2020年05月18日
底砂は何を選ぶべき?
その中で今回は「底床」に焦点を当てて、どの底砂が管理しやすいか比較していきます。
〜底床の役割〜
今やアクアリウムを始めるうえで底床を敷くのが一般的になっています。
そもそも、なぜ底床を敷いたほうが良いのでしょうか。
自然の川や海では水槽のようなろ過装置がなくても、絶えず流れてくる水によって自然に浄化されていきます。
しかし水槽内では、生体がする糞やエサの食べ残しが自然に水槽の外に流れ出るわけではありません。
このような汚れからは有害なアンモニアが発生しますが、そのアンモニアを無害な成分へ変えてくれるのがバクテリアです。
ろ過バクテリアは濾過装置の中だけではなく、水中や底砂にも棲むことが可能です。
底床を敷くことにより濾過バクテリアの住居が増え、濾過能力のアップに繋がります。
底床のようにバクテリアが棲みつける物がない水槽だと、ろ過バクテリアの数がなかなか増えにくいくなり、結果として生物ろ過の仕組みを作り上げ難くなってしまいます。
水には「酸性」「中性」「アルカリ性」という性質があります。簡単に言えば「すっぱいのが酸性」「苦いのがアルカリ性」のようなものです。
どれくらいすっぱいのか、どれくらい苦いのかというのを表す指標に「pH(ペーハー)」というのがありますが、水草や生体にはそれぞれ飼育しやすいpHがあります。
日本の水道水はほぼ中性のため、水草や生体を育てやすい水質とされています。
しかし水槽内に底床を入れることによって、弱酸性に傾けたり弱アルカリ性に傾けたりすることで飼育している生体にぴったりな環境をつくることができます。
水草を育てるためには栄養が必要です。
底砂の種類によっては土に栄養が含まれているものもあり、そういった底砂を使用することで比較的簡単に水草を育成することができます。
〜底砂の種類〜
底砂には大きく分けて「ソイル」「砂・砂利系」「それ以外」に分類することができます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
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ソイルとは、天然の土を焼いて固めたものです。
水草水槽のために開発された底床であるため、しっかりと環境が整えば水草の成長は他の底床の比ではありません。
メリットは上記のように水草の育成がしやすいことの他にも
・水質を多くの水草や熱帯魚に適した弱酸性に傾ける
・ろ過バクテリアが定着しやすい
などが挙げられます。
デメリットとしては
・底床を掃除する際に、気を付けないと粒が崩れてしまう
・栄養が溶け出すことで苔が発生しやすくなる
・寿命があり徐々に粒が崩れていくため、水槽をリセットする必要が出て来る
というものがあります。
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ソイルが底床として普及する以前は、アクアリウムで最も一般的な低床は大磯砂を代表とする砂利系でした。
天然の素材であるため、導入初期はアルカル性に傾いてしまうこともありますが、長期間使用した砂利は安定度抜群でショップや個人でも愛好家は多いです。
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砂と言うのは、先にあげた大磯砂のような砂利よりも粒の細かい石です。
砂・砂利系を使用するメリットとしては
・天然素材であるので、自然をそのまま切り取ったようなレイアウトができる
・石が崩れることはないので、半永久的に使用可能
・安価
・粒の崩壊を気にしなくていいので、低床掃除が簡単
対してデメリットとしては
・導入初期に水質がアルカリ性に傾いてしまう
・砂に栄養は含まれていないので、別途栄養剤を使用することもある
と言えるでしょう。
底床には、これまで挙げた素材以外にもいくつか存在します。
代表的なものを簡単に説明します。
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セラミック系とは、ソイルよりも高温で土を焼き固めたもので、ソイルと同様ろ過バクテリアが定着しやすい低床になっています。
とても硬い素材なので、ソイルよりも長く使用できます。
ですが、ソイルと違って土に栄養は含まれていません。
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ゼオライトとは、有害物質であるアンモニアの吸着や飼育水の嫌なニオイを抑える効果があると言われており、フィルターのろ材としても使用される材料です
これを底床として使用することで、水をきれいに保つことができます。
対して水草に必要な養分まで吸着してしまう可能性があるため、水草水槽では使用されることはあまりありません。
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麦飯石(ばくはんせき)とは天然鉱物の名前で、砕いて細かくしたものを使用します。
ろ過バクテリアの定着がしやすく、吸着や脱色の効果もあります。
ただし、石に汚れが溜まっていくことでその効果は低下していきますので、いずれ交換が必要になります。
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溶岩を砕いて作られる底床です。
バクテリアが定着しやすく長持ちすることから、セラミック系底床に近いですが、独特の色合いを利用してアクアリウムのアクセントとして使用することが出来ます。
〜どの底床を選べば良いのか〜
ここまで見てきた通り、底床は種類ごとに様々な特徴があります。
水草をメインで育てたいのであればソイルがいいかな、独特のレイアウトがしたいから溶岩石を使おう、のように自身が目指すアクアリウム像に合った底床を選びましょう。
筆者は大磯砂を推奨いたします。
それは何より「手入れが楽でリセットが不要」ということです。
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私はメダカと一緒にミナミヌマエビを飼育していますが、エビ類は糞がとても多い生き物です。
そのため、底床にホースを差し込んで糞や食べ残しを吸い取る作業が必要となってきます。
ソイルだととても慎重に行わなければならず、それをストレスに感じると思うからです。
また、粒が崩壊する恐れがないので、水槽をリセットする必要もありません。
あまり手間をかけないアクアリウムを目指していますので、このような手間を省ける底床だと考えています。
栄養がないというデメリットはありますが、砂に埋め込むタイプの固定肥料もありますので、必要に応じて砂に埋めるだけで済みます。
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〜まとめ〜
今回はアクアリウムを始めるうえで重要な「低床」の種類について簡単に解説しました。
種類の多さに戸惑うと思いますが、自分がどのような水槽を作り上げたいのかを考え、ソイルかそれ以外かという大きな視点から各商品の特徴や評判を調べて自分に合った低床を選んでみて下さい。
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