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2020年06月08日

出生率、どこまで下がる?

先日発表された厚生労働省の人口動態統計によると、

昨年の出生率は大幅な低下で、1.36になりました。

これで4年連続の低下で、1.4を割り込むのは8年ぶりだ

そうです。

この出生率は、1人の女性が生涯に産むと見込まれる

子どもの数を示す「合計特殊出生率」で表したもので

人口の維持に必要とされる2.07からさらに遠ざかって

いると言えます。

要するに、人口がますます減ってきており、人口減少が

加速しているということを意味しています。

ちなみに、東京都は1.15と全国では最低でした。

出生数でみると、昨年に国内で生まれた日本人の子どもの

数は約86万5千人で、前年に比べ約5万3千人下回り、統計が

ある1989年以降で最少となりました。

また、昨年の死亡数は戦後もっとも多い138万人にのぼり、

出生数から死亡数を引いた自然減は51万人強となり、過去

最大の減少幅を記録しました。

人口が引き続き下がり続けるのはけっしていいことではない

ように思います。

このような出生率の低下は、親になる世代の減少や晩婚化などが

いわれていますが、根底にはやはり経済的な要因が横たわって

いると思いますね。

格差問題や貧困化問題が日本でも言われていますが、雇用環境の

悪化がとりわけ深刻な問題と考えられますね。

非正規雇用が急速に増えていて、いわゆる「ワーキングプア」という

年収200万円以下の世帯や未婚者がかなりいるということです。

なので、晩婚型の増大や、男女とわず未婚者の増大が結果として

出生率の低下につながっているのではないでしょうか。

そのような現状に加えて、周知のようにコロナショックによる

経済的、社会的影響を考えると、今年の出生率の一層の低下は

避けられないと思いますね。

大変、懸念されるところですが、出生率の低下と人口減の

同時進行が、当分の間は続いていくことが想定されるでしょう。

コロナの経済的影響いかによっては、減少の加速がありえるのです。

今後の動向がまことに気がかりですね。















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