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2020年06月10日

東証株価、2万3千円台を回復したのですが

日経平均株価が3ヶ月半ぶりに2万3千円台(8日時点)を

回復しましたね。

新型コロナウイルスの感染拡大前の水準に上昇していると

言えるでしょう。

年初来安値が3月19日の1万6,358円だったので、それに比べ

約7千円,ほぼ5割の急騰と言ってもいいんじゃないでしょうか。

経済面でみると「コロナショック」は、これから一層表面化

するのではないかと懸念されているわりには、株価の回復が

意外と早いように思えるのですがね。

ちなみに、年初来高値を付けたのが1月19日の2万4,115円なので

それに近付く勢いですね。

要因としては、停滞している経済が想定より早く回復するのでは

という期待に加え、金融緩和マネーが先行き不透明な実体経済のなか

設備投資は控えられ、もっぱら株式市場へ流れていることが考えられ

ます。

いわば「不景気の株高」と言えるでしょう。

本来、株価は実体経済を反映して変動するのが普通であって、現時点での

経済状況や先行きの経済を先取りするように変動するものです。

ところが、今の株式市場を見ると、どうもそのような動きとは違うように

思えてならないですね。

と言いますのは、現時点の状況はどう見ても景気が良いとは言えないし、

先行きの見通しも全く不透明と言って過言ではないですよね。

コロナの問題にしても、第1波の経済的被害もさることながら、

今後、第2波、第3波の襲来を警戒して企業投資や個人消費は慎重な

動きを見せていて、とても急速な回復は見通せない状況にあると

言わざるを得ません。

ところが、株式市場ではそれとは裏腹に「急速な回復」ぶりをみせて

いるのには頭をかしげてしまいます。

私にしてみれば、異常な金融緩和により膨張した金融マネーが行き場を

失い、割安な株式市場へと流れこんで出来上がった一時的回復としか

思えないのです。

そう考えれば、まだ正常な回復には至ってないと考えるしかないのであって

今後、株価は乱高下を繰り返すことが十分考えられます。

場合によっては、1万円台へ割り込むことも十分ありえるのではないでしょうか。

上がれば下がり、下がれば上がることは株式市場では世の常と言われていますが

今後、波乱の展開になるのは間違いないと考えるのが妥当ではないでしょうか。


























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