2020年06月03日
水槽用フィルターにも種類がある〜それぞれの特徴と選び方〜
水槽で生体を飼育する上で「水槽用フィルター」は欠かせません。
フィルターにはさまざまな種類があり、同じ種類でも静音設計だったりメンテナンスがしやすいものなど種類が豊富で、何を基準に選べばいいのか迷ってしまう人も多いと思います。
そこで今回は、種類別・目的別の水槽用フィルターの選び方を紹介していきます。
そもそもなぜフィルターが必要?
水槽用フィルターを使うことで、水槽内の水がきれいな状態で保たれます。
しかし、水をきれいにする方法も一つではありません。
ろ過というものには「物理ろ過」「生物ろ過」「化学ろ過(吸着ろ過)」の3つがあります。
「物理ろ過」エサの残りや糞など、目に見える汚れを取り除く
「生物ろ過」バクテリアが生体に有害なアンモニア・亜硝酸を比較的無害な硝酸塩まで分解する
「化学ろ過」水のにおいや流木から発生するアクなどを吸着させることで取り除く
この3つが揃うと、とてもきれいな水を保つことができるわけです。
フィルターによって得意なろ過方法がありますので、ろ過の目的に合わせたフィルターを使用することが大切になります。
今回紹介するフィルター達の、得意なろ過方法をまずまとめてみました。
•投げ込み式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
•スポンジフィルター:生物ろ過・物理ろ過
•外掛け式フィルター:吸着ろ過・生物ろ過
•底面フィルター:生物ろ過・物理ろ過
•上部式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
•外部式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
以上6種類を一つ一つ見ていきます。
投げ込み式フィルターとは、本体ごと水中に沈める物のことを指します。
エアーポンプとつなげることでエアーの力を借り、水流を作り出してフィルター内に汚れを集めます。
ポンプと併せて使用するため、ろ過と同時にエアレーションの役割も果たしてくれます。
投げ込み式フィルターの種類によっては、ろ材として活性炭(化学ろ過)、石のろ材(生物ろ過)、交換できるろ材(物理ろ過)を備えておりますので、一つで三役こなしてくれます。
また、投げ込み式フィルターの周りに汚れが集まりやすくなるので、それを理解していれば水槽掃除が楽になるのではないでしょうか。
三役揃った優れものですが、大型水槽に大きい投げ込み式フィルターを入れてしまうことは見た目を考えるとあまりおススメできません。
小型水槽で使用するか、大型水槽であってもサブフィルターとして小型を使用した方が良いと思います。
スポンジ式フィルターとは、投げ込み式と同様エアーポンプにつなぎ、エアーの力で水をスポンジ部分から吸い上げて循環させることでろ過します。
こちらもエアーポンプを使用するため、別途エアーで酸素を供給しなくても大丈夫です。
スポンジ式フィルターは構造上、スポンジ部分にバクテリアが繁殖(生物ろ過)しますし、スポンジ自体で汚れをキャッチ(物理ろ過)してくれます。
また、スポンジを経由して水を吸い上げるので、稚魚や稚エビをフィルター内に吸い込んでしまうことがほとんどありません。
繁殖を行う水槽では重宝します。
水槽の隅に容易に設置できますし、安価なフィルターです。
とはいえ稼働音は大きめであり、スポンジが目詰まりを起こすと水を吸い込みにくくなるため、こまめなメンテナンスが必要になります。
こちらもあまり大型水槽には向かないでしょう。
なぜなら、水槽が大きくなるにつれてフィルターのろ過能力を上げるわけですが、このフィルターの場合そのろ過能力は「スポンジの大きさ」に比例します。
つまり、水槽が大きくなればなるほどスポンジも大きいのを使用しなければならないので、水槽内での存在感はなかなかのものになってしまいます。
使用するのであれば、小型〜45cm水槽くらいまでが良いのではないでしょうか。
我が家でも現在使用しているのがこの外掛け式フィルター。
水槽のフチにひっかけて使用するタイプのもので、設置が簡単です。
購入時のままの使用だとあまりろ過能力が高くありませんが、自分なりにろ材を追加したりする改造が楽しめるのが魅力です。
フィルター内にリングろ材(生物ろ過)を追加したり、活性炭(化学ろ過)を入れるなど、万能タイプのフィルターと言えます。
更には、吸い上げた水を落として給水するので、水面が揺れて酸素を供給してくれます。
つまりエアレーションの役割も果たしてくれるということです。
ただ、水を落とすことで水流が発生してしまうので、水流を嫌う生体を飼育している場合は「水流調節機能があるフィルター」もしくは「排水口周辺に背の高い水草を植える」と言った対策が必要でしょう。
こちらのフィルターも水槽が大きくなることに大きくなり、フチにひっかける設置方法上目立ちます。
小型〜30cm水槽などに向いているでしょう。
水槽内の底に敷いて、その上に砂利などを敷いて生物ろ材として使うフィルターです。
水槽の見た目を損ないたくない方におススメですね。
ろ過能力は高いので、生体数多めでも飼育が容易になります。
ですが、ろ材となっている底砂に溜まった汚れを取り除くメンテナンスは必要ですし、なにより一度敷いたら水槽をリセットするまで取り除くことができません。
底砂をそのままろ材とできますので維持費は安いですが、その分メンテナンスが必須でしょう。
また、底砂に目の細かいソイルを使用している場合は、フィルターに入り込まないよう薄い細めのネットや薄くウールを敷くなどの対策が必要です。
水槽サイズ的には、小型〜60cmまでをおススメします。
枠がある水槽の上部に乗せて使うタイプのフィルターです。
ろ過能力がとても高く、さまざまな生体に対応しています。
ポンプを使用して水槽内から飼育水を吸い上げ、フィルター内のろ材を通してろ過し、ろ過された水を再度水槽内に戻します。
外掛け式フィルターと同じく、水を戻す時に酸素を供給できる効果もあります。
また、稼働させたままろ過槽を見ることが出来ますので、使用しながらにフィルター交換のタイミングを確認することが可能です。
注意点としては、落水音が結構大きいことと、30cm以下の水槽に対応している上部式フィルターがほとんどないということです。
そのため、60cm水槽〜での使用をおススメします。
水槽の外にろ過槽を用意し、水槽内の水を吸水・排水パイプを用いて循環されるタイプのフィルターです。
ろ過能力が非常に高く、水槽内にはパイプしか設置しないので見た目も損ないません。
また、上部も空いているので照明の追加も可能です。
ろ過槽も自由で、さまざまなろ材を組み合わせて入れることが可能であり、生物ろ過・物理ろ過、化学ろ過のすべてを兼ね備えています。
以上のことから、水草水槽で使用されることが多いフィルターですね
ろ過能力が非常に高いというメリットの反面、ろ過槽が密閉状態のためメンテナンスに手間がかかります。
密閉状態ということは中の状態も見えないため、ろ材の交換時期を把握しづらいとも言えます。
加えて、水槽の外にろ過槽を置くスペースも必要となりますので、水槽を設置する際にそのことも考えたスペースを確保する必要があります。
30cm以上の大きさの水槽であれば、適合するフィルターを見つけやすいのも特徴です。
流量も多く、ろ過層も大きく、サブフィルターを接続したり水槽用クーラーを接続したりと応用範囲が広いのも特徴となります。
我が家でも水槽を60cmワイドロー水槽へと大きくした際には↓のフィルターを使用する予定です。
まとめ
今回は各種フィルターの特徴を紹介しました。
アクアリストとして、水をきれいに保つことは義務であり目標です。
水槽にあったフィルターを導入して、輝く水を維持しましょう。
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フィルターにはさまざまな種類があり、同じ種類でも静音設計だったりメンテナンスがしやすいものなど種類が豊富で、何を基準に選べばいいのか迷ってしまう人も多いと思います。
そこで今回は、種類別・目的別の水槽用フィルターの選び方を紹介していきます。
そもそもなぜフィルターが必要?
水槽用フィルターを使うことで、水槽内の水がきれいな状態で保たれます。
しかし、水をきれいにする方法も一つではありません。
ろ過というものには「物理ろ過」「生物ろ過」「化学ろ過(吸着ろ過)」の3つがあります。
「物理ろ過」エサの残りや糞など、目に見える汚れを取り除く
「生物ろ過」バクテリアが生体に有害なアンモニア・亜硝酸を比較的無害な硝酸塩まで分解する
「化学ろ過」水のにおいや流木から発生するアクなどを吸着させることで取り除く
この3つが揃うと、とてもきれいな水を保つことができるわけです。
フィルターによって得意なろ過方法がありますので、ろ過の目的に合わせたフィルターを使用することが大切になります。
今回紹介するフィルター達の、得意なろ過方法をまずまとめてみました。
•投げ込み式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
•スポンジフィルター:生物ろ過・物理ろ過
•外掛け式フィルター:吸着ろ過・生物ろ過
•底面フィルター:生物ろ過・物理ろ過
•上部式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
•外部式フィルター:生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過
以上6種類を一つ一つ見ていきます。
投げ込み式フィルター
投げ込み式フィルターとは、本体ごと水中に沈める物のことを指します。
エアーポンプとつなげることでエアーの力を借り、水流を作り出してフィルター内に汚れを集めます。
ポンプと併せて使用するため、ろ過と同時にエアレーションの役割も果たしてくれます。
投げ込み式フィルターの種類によっては、ろ材として活性炭(化学ろ過)、石のろ材(生物ろ過)、交換できるろ材(物理ろ過)を備えておりますので、一つで三役こなしてくれます。
また、投げ込み式フィルターの周りに汚れが集まりやすくなるので、それを理解していれば水槽掃除が楽になるのではないでしょうか。
三役揃った優れものですが、大型水槽に大きい投げ込み式フィルターを入れてしまうことは見た目を考えるとあまりおススメできません。
小型水槽で使用するか、大型水槽であってもサブフィルターとして小型を使用した方が良いと思います。
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スポンジ式フィルター
スポンジ式フィルターとは、投げ込み式と同様エアーポンプにつなぎ、エアーの力で水をスポンジ部分から吸い上げて循環させることでろ過します。
こちらもエアーポンプを使用するため、別途エアーで酸素を供給しなくても大丈夫です。
スポンジ式フィルターは構造上、スポンジ部分にバクテリアが繁殖(生物ろ過)しますし、スポンジ自体で汚れをキャッチ(物理ろ過)してくれます。
また、スポンジを経由して水を吸い上げるので、稚魚や稚エビをフィルター内に吸い込んでしまうことがほとんどありません。
繁殖を行う水槽では重宝します。
水槽の隅に容易に設置できますし、安価なフィルターです。
とはいえ稼働音は大きめであり、スポンジが目詰まりを起こすと水を吸い込みにくくなるため、こまめなメンテナンスが必要になります。
こちらもあまり大型水槽には向かないでしょう。
なぜなら、水槽が大きくなるにつれてフィルターのろ過能力を上げるわけですが、このフィルターの場合そのろ過能力は「スポンジの大きさ」に比例します。
つまり、水槽が大きくなればなるほどスポンジも大きいのを使用しなければならないので、水槽内での存在感はなかなかのものになってしまいます。
使用するのであれば、小型〜45cm水槽くらいまでが良いのではないでしょうか。
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外掛け式フィルター
我が家でも現在使用しているのがこの外掛け式フィルター。
水槽のフチにひっかけて使用するタイプのもので、設置が簡単です。
購入時のままの使用だとあまりろ過能力が高くありませんが、自分なりにろ材を追加したりする改造が楽しめるのが魅力です。
フィルター内にリングろ材(生物ろ過)を追加したり、活性炭(化学ろ過)を入れるなど、万能タイプのフィルターと言えます。
更には、吸い上げた水を落として給水するので、水面が揺れて酸素を供給してくれます。
つまりエアレーションの役割も果たしてくれるということです。
ただ、水を落とすことで水流が発生してしまうので、水流を嫌う生体を飼育している場合は「水流調節機能があるフィルター」もしくは「排水口周辺に背の高い水草を植える」と言った対策が必要でしょう。
こちらのフィルターも水槽が大きくなることに大きくなり、フチにひっかける設置方法上目立ちます。
小型〜30cm水槽などに向いているでしょう。
価格:1,100円 |
底面式フィルター
水槽内の底に敷いて、その上に砂利などを敷いて生物ろ材として使うフィルターです。
水槽の見た目を損ないたくない方におススメですね。
ろ過能力は高いので、生体数多めでも飼育が容易になります。
ですが、ろ材となっている底砂に溜まった汚れを取り除くメンテナンスは必要ですし、なにより一度敷いたら水槽をリセットするまで取り除くことができません。
底砂をそのままろ材とできますので維持費は安いですが、その分メンテナンスが必須でしょう。
また、底砂に目の細かいソイルを使用している場合は、フィルターに入り込まないよう薄い細めのネットや薄くウールを敷くなどの対策が必要です。
水槽サイズ的には、小型〜60cmまでをおススメします。
ニッソー バイオフィルター60(緑パケ) 60cm水槽用底面フィルター 関東当日便 価格:688円 |
上部フィルター
枠がある水槽の上部に乗せて使うタイプのフィルターです。
ろ過能力がとても高く、さまざまな生体に対応しています。
ポンプを使用して水槽内から飼育水を吸い上げ、フィルター内のろ材を通してろ過し、ろ過された水を再度水槽内に戻します。
外掛け式フィルターと同じく、水を戻す時に酸素を供給できる効果もあります。
また、稼働させたままろ過槽を見ることが出来ますので、使用しながらにフィルター交換のタイミングを確認することが可能です。
注意点としては、落水音が結構大きいことと、30cm以下の水槽に対応している上部式フィルターがほとんどないということです。
そのため、60cm水槽〜での使用をおススメします。
ジェックス デュアルクリーン600SP 上部式フィルター 60cm水槽用 価格:6,428円 |
外部式フィルター
水槽の外にろ過槽を用意し、水槽内の水を吸水・排水パイプを用いて循環されるタイプのフィルターです。
ろ過能力が非常に高く、水槽内にはパイプしか設置しないので見た目も損ないません。
また、上部も空いているので照明の追加も可能です。
ろ過槽も自由で、さまざまなろ材を組み合わせて入れることが可能であり、生物ろ過・物理ろ過、化学ろ過のすべてを兼ね備えています。
以上のことから、水草水槽で使用されることが多いフィルターですね
ろ過能力が非常に高いというメリットの反面、ろ過槽が密閉状態のためメンテナンスに手間がかかります。
密閉状態ということは中の状態も見えないため、ろ材の交換時期を把握しづらいとも言えます。
加えて、水槽の外にろ過槽を置くスペースも必要となりますので、水槽を設置する際にそのことも考えたスペースを確保する必要があります。
30cm以上の大きさの水槽であれば、適合するフィルターを見つけやすいのも特徴です。
流量も多く、ろ過層も大きく、サブフィルターを接続したり水槽用クーラーを接続したりと応用範囲が広いのも特徴となります。
我が家でも水槽を60cmワイドロー水槽へと大きくした際には↓のフィルターを使用する予定です。
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まとめ
今回は各種フィルターの特徴を紹介しました。
アクアリストとして、水をきれいに保つことは義務であり目標です。
水槽にあったフィルターを導入して、輝く水を維持しましょう。
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