ツバメ) - 鳥帰る - 引鴨 - 引鶴 - 雲雀(ヒバリ) / 蜷(ニナ)晩春(太陽暦4月、旧暦3月)落し角 - 仔馬 - 子猫 - 孕鹿 / 鵲の巣 - 烏の巣 - 雉の巣 - 囀 - 鷺の巣 - 雀の子 - 雀の巣 - 巣立 - 鷹の巣 - 千鳥の巣 - 燕の巣 - 鶴の巣 - 鳥の巣 - 鳥交る - 鳩の巣 - 孕雀 - 雲雀の巣 - 古巣 - 松毟鳥(マツムシリ) - 麦鶉 - 百千鳥(モモチドリ) - 鷲の巣 / 蛙(カワズ) / 魚島 / 虻(アブ) - 蚕(カイコ) - 蝶(チョウ) - 蠅生る - 蜂(ハチ) - 蜂の巣 - 花見虱(ハナミジラミ) - 春の蚊 - 春の蠅 - 山繭(ヤママユ) / イソギンチャク - 桜貝(サクラガイ) - 汐まねき(シオマネキ) - 奇居虫(ヤドカリ)
植物[編集]
- 梅 - 紅梅 - 椿 - 初花 - 彼岸桜 - 枝垂桜 - 桜 - 花 - 山桜 - 八重桜 - 遅桜 - 落花 - 残花 - 桜蕊降る - 牡丹の芽 - 薔薇の芽 - 山茱萸の花 - 黄梅 - 花蘇枋 - 辛夷 - 花水木 - ミモザ - 三椏の花 - 沈丁花 - 連翹 - 土佐水木 - 海棠 - ライラック - 長春花 - 山桜桃の花 - 庭梅の花 - 桜桃の花 - 青木の花 - 馬酔木の花 - 満天星の花 - 躑躅 - 霧島躑躅 - アザレア - 山楂子 - 小手毬の花 - 雪柳 - 木蓮 - 藤 - 山吹 - 桃の花 - 李の花 - 巴旦杏の花 - 梨の花 - 杏の花 - 林檎の花 - 榠樝の花 - 榲桲の花 -
- 伊予柑 - ネーブル - 八朔 - 三宝柑 -
- 木の芽 - 春林 - 蘖 - 若緑 - 柳の芽 - 山椒の芽 - 楓の芽 - 楤の芽 - 枸杞 - 五加木 - 令法 - 桑 - 柳 - 菫 - 蓬 - パンジー - 土筆 - チューリップ - 蕗のとう - 若草 - 菜の花 -
食物[編集]
初春(太陽暦2月、旧暦1月)鰔(サヨリ) - 白魚(シラウオ) - 公魚(ワカサギ) / 京菜(キョウナ) - 春菊(シュンギク) - 芹(セリ) - 八朔柑(ハッサクカン) - 蕗の薹(フキノトウ) - 菠薐草(ホウレンソウ) - 水菜(ミズナ) - 三葉(ミツバ)(三葉芹) - 嫁菜(ヨメナ) - 海苔(ノリ) / 鶯餅 - 白魚鍋 - 椿餅 - 蒸し寿司 - 蒸し飯 - 嫁菜飯 - 梅見酒 - 菜種御供仲春(太陽暦3月、旧暦2月)子持鯊 - 鰆(サワラ) - 鰊(ニシン)(身欠鰊) - 春鰯 - 春鮒 - 目刺(メザシ) - 眼張(メバル) - 諸子(モロコ) - 雪代岩魚 - 雪代山女 - 若鮎 - 浅蜊(アサリ) - 飯蛸(イイダコ) - 栄螺(サザエ) - 花烏賊(ハナイカ) - 蛤(ハマグリ) - 蛍烏賊(ホタルイカ) / 青饅(アオヌタ) - 胡葱(アサツキ) - 五加木(ウコギ) - 芥子菜(カラシナ) - 枸杞(クコ) - 慈姑(クワイ) - タラの芽 - ネーブル - 野蒜(ノビル) - 茗荷竹(ミョウガタケ) - レタス(萵苣) - 土筆(ツクシ)(磯菜摘) - 鹿尾菜(ヒジキ) - 若布(ワカメ) - 春椎茸(春子) / 枸杞飯 - 草餅(蓬餅) - 桜餅 - 白子干 - 壷焼 - 菱餅 - 干鱈 - 雛あられ(雛菓子) - 鮒膾 - 干鰈 - 蒸鰈 - わらびもち / 白酒 / 曲水 - 河豚供養晩春(太陽暦4月、旧暦3月)玉筋魚(イカナゴ) - 桜鰄(サクラウウイ)(柳鮠) - 桜鯛(マダイ) - 菜種河豚(ナタネフグ) - 鱒(マス) - 赤貝(アカガイ) - 鮑(アワビ) - 貽貝(イガイ) - 海胆(ウニ) - 烏貝(カラスガイ) - 細螺(キサゴ) - 蜆(シジミ) - 田螺(タニシ) - 常節(トコブシ) - 馬刀(マテ) / アスパラガス - 甘茶(アマチャ) - 虎杖(イタドリ) - 鶯菜(ウグイスナ) - 独活(ウド) - 三月菜(サンガツナ) - 酸葉(スイバ) - 杉菜(スギナ) -こごみ - 夏蜜柑(ナツミカン) - 韮(ニラ) - 春大根 - 春野菜 - 山葵(ワサビ) - 薇(ゼンマイ) - 蕨(ワラビ) - 搗布(カジメ) - 海雲(モズク) - 松露(シュロ) / 桜漬 - 菜飯 - 花菜漬 - 山葵漬 / 花見酒
夏の季語[編集]
時候[編集]
初夏(新暦5月、旧暦4月(卯月・清和))立夏(5月6日ごろ) - 夏浅し - 夏めく - 薄暑 - 麦の秋 / 小満(5月21日ごろ) - 五月尽く仲夏(新暦6月、旧暦5月(皐月))芒種(6月6日ごろ) / 入梅(6月11日ごろ) - 梅雨寒し / 夏至(6月21日ごろ) - 白夜 - 短夜(明け易し) / 半夏生(7月2日ごろ)晩夏(太陽暦7月、旧暦6月(水無月))小暑(7月7日ごろ) / 炎昼 - 夏の暁 - 夏の夕(夏夕べ) - 夏の夜(夜半の夏) - 梅雨明 - 冷夏 / 土用入(7月21日ごろ) - 土用 - 三伏 - 盛夏(炎帝) - 暑さ / 大暑(7月23日ごろ) - 極暑 - 溽暑 - 熱帯夜 - 灼く / 秋近し - 涼し - 土用明 - 夏の果 - 夜の秋
天文[編集]
三夏夏の月(月涼し) - 夏の星 / 夏の日 / 夏の雨 / 夏の風仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)五月晴 - 五月闇 / 五月雨 - 梅雨 / 青嵐 - 大南風(おほみなみ) - 風薫(薫風) - 黒南風(くろはえ) - 南吹く(はえふく) - 南風(みなみ) - 黄雀風(くわうじやくふう)晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)炎天 - 西日 - 旱 - 夕立晴 - 夕焼け / 浅曇 - 雲海 - 雲の峰 - 入道雲 - 夕立雲 / 喜雨 - スコール - 雹 - 夕立(白雨) / 白南風(しらはえ) - 夕立風 - 夕凪 / 夏の霧(夏霧) - 逃げ水 - 虹 / 雷 - 遠雷 - 日雷 - はたたがみ - 日盛 - 雷雨 - 雷神 - 雷鳴 - 落雷
地理[編集]
三夏夏景色 - 夏の山 - 山滴る / 夏野 / 夏の湖 / 夏の海 - 夏の潮初夏(太陽暦5月、旧暦4月)花畑 / 卯波(卯浪)仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)皐月富士 / 出水 - 夏の川 - 氷河 - 噴井 / 植田 - 代田 - 田水沸く / 夏空晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)赤富士 - 御来迎 - 雪渓 - 宵山 / 泉 - 苔清水 - 滴り - 清水(山清水・岩清水) - 滝(瀧) / 青田 / 土用波 - 苦潮(赤潮)
人事[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)袷 - 更衣 - セル / 夏炉 - 風呂 / 糸取 - 苗植う - 苗売 - 苗物 - 茄子植う - 菜種刈 - 袋掛 - 麦打 - 麦藁籠 - 麦刈 - 麦扱 - 麦笛 - 麦藁 - 綿蒔仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)短ズボン - 夏襟 - 夏帯 - 夏衣 - 夏羽織 - 夏袴 - 夏服 - 夏帽子 - 単衣 / 青簾(葭簾) - 網戸 - 伊予簾 - 絵簾 - 蚊帳 - 葭戸 - 蚊遣火(蚊遣・蚊火・蚊取線香) - 簾 - 玉簾 - 籐椅子 - 夏暖簾 - 蠅叩 - 蝿帳 - 蠅除 - 葦簀 / 草刈 - 草取 - 早乙女 - 代掻く - 田植 - 田草取 / 鮎掛 - 鮎狩 - 鮎の宿 - 鵜飼(鵜舟・鵜匠) - 鵜飼火 - 鵜篝 - 鰹釣 - 鰹舟 - 川狩(網打) - 藻刈 - 魚梁 - 夜焚釣堀 - 夜釣 / 螢籠 - 蛍狩 - 螢舟 / サマータイム晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)団扇 - 絵扇 - 扇 - 海水着 - サングラス - サンダル - 白扇 - 白靴 - 白絣 - 甚平 - 扇子 - ハンカチーフ(ハンカチ) - 日傘(パラソル) - 古扇 - 麦藁帽子 - 虫干 - 浴衣 - 夜濯 / 醤油作る / 打水 - 籠枕 - 金魚鉢 - 散水車 - 水中花 - 扇風機 - 燈涼し - 夏座敷 - 夏館 - 箱庭 - 端居 - 花氷(氷柱) - バンガロー - ハンモック - 日向水 - 日除 - 風鈴 - 噴水 - 冷蔵庫 - 冷房(クーラー) - 露台 / 汗(玉の汗) - 汗疹 - 汗拭い - 汗の香 - 汗の玉 - 汗ばむ - 汗ふき - 汗水 - 汗みどろ - 髪洗ふ - 行水 - 香水 - 午睡 - 外寝 - 納涼(涼み) - 晩涼 - 避暑 - 日焼 - 昼寝 - 夕涼 - 夜涼 - ラジオ体操 / コレラ - 暑気あたり - 赤痢 - 夏風邪 - 夏痩 - 日射病 - 寝冷 - マラリア - 水あたり - 水虫 / 雨乞 - 水喧嘩 - 水番 / 海女 - 金魚売 - 天草採る / 浮人形 - 海の家 - 泳ぎ - 海水浴 - 肝試し - キャンプ - 登山 - 登山小屋 - 登山宿 - 夏芝居 - 袴能 - 箱釣り - 花火 - プール - 船遊 - ボート - 水遊び - 水からくり - 水狂言 - 水鉄砲 - 水風船 - 幽霊 - 川床(ゆか) - ヨット - 夜店 / 帰省 - 暑中見舞 / 夏休み - 臨海学校 - 林間学校
行事[編集]
旧暦4月8日:山開(信仰の山) - 卯月八日(天頭花) - 峰入【三重県・大峰山】 / 16日 - 7月15日:安居5月夏場所 - 聖母月 / 3日:筑摩祭【滋賀県・筑摩神社】/5日:子供の日 -賀茂競馬【京都府・賀茂神社】/ 10日:愛鳥週間 / 初旬:御柱祭【長野県・諏訪大社】/ 14日:練供養 / 15日:祭 - 葵祭【京都府・上賀茂神社・下鴨神社】 - 神田祭【東京都・神田明神】/ 19日:団扇撒き【奈良県・唐招提寺】/ 中旬:御田植祭【三重県・楠部神宮】/ 第2日曜日:母の日 / 第3日曜日:三船祭(西祭)【京都府・車折神社】 / 第3金・土・日:三社祭【東京都・浅草神社】旧暦5月4日:菖蒲葺く - 菖蒲湯 / 5日:端午(騎射(流鏑馬) - 薬玉 - こいのぼり - 幟 - 吹流し - 武者人形 - 薬狩)6月ダービー : 1日:電波の日 / 4日-8日:伝教会【京都府・比叡山延暦寺】/ 10日:時の記念日 / 10日-16日:日枝祭(山王祭)【東京都・日枝神社】/ 上旬:品川祭【東京都・荏原神社・品川神社】/ 20日:鞍馬の竹伐【京都府・鞍馬寺】/ 24日:御田植祭【三重県・伊雑宮】/第2日曜日:花の日 / 第3日曜日:父の日旧暦6月17日:巌島管絃祭【広島県・巌島神社】/ 晦日:名越の祓7月氷室 - 七月場所(名古屋場所) - 祇園祭(祇園会 - 二階囃 - 祇園囃 - 御輿洗 - 鉾立 - 宵飾 - 鉾町 - 宵宮詣 - 鉾の稚児)【京都府・八坂神社】 / 1日:富士詣 / 1日 - 15日:博多山笠(山笠 - 飾山笠 - 追山笠)【福岡県・櫛田神社】 / 7日・8日:朝顔市【東京都・入谷鬼子母神】 / 9日・10日:鬼灯市【東京都・浅草寺】 / 上旬:山開 - 海開 /14日:パリ祭 - 那智火祭(扇祭)【和歌山県・熊野那智大社】/ 16日:閻魔参 / 20日:海の日 / 21日ごろ:土用灸 / 23日・24日・25日:野間追祭【福岡県 ・中村神社・太田神社・小高神社】/ 24日・25日:天神祭【大阪市・天満宮】/下旬:川開 / 最終土曜日:競渡(ペーロン)【長崎県】8月6日・7日:佃祭【東京都・住吉神社】/ 上旬:高校野球
忌日[編集]
5月6日:万太郎忌 - 春夫忌 / 7日:健吉忌 / 10日:四迷忌 / 11日:牡丹忌 - 朔太郎忌 / 16日:透谷忌 / 28日:辰雄忌 / 29日:多佳子忌 - 晶子忌 / 31日:青峰忌旧暦5月6日:鑑真忌 / 22日:曽良忌 / 23日:丈山忌 / 24日:蝉丸忌 / 28日:在五忌6月13日:桜桃忌 / 28日:芙美子忌旧暦6月2日:光琳忌 / 13日:杉風忌 / 15日:季吟忌 / 20日:信長忌7月3日:達谷忌 / 9日:鴎外忌 / 15日:チェーホフ忌 / 17日:茅舎忌 - 秋桜子忌 / 24日:河童忌 / 25日:甘露忌 / 30日:蝸牛忌 - 谷崎忌8月4日:夕爾忌 / 5日:草田男忌 / 6日・9日:原爆忌 /
動物[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)蚕蛾(カイコガ) - 穀象(コクゾウ) - 根切虫(ネキリムシ) - 袋角 - 松蝉(マツゼミ) - 繭 / 海酸漿(ウミホオズキ) - 蝦蛄(ナメクジ)仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)蝙蝠(コウモリ) - 鹿の子(子鹿親鹿) / 青鷺(アオサギ) - 老鶯 - 閑古鳥(カンコドリ) - 水鶏(クイナ) - 駒鳥(コマドリ) - 筒鳥(ツツドリ) - 仏法僧(ブッポウソウ) - 時鳥(ホトトギス) - 瑠璃鳥(ルリチョウ) / 雨蛙(アマガエル) - 河鹿(カジカ) - 蝦蟇(ガマ) - 蛇(ヘビ) - 蝮(マムシ) - 守宮(ヤモリ) - 蜥蜴(トカゲ) / 濁り鮒 - 目高(メダカ) / アゲハ - 油虫(アブラムシ) - アメンボウ - 蟻(アリ) - 蟻地獄(アリジゴク) - 糸蜻蛉(イトトンボ) - 蛆(ウジ) - 蚊(カ) - 蚤(カイコ) - 蚊の声 - 蚊柱泣く - 蜘蛛(クモ) - 蜘蛛の囲(蜘蛛の巣) - ゲジゲジ - 源五郎(ゲンゴロウ) - 源氏蛍(ゲンジボタル) - ゴキブリ - 田亀(タガメ) - 夏の蝶 - 羽蟻(ハアリ) - 蠅(ハエ) - 初蛍 - 火取虫 - 平家蛍(ヘイケボタル) - ボウフラ - 蛍(ホタル) - 蛍火 - 蛍合戦 - 百足虫(ムカデ) / 蝸牛(カタツムリ) - 蛞蝓(ナメクジ) - 蛭(ヒル) - 蚯蚓(ミミズ) - 残鶯晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)雷鳥(ライチョウ) / 金魚(キンギョ)/ 油蝉(アブラゼミ) - 空蝉(蝉の殻) - カブトムシ(カブトムシ) - 髪切虫(カミキリムシ) - 毛虫(ケムシ) - 甲虫(コウチュウ) - 黄金虫(コガネムシ)(金亀子) - 紙魚(シミ) - 蝉(セミ) - 蝉時雨 - 玉虫(タマムシ) - 天道虫(テントウムシ) - 初蝉 - ミンミンゼミ / 海月(クラゲ) - 船虫(フナムシ) - 夜光虫(ヤコウチュウ)
植物[編集]
リラ冷え - 葉桜 - 向日葵 - 蓮花(華)
食物[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)鯵(アジ) - 穴子(アナゴ) - 鯖(サバ) - 初鰹 - 烏賊(イカ) / 明日葉(アシタバ) - 苺(イチゴ) - 豌豆(エンドウ) - キャベツ - 行者大蒜(ギョウジャニンニク) - 莢豌豆(サヤエンドウ) - 蓴采(ジュンサイ) - 新じゃが - 新玉葱 - 蚕豆(ソラマメ) - 筍 - 浜豌豆(ハマエンドウ) - 蕗(フキ) - 麦(ムギ) - 夏蕨 / 淡雪羹 - 柏餅 - 伽羅蕗 - 金玉糖 - 葛桜(葛饅頭) - 葛餅 - 筍飯(篠の子) - ちまき - 古茶 - 豆飯 - 水羊羹 / 葛水 - 新茶仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)鮎(アユ) - 虎魚(オコゼ) - 鰹(カツオ) - キス (魚) - 黒鯛(クロダイ)(チヌ) - 鯒(コチ) - ゴリゴリ - 飛魚(タビウオ) - ベラ - 蟹(カニ) / 青梅 - 杏(アンズ) - 隠元豆(インゲンマメ)(泥鰌隠元) - クレソン - 桑の実 - さくらんぼ - 紫蘇(シソ) - 新生姜 - 李(スモモ) - 玉葱(タマネギ) - 夏茱萸(ナツグミ) - 夏大根 - 夏葱 - 葫(ニンニク)(大蒜) - パイナップル - バナナ - 枇杷(ビワ) - 実梅 - 山桜梅(ユスラウメ) - 辣韮(ラッキョウ) / 梅干 - 白玉 - 水飯(干飯) - 饐飯 - 鮨 - ゼリー - 心太 - 生節 - 蜜豆 - 麦飯 - 茹小豆 / 梅酒 - 早稲饗晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)洗鯉 - 石首魚(イシモチ) - 鰻(ウナギ) - カマス - カンパチ - 舌鮃(シタビラメ) - 泥鰌(ドジョウ) - 土用鰻 - 鯰(ナマズ) - 鱧(ハモ) - 山女魚(ヤマメ) - 土用蜆 / 瓜(ウリ) - 木苺(キイチゴ) - 胡瓜(キュウリ) - 越瓜(シロウリ)(浅瓜) - 新藷(新走り) - 新蓮 - スグリの実 - スベリヒユ - セロリ - トマト - 茄子(ナス) - パセリ - ハタンキョウ - 早桃 - ピーマン - まくわ瓜 - マンゴー - メロン - 楊梅(ヤマモモ)(山桃) - 若牛蒡(ワカゴボウ) - 荒布(アラメ) - 昆布(コンブ) - 布海苔(フノリ) / アイスクリーム - 沖膾 - かき氷 - 干飯 - 胡瓜もみ - 氷餅 - 鴫焼 - 素麺 - 泥鰌鍋 - 茄子漬 - 夏料理 - はったい - 冷やし中華 - 冷汁 - 冷素麺 - 冷麦 - 冷奴 - 氷菓(氷菓子) - 船料理 - 水貝 - 飯饐る / アイスコーヒー - 泡盛 - 氷水 - サイダー - 砂糖水 - 焼酎 - ソーダ水 - ビアガーデン - ビール - 冷酒 - 冷し汁 - 蝮酒 - 麦茶 - ラムネ - レモン水
秋の季語[編集]
時候[編集]
- 秋 - 初秋 - 八月 - 文月 - 立秋 - 残暑 - 秋めく - 新涼 - 処暑 - 八月尽 - 二百十日 - 仲秋 - 九月 - 葉月 - 八朔 - 白露 - 秋分 - 秋彼岸 - 秋の社日 - 龍淵に潜む - 水始めて涸る - 晩秋 - 十月 - 長月 - 律の調べ - 寒露 - 雀蛤となる - 秋の日 - 秋の朝 - 秋の昼 - 秋の暮 - 秋の宵 - 秋の夜 - 夜長 - 秋麗 - 秋澄む - 秋気 - 爽やか - 冷やか - 身に入む - 秋寒 - そぞろ寒 - やや寒 - うそ寒 - 肌寒 - 朝寒 - 夜寒 - かりがね寒し - 霜降 - 豺獣を祭る - 冷まじ - 秋寂ぶ - 秋深し - 暮の秋 - 行く秋 - 秋惜む - 冬隣 - 九月尽 -
天文[編集]
- 秋色 - 秋晴 - 菊日和 - 秋旱 - 秋の声 - 秋の空 - 天高し - 秋の雲 - 鰯雲 - 鯖雲 - 月 - 待宵 - 名月 - 十六夜 - 後の月 - 星月夜 - 秋の星 - 天の川 - 流星 - 碇星 - 秋の初風 - 秋風 - 初嵐 - 秋の嵐 - 野分 - 颱風 - 秋曇 - 秋湿り - 秋雨 - 秋時雨 - 富士の初雪 - 秋の初雪 - 秋の雷 - 稲妻 - 秋の虹 - 霧 - 露 - 露寒 - 露霜 - 秋の初霜 - 秋の夕焼 - 釣瓶落し - 龍田姫 -
地理[編集]
- 秋の山 - 山粧う - 秋の野 - 枯野の色 - 野山の色 - 野山の錦 - 秋の園 - 花園 - 花野 - 秋の狩場 - 秋の田 - 刈田 - 穭田(ひつじた) - 落し水 - 秋の水 - 水澄む - 秋の川 - 秋出水 - 秋の湖 - 秋の海 - 秋の潮 - 初潮(はつしお) - 高潮 - 盆波 - 秋の浜 - 不知火 -
人事[編集]
- 秋の服 - 秋袷 - 菊の襲 - 紅葉の襲 - 秋の燈 - 燈火親しむ - 秋の宿 - 秋の蚊帳 - 秋扇 - 秋団扇 - 秋簾 - 菊枕 - 燈籠 - 行水名残 - 障子洗う - 障子貼る - 障子襖を入れる - 葭戸蔵う - 簟名残 - 火恋し - 秋の炉 - 風炉の名残 - 冬仕度 - 松手入れ - 秋耕 - 八月大名 - 添水 - 案山子 - 鳴子 - 鳥威し - 田守 - 鹿火屋 - 鹿垣 - 稲刈 - 籾 - 豊年 - 凶作 - 新藁 - 藁塚 - 夜なべ - 俵編 - 砧 - 相撲 - 月見 - べい独楽 - 菊花展 - 菊人形 - 虫売 - 虫籠 - 秋の野遊 - 茸狩り - 紅葉狩 - 芋煮会 - 秋意 - 秋思 - 秋興 - 休暇明け - 運動会 - 夜学 -
行事[編集]
旧暦7月6日:硯洗い / 7日:七夕 / 13日〜15日(16日):盆・踊り・墓参り・茄子の馬・迎え火 ・送り火(*盆行事は陽暦、または月遅れで行うことが多い) / 15日:中元(*陽暦で行われるのが普通) - 解夏8月15日:終戦の日 - 被昇天祭旧暦8月1日:八朔の祝9月1日:震災記念日 / 1日〜3日:風の盆【富山県富山市】 / 第3月曜日(そもそもは15日):敬老の日 / 19日:泣角力【栃木県鹿沼市生子神社】 / 秋分日(23日ごろ):秋分の日 - 秋季皇霊祭 / 日曜日から2週間:秋場所旧暦9月9日:重陽・菊の着綿 - おくんち10月1日〜31日:赤い羽根 / 第2月曜日(そもそもは10日):体育の日 / 17日:神嘗祭 / 18日:菊供養【浅草寺】 / 22日:時代祭【平安神宮】11月1日:万聖節 / 3日:文化の日
忌日[編集]
8月8日:国男忌 / 13日:水巴忌 / 15日:敗戦忌 / 19日:義秀忌旧暦7月1日:支倉忌 / 12日:了以忌 / 17日:応挙忌 / 20日:文覚忌 / 26日:道灌忌 / 30日:宗祇忌9月1日:木歩忌 / 3日:迢空忌 / 13日:乃木祭 / 17日:鳳作忌 - 鬼城忌 / 18日:露月忌 / 19日:糸瓜忌 / 24日:南洲忌 / 26日:秀野忌旧暦8月2日:鬼貫忌 / 8日:世阿弥忌 - 守武忌 / 9日:呑竜忌 - 太祇忌 / 10日:西鶴忌 / 15日:素堂忌 / 18日:太閤忌 / 20日:定家忌 / 23日:遊行忌 / 25日:道元忌 - 吉野忌 / 26日:許六忌10月3日:蛇笏忌 / 4日:素十忌 / 10日:素逝忌 / 13日:お会式 / 27日:源義忌 / 30日:紅葉忌旧暦9月6日:広重忌 / 7日:蓼太忌 / 8日:千代尼忌 / 10日:去来忌 / 12日:保己一忌 / 13日:白雄忌 / 15日:鳥羽僧正忌 / 24日:言水忌 / 29日:宣長忌 / 30日:夢窓忌11月6日:桂郎忌旧暦10月12日:芭蕉忌
動物[編集]
いとど 初秋(太陽暦8月、旧暦7月)秋の蝉 - カナカナ - 蟋蟀(コオロギ) - 鈴虫(スズムシ) - 法師蝉(ツクツクボウシ) - 蜩(ヒグラシ) - 虫の声仲秋(太陽暦9月、旧暦8月)雁(カリ) / 蛇穴に入る / 秋の蚊 - 秋の蝶 - 芋虫 - ウスバカゲロウ - クツワムシ - 螻蛄鳴く - 地虫鳴く - 蜻蛉(トンボ) - 二十三夜 - 松虫(マツムシ) - 蓑虫(ミノムシ) / 蚯蚓鳴く晩秋(太陽暦10月、旧暦9月)猪(イノシシ) - 鹿(シカ) / 稲雀 - 懸巣(カケス) - 啄木鳥(キツツキ) - 小鳥 - 四十雀(シジュウカラ) - 鶺鴒(セキレイ) - 鶴渡る - 白鳥渡る - 鵯(ヒヨドリ) - 眼白(ホオジロ) - 頬白(ホオジロ) - 椋鳥(ムクドリ) - 百舌(モズ) - 山雀 (ヤマガラ) - 渡り鳥
植物[編集]
- 紅葉 - 落葉 - 彼岸花 - 藤袴 - 桔梗 - ダリア - 萩 - 女郎花 - 芒 - コスモス - 鶏頭 - 金木犀 - 菊 - 竜胆 - 背高泡立草 - 芋 - 瓜 - 糸瓜 - 撫子 - 葛の花 - 朝顔
食物[編集]
初秋(太陽暦8月、旧暦7月)暑気払い - 鰯(イワシ) - 秋刀魚(サンマ) - 太刀魚(タチウオ) - 蜂の子 - 小豆(アズキ) - 枝豆 - オクラ - 貝割菜 - 南瓜(カボチャ) - 西瓜(スイカ) - 大豆(ダイズ) - 玉蜀黍(トウモロコシ) - 刀豆(ナタマメ) - 藤豆(フジマメ) - 間引菜(つまみ菜) - 桃(モモ) / 蜂の子飯 - 盆料理 / 甘酒 - 飴湯 - 清水 - 振舞水仲秋(太陽暦9月、旧暦8月)秋鯵 - 秋鰹 - 秋鯖 - 秋の魚 - 鰍(カジカ)(杜父魚) - からすみ - 鱸(スズキ) - 鯊(ハゼ) - 鰡(ボラ) / 青蜜柑 - 秋茄子 - 粟(アワ) - 一位の実(イチイ)(あららぎ) - 無花果(イチジク) - 黍(キビ) - 胡桃(クルミ) - 胡麻(ゴマ) - 里芋(サトイモ)(衣被) - 紫蘇の実 - 新小豆 - 新胡麻 - 新大豆 - 新米 - 芋茎(ズイキ) - 唐辛子(トウガラシ) - 零余子 - 稗(ヒエ) - 葡萄(ブドウ) - 山葡萄(ヤマブドウ) / 新豆腐 - 月見団子 - 零余子飯 - 月見酒 - 芋煮会 / 夜食晩秋(太陽暦10月、旧暦9月)イクラ(はららご) - 落鮎 - 落鰻 - 鮗(コノシロ)(小鰭) - 鮭(サケ) - 氷頭鱠(ヒズナマス) - 郁子(ムベ) - 蝗(イナゴ) / 秋グミ - 通草(アケビ) - 柿(カキ) - カリン - 銀杏(ギンナン) - 栗(クリ) - 石榴(ザクロ) - 薩摩芋(サツマイモ)(甘藷) - 新蕎麦 - 酢橘(スダチ) - 蕎麦(ソバ) - 冬瓜(トウガン) - 橡の実 - とんぶり - 梨(ナシ) - 棗(ナツメ)(棗の実) - マルメロ - 八つ頭(ヤツガシラ) - 山芋(ヤマイモ)(自然藷) - 柚子(ユズ) - 落花生(ラッカセイ)(ピーナッツ) - 林檎(リンゴ) - 檸檬(レモン) - 茸(キノコ) - 椎茸(シイタケ) - 占地(シメジ) - 松茸(マツタケ) / 石狩鍋 - 菊鱠 - 茸汁 - 茸飯 - きりたんぽ - 栗飯 - 蕎麦掻(蕎麦湯) - 吊し柿 - とろろ汁 - べったら漬(浅漬大根) - 松茸飯 - 柚子味噌 / 温め酒 - 葛湯 - 猿酒 - 生姜湯 - 新酒 - どぶろく(濁り酒) / 紅葉酒 - 月見酒
冬の季語[編集]
時候[編集]
年の瀬 - 小春 - 大晦日 - 年越し - 短日 - 節分 - 除夜 - 小寒 - 大寒 - 師走 - 霜月 - 立冬 - 神無月
天文[編集]
雪 - 初雪 - 小春日和 - 厳冬 - 氷・氷柱 - 霜・霜柱 - 樹氷 - 吹雪 - 空風 - 寒波 - 北風 - 時雨 - 冬霧 - 雁渡 - 寒昴 - 冬北斗
地理[編集]
- 山眠る -
人事[編集]
- スキー - スケート - 毛皮 - こたつ - 暖房 - ストーブ - 炭 - 火鉢 - 布団 - 湯たんぽ - 餅つき - 風邪 - 門松立つ - 着膨れ - 煤払い - 焚火 - 落葉焚 - 懐炉 - 火事 - 竹馬 - 息白し - 湯冷め - 咳 - 鼻水
行事[編集]
- クリスマス - 有馬記念 - 節分 - 降誕祭 - 御用納め - 七五三 - 除夜・除夜の鐘 - 年越 - 酉の市 - 羽子板市 - 針供養 - ラグビー - 柚子湯 - 年末賞与 - 社会鍋
忌日[編集]
11月11日:亜浪忌 / 21日:波郷忌 / 23日:一葉忌 / 24日:稚魚忌旧暦10月13日:嵐雪忌12月9日:漱石忌 / 30日:横光忌旧暦11月13日:空也忌 / 15日:貞徳忌 / 19日:一茶忌 / 22日:近松忌 / 28日:親鸞忌1月17日:阪神忌旧暦12月24日:蕪村忌
動物[編集]
三冬鶴(ツル) - 白鳥(ハクチョウ)初冬(太陽暦11月、旧暦10月)鷹(タカ) - 隼(ハヤブサ) - 鷲(ワシ) / 冬蜂仲冬(太陽暦12月、旧暦11月)兎(ウサギ) - 狼(オオカミ) - 狐(キツネ) - 狸(タヌキ) - 山鯨 / 浮寝鳥(ウキネドリ) - 鴛鴦(オシドリ) - 鳰(カイツブリ) - 鴨(カモ) - 寒烏 - 寒雀 - 笹鳴(ササナキ) - 千鳥(チドリ) - 鶲(ヒタキ) - 梟(フクロウ) - 冬の雁 - 冬の鳥 - 水鳥 - 鷦鷯(ミソサザイ) - 木兎(ミミズク) - 都鳥(ミヤコドリ) / 冬眠 / 鮫(サメ) / 冬の蝶
植物[編集]
- 冬菊 - 寒椿 - 山茶花 - 帰り花 - 落葉 - 木の葉 - 枯葉 - 枯木 - 枯れる - 水仙 - 麦の根 - 冬木 - 葉牡丹 - 柊 - シクラメン
食物[編集]
初冬(太陽暦11月、旧暦10月)鶉(ウズラ) - 雀(スズメ) - 鶫(ツグミ) - 鮟鱇(アンコウ) - 柳葉魚(シシャモ) - 鰰(ハタハタ) - 河豚(フグ) - 牡蠣(カキ) / 蕪(カブ) - キウイ - 牛蒡(ゴボウ) - 新海苔 - 大根(ダイコン) - 人参(ニンジン)(胡蘿蔔) - 葱 - 白菜 - 蓮根(レンコン) - 滑子(ナメコ) / 浅漬 - 鮟鱇鍋 - 亥の子餅 - 兎汁 - 牡蠣飯 - 蕪鮨 - 蕪蒸 - 切干 - 茎漬 - 薬喰(紅葉鍋) - 巻繊汁 - 桜鍋(蹴とばし) - 鴨鍋 - 猪鍋(牡丹鍋) - 柴漬 - 十夜粥 - 塩汁鍋 - 鋤焼(牛鍋) - 酢茎漬 - 千枚漬 - 鯛焼 - 狸汁 - 千歳飴 - 根深汁 - 風呂吹(大根焚) - 干柿 - 焼藷(焼芋) - 湯豆腐 - 寄鍋 - 夜鷹蕎麦 / 鰭酒仲冬(太陽暦12月、旧暦11月)鯨(クジラ) - 潤目鰯(ウルメイワシ) - 鱈(タラ) - 金目鯛(キンメダイ) - 氷魚(ヒオ) - 鮪(マグロ) - 睦(ムツ) - 海鼠腸 - ズワイガニ - 鱈場蟹(タラバガニ) - 海鼠(ナマコ) / 金柑(キンカン) - 朱欒(ザボン) - 青硬采(チンゲンサイ) - 冬至南瓜 - 冬苺 - 冬菜 - 冬野菜 - 冬林檎 - 蜜柑(ミカン) / おでん - 粕汁 - 蕪汁 - 鯨汁 - 薩摩汁 - 三平汁 - 塩鮭 - じぶ煮 - 聖菓(クリスマスケーキ) - 雑炊 - 沢庵漬 - ちり鍋 - 冬至粥 - 年越蕎麦(晦日蕎麦) - 納豆汁 - 鍋焼 - 葱鮪 - 濃餅汁 - 乾鮭 - 干菜 - 干菜汁 - 干菜湯 - 闇汁 / 熱燗 - 生姜酒 - 卵酒 / 寝酒晩冬(太陽暦1月、旧暦12月)寒卵 - 寒鰈 - 寒鯉 - 寒鮒 - 寒鰤 - 氷下魚(コマイ) - 鰤(ブリ) - 寒蜆 / 小松菜(コマツナ) / 寒餅 - 煮凝 - 水餅 / 雪見酒
新春の季語[編集]
時候[編集]
新年 - 旧年 - 今年 - 去年 - 元旦 - 松の内 - 正月
天文[編集]
初空 - 初日 - 初東風 - 初凪
地理[編集]
初景色 - 初富士 - 初若菜野
人事[編集]
年賀状・賀状・年賀 - お年玉 - 門松 - 注連飾 - 初夢 - 福笑い - 書初 - 門松 - 歌留多 - 羽子板 - 双六 - 宝船 - 独楽 - 初湯
行事[編集]
初詣 - 初荷 - 仕事始 - 項初市 - 初売・初商 - 初場所 - 鷽替え(天神様) - 歌会始 - 恵方詣 - 傀儡師 - かまくら - なまはげ
動物[編集]
嫁が君 - 初声 - 初鶏 - 初鴬 - 初鴬 - 初烏 - 初鳩
植物[編集]
若菜 - 楪 - 橙 - 歯朶 - 福寿草
食物[編集]
数の子 - 伊勢海老(イセエビ) - 寒芹 - 黒豆 - 橙(ダイダイ) - 七種 - 蓬莢(ヨモギ) - 若菜(ワカナ) - 薺(ナズナ) - 小豆粥 - 鏡餅 - 粥柱 - 切山椒(きりザンショウ) - おせち料理(食積) - ごまめ(田作り) - 雑煮 - 年の餅 - 七種粥 - 結び昆布 - 餅 - 寒の水 - 屠蘇 - 年酒 - 福茶(大服) - 若水 - 歯固 - 太箸 - 餅花
本項における季節の分類は、二十四節気に基づく節切りとする。「新年」は1月1日から1月15日ごろまでの期間を指す。
本項における季語の分類は、以下に示す9項目とする。 1.時候 :季節・月の名称など。
2.天文 :天文と気象に関すること。
3.地理 :山・川・海・陸地などに関すること。
4.人事 :人の暮らしに関すること。
5.行事 :年中行事を始めとする行事全般。
6.忌日 :著名人の忌日(命日)。
7.動物 :動物一般。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
8.植物 :植物一般、および、旧来の日本の本草学で植物に分類されていた生物全般(主に真菌類)。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
9.食物 :食物全般。
春の季語[編集]
時候[編集]
- 春 -
- 初春 - 二月 - 睦月 - 旧正月 - 寒明け - 立春 - 早春 - 春浅し - 冴返る - 余寒 - 春寒 - 遅春 - 春めく - 魚氷に上る - 雨水 - 獺魚を祭る - 二月尽 - うりずん(「潤い初め」の琉球方言)-
- 仲春 - 三月 - 如月 - 啓蟄 - 鷹化して鳩となる - 龍天に登る - 初朔日 - 春分 - 彼岸 - 春社 - 三月尽 -
- 晩春 - 四月 - 弥生 - 清明 - 花冷え - 蛙の目借時 - 田鼠化して鶉となる - 穀雨 - 春深し - 八十八夜 - 春暑し - 暮の春 - 行く春 - 春惜しむ - 夏近し - 弥生尽 - 四月尽 -
- 春の日 - 春暁 - 春の朝 - 春昼 - 春の夕 - 春の暮 - 春の宵 - 春の夜 - 朧月夜 - 暖か - 麗か - 長閑 - 日永 - 遅日 - 木の芽時 - 花時 -
天文[編集]
- 春日和 - 春光 - 春の空 - 春の雲 - 春の月 - 春三日月 - 朧月 - 朧 - 春の星 - 春北斗 - 春の闇 -
- 春風 - 東風 - 貝寄風 - 涅槃西風 - 彼岸西風 - 比良八荒 - 春一番 - 風光る - 春疾風 - 春北風 - 黒北風 - 桜まじ - 油まじ - ようず - 春塵 - 霾 -
- 春雨 - 春時雨 - 春霖 - 菜種梅雨 - 花の雨 - 春驟雨 - 春の雪 - 淡雪 - 斑雪 - 雪の果 - 春の霙 - 春の霰 - 春の雹 - 春の霜 - 忘れ霜 - 春の露 - 春の虹 - 春雷 -
- 佐保姫 - 霞 - 雪ねぶり - 陽炎 - 春陰 - 花曇り - 鳥曇り - 鰊曇り - 蜃気楼 - 春の夕焼 - フェーン -
地理[編集]
- 春の山 - 山笑う - 春の野 - 焼け野 -
- 春の水 - 水温む - 春の川 - 春の海 - 春の波 - 春潮 - 彼岸潮 - 潮干潟 -
- 春田 - 苗代 - 春の園 -
- 春の土 - 春泥 - 逃げ水 -
- 堅雪 - 残雪 - 雪間 - 雪崩 - 雪解け - 雪しろ - 春出水 - 凍解け - 薄氷 - 氷解く - 流氷 -
人事[編集]
- 春衣 - 花衣 - 柳衣 - 躑躅の衣 - 桜衣 - 山吹衣 - 捨頭巾 - 外套脱ぐ - 胴着脱ぐ - 春袷 - 春服 - 春外套 - 春ショール - 春セーター - 春手袋 - 春帽子 - 春日傘 -
- 山葵漬 - 木の芽漬 - 花菜漬 - 桜漬 - 蕗みそ - 木の芽みそ - 木の芽和え - 田楽 - 若布和え - 独活和え - 青ぬた - 浅葱なます - 鮒なます - 田螺和え - 蜆汁 - 蒸し鰈 - 干し鰈 - 白子干 - 目刺 - 干鱈 - 壷焼 - 山椒の皮 - 鶯餅 - わらびもち - 草餅 - 桜餅 - 椿餅 - 菱餅 - 雛あられ - 白酒 - うこぎ飯 - 菜飯 - 嫁菜飯 - 枸杞飯 - 白魚飯 - 治聾酒 - 味噌豆煮る - 数の子作る - 春窮 -
- 春燈 - 春障子 - 春の炉 - 春炬燵 - 春暖炉 - 春火鉢 - 炬燵塞ぐ - 暖炉納む - 炉塞ぎ - 釣釜 - 厩出し - 北窓開く - 目貼剥ぐ - 雪割り - 雪囲とる - 霜除とる - 風除解く - そり蔵う - 車組む - 屋根替え - 垣繕う - 松の緑摘む - 蛇籠編む -
- 野焼き - 山焼き - 畑焼く - 芝焼く - 麦踏み - 農具市 - 耕し - 田打ち - 畑打ち - 畦塗り - 種物 - 種選び - 種井 - 種浸し - 種池浚い - 種蒔き - 物種蒔く - 種案山子 - 苗床 - 苗札 - 苗木市 - 植木市 - 牛蒡蒔く - へちま蒔く - カボチャ蒔く - 藍蒔く - 麻蒔く - 蓮植う - 睡蓮植う - 蒟蒻植う - 芋植う - ジャガイモ植う - 木の実植う - 果樹植う - 苗木植う - 桑植う - 剪定 - 接ぎ木 - 挿し木 - 根分け - 菊根分け - 菊植う - 萩根分け - 菖蒲根分け - 野老掘る - 慈姑掘る - わかめ刈る - 海苔掻き - 牧開き - 羊の毛刈る - 鳥持網代 - 鳴鳥狩り - 桑解く - 霜くすべ - 桑摘み - 蚕飼い - 蚕卵紙 - 春挽糸 - 茶摘み - 製茶 - 聞き茶 - 鮎汲み - えり挿す - 上り梁 - 鯛網 - 磯竈 - 磯開き - 磯菜摘み - 海女 - 木流し - 初筏 - 団扇作る -
- 小弓引 - 磯遊び - 潮干狩り - 遠足 - 観潮 - 踏青 - 野遊び - 摘み草 - 蕨狩り - 梅見 - 花見 - 桜狩り - 花筵 - 夜桜 - 花かがり - 花守 - 花いくさ - 花疲れ - 春スキー - ボートレース - 猟期終わる - 貝合わせ - 凧 - 風船 - 風車 - シャボン玉 - うぐいす笛 - ひばり笛 - 駒鳥笛 - 雉笛 - ブランコ -
- 春の風邪 - 雁瘡癒ゆ - 種痘 - 麻疹 -
- 朝寝 - 春眠 - 春の夢 - 春興 - 春意 - 春愁 -
- 入学試験 - 大試験 - 落第 - 卒業 - 春休み - 進級 - 入学 - 新入社員 - 春闘 -
行事[編集]
- 卒業式 - 入学式 - 入社式 -
忌日[編集]
2月8日:節忌 / 15日:利玄忌 / 25日:茂吉忌旧暦1月25日:法然忌3月26日:犀星忌 / 27日:赤彦忌旧暦2月15日:兼好忌 / 16日:西行忌 / 28日:利休忌4月1日:三鬼忌 / 2日:光太郎忌 / 13日:啄木忌 / 30日:荷風忌旧暦3月18日:人麻呂忌 / 21日:空海忌
動物[編集]
初春(太陽暦2月、旧暦1月)猫の恋 / 鶯(ウグイス) - 鶴帰る - 白鳥帰る仲春(太陽暦3月、旧暦2月)鷽(ウソ) - 帰る雁 - 雉(キジ) - 駒鳥(コマドリ) - 燕(ツバメ) - 鳥帰る - 引鴨 - 引鶴 - 雲雀(ヒバリ) / 蜷(ニナ)晩春(太陽暦4月、旧暦3月)落し角 - 仔馬 - 子猫 - 孕鹿 / 鵲の巣 - 烏の巣 - 雉の巣 - 囀 - 鷺の巣 - 雀の子 - 雀の巣 - 巣立 - 鷹の巣 - 千鳥の巣 - 燕の巣 - 鶴の巣 - 鳥の巣 - 鳥交る - 鳩の巣 - 孕雀 - 雲雀の巣 - 古巣 - 松毟鳥(マツムシリ) - 麦鶉 - 百千鳥(モモチドリ) - 鷲の巣 / 蛙(カワズ) / 魚島 / 虻(アブ) - 蚕(カイコ) - 蝶(チョウ) - 蠅生る - 蜂(ハチ) - 蜂の巣 - 花見虱(ハナミジラミ) - 春の蚊 - 春の蠅 - 山繭(ヤママユ) / イソギンチャク - 桜貝(サクラガイ) - 汐まねき(シオマネキ) - 奇居虫(ヤドカリ)
植物[編集]
- 梅 - 紅梅 - 椿 - 初花 - 彼岸桜 - 枝垂桜 - 桜 - 花 - 山桜 - 八重桜 - 遅桜 - 落花 - 残花 - 桜蕊降る - 牡丹の芽 - 薔薇の芽 - 山茱萸の花 - 黄梅 - 花蘇枋 - 辛夷 - 花水木 - ミモザ - 三椏の花 - 沈丁花 - 連翹 - 土佐水木 - 海棠 - ライラック - 長春花 - 山桜桃の花 - 庭梅の花 - 桜桃の花 - 青木の花 - 馬酔木の花 - 満天星の花 - 躑躅 - 霧島躑躅 - アザレア - 山楂子 - 小手毬の花 - 雪柳 - 木蓮 - 藤 - 山吹 - 桃の花 - 李の花 - 巴旦杏の花 - 梨の花 - 杏の花 - 林檎の花 - 榠樝の花 - 榲桲の花 -
- 伊予柑 - ネーブル - 八朔 - 三宝柑 -
- 木の芽 - 春林 - 蘖 - 若緑 - 柳の芽 - 山椒の芽 - 楓の芽 - 楤の芽 - 枸杞 - 五加木 - 令法 - 桑 - 柳 - 菫 - 蓬 - パンジー - 土筆 - チューリップ - 蕗のとう - 若草 - 菜の花 -
食物[編集]
初春(太陽暦2月、旧暦1月)鰔(サヨリ) - 白魚(シラウオ) - 公魚(ワカサギ) / 京菜(キョウナ) - 春菊(シュンギク) - 芹(セリ) - 八朔柑(ハッサクカン) - 蕗の薹(フキノトウ) - 菠薐草(ホウレンソウ) - 水菜(ミズナ) - 三葉(ミツバ)(三葉芹) - 嫁菜(ヨメナ) - 海苔(ノリ) / 鶯餅 - 白魚鍋 - 椿餅 - 蒸し寿司 - 蒸し飯 - 嫁菜飯 - 梅見酒 - 菜種御供仲春(太陽暦3月、旧暦2月)子持鯊 - 鰆(サワラ) - 鰊(ニシン)(身欠鰊) - 春鰯 - 春鮒 - 目刺(メザシ) - 眼張(メバル) - 諸子(モロコ) - 雪代岩魚 - 雪代山女 - 若鮎 - 浅蜊(アサリ) - 飯蛸(イイダコ) - 栄螺(サザエ) - 花烏賊(ハナイカ) - 蛤(ハマグリ) - 蛍烏賊(ホタルイカ) / 青饅(アオヌタ) - 胡葱(アサツキ) - 五加木(ウコギ) - 芥子菜(カラシナ) - 枸杞(クコ) - 慈姑(クワイ) - タラの芽 - ネーブル - 野蒜(ノビル) - 茗荷竹(ミョウガタケ) - レタス(萵苣) - 土筆(ツクシ)(磯菜摘) - 鹿尾菜(ヒジキ) - 若布(ワカメ) - 春椎茸(春子) / 枸杞飯 - 草餅(蓬餅) - 桜餅 - 白子干 - 壷焼 - 菱餅 - 干鱈 - 雛あられ(雛菓子) - 鮒膾 - 干鰈 - 蒸鰈 - わらびもち / 白酒 / 曲水 - 河豚供養晩春(太陽暦4月、旧暦3月)玉筋魚(イカナゴ) - 桜鰄(サクラウウイ)(柳鮠) - 桜鯛(マダイ) - 菜種河豚(ナタネフグ) - 鱒(マス) - 赤貝(アカガイ) - 鮑(アワビ) - 貽貝(イガイ) - 海胆(ウニ) - 烏貝(カラスガイ) - 細螺(キサゴ) - 蜆(シジミ) - 田螺(タニシ) - 常節(トコブシ) - 馬刀(マテ) / アスパラガス - 甘茶(アマチャ) - 虎杖(イタドリ) - 鶯菜(ウグイスナ) - 独活(ウド) - 三月菜(サンガツナ) - 酸葉(スイバ) - 杉菜(スギナ) -こごみ - 夏蜜柑(ナツミカン) - 韮(ニラ) - 春大根 - 春野菜 - 山葵(ワサビ) - 薇(ゼンマイ) - 蕨(ワラビ) - 搗布(カジメ) - 海雲(モズク) - 松露(シュロ) / 桜漬 - 菜飯 - 花菜漬 - 山葵漬 / 花見酒
夏の季語[編集]
時候[編集]
初夏(新暦5月、旧暦4月(卯月・清和))立夏(5月6日ごろ) - 夏浅し - 夏めく - 薄暑 - 麦の秋 / 小満(5月21日ごろ) - 五月尽く仲夏(新暦6月、旧暦5月(皐月))芒種(6月6日ごろ) / 入梅(6月11日ごろ) - 梅雨寒し / 夏至(6月21日ごろ) - 白夜 - 短夜(明け易し) / 半夏生(7月2日ごろ)晩夏(太陽暦7月、旧暦6月(水無月))小暑(7月7日ごろ) / 炎昼 - 夏の暁 - 夏の夕(夏夕べ) - 夏の夜(夜半の夏) - 梅雨明 - 冷夏 / 土用入(7月21日ごろ) - 土用 - 三伏 - 盛夏(炎帝) - 暑さ / 大暑(7月23日ごろ) - 極暑 - 溽暑 - 熱帯夜 - 灼く / 秋近し - 涼し - 土用明 - 夏の果 - 夜の秋
天文[編集]
三夏夏の月(月涼し) - 夏の星 / 夏の日 / 夏の雨 / 夏の風仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)五月晴 - 五月闇 / 五月雨 - 梅雨 / 青嵐 - 大南風(おほみなみ) - 風薫(薫風) - 黒南風(くろはえ) - 南吹く(はえふく) - 南風(みなみ) - 黄雀風(くわうじやくふう)晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)炎天 - 西日 - 旱 - 夕立晴 - 夕焼け / 浅曇 - 雲海 - 雲の峰 - 入道雲 - 夕立雲 / 喜雨 - スコール - 雹 - 夕立(白雨) / 白南風(しらはえ) - 夕立風 - 夕凪 / 夏の霧(夏霧) - 逃げ水 - 虹 / 雷 - 遠雷 - 日雷 - はたたがみ - 日盛 - 雷雨 - 雷神 - 雷鳴 - 落雷
地理[編集]
三夏夏景色 - 夏の山 - 山滴る / 夏野 / 夏の湖 / 夏の海 - 夏の潮初夏(太陽暦5月、旧暦4月)花畑 / 卯波(卯浪)仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)皐月富士 / 出水 - 夏の川 - 氷河 - 噴井 / 植田 - 代田 - 田水沸く / 夏空晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)赤富士 - 御来迎 - 雪渓 - 宵山 / 泉 - 苔清水 - 滴り - 清水(山清水・岩清水) - 滝(瀧) / 青田 / 土用波 - 苦潮(赤潮)
人事[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)袷 - 更衣 - セル / 夏炉 - 風呂 / 糸取 - 苗植う - 苗売 - 苗物 - 茄子植う - 菜種刈 - 袋掛 - 麦打 - 麦藁籠 - 麦刈 - 麦扱 - 麦笛 - 麦藁 - 綿蒔仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)短ズボン - 夏襟 - 夏帯 - 夏衣 - 夏羽織 - 夏袴 - 夏服 - 夏帽子 - 単衣 / 青簾(葭簾) - 網戸 - 伊予簾 - 絵簾 - 蚊帳 - 葭戸 - 蚊遣火(蚊遣・蚊火・蚊取線香) - 簾 - 玉簾 - 籐椅子 - 夏暖簾 - 蠅叩 - 蝿帳 - 蠅除 - 葦簀 / 草刈 - 草取 - 早乙女 - 代掻く - 田植 - 田草取 / 鮎掛 - 鮎狩 - 鮎の宿 - 鵜飼(鵜舟・鵜匠) - 鵜飼火 - 鵜篝 - 鰹釣 - 鰹舟 - 川狩(網打) - 藻刈 - 魚梁 - 夜焚釣堀 - 夜釣 / 螢籠 - 蛍狩 - 螢舟 / サマータイム晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)団扇 - 絵扇 - 扇 - 海水着 - サングラス - サンダル - 白扇 - 白靴 - 白絣 - 甚平 - 扇子 - ハンカチーフ(ハンカチ) - 日傘(パラソル) - 古扇 - 麦藁帽子 - 虫干 - 浴衣 - 夜濯 / 醤油作る / 打水 - 籠枕 - 金魚鉢 - 散水車 - 水中花 - 扇風機 - 燈涼し - 夏座敷 - 夏館 - 箱庭 - 端居 - 花氷(氷柱) - バンガロー - ハンモック - 日向水 - 日除 - 風鈴 - 噴水 - 冷蔵庫 - 冷房(クーラー) - 露台 / 汗(玉の汗) - 汗疹 - 汗拭い - 汗の香 - 汗の玉 - 汗ばむ - 汗ふき - 汗水 - 汗みどろ - 髪洗ふ - 行水 - 香水 - 午睡 - 外寝 - 納涼(涼み) - 晩涼 - 避暑 - 日焼 - 昼寝 - 夕涼 - 夜涼 - ラジオ体操 / コレラ - 暑気あたり - 赤痢 - 夏風邪 - 夏痩 - 日射病 - 寝冷 - マラリア - 水あたり - 水虫 / 雨乞 - 水喧嘩 - 水番 / 海女 - 金魚売 - 天草採る / 浮人形 - 海の家 - 泳ぎ - 海水浴 - 肝試し - キャンプ - 登山 - 登山小屋 - 登山宿 - 夏芝居 - 袴能 - 箱釣り - 花火 - プール - 船遊 - ボート - 水遊び - 水からくり - 水狂言 - 水鉄砲 - 水風船 - 幽霊 - 川床(ゆか) - ヨット - 夜店 / 帰省 - 暑中見舞 / 夏休み - 臨海学校 - 林間学校
行事[編集]
旧暦4月8日:山開(信仰の山) - 卯月八日(天頭花) - 峰入【三重県・大峰山】 / 16日 - 7月15日:安居5月夏場所 - 聖母月 / 3日:筑摩祭【滋賀県・筑摩神社】/5日:子供の日 -賀茂競馬【京都府・賀茂神社】/ 10日:愛鳥週間 / 初旬:御柱祭【長野県・諏訪大社】/ 14日:練供養 / 15日:祭 - 葵祭【京都府・上賀茂神社・下鴨神社】 - 神田祭【東京都・神田明神】/ 19日:団扇撒き【奈良県・唐招提寺】/ 中旬:御田植祭【三重県・楠部神宮】/ 第2日曜日:母の日 / 第3日曜日:三船祭(西祭)【京都府・車折神社】 / 第3金・土・日:三社祭【東京都・浅草神社】旧暦5月4日:菖蒲葺く - 菖蒲湯 / 5日:端午(騎射(流鏑馬) - 薬玉 - こいのぼり - 幟 - 吹流し - 武者人形 - 薬狩)6月ダービー : 1日:電波の日 / 4日-8日:伝教会【京都府・比叡山延暦寺】/ 10日:時の記念日 / 10日-16日:日枝祭(山王祭)【東京都・日枝神社】/ 上旬:品川祭【東京都・荏原神社・品川神社】/ 20日:鞍馬の竹伐【京都府・鞍馬寺】/ 24日:御田植祭【三重県・伊雑宮】/第2日曜日:花の日 / 第3日曜日:父の日旧暦6月17日:巌島管絃祭【広島県・巌島神社】/ 晦日:名越の祓7月氷室 - 七月場所(名古屋場所) - 祇園祭(祇園会 - 二階囃 - 祇園囃 - 御輿洗 - 鉾立 - 宵飾 - 鉾町 - 宵宮詣 - 鉾の稚児)【京都府・八坂神社】 / 1日:富士詣 / 1日 - 15日:博多山笠(山笠 - 飾山笠 - 追山笠)【福岡県・櫛田神社】 / 7日・8日:朝顔市【東京都・入谷鬼子母神】 / 9日・10日:鬼灯市【東京都・浅草寺】 / 上旬:山開 - 海開 /14日:パリ祭 - 那智火祭(扇祭)【和歌山県・熊野那智大社】/ 16日:閻魔参 / 20日:海の日 / 21日ごろ:土用灸 / 23日・24日・25日:野間追祭【福岡県 ・中村神社・太田神社・小高神社】/ 24日・25日:天神祭【大阪市・天満宮】/下旬:川開 / 最終土曜日:競渡(ペーロン)【長崎県】8月6日・7日:佃祭【東京都・住吉神社】/ 上旬:高校野球
忌日[編集]
5月6日:万太郎忌 - 春夫忌 / 7日:健吉忌 / 10日:四迷忌 / 11日:牡丹忌 - 朔太郎忌 / 16日:透谷忌 / 28日:辰雄忌 / 29日:多佳子忌 - 晶子忌 / 31日:青峰忌旧暦5月6日:鑑真忌 / 22日:曽良忌 / 23日:丈山忌 / 24日:蝉丸忌 / 28日:在五忌6月13日:桜桃忌 / 28日:芙美子忌旧暦6月2日:光琳忌 / 13日:杉風忌 / 15日:季吟忌 / 20日:信長忌7月3日:達谷忌 / 9日:鴎外忌 / 15日:チェーホフ忌 / 17日:茅舎忌 - 秋桜子忌 / 24日:河童忌 / 25日:甘露忌 / 30日:蝸牛忌 - 谷崎忌8月4日:夕爾忌 / 5日:草田男忌 / 6日・9日:原爆忌 /
動物[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)蚕蛾(カイコガ) - 穀象(コクゾウ) - 根切虫(ネキリムシ) - 袋角 - 松蝉(マツゼミ) - 繭 / 海酸漿(ウミホオズキ) - 蝦蛄(ナメクジ)仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)蝙蝠(コウモリ) - 鹿の子(子鹿親鹿) / 青鷺(アオサギ) - 老鶯 - 閑古鳥(カンコドリ) - 水鶏(クイナ) - 駒鳥(コマドリ) - 筒鳥(ツツドリ) - 仏法僧(ブッポウソウ) - 時鳥(ホトトギス) - 瑠璃鳥(ルリチョウ) / 雨蛙(アマガエル) - 河鹿(カジカ) - 蝦蟇(ガマ) - 蛇(ヘビ) - 蝮(マムシ) - 守宮(ヤモリ) - 蜥蜴(トカゲ) / 濁り鮒 - 目高(メダカ) / アゲハ - 油虫(アブラムシ) - アメンボウ - 蟻(アリ) - 蟻地獄(アリジゴク) - 糸蜻蛉(イトトンボ) - 蛆(ウジ) - 蚊(カ) - 蚤(カイコ) - 蚊の声 - 蚊柱泣く - 蜘蛛(クモ) - 蜘蛛の囲(蜘蛛の巣) - ゲジゲジ - 源五郎(ゲンゴロウ) - 源氏蛍(ゲンジボタル) - ゴキブリ - 田亀(タガメ) - 夏の蝶 - 羽蟻(ハアリ) - 蠅(ハエ) - 初蛍 - 火取虫 - 平家蛍(ヘイケボタル) - ボウフラ - 蛍(ホタル) - 蛍火 - 蛍合戦 - 百足虫(ムカデ) / 蝸牛(カタツムリ) - 蛞蝓(ナメクジ) - 蛭(ヒル) - 蚯蚓(ミミズ) - 残鶯晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)雷鳥(ライチョウ) / 金魚(キンギョ)/ 油蝉(アブラゼミ) - 空蝉(蝉の殻) - カブトムシ(カブトムシ) - 髪切虫(カミキリムシ) - 毛虫(ケムシ) - 甲虫(コウチュウ) - 黄金虫(コガネムシ)(金亀子) - 紙魚(シミ) - 蝉(セミ) - 蝉時雨 - 玉虫(タマムシ) - 天道虫(テントウムシ) - 初蝉 - ミンミンゼミ / 海月(クラゲ) - 船虫(フナムシ) - 夜光虫(ヤコウチュウ)
植物[編集]
リラ冷え - 葉桜 - 向日葵 - 蓮花(華)
食物[編集]
初夏(太陽暦5月、旧暦4月)鯵(アジ) - 穴子(アナゴ) - 鯖(サバ) - 初鰹 - 烏賊(イカ) / 明日葉(アシタバ) - 苺(イチゴ) - 豌豆(エンドウ) - キャベツ - 行者大蒜(ギョウジャニンニク) - 莢豌豆(サヤエンドウ) - 蓴采(ジュンサイ) - 新じゃが - 新玉葱 - 蚕豆(ソラマメ) - 筍 - 浜豌豆(ハマエンドウ) - 蕗(フキ) - 麦(ムギ) - 夏蕨 / 淡雪羹 - 柏餅 - 伽羅蕗 - 金玉糖 - 葛桜(葛饅頭) - 葛餅 - 筍飯(篠の子) - ちまき - 古茶 - 豆飯 - 水羊羹 / 葛水 - 新茶仲夏(太陽暦6月、旧暦5月)鮎(アユ) - 虎魚(オコゼ) - 鰹(カツオ) - キス (魚) - 黒鯛(クロダイ)(チヌ) - 鯒(コチ) - ゴリゴリ - 飛魚(タビウオ) - ベラ - 蟹(カニ) / 青梅 - 杏(アンズ) - 隠元豆(インゲンマメ)(泥鰌隠元) - クレソン - 桑の実 - さくらんぼ - 紫蘇(シソ) - 新生姜 - 李(スモモ) - 玉葱(タマネギ) - 夏茱萸(ナツグミ) - 夏大根 - 夏葱 - 葫(ニンニク)(大蒜) - パイナップル - バナナ - 枇杷(ビワ) - 実梅 - 山桜梅(ユスラウメ) - 辣韮(ラッキョウ) / 梅干 - 白玉 - 水飯(干飯) - 饐飯 - 鮨 - ゼリー - 心太 - 生節 - 蜜豆 - 麦飯 - 茹小豆 / 梅酒 - 早稲饗晩夏(太陽暦7月、旧暦6月)洗鯉 - 石首魚(イシモチ) - 鰻(ウナギ) - カマス - カンパチ - 舌鮃(シタビラメ) - 泥鰌(ドジョウ) - 土用鰻 - 鯰(ナマズ) - 鱧(ハモ) - 山女魚(ヤマメ) - 土用蜆 / 瓜(ウリ) - 木苺(キイチゴ) - 胡瓜(キュウリ) - 越瓜(シロウリ)(浅瓜) - 新藷(新走り) - 新蓮 - スグリの実 - スベリヒユ - セロリ - トマト - 茄子(ナス) - パセリ - ハタンキョウ - 早桃 - ピーマン - まくわ瓜 - マンゴー - メロン - 楊梅(ヤマモモ)(山桃) - 若牛蒡(ワカゴボウ) - 荒布(アラメ) - 昆布(コンブ) - 布海苔(フノリ) / アイスクリーム - 沖膾 - かき氷 - 干飯 - 胡瓜もみ - 氷餅 - 鴫焼 - 素麺 - 泥鰌鍋 - 茄子漬 - 夏料理 - はったい - 冷やし中華 - 冷汁 - 冷素麺 - 冷麦 - 冷奴 - 氷菓(氷菓子) - 船料理 - 水貝 - 飯饐る / アイスコーヒー - 泡盛 - 氷水 - サイダー - 砂糖水 - 焼酎 - ソーダ水 - ビアガーデン - ビール - 冷酒 - 冷し汁 - 蝮酒 - 麦茶 - ラムネ - レモン水
秋の季語[編集]
時候[編集]
- 秋 - 初秋 - 八月 - 文月 - 立秋 - 残暑 - 秋めく - 新涼 - 処暑 - 八月尽 - 二百十日 - 仲秋 - 九月 - 葉月 - 八朔 - 白露 - 秋分 - 秋彼岸 - 秋の社日 - 龍淵に潜む - 水始めて涸る - 晩秋 - 十月 - 長月 - 律の調べ - 寒露 - 雀蛤となる - 秋の日 - 秋の朝 - 秋の昼 - 秋の暮 - 秋の宵 - 秋の夜 - 夜長 - 秋麗 - 秋澄む - 秋気 - 爽やか - 冷やか - 身に入む - 秋寒 - そぞろ寒 - やや寒 - うそ寒 - 肌寒 - 朝寒 - 夜寒 - かりがね寒し - 霜降 - 豺獣を祭る - 冷まじ - 秋寂ぶ - 秋深し - 暮の秋 - 行く秋 - 秋惜む - 冬隣 - 九月尽 -
天文[編集]
- 秋色 - 秋晴 - 菊日和 - 秋旱 - 秋の声 - 秋の空 - 天高し - 秋の雲 - 鰯雲 - 鯖雲 - 月 - 待宵 - 名月 - 十六夜 - 後の月 - 星月夜 - 秋の星 - 天の川 - 流星 - 碇星 - 秋の初風 - 秋風 - 初嵐 - 秋の嵐 - 野分 - 颱風 - 秋曇 - 秋湿り - 秋雨 - 秋時雨 - 富士の初雪 - 秋の初雪 - 秋の雷 - 稲妻 - 秋の虹 - 霧 - 露 - 露寒 - 露霜 - 秋の初霜 - 秋の夕焼 - 釣瓶落し - 龍田姫 -
地理[編集]
- 秋の山 - 山粧う - 秋の野 - 枯野の色 - 野山の色 - 野山の錦 - 秋の園 - 花園 - 花野 - 秋の狩場 - 秋の田 - 刈田 - 穭田(ひつじた) - 落し水 - 秋の水 - 水澄む - 秋の川 - 秋出水 - 秋の湖 - 秋の海 - 秋の潮 - 初潮(はつしお) - 高潮 - 盆波 - 秋の浜 - 不知火 -
人事[編集]
- 秋の服 - 秋袷 - 菊の襲 - 紅葉の襲 - 秋の燈 - 燈火親しむ - 秋の宿 - 秋の蚊帳 - 秋扇 - 秋団扇 - 秋簾 - 菊枕 - 燈籠 - 行水名残 - 障子洗う - 障子貼る - 障子襖を入れる - 葭戸蔵う - 簟名残 - 火恋し - 秋の炉 - 風炉の名残 - 冬仕度 - 松手入れ - 秋耕 - 八月大名 - 添水 - 案山子 - 鳴子 - 鳥威し - 田守 - 鹿火屋 - 鹿垣 - 稲刈 - 籾 - 豊年 - 凶作 - 新藁 - 藁塚 - 夜なべ - 俵編 - 砧 - 相撲 - 月見 - べい独楽 - 菊花展 - 菊人形 - 虫売 - 虫籠 - 秋の野遊 - 茸狩り - 紅葉狩 - 芋煮会 - 秋意 - 秋思 - 秋興 - 休暇明け - 運動会 - 夜学 -
行事[編集]
旧暦7月6日:硯洗い / 7日:七夕 / 13日〜15日(16日):盆・踊り・墓参り・茄子の馬・迎え火 ・送り火(*盆行事は陽暦、または月遅れで行うことが多い) / 15日:中元(*陽暦で行われるのが普通) - 解夏8月15日:終戦の日 - 被昇天祭旧暦8月1日:八朔の祝9月1日:震災記念日 / 1日〜3日:風の盆【富山県富山市】 / 第3月曜日(そもそもは15日):敬老の日 / 19日:泣角力【栃木県鹿沼市生子神社】 / 秋分日(23日ごろ):秋分の日 - 秋季皇霊祭 / 日曜日から2週間:秋場所旧暦9月9日:重陽・菊の着綿 - おくんち10月1日〜31日:赤い羽根 / 第2月曜日(そもそもは10日):体育の日 / 17日:神嘗祭 / 18日:菊供養【浅草寺】 / 22日:時代祭【平安神宮】11月1日:万聖節 / 3日:文化の日
忌日[編集]
8月8日:国男忌 / 13日:水巴忌 / 15日:敗戦忌 / 19日:義秀忌旧暦7月1日:支倉忌 / 12日:了以忌 / 17日:応挙忌 / 20日:文覚忌 / 26日:道灌忌 / 30日:宗祇忌9月1日:木歩忌 / 3日:迢空忌 / 13日:乃木祭 / 17日:鳳作忌 - 鬼城忌 / 18日:露月忌 / 19日:糸瓜忌 / 24日:南洲忌 / 26日:秀野忌旧暦8月2日:鬼貫忌 / 8日:世阿弥忌 - 守武忌 / 9日:呑竜忌 - 太祇忌 / 10日:西鶴忌 / 15日:素堂忌 / 18日:太閤忌 / 20日:定家忌 / 23日:遊行忌 / 25日:道元忌 - 吉野忌 / 26日:許六忌10月3日:蛇笏忌 / 4日:素十忌 / 10日:素逝忌 / 13日:お会式 / 27日:源義忌 / 30日:紅葉忌旧暦9月6日:広重忌 / 7日:蓼太忌 / 8日:千代尼忌 / 10日:去来忌 / 12日:保己一忌 / 13日:白雄忌 / 15日:鳥羽僧正忌 / 24日:言水忌 / 29日:宣長忌 / 30日:夢窓忌11月6日:桂郎忌旧暦10月12日:芭蕉忌
動物[編集]
いとど 初秋(太陽暦8月、旧暦7月)秋の蝉 - カナカナ - 蟋蟀(コオロギ) - 鈴虫(スズムシ) - 法師蝉(ツクツクボウシ) - 蜩(ヒグラシ) - 虫の声仲秋(太陽暦9月、旧暦8月)雁(カリ) / 蛇穴に入る / 秋の蚊 - 秋の蝶 - 芋虫 - ウスバカゲロウ - クツワムシ - 螻蛄鳴く - 地虫鳴く - 蜻蛉(トンボ) - 二十三夜 - 松虫(マツムシ) - 蓑虫(ミノムシ) / 蚯蚓鳴く晩秋(太陽暦10月、旧暦9月)猪(イノシシ) - 鹿(シカ) / 稲雀 - 懸巣(カケス) - 啄木鳥(キツツキ) - 小鳥 - 四十雀(シジュウカラ) - 鶺鴒(セキレイ) - 鶴渡る - 白鳥渡る - 鵯(ヒヨドリ) - 眼白(ホオジロ) - 頬白(ホオジロ) - 椋鳥(ムクドリ) - 百舌(モズ) - 山雀 (ヤマガラ) - 渡り鳥
植物[編集]
- 紅葉 - 落葉 - 彼岸花 - 藤袴 - 桔梗 - ダリア - 萩 - 女郎花 - 芒 - コスモス - 鶏頭 - 金木犀 - 菊 - 竜胆 - 背高泡立草 - 芋 - 瓜 - 糸瓜 - 撫子 - 葛の花 - 朝顔
食物[編集]
初秋(太陽暦8月、旧暦7月)暑気払い - 鰯(イワシ) - 秋刀魚(サンマ) - 太刀魚(タチウオ) - 蜂の子 - 小豆(アズキ) - 枝豆 - オクラ - 貝割菜 - 南瓜(カボチャ) - 西瓜(スイカ) - 大豆(ダイズ) - 玉蜀黍(トウモロコシ) - 刀豆(ナタマメ) - 藤豆(フジマメ) - 間引菜(つまみ菜) - 桃(モモ) / 蜂の子飯 - 盆料理 / 甘酒 - 飴湯 - 清水 - 振舞水仲秋(太陽暦9月、旧暦8月)秋鯵 - 秋鰹 - 秋鯖 - 秋の魚 - 鰍(カジカ)(杜父魚) - からすみ - 鱸(スズキ) - 鯊(ハゼ) - 鰡(ボラ) / 青蜜柑 - 秋茄子 - 粟(アワ) - 一位の実(イチイ)(あららぎ) - 無花果(イチジク) - 黍(キビ) - 胡桃(クルミ) - 胡麻(ゴマ) - 里芋(サトイモ)(衣被) - 紫蘇の実 - 新小豆 - 新胡麻 - 新大豆 - 新米 - 芋茎(ズイキ) - 唐辛子(トウガラシ) - 零余子 - 稗(ヒエ) - 葡萄(ブドウ) - 山葡萄(ヤマブドウ) / 新豆腐 - 月見団子 - 零余子飯 - 月見酒 - 芋煮会 / 夜食晩秋(太陽暦10月、旧暦9月)イクラ(はららご) - 落鮎 - 落鰻 - 鮗(コノシロ)(小鰭) - 鮭(サケ) - 氷頭鱠(ヒズナマス) - 郁子(ムベ) - 蝗(イナゴ) / 秋グミ - 通草(アケビ) - 柿(カキ) - カリン - 銀杏(ギンナン) - 栗(クリ) - 石榴(ザクロ) - 薩摩芋(サツマイモ)(甘藷) - 新蕎麦 - 酢橘(スダチ) - 蕎麦(ソバ) - 冬瓜(トウガン) - 橡の実 - とんぶり - 梨(ナシ) - 棗(ナツメ)(棗の実) - マルメロ - 八つ頭(ヤツガシラ) - 山芋(ヤマイモ)(自然藷) - 柚子(ユズ) - 落花生(ラッカセイ)(ピーナッツ) - 林檎(リンゴ) - 檸檬(レモン) - 茸(キノコ) - 椎茸(シイタケ) - 占地(シメジ) - 松茸(マツタケ) / 石狩鍋 - 菊鱠 - 茸汁 - 茸飯 - きりたんぽ - 栗飯 - 蕎麦掻(蕎麦湯) - 吊し柿 - とろろ汁 - べったら漬(浅漬大根) - 松茸飯 - 柚子味噌 / 温め酒 - 葛湯 - 猿酒 - 生姜湯 - 新酒 - どぶろく(濁り酒) / 紅葉酒 - 月見酒
冬の季語[編集]
時候[編集]
年の瀬 - 小春 - 大晦日 - 年越し - 短日 - 節分 - 除夜 - 小寒 - 大寒 - 師走 - 霜月 - 立冬 - 神無月
天文[編集]
雪 - 初雪 - 小春日和 - 厳冬 - 氷・氷柱 - 霜・霜柱 - 樹氷 - 吹雪 - 空風 - 寒波 - 北風 - 時雨 - 冬霧 - 雁渡 - 寒昴 - 冬北斗
地理[編集]
- 山眠る -
人事[編集]
- スキー - スケート - 毛皮 - こたつ - 暖房 - ストーブ - 炭 - 火鉢 - 布団 - 湯たんぽ - 餅つき - 風邪 - 門松立つ - 着膨れ - 煤払い - 焚火 - 落葉焚 - 懐炉 - 火事 - 竹馬 - 息白し - 湯冷め - 咳 - 鼻水
行事[編集]
- クリスマス - 有馬記念 - 節分 - 降誕祭 - 御用納め - 七五三 - 除夜・除夜の鐘 - 年越 - 酉の市 - 羽子板市 - 針供養 - ラグビー - 柚子湯 - 年末賞与 - 社会鍋
忌日[編集]
11月11日:亜浪忌 / 21日:波郷忌 / 23日:一葉忌 / 24日:稚魚忌旧暦10月13日:嵐雪忌12月9日:漱石忌 / 30日:横光忌旧暦11月13日:空也忌 / 15日:貞徳忌 / 19日:一茶忌 / 22日:近松忌 / 28日:親鸞忌1月17日:阪神忌旧暦12月24日:蕪村忌
動物[編集]
三冬鶴(ツル) - 白鳥(ハクチョウ)初冬(太陽暦11月、旧暦10月)鷹(タカ) - 隼(ハヤブサ) - 鷲(ワシ) / 冬蜂仲冬(太陽暦12月、旧暦11月)兎(ウサギ) - 狼(オオカミ) - 狐(キツネ) - 狸(タヌキ) - 山鯨 / 浮寝鳥(ウキネドリ) - 鴛鴦(オシドリ) - 鳰(カイツブリ) - 鴨(カモ) - 寒烏 - 寒雀 - 笹鳴(ササナキ) - 千鳥(チドリ) - 鶲(ヒタキ) - 梟(フクロウ) - 冬の雁 - 冬の鳥 - 水鳥 - 鷦鷯(ミソサザイ) - 木兎(ミミズク) - 都鳥(ミヤコドリ) / 冬眠 / 鮫(サメ) / 冬の蝶
植物[編集]
- 冬菊 - 寒椿 - 山茶花 - 帰り花 - 落葉 - 木の葉 - 枯葉 - 枯木 - 枯れる - 水仙 - 麦の根 - 冬木 - 葉牡丹 - 柊 - シクラメン
食物[編集]
初冬(太陽暦11月、旧暦10月)鶉(ウズラ) - 雀(スズメ) - 鶫(ツグミ) - 鮟鱇(アンコウ) - 柳葉魚(シシャモ) - 鰰(ハタハタ) - 河豚(フグ) - 牡蠣(カキ) / 蕪(カブ) - キウイ - 牛蒡(ゴボウ) - 新海苔 - 大根(ダイコン) - 人参(ニンジン)(胡蘿蔔) - 葱 - 白菜 - 蓮根(レンコン) - 滑子(ナメコ) / 浅漬 - 鮟鱇鍋 - 亥の子餅 - 兎汁 - 牡蠣飯 - 蕪鮨 - 蕪蒸 - 切干 - 茎漬 - 薬喰(紅葉鍋) - 巻繊汁 - 桜鍋(蹴とばし) - 鴨鍋 - 猪鍋(牡丹鍋) - 柴漬 - 十夜粥 - 塩汁鍋 - 鋤焼(牛鍋) - 酢茎漬 - 千枚漬 - 鯛焼 - 狸汁 - 千歳飴 - 根深汁 - 風呂吹(大根焚) - 干柿 - 焼藷(焼芋) - 湯豆腐 - 寄鍋 - 夜鷹蕎麦 / 鰭酒仲冬(太陽暦12月、旧暦11月)鯨(クジラ) - 潤目鰯(ウルメイワシ) - 鱈(タラ) - 金目鯛(キンメダイ) - 氷魚(ヒオ) - 鮪(マグロ) - 睦(ムツ) - 海鼠腸 - ズワイガニ - 鱈場蟹(タラバガニ) - 海鼠(ナマコ) / 金柑(キンカン) - 朱欒(ザボン) - 青硬采(チンゲンサイ) - 冬至南瓜 - 冬苺 - 冬菜 - 冬野菜 - 冬林檎 - 蜜柑(ミカン) / おでん - 粕汁 - 蕪汁 - 鯨汁 - 薩摩汁 - 三平汁 - 塩鮭 - じぶ煮 - 聖菓(クリスマスケーキ) - 雑炊 - 沢庵漬 - ちり鍋 - 冬至粥 - 年越蕎麦(晦日蕎麦) - 納豆汁 - 鍋焼 - 葱鮪 - 濃餅汁 - 乾鮭 - 干菜 - 干菜汁 - 干菜湯 - 闇汁 / 熱燗 - 生姜酒 - 卵酒 / 寝酒晩冬(太陽暦1月、旧暦12月)寒卵 - 寒鰈 - 寒鯉 - 寒鮒 - 寒鰤 - 氷下魚(コマイ) - 鰤(ブリ) - 寒蜆 / 小松菜(コマツナ) / 寒餅 - 煮凝 - 水餅 / 雪見酒
新春の季語[編集]
時候[編集]
新年 - 旧年 - 今年 - 去年 - 元旦 - 松の内 - 正月
天文[編集]
初空 - 初日 - 初東風 - 初凪
地理[編集]
初景色 - 初富士 - 初若菜野
人事[編集]
年賀状・賀状・年賀 - お年玉 - 門松 - 注連飾 - 初夢 - 福笑い - 書初 - 門松 - 歌留多 - 羽子板 - 双六 - 宝船 - 独楽 - 初湯
行事[編集]
初詣 - 初荷 - 仕事始 - 項初市 - 初売・初商 - 初場所 - 鷽替え(天神様) - 歌会始 - 恵方詣 - 傀儡師 - かまくら - なまはげ
動物[編集]
嫁が君 - 初声 - 初鶏 - 初鴬 - 初鴬 - 初烏 - 初鳩
植物[編集]
若菜 - 楪 - 橙 - 歯朶 - 福寿草
食物[編集]
数の子 - 伊勢海老(イセエビ) - 寒芹 - 黒豆 - 橙(ダイダイ) - 七種 - 蓬莢(ヨモギ) - 若菜(ワカナ) - 薺(ナズナ) - 小豆粥 - 鏡餅 - 粥柱 - 切山椒(きりザンショウ) - おせち料理(食積) - ごまめ(田作り) - 雑煮 - 年の餅 - 七種粥 - 結び昆布 - 餅 - 寒の水 - 屠蘇 - 年酒 - 福茶(大服) - 若水 - 歯固 - 太箸 - 餅花
Season
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A season is a division of the year, marked by changes in weather, ecology, and hours of daylight. Seasons result from the yearly revolution of the Earth around the Sun and the tilt of the Earth's axis relative to the plane of revolution.[1][2] In temperate and polar regions, the seasons are marked by changes in the intensity of sunlight that reaches the Earth's surface, variations of which may cause animals to go into hibernation or to migrate, and plants to be dormant.
During May, June, and July, the northern hemisphere is exposed to more direct sunlight because the hemisphere faces the sun. The same is true of the southern hemisphere in November, December, and January. It is the tilt of the Earth that causes the Sun to be higher in the sky during the summer months which increases the solar flux. However, due to seasonal lag, June, July, and August are the hottest months in the northern hemisphere and December, January, and February are the hottest months in the southern hemisphere.
In temperate and subpolar regions, four calendar-based seasons (with their adjectives) are generally recognized: spring (vernal), summer (estival), autumn (autumnal) and winter (hibernal). Ecologists often use a six-season model for temperate climate regions that includes pre-spring (prevernal) and late summer (serotinal) as distinct seasons along with the traditional four.
Hot regions have two or three seasons; the rainy (or wet, or monsoon) season and the dry season, and, in some tropical areas, a cool or mild season.
In some parts of the world, special "seasons" are loosely defined based on important events such as a hurricane season, tornado season, or a wildfire season.
Causes and effects[edit]
Illumination of the earth at each change of astronomical season
Fig. 1
This diagram shows how the tilt of the Earth's axis aligns with incoming sunlight around the winter solstice of the Northern Hemisphere. Regardless of the time of day (i.e. the Earth's rotation on its axis), the North Pole will be dark, and the South Pole will be illuminated; see also arctic winter. In addition to the density of incident light, the dissipation of light in the atmosphere is greater when it falls at a shallow angle.
Main article: Effect of sun angle on climate
Axis tilt[edit]
The seasons result from the Earth's axis being tilted to its orbital plane; it deviates by an angle of approximately 23.5 degrees. Thus, at any given time during summer or winter, one part of the planet is more directly exposed to the rays of the Sun (see Fig. 1). This exposure alternates as the Earth revolves in its orbit. Therefore, at any given time, regardless of season, the northern and southern hemispheres experience opposite seasons.
The effect of axial tilt is observable as the change in day length and altitude of the Sun at noon (the culmination of the Sun) during a year. The low angle of Sun during the winter months means that incoming rays of solar radiation is spread over a larger area of the Earth's surface, so the light received is more indirect and of lower intensity. Lower intensity light is less able to heat the ground. Between this effect and the shorter daylight hours, the axial tilt of the Earth accounts for most of the seasonal variation in climate in both hemispheres.
Elliptical Earth orbit[edit]
Compared to axial tilt, other factors contribute little to seasonal temperature changes. The seasons are not the result of the variation in Earth’s distance to the sun because of its elliptical orbit.[3] In fact, Earth reaches perihelion (the point in its orbit closest to the Sun) in January, and it reaches aphelion (farthest point from the Sun) in July, so the slight contribution of orbital eccentricity opposes the temperature trends of the seasons in the Northern hemisphere.[4] In general, the effect of orbital eccentricity on Earth's seasons is a 7% variation in sunlight received.
Orbital eccentricity can influence temperatures, but on Earth, this effect is small and is more than counteracted by other factors; research shows that the Earth as a whole is actually slightly warmer when farther from the sun. This is because the northern hemisphere has more land than the southern, and land warms more readily than sea.[4] Any noticeable intensification of the southern hemisphere's winters and summers due to Earth's elliptical orbit is mitigated by the abundance of water in the southern hemisphere.[5] Mars, however, experiences wide temperature variations and violent dust storms every year at perihelion.[6]
Maritime and hemispheric[edit]
Seasonal weather fluctuations (changes) also depend on factors such as proximity to oceans or other large bodies of water, currents in those oceans, El Niño/ENSO and other oceanic cycles, and prevailing winds.
In the temperate and polar regions, seasons are marked by changes in the amount of sunlight, which in turn often causes cycles of dormancy in plants and hibernation in animals. These effects vary with latitude and with proximity to bodies of water. For example, the South Pole is in the middle of the continent of Antarctica and therefore a considerable distance from the moderating influence of the southern oceans. The North Pole is in the Arctic Ocean, and thus its temperature extremes are buffered by the water. The result is that the South Pole is consistently colder during the southern winter than the North Pole during the northern winter.
The cycle of seasons in the polar and temperate zones of one hemisphere is opposite to that in the other. When it is summer in the Northern Hemisphere, it is winter in the Southern Hemisphere, and vice versa.
Tropics[edit]
In tropical and subtropical regions there is little annual fluctuation of sunlight. However, there are seasonal shifts of a rainy global-scale low pressure belt called the Intertropical convergence zone. As a result, the amount of precipitation tends to vary more dramatically than the average temperature. When the convergence zone is north of the equator, the tropical areas of the northern hemisphere experience their wet season while the tropics south of the equator have their dry season. This pattern reverses when the convergence zone migrates to a position south of the equator.
A study of temperature records over the past 300 years[7][page needed] shows that the climatic seasons, and thus the seasonal year, are governed by the anomalistic year rather than the tropical year.
Mid latitude thermal lag[edit]
In meteorological terms, the summer solstice and winter solstice (or the maximum and minimum insolation, respectively) do not fall in the middles of summer and winter. The heights of these seasons occur up to seven weeks later because of seasonal lag. Seasons, though, are not always defined in meteorological terms.
In astronomical reckoning, the solstices and equinoxes ought to be the middle of the respective seasons, but, because of thermal lag, regions with a continental climate which predominate in the Northern hemisphere often consider these four dates to be the start of the seasons as in the diagram, with the cross-quarter days considered seasonal midpoints. The length of these seasons is not uniform because of the elliptical orbit of the earth and its different speeds along that orbit.[8]
Four-season calendar reckoning[edit]
Calendar-based reckoning defines the seasons in relative rather than absolute terms. Accordingly, if floral activity is regularly observed during the coolest quarter of the year in a particular area, it is still considered winter despite the traditional association of flowers with spring and summer. Additionally, the seasons are considered to change on the same dates everywhere that uses a particular calendar method regardless of variations in climate from one area to another. Most calendar-based methods use a four season model to identify the warmest and coolest or coldest seasons which are separated by two intermediate seasons.
Modern mid-latitude meteorological[edit]
Animation of seasonal differences especially snow cover through the year
Meteorological seasons are reckoned by temperature, with summer being the hottest quarter of the year and winter the coldest quarter of the year. Using this reckoning, the Roman calendar began the year and the spring season on the first of March, with each season occupying three months. In 1780 the Societas Meteorologica Palatina, an early international organization for meteorology, defined seasons as groupings of three whole months. Ever since, professional meteorologists all over the world have used this definition.[9] Therefore, for the Northern hemisphere, spring begins on 1 March, summer on 1 June, autumn on 1 September, and winter on 1 December. For the Southern hemisphere, spring begins on 1 September, summer on 1 December, autumn on 1 March, and winter on 1 June.
In Sweden and Finland, meteorologists use a definition for the seasons based on the temperature. Spring begins when the daily averaged temperature permanently rises above 0°C, summer begins when the temperature permanently rises above +10°C, summer ends when the temperature permanently falls below +10°C and winter begins when the temperature permanently falls below 0°C. "Permanently" here means that the daily averaged temperature has remained above or below the limit for seven consecutive days. This implies two things: first, the seasons do not begin at fixed dates but must be determined by observation and are known only after the fact; and second, a new season begins at different dates in different parts of the country.
Mid-latitude astronomical[edit]
Astronomical timing is the basis for designating the temperate seasons on many modern Gregorian calendars world-wide, although some countries like Australia, New Zealand, and Russia prefer to use meteorological reckoning. The precise timing of the seasons is determined by the exact times of transit of the sun over the tropics of Cancer and Capricorn for the solstices and the times of the sun's transit over the equator for the equinoxes, or a traditional date close to these times. [11] For 2013 these times are:
Equinoxes
Solstices
Mar 20, 11:02 UTC June 21, 05:04 UTC
Sept 22, 20:44 UTC Dec 21, 17:11 UTC
The following diagram shows the relation between the line of solstice and the line of apsides of Earth's elliptical orbit. The orbital ellipse (with eccentricity exaggerated for effect) goes through each of the six Earth images, which are sequentially the perihelion (periapsis−nearest point to the sun) on anywhere from 2 January to 5 January, the point of March equinox on 20 or 21 March, the point of June solstice on 20 or 21 June, the aphelion (apoapsis−farthest point from the sun) on anywhere from 4 July to 7 July, the September equinox on 22 or 23 September, and the December solstice on 21 or 22 December.
Seasons1.svg
From the March equinox it takes 92.75 days until the June solstice, then 93.65 days until the September equinox, 89.85 days until the December solstice and finally 88.99 days until the March equinox.
Traditional solar: Europe and east Asia[edit]
Solar timing is based on insolation in which the solstices and equinoxes are seen as the midpoints of the seasons. It was the method for reckoning seasons in medieval Europe, especially by the Celts, and is still ceremonially observed in some east Asian countries. Summer is defined as the quarter of the year with the greatest insolation and winter as the quarter with the least.
The solar seasons change at the cross-quarter days, which are about 3–4 weeks earlier than the meteorological seasons and 6–7 weeks earlier than the customary astronomical seasons. Thus, the day of greatest insolation is designated "midsummer" as noted in William Shakespeare's play A Midsummer Night's Dream, which is set on the summer solstice. On the Celtic calendar, the traditional first day of winter is 1 November (Samhain, the Celtic origin of Halloween); spring starts 1 February (Imbolc, the Celtic origin of Groundhog Day); summer begins 1 May (Beltane, the Celtic origin of May Day); the first day of autumn is 1 August (Celtic Lughnasadh). The Celtic dates corresponded to four Pagan agricultural festivals.
The traditional calendar seasons in China and some other east Asian countries are variations of the solar method. They are traditionally based on 24 periods known as solar terms, and begin just after the cross-quarter days between the solstices and equinoxes.[12] The traditional first day of the Chinese winter is 10 November (立冬 Chinese lìdōng); spring begins 7 February (立春 lìchūn); summer starts on 10 May, (立夏 lìxià); the first day of autumn is on 10 August (立秋 (lìqiū).
Calendar deviations from four-season reckoning[edit]
Although most calendar-based reckonings use a four season model, there are some calendars, especially in south Asia, that use a six season method that identifies more than two intermediate seasons between winter and summer. As with other calendars, the dates are fixed at even intervals of months and are the same everywhere regardless of local variations in climate.
Traditional south Asian (mid-latitude and tropical)[edit]
In the Hindu calendar of tropical and subtropical India, there are six seasons or Ritu that are calendar-based in the sense of having fixed dates: Vasanta (spring), Greeshma (summer), Varsha (monsoon), Sharad (autumn), Hemanta (winter), and Shishira (prevernal). The six seasons are ascribed to two months each of the twelve months in the Hindu calendar. The rough correspondences are:
Hindu season
Start
End
Hindu Months
Mapping to English Names
Vasanta mid-March mid-May Chaitra, Vaishakha spring
Greeshma mid-May mid-July Jyeshtha, Ashadha summer
Varsha mid-July mid-September Shraavana, Bhadrapada monsoon
Sharad mid-September mid-November Ashwin, Kartika autumn
Hemanta mid-November mid-January Maargashirsha, Pausha winter
Shishira mid-January mid-March Magh, Phalguna prevernal
Bengali Calendar is similar but differs in start and end time. It has the following seasons or ritu:
Bengali season
Start
End
Bengali Months
Mapping to English Names
Grishmo Mid-April Mid-June Boishakh, Joishtho Summer
Borsha Mid-June Mid-August Asharh, Srabon Monsoon
Shorot Mid-August Mid-October Bhadro, Ashwin Autumn
Hemonto mid-October mid-December Kartik, Ogrohayon Late Autumn
Sit mid-December mid-February Poush, Magh Winter
Bosonto mid-February mid-April Falgun, Choitro Spring
Tamils follow a similar pattern of 6 Seasons
Tamil season
Gregorian Months
Tamil Months
IlaVenil (Spring) April 15 to June 14 Chithirai and Vaikasi
MuthuVenil (Summer) June 15 to August 14 Aani and Aadi
Kaar (Monsoon) August 15 to October 14 Avani and Purattasi
Kulir (Autumn) October 15 to December 14 Aipasi and Karthikai
MunPani (Winter) December 15 to February 14 Margazhi and Thai
PinPani (Prevernal) February 15 to April 15 Maasi and Panguni
Polar day and night[edit]
Any point north of the Arctic Circle or south of the Antarctic Circle will have one period in the summer when the sun does not set, and one period in the winter when the sun does not rise. At progressively higher latitudes, the maximum periods of "midnight sun" and "polar night" are progressively longer.
For example, at the military and weather station Alert located at 82°30′05″N and 62°20′20″W, on the northern tip of Ellesmere Island, Canada (about 450 nautical miles or 830 km from the North Pole), the sun begins to peek above the horizon for minutes per day at the end of February and each day it climbs higher and stays up longer; by 21 March, the sun is up for over 12 hours. On 6 April the sun rises at 0522 UTC and remains above the horizon until it sets below the horizon again on 21 September at 0335 UTC. By October 13 the sun is above the horizon for only 1 hour 30 minutes and on October 14 it does not rise above the horizon at all and remains below the horizon until it rises again on 27 February.[13]
First light comes in late January because the sky has twilight, being a glow on the horizon, for increasing hours each day, for more than a month before the sun first appears with its disc above the horizon. From mid-November to mid-January, there is no twilight.
In the weeks surrounding 21 June, in the northern polar region, the sun is at its highest elevation, appearing to circle the sky there without going below the horizon. Eventually, it does go below the horizon, for progressively longer periods each day until around the middle of October, when it disappears for the last time until the following February. For a few more weeks, "day" is marked by decreasing periods of twilight. Eventually, from mid-November to mid-January, there is no twilight and it is continuously dark. In mid January the first faint wash of twilight briefly touches the horizon (for just minutes per day), and then twilight increases in duration with increasing brightness each day until sunrise at end of February, then on 6 April the sun remains above the horizon until mid October.
Non-calendar-based reckoning[edit]
File:365 days tree.ogg
Seasonal changes regarding a tree over a year
Ecologically speaking, a season is a period of the year in which only certain types of floral and animal events happen (e.g.: flowers bloom−spring; hedgehogs hibernate−winter). So, if we can observe a change in daily floral/animal events, the season is changing. In this sense, ecological seasons are defined in absolute terms, unlike calendar-based methods in which the seasons are relative. If specific conditions associated with a particular ecological season don't normally occur in a particular region, then that area cannot be said to experience that season on a regular basis.
Modern mid-latitude ecological[edit]
Six seasons can be distinguished which do not have fixed calendar-based dates like the meteorological and astronomical seasons.[14] Mild temperate regions tend to experience the beginning of the hibernal season up to a month later than cool temperate areas, while the prevernal and vernal seasons begin up to a month earlier. For example, prevernal crocus blooms typically appear as early as February in mild coastal areas of British Columbia, the British Isles, and western and southern Europe. The actual dates for each season vary by climate region and can shift from one year to the next. Average dates listed here are for mild and cool temperate climate zones in the Northern Hemisphere:
Prevernal (early or pre-spring): Begins February or late January (mild temperate), March (cool temperate). Deciduous tree buds begin to swell. Migrating birds fly from winter to summer habitats.
Vernal (spring): Begins March (mild temperate), April (cool temperate). Tree buds burst into leaves. Birds establish territories and begin mating and nesting.
Estival (high summer): Begins June in most temperate climates. Trees in full leaf. Birds hatch and raise offspring.
Serotinal (late summer): Generally begins mid to late August. Deciduous leaves begin to change color. Young birds reach maturity and join other adult birds preparing for fall migration.
Autumnal (fall): Generally begins mid to late September. Tree leaves in full color then turn brown and fall to the ground. Birds migrate back to wintering areas.
Hibernal (winter): Begins December (mild temperate), November (cool temperate). Deciduous trees are bare and fallen leaves begin to decay. Migrating birds settled in winter habitats.
Modern tropical ecological[edit]
In the tropics, where seasonal dates also vary, it is more common to speak of the rainy (or wet, or monsoon) season versus the dry season. For example, in Nicaragua the dry season (November to April) is called 'summer' and the rainy season (May to October) is called 'winter', even though it is located in the northern hemisphere. In some tropical areas a three-way division into hot, rainy, and cool season is used. There is no noticeable change in the amount of sunlight at different times of the year. However, many regions (such as the northern Indian ocean) are subject to monsoon rain and wind cycles.
Floral and animal activity variation near the equator depends more on wet/dry cycles than seasonal temperature variations, with different species flowering (or emerging from cocoons) at specific times before, during, or after the monsoon season. Thus, the tropics are characterized by numerous "mini-seasons" within the larger seasonal blocks of time.
Indigenous ecological (polar, mid-latitude, and tropical)[edit]
Main article: Indigenous Australian seasons
Indigenous people in polar, temperate and tropical climates of northern Eurasia, the Americas, Africa, Oceania, and Australia have traditionally defined the seasons ecologically by observing the activity of the plants, animals and weather around them. Each separate tribal group traditionally observes different seasons determined according to local criteria that can vary from the hibernation of polar bears on the arctic tundras to the growing seasons of plants in the tropical rainforests. In Australia, some tribes have up to eight seasons in a year,[15] as do the Sami people in Scandinavia. Many indigenous people who no longer live directly off the land in traditional often nomadic styles, now observe modern methods of seasonal reckoning according to what is customary in their particular country or region.
"Official" designations[edit]
By definition, the meteorological seasons start about three weeks ahead of their astronomical counterparts in both the Northern and Southern hemispheres. The earlier-starting meteorological seasons are customarily or "officially" observed in the largely maritime mid-latitude climates of the Southern hemisphere. This is because of the milder winter temperature regime over and near water that leads to an earlier arrival of spring weather. With the earlier spring date established, the other seasons are timed accordingly at three month intervals. Because of the cooler temperatures during the run-up to spring observed in the predominately continental mid-latitude climates north of the equator, the common convention for many countries of the Northern hemisphere is to observe the later-arriving astronomical seasons. In the colder high-latitude countries of northern Europe, the preference shifts back to the meteorological dates to coincide more closely with the pre-solstice arrival of winter weather.
These different observances are largely informal and have not generally been legally proclaimed by governments north or south of the equator. Instead, any official status of the meteorological seasons comes from the World Meteorological Organization which can only make official designations for the meteorological profession. Similarly, the astronomical seasons derive their status from the International Astronomical Union which can only make official designations for the astronomical profession. In these contexts, official, a largely media-driven term when used for the start of any calendar-based season, has to be taken as meaning customary or symbolic rather than legal.
See also[edit]
Geocentric view of the seasons
Heliocentric view of the seasons
Indian summer
Growing season
Persephone, Greek mythological figure associated with the rebirth of vegetation in the spring
Vertumnus, Roman god of the seasons
A season is a division of the year, marked by changes in weather, ecology, and hours of daylight. Seasons result from the yearly revolution of the Earth around the Sun and the tilt of the Earth's axis relative to the plane of revolution.[1][2] In temperate and polar regions, the seasons are marked by changes in the intensity of sunlight that reaches the Earth's surface, variations of which may cause animals to go into hibernation or to migrate, and plants to be dormant.
During May, June, and July, the northern hemisphere is exposed to more direct sunlight because the hemisphere faces the sun. The same is true of the southern hemisphere in November, December, and January. It is the tilt of the Earth that causes the Sun to be higher in the sky during the summer months which increases the solar flux. However, due to seasonal lag, June, July, and August are the hottest months in the northern hemisphere and December, January, and February are the hottest months in the southern hemisphere.
In temperate and subpolar regions, four calendar-based seasons (with their adjectives) are generally recognized: spring (vernal), summer (estival), autumn (autumnal) and winter (hibernal). Ecologists often use a six-season model for temperate climate regions that includes pre-spring (prevernal) and late summer (serotinal) as distinct seasons along with the traditional four.
Hot regions have two or three seasons; the rainy (or wet, or monsoon) season and the dry season, and, in some tropical areas, a cool or mild season.
In some parts of the world, special "seasons" are loosely defined based on important events such as a hurricane season, tornado season, or a wildfire season.
Causes and effects[edit]
Illumination of the earth at each change of astronomical season
Fig. 1
This diagram shows how the tilt of the Earth's axis aligns with incoming sunlight around the winter solstice of the Northern Hemisphere. Regardless of the time of day (i.e. the Earth's rotation on its axis), the North Pole will be dark, and the South Pole will be illuminated; see also arctic winter. In addition to the density of incident light, the dissipation of light in the atmosphere is greater when it falls at a shallow angle.
Main article: Effect of sun angle on climate
Axis tilt[edit]
The seasons result from the Earth's axis being tilted to its orbital plane; it deviates by an angle of approximately 23.5 degrees. Thus, at any given time during summer or winter, one part of the planet is more directly exposed to the rays of the Sun (see Fig. 1). This exposure alternates as the Earth revolves in its orbit. Therefore, at any given time, regardless of season, the northern and southern hemispheres experience opposite seasons.
The effect of axial tilt is observable as the change in day length and altitude of the Sun at noon (the culmination of the Sun) during a year. The low angle of Sun during the winter months means that incoming rays of solar radiation is spread over a larger area of the Earth's surface, so the light received is more indirect and of lower intensity. Lower intensity light is less able to heat the ground. Between this effect and the shorter daylight hours, the axial tilt of the Earth accounts for most of the seasonal variation in climate in both hemispheres.
Elliptical Earth orbit[edit]
Compared to axial tilt, other factors contribute little to seasonal temperature changes. The seasons are not the result of the variation in Earth’s distance to the sun because of its elliptical orbit.[3] In fact, Earth reaches perihelion (the point in its orbit closest to the Sun) in January, and it reaches aphelion (farthest point from the Sun) in July, so the slight contribution of orbital eccentricity opposes the temperature trends of the seasons in the Northern hemisphere.[4] In general, the effect of orbital eccentricity on Earth's seasons is a 7% variation in sunlight received.
Orbital eccentricity can influence temperatures, but on Earth, this effect is small and is more than counteracted by other factors; research shows that the Earth as a whole is actually slightly warmer when farther from the sun. This is because the northern hemisphere has more land than the southern, and land warms more readily than sea.[4] Any noticeable intensification of the southern hemisphere's winters and summers due to Earth's elliptical orbit is mitigated by the abundance of water in the southern hemisphere.[5] Mars, however, experiences wide temperature variations and violent dust storms every year at perihelion.[6]
Maritime and hemispheric[edit]
Seasonal weather fluctuations (changes) also depend on factors such as proximity to oceans or other large bodies of water, currents in those oceans, El Niño/ENSO and other oceanic cycles, and prevailing winds.
In the temperate and polar regions, seasons are marked by changes in the amount of sunlight, which in turn often causes cycles of dormancy in plants and hibernation in animals. These effects vary with latitude and with proximity to bodies of water. For example, the South Pole is in the middle of the continent of Antarctica and therefore a considerable distance from the moderating influence of the southern oceans. The North Pole is in the Arctic Ocean, and thus its temperature extremes are buffered by the water. The result is that the South Pole is consistently colder during the southern winter than the North Pole during the northern winter.
The cycle of seasons in the polar and temperate zones of one hemisphere is opposite to that in the other. When it is summer in the Northern Hemisphere, it is winter in the Southern Hemisphere, and vice versa.
Tropics[edit]
In tropical and subtropical regions there is little annual fluctuation of sunlight. However, there are seasonal shifts of a rainy global-scale low pressure belt called the Intertropical convergence zone. As a result, the amount of precipitation tends to vary more dramatically than the average temperature. When the convergence zone is north of the equator, the tropical areas of the northern hemisphere experience their wet season while the tropics south of the equator have their dry season. This pattern reverses when the convergence zone migrates to a position south of the equator.
A study of temperature records over the past 300 years[7][page needed] shows that the climatic seasons, and thus the seasonal year, are governed by the anomalistic year rather than the tropical year.
Mid latitude thermal lag[edit]
In meteorological terms, the summer solstice and winter solstice (or the maximum and minimum insolation, respectively) do not fall in the middles of summer and winter. The heights of these seasons occur up to seven weeks later because of seasonal lag. Seasons, though, are not always defined in meteorological terms.
In astronomical reckoning, the solstices and equinoxes ought to be the middle of the respective seasons, but, because of thermal lag, regions with a continental climate which predominate in the Northern hemisphere often consider these four dates to be the start of the seasons as in the diagram, with the cross-quarter days considered seasonal midpoints. The length of these seasons is not uniform because of the elliptical orbit of the earth and its different speeds along that orbit.[8]
Four-season calendar reckoning[edit]
Calendar-based reckoning defines the seasons in relative rather than absolute terms. Accordingly, if floral activity is regularly observed during the coolest quarter of the year in a particular area, it is still considered winter despite the traditional association of flowers with spring and summer. Additionally, the seasons are considered to change on the same dates everywhere that uses a particular calendar method regardless of variations in climate from one area to another. Most calendar-based methods use a four season model to identify the warmest and coolest or coldest seasons which are separated by two intermediate seasons.
Modern mid-latitude meteorological[edit]
Animation of seasonal differences especially snow cover through the year
Meteorological seasons are reckoned by temperature, with summer being the hottest quarter of the year and winter the coldest quarter of the year. Using this reckoning, the Roman calendar began the year and the spring season on the first of March, with each season occupying three months. In 1780 the Societas Meteorologica Palatina, an early international organization for meteorology, defined seasons as groupings of three whole months. Ever since, professional meteorologists all over the world have used this definition.[9] Therefore, for the Northern hemisphere, spring begins on 1 March, summer on 1 June, autumn on 1 September, and winter on 1 December. For the Southern hemisphere, spring begins on 1 September, summer on 1 December, autumn on 1 March, and winter on 1 June.
In Sweden and Finland, meteorologists use a definition for the seasons based on the temperature. Spring begins when the daily averaged temperature permanently rises above 0°C, summer begins when the temperature permanently rises above +10°C, summer ends when the temperature permanently falls below +10°C and winter begins when the temperature permanently falls below 0°C. "Permanently" here means that the daily averaged temperature has remained above or below the limit for seven consecutive days. This implies two things: first, the seasons do not begin at fixed dates but must be determined by observation and are known only after the fact; and second, a new season begins at different dates in different parts of the country.
Mid-latitude astronomical[edit]
Astronomical timing is the basis for designating the temperate seasons on many modern Gregorian calendars world-wide, although some countries like Australia, New Zealand, and Russia prefer to use meteorological reckoning. The precise timing of the seasons is determined by the exact times of transit of the sun over the tropics of Cancer and Capricorn for the solstices and the times of the sun's transit over the equator for the equinoxes, or a traditional date close to these times. [11] For 2013 these times are:
Equinoxes
Solstices
Mar 20, 11:02 UTC June 21, 05:04 UTC
Sept 22, 20:44 UTC Dec 21, 17:11 UTC
The following diagram shows the relation between the line of solstice and the line of apsides of Earth's elliptical orbit. The orbital ellipse (with eccentricity exaggerated for effect) goes through each of the six Earth images, which are sequentially the perihelion (periapsis−nearest point to the sun) on anywhere from 2 January to 5 January, the point of March equinox on 20 or 21 March, the point of June solstice on 20 or 21 June, the aphelion (apoapsis−farthest point from the sun) on anywhere from 4 July to 7 July, the September equinox on 22 or 23 September, and the December solstice on 21 or 22 December.
Seasons1.svg
From the March equinox it takes 92.75 days until the June solstice, then 93.65 days until the September equinox, 89.85 days until the December solstice and finally 88.99 days until the March equinox.
Traditional solar: Europe and east Asia[edit]
Solar timing is based on insolation in which the solstices and equinoxes are seen as the midpoints of the seasons. It was the method for reckoning seasons in medieval Europe, especially by the Celts, and is still ceremonially observed in some east Asian countries. Summer is defined as the quarter of the year with the greatest insolation and winter as the quarter with the least.
The solar seasons change at the cross-quarter days, which are about 3–4 weeks earlier than the meteorological seasons and 6–7 weeks earlier than the customary astronomical seasons. Thus, the day of greatest insolation is designated "midsummer" as noted in William Shakespeare's play A Midsummer Night's Dream, which is set on the summer solstice. On the Celtic calendar, the traditional first day of winter is 1 November (Samhain, the Celtic origin of Halloween); spring starts 1 February (Imbolc, the Celtic origin of Groundhog Day); summer begins 1 May (Beltane, the Celtic origin of May Day); the first day of autumn is 1 August (Celtic Lughnasadh). The Celtic dates corresponded to four Pagan agricultural festivals.
The traditional calendar seasons in China and some other east Asian countries are variations of the solar method. They are traditionally based on 24 periods known as solar terms, and begin just after the cross-quarter days between the solstices and equinoxes.[12] The traditional first day of the Chinese winter is 10 November (立冬 Chinese lìdōng); spring begins 7 February (立春 lìchūn); summer starts on 10 May, (立夏 lìxià); the first day of autumn is on 10 August (立秋 (lìqiū).
Calendar deviations from four-season reckoning[edit]
Although most calendar-based reckonings use a four season model, there are some calendars, especially in south Asia, that use a six season method that identifies more than two intermediate seasons between winter and summer. As with other calendars, the dates are fixed at even intervals of months and are the same everywhere regardless of local variations in climate.
Traditional south Asian (mid-latitude and tropical)[edit]
In the Hindu calendar of tropical and subtropical India, there are six seasons or Ritu that are calendar-based in the sense of having fixed dates: Vasanta (spring), Greeshma (summer), Varsha (monsoon), Sharad (autumn), Hemanta (winter), and Shishira (prevernal). The six seasons are ascribed to two months each of the twelve months in the Hindu calendar. The rough correspondences are:
Hindu season
Start
End
Hindu Months
Mapping to English Names
Vasanta mid-March mid-May Chaitra, Vaishakha spring
Greeshma mid-May mid-July Jyeshtha, Ashadha summer
Varsha mid-July mid-September Shraavana, Bhadrapada monsoon
Sharad mid-September mid-November Ashwin, Kartika autumn
Hemanta mid-November mid-January Maargashirsha, Pausha winter
Shishira mid-January mid-March Magh, Phalguna prevernal
Bengali Calendar is similar but differs in start and end time. It has the following seasons or ritu:
Bengali season
Start
End
Bengali Months
Mapping to English Names
Grishmo Mid-April Mid-June Boishakh, Joishtho Summer
Borsha Mid-June Mid-August Asharh, Srabon Monsoon
Shorot Mid-August Mid-October Bhadro, Ashwin Autumn
Hemonto mid-October mid-December Kartik, Ogrohayon Late Autumn
Sit mid-December mid-February Poush, Magh Winter
Bosonto mid-February mid-April Falgun, Choitro Spring
Tamils follow a similar pattern of 6 Seasons
Tamil season
Gregorian Months
Tamil Months
IlaVenil (Spring) April 15 to June 14 Chithirai and Vaikasi
MuthuVenil (Summer) June 15 to August 14 Aani and Aadi
Kaar (Monsoon) August 15 to October 14 Avani and Purattasi
Kulir (Autumn) October 15 to December 14 Aipasi and Karthikai
MunPani (Winter) December 15 to February 14 Margazhi and Thai
PinPani (Prevernal) February 15 to April 15 Maasi and Panguni
Polar day and night[edit]
Any point north of the Arctic Circle or south of the Antarctic Circle will have one period in the summer when the sun does not set, and one period in the winter when the sun does not rise. At progressively higher latitudes, the maximum periods of "midnight sun" and "polar night" are progressively longer.
For example, at the military and weather station Alert located at 82°30′05″N and 62°20′20″W, on the northern tip of Ellesmere Island, Canada (about 450 nautical miles or 830 km from the North Pole), the sun begins to peek above the horizon for minutes per day at the end of February and each day it climbs higher and stays up longer; by 21 March, the sun is up for over 12 hours. On 6 April the sun rises at 0522 UTC and remains above the horizon until it sets below the horizon again on 21 September at 0335 UTC. By October 13 the sun is above the horizon for only 1 hour 30 minutes and on October 14 it does not rise above the horizon at all and remains below the horizon until it rises again on 27 February.[13]
First light comes in late January because the sky has twilight, being a glow on the horizon, for increasing hours each day, for more than a month before the sun first appears with its disc above the horizon. From mid-November to mid-January, there is no twilight.
In the weeks surrounding 21 June, in the northern polar region, the sun is at its highest elevation, appearing to circle the sky there without going below the horizon. Eventually, it does go below the horizon, for progressively longer periods each day until around the middle of October, when it disappears for the last time until the following February. For a few more weeks, "day" is marked by decreasing periods of twilight. Eventually, from mid-November to mid-January, there is no twilight and it is continuously dark. In mid January the first faint wash of twilight briefly touches the horizon (for just minutes per day), and then twilight increases in duration with increasing brightness each day until sunrise at end of February, then on 6 April the sun remains above the horizon until mid October.
Non-calendar-based reckoning[edit]
File:365 days tree.ogg
Seasonal changes regarding a tree over a year
Ecologically speaking, a season is a period of the year in which only certain types of floral and animal events happen (e.g.: flowers bloom−spring; hedgehogs hibernate−winter). So, if we can observe a change in daily floral/animal events, the season is changing. In this sense, ecological seasons are defined in absolute terms, unlike calendar-based methods in which the seasons are relative. If specific conditions associated with a particular ecological season don't normally occur in a particular region, then that area cannot be said to experience that season on a regular basis.
Modern mid-latitude ecological[edit]
Six seasons can be distinguished which do not have fixed calendar-based dates like the meteorological and astronomical seasons.[14] Mild temperate regions tend to experience the beginning of the hibernal season up to a month later than cool temperate areas, while the prevernal and vernal seasons begin up to a month earlier. For example, prevernal crocus blooms typically appear as early as February in mild coastal areas of British Columbia, the British Isles, and western and southern Europe. The actual dates for each season vary by climate region and can shift from one year to the next. Average dates listed here are for mild and cool temperate climate zones in the Northern Hemisphere:
Prevernal (early or pre-spring): Begins February or late January (mild temperate), March (cool temperate). Deciduous tree buds begin to swell. Migrating birds fly from winter to summer habitats.
Vernal (spring): Begins March (mild temperate), April (cool temperate). Tree buds burst into leaves. Birds establish territories and begin mating and nesting.
Estival (high summer): Begins June in most temperate climates. Trees in full leaf. Birds hatch and raise offspring.
Serotinal (late summer): Generally begins mid to late August. Deciduous leaves begin to change color. Young birds reach maturity and join other adult birds preparing for fall migration.
Autumnal (fall): Generally begins mid to late September. Tree leaves in full color then turn brown and fall to the ground. Birds migrate back to wintering areas.
Hibernal (winter): Begins December (mild temperate), November (cool temperate). Deciduous trees are bare and fallen leaves begin to decay. Migrating birds settled in winter habitats.
Modern tropical ecological[edit]
In the tropics, where seasonal dates also vary, it is more common to speak of the rainy (or wet, or monsoon) season versus the dry season. For example, in Nicaragua the dry season (November to April) is called 'summer' and the rainy season (May to October) is called 'winter', even though it is located in the northern hemisphere. In some tropical areas a three-way division into hot, rainy, and cool season is used. There is no noticeable change in the amount of sunlight at different times of the year. However, many regions (such as the northern Indian ocean) are subject to monsoon rain and wind cycles.
Floral and animal activity variation near the equator depends more on wet/dry cycles than seasonal temperature variations, with different species flowering (or emerging from cocoons) at specific times before, during, or after the monsoon season. Thus, the tropics are characterized by numerous "mini-seasons" within the larger seasonal blocks of time.
Indigenous ecological (polar, mid-latitude, and tropical)[edit]
Main article: Indigenous Australian seasons
Indigenous people in polar, temperate and tropical climates of northern Eurasia, the Americas, Africa, Oceania, and Australia have traditionally defined the seasons ecologically by observing the activity of the plants, animals and weather around them. Each separate tribal group traditionally observes different seasons determined according to local criteria that can vary from the hibernation of polar bears on the arctic tundras to the growing seasons of plants in the tropical rainforests. In Australia, some tribes have up to eight seasons in a year,[15] as do the Sami people in Scandinavia. Many indigenous people who no longer live directly off the land in traditional often nomadic styles, now observe modern methods of seasonal reckoning according to what is customary in their particular country or region.
"Official" designations[edit]
By definition, the meteorological seasons start about three weeks ahead of their astronomical counterparts in both the Northern and Southern hemispheres. The earlier-starting meteorological seasons are customarily or "officially" observed in the largely maritime mid-latitude climates of the Southern hemisphere. This is because of the milder winter temperature regime over and near water that leads to an earlier arrival of spring weather. With the earlier spring date established, the other seasons are timed accordingly at three month intervals. Because of the cooler temperatures during the run-up to spring observed in the predominately continental mid-latitude climates north of the equator, the common convention for many countries of the Northern hemisphere is to observe the later-arriving astronomical seasons. In the colder high-latitude countries of northern Europe, the preference shifts back to the meteorological dates to coincide more closely with the pre-solstice arrival of winter weather.
These different observances are largely informal and have not generally been legally proclaimed by governments north or south of the equator. Instead, any official status of the meteorological seasons comes from the World Meteorological Organization which can only make official designations for the meteorological profession. Similarly, the astronomical seasons derive their status from the International Astronomical Union which can only make official designations for the astronomical profession. In these contexts, official, a largely media-driven term when used for the start of any calendar-based season, has to be taken as meaning customary or symbolic rather than legal.
See also[edit]
Geocentric view of the seasons
Heliocentric view of the seasons
Indian summer
Growing season
Persephone, Greek mythological figure associated with the rebirth of vegetation in the spring
Vertumnus, Roman god of the seasons
季節
季節(きせつ)は、毎年規則的に推移する天体の運行や昼夜の長短、気温の高低や天候など気象条件、動植物の生長などに応じて一年を分けた単位を指す。暦などでは天文学的な指標によって季節を区分し、天気予報や地理学などにおいては気象条件によって区分することが多い。両者は互いに関係しあう。
概要[編集]
温帯では年間の気温の変化による季節の変化が比較的明瞭で春・夏・秋・冬の4つ(四季)に分ける[1]。熱帯では年間の気温の変化は少なく雨量の変化が著しいため雨季と乾季に分けられる[1]。寒帯では春と秋を欠き、特に高緯度地方では夏が極めて短い[1]。
季節と天文[編集]
地球の公転により、見かけ上天球上における太陽の位置が変化する。太陽が黄道のどの位置にあるかで季節を分ける場合、西洋では春分点、夏至点、秋分点、冬至点を基準にする。春分から夏至までの間を春、夏至から秋分までの間を夏、秋分から冬至までを秋、冬至から春分までを冬とする。
地球の自転軸(地軸)が公転面に対して傾いているため、時期によって日照時間が変化する。東アジアでは、昼夜の長短を基準に季節を区分している。昼が長い時期が夏、夜が長い時期が冬である。この基準で季節を区分すると、春分を中心として立春から立夏までが春、夏至を中心として立夏から立秋までが夏、秋分を中心として立秋から立冬までが秋、冬至を中心として立冬から立春までが冬となる。また、これをさらに細かく分けた二十四節気や七十二候もある。
季節と気候[編集]
前述の日照時間や太陽の高さの変化が主な原因となって、年間の気候の変化が生じる。
天候の推移や気温の高低などによって季節に分ける場合、日本では西から低気圧と高気圧が交互に通過し雨天と晴天を繰り返す「春」、梅雨前線が停滞して雨天が続く「梅雨季」、高温湿潤で晴天が続く「夏」、秋雨前線によって雨天が多い「秋霖季」、春と似て雨天と晴天が繰り返される「秋」、北西からの季節風によって寒気が流れ込む「冬」の六季に分けることが多い。
季節と生物[編集]
植物においては、開花季、満開季、発芽季、紅葉季、落葉季、結実季などに分けられる[1]。また、動物においても、例えば渡り鳥について渡来季と去来季などの概念が用いられることがある[1]。
日本の四季[編集]
日本の気象庁は、季節を表わす用語として、春は3〜5月、夏は6〜8月、秋は9〜11月、冬は12〜2月と公式に定めている。また、風習的あるいは便宜的にもそう定義されている感が強い。当然、実際の気温・湿度等の気候の変化とは、必ずしも一致しない場合もある。
日本の属する気候帯の性質上、連続可変的に寒暖が移り行き、気候の変化がヨーロッパ諸国のように「次の日に目が覚めたら(積雪し)冬になっていた」ということが無いため季節を四つに区切るのには無理があり、四季を重視しつつ伝統的な二十四節気を考慮するのが気候変動という季節の実態に即している。
夏至の時期は最も日照が長く、冬至は最も日照時間が短くなることから、太陽からの熱エネルギーの影響からもこの時期に最も暑く、あるいは寒くなりそうにも思うが、実際には地熱から影響を受けて、しばらくして大気の温度に影響が来るため、最暑期が立秋の頃や、最寒期が立春の頃にずれることになる。
このため、6月は梅雨入りまでは実質的には春の終わり(晩春)であり、12月も上旬頃は実質、秋の終わり(晩秋)であることも多い。また冬から春・夏から秋への過渡期には「暑さ寒さも彼岸まで」と例えられるように、これも北日本と南日本ではかなり差もあり、年によって異なるが、3月の初頭は太平洋側や瀬戸内海側の平地でも降雪・凍結や冬日になる事もあるため、実質的には冬の終わりである。同じく9月の初頭は残暑があるため、同様に夏の終わりである事も多く、まだ真夏日や熱帯夜にもなる。
テレビ番組やラジオ番組、特に定番ドラマの改編では春期を4月から6月、夏期を7月から9月、秋期を10月から12月、冬期を1月から3月と分けているケースがほとんどである(学校や官公庁・企業などの年度でもこのように区分している場合も多い)。これは、新年度の4月からの一年間を4等分するための日本の人為的な区分であって、社会通念・天文学的・気候学的な季節区分とは無関係である。
一方、暦(二十四節気)の上では、春は立春(2月4日)以降、夏は立夏(5月7日)以降、秋は立秋(8月7日)以降、冬は立冬(11月7日)以降であり、冒頭の社会通念上の四季よりも1ヶ月ほど早い。気候的にも立春が寒さのピーク、立秋が暑さのピークの時期であり、一般的な社会通年とはズレている。そのためテレビの天気予報などでは、「暦の上では秋ですが、まだ暑いですね」「暦の上では春ですが、まだ寒いですね」といったコメントがなされる事がある。俳句の季語も暦の上の季節に基づいている。
概要[編集]
温帯では年間の気温の変化による季節の変化が比較的明瞭で春・夏・秋・冬の4つ(四季)に分ける[1]。熱帯では年間の気温の変化は少なく雨量の変化が著しいため雨季と乾季に分けられる[1]。寒帯では春と秋を欠き、特に高緯度地方では夏が極めて短い[1]。
季節と天文[編集]
地球の公転により、見かけ上天球上における太陽の位置が変化する。太陽が黄道のどの位置にあるかで季節を分ける場合、西洋では春分点、夏至点、秋分点、冬至点を基準にする。春分から夏至までの間を春、夏至から秋分までの間を夏、秋分から冬至までを秋、冬至から春分までを冬とする。
地球の自転軸(地軸)が公転面に対して傾いているため、時期によって日照時間が変化する。東アジアでは、昼夜の長短を基準に季節を区分している。昼が長い時期が夏、夜が長い時期が冬である。この基準で季節を区分すると、春分を中心として立春から立夏までが春、夏至を中心として立夏から立秋までが夏、秋分を中心として立秋から立冬までが秋、冬至を中心として立冬から立春までが冬となる。また、これをさらに細かく分けた二十四節気や七十二候もある。
季節と気候[編集]
前述の日照時間や太陽の高さの変化が主な原因となって、年間の気候の変化が生じる。
天候の推移や気温の高低などによって季節に分ける場合、日本では西から低気圧と高気圧が交互に通過し雨天と晴天を繰り返す「春」、梅雨前線が停滞して雨天が続く「梅雨季」、高温湿潤で晴天が続く「夏」、秋雨前線によって雨天が多い「秋霖季」、春と似て雨天と晴天が繰り返される「秋」、北西からの季節風によって寒気が流れ込む「冬」の六季に分けることが多い。
季節と生物[編集]
植物においては、開花季、満開季、発芽季、紅葉季、落葉季、結実季などに分けられる[1]。また、動物においても、例えば渡り鳥について渡来季と去来季などの概念が用いられることがある[1]。
日本の四季[編集]
日本の気象庁は、季節を表わす用語として、春は3〜5月、夏は6〜8月、秋は9〜11月、冬は12〜2月と公式に定めている。また、風習的あるいは便宜的にもそう定義されている感が強い。当然、実際の気温・湿度等の気候の変化とは、必ずしも一致しない場合もある。
日本の属する気候帯の性質上、連続可変的に寒暖が移り行き、気候の変化がヨーロッパ諸国のように「次の日に目が覚めたら(積雪し)冬になっていた」ということが無いため季節を四つに区切るのには無理があり、四季を重視しつつ伝統的な二十四節気を考慮するのが気候変動という季節の実態に即している。
夏至の時期は最も日照が長く、冬至は最も日照時間が短くなることから、太陽からの熱エネルギーの影響からもこの時期に最も暑く、あるいは寒くなりそうにも思うが、実際には地熱から影響を受けて、しばらくして大気の温度に影響が来るため、最暑期が立秋の頃や、最寒期が立春の頃にずれることになる。
このため、6月は梅雨入りまでは実質的には春の終わり(晩春)であり、12月も上旬頃は実質、秋の終わり(晩秋)であることも多い。また冬から春・夏から秋への過渡期には「暑さ寒さも彼岸まで」と例えられるように、これも北日本と南日本ではかなり差もあり、年によって異なるが、3月の初頭は太平洋側や瀬戸内海側の平地でも降雪・凍結や冬日になる事もあるため、実質的には冬の終わりである。同じく9月の初頭は残暑があるため、同様に夏の終わりである事も多く、まだ真夏日や熱帯夜にもなる。
テレビ番組やラジオ番組、特に定番ドラマの改編では春期を4月から6月、夏期を7月から9月、秋期を10月から12月、冬期を1月から3月と分けているケースがほとんどである(学校や官公庁・企業などの年度でもこのように区分している場合も多い)。これは、新年度の4月からの一年間を4等分するための日本の人為的な区分であって、社会通念・天文学的・気候学的な季節区分とは無関係である。
一方、暦(二十四節気)の上では、春は立春(2月4日)以降、夏は立夏(5月7日)以降、秋は立秋(8月7日)以降、冬は立冬(11月7日)以降であり、冒頭の社会通念上の四季よりも1ヶ月ほど早い。気候的にも立春が寒さのピーク、立秋が暑さのピークの時期であり、一般的な社会通年とはズレている。そのためテレビの天気予報などでは、「暦の上では秋ですが、まだ暑いですね」「暦の上では春ですが、まだ寒いですね」といったコメントがなされる事がある。俳句の季語も暦の上の季節に基づいている。