2017年11月19日
【テティスの逆鱗】凍えそうなほど寒い日の夜は
こんにちは、松風です。
テディの赤ちゃんがもう一丁前に走ったり回し車に飛ばされたり休んでる母ちゃんを見つけてお乳を強制的にねだりに行ったりやんちゃしてます。
見てると3時間とか平気で経っちゃう。うふふ。
今日も今日とてドロドロ小説のご紹介。うふふ。
デデーーン。
テティスの逆鱗。
著者は唯川恵さん。
この方は人間の本能と理性と醜さをシェイクした見事な女性のドロドロ系小説を描かれます。
あらすじ
女優、OL、キャバクラ嬢、資産家令嬢―年齢も職業も異なる四人が耽溺する、美容整形の世界。次第に彼女たちは「触れてはいけない何か」に近づいてゆき…。女性の欲望を極限まで描く、美と恐怖の異色作。
この方本当に女性の欲張りな面や愛されたい面、何かを奪われた時に出る女性特有の醜悪な面と言った頭の内側の描写が非常に巧妙です。
あらすじの通り、4人の主人公たちは美を追求することにより次第に心と財布のバランスを崩していくのですが、それとは別にもう一人の主人公である美容外科医のストーリーが、個人的には印象深いです。
その他の主人公の狂乱ぶりがすごいので、なかなか美容外科医の方のストーリーはスポットが当てられませんが、この人は日々美を追求し続ける客と接し、美容外科医でありながら自分の行為に疑問を持ちます。
そして普通の関係とは言えないまでも、一児の母として、この人もまた女性特有の恐怖や迷いに身を投じていきます。
ここが一番やきもきした。
だって言っちゃえば、美を追求する人たちに迷いなんてほとんどないから、覚悟決めて狂ったらもうやり続けるしか選択肢はないのよ。
だから一度はまれば不可能になるまでやり続ける。
ずっと迷ってるのは、人に整形手術する美容外科医のこの人だけ。
なんとかせえよーなんとかせえよーはよはよって思いながらずっと読んでました。
こちらももれなく読破後1週間ほど落ち込むような後味の悪さがあるので、ひたすら結末と登場人物の心情に思いを馳せたい人にはすごくオススメです。
唯川さんは他にもドロドロ系の後味悪い小説を生み出されていますが、これが一番後味悪いよドロドロです。
本当この人の書く一番理性に近そうで本当は一番欲望に忠実な女性が好き。
現実のそういう人も大好きです!
⇒ドロドロ系小説B:告白
⇒ドロドロ系小説@:【アミダサマ】こんな寒空の気持ちいい朝は
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