1ドル=145円台に円安が進行したのを受けて
とうとう政府・日銀は円買い介入に踏み切りました。
ドル売り円買いの為替介入は約24年ぶりのこと。
3兆円規模の介入と言われていますが、一日当たりの
ドル売り円買い介入としては過去最大のようです。
それにより、円相場は1ドル=140円台にまで円高に
振れました。
しかし、このまま円安に歯止めがかかるのか、
疑問に思えてなりませんね。
政府・日銀はこれ以上の円安に対しては断固とした
対応をとると宣言していますが、為替介入だけでは
限界ではないでしょうか。
現に円市場は再び円安に戻り144円台を推移しています。
そもそも、昨今の急激な円安は日米金利差が主な原因と
言われているだけに、日本が金融緩和を続ける限り
米国との金利差は大きくなるばかりで、これではドル買いの
環境は変わらないので、円安圧力は強まるだけですよね。
今回の一段の円安加速も日銀の金融緩和維持宣言を受けての
ことで、米国の金利上昇へのスタンスがはっきりしている
以上、今後も円安基調には変わりはないはずでしょうね。
為替介入では一時しのぎにはなるかもしれないですが、
限界があるはずです。
為替介入で対応するならば、米国との同時介入が
不可欠ではないでしょうか。
しかし、これもそう簡単ではないはずで、金利差を
縮めることが根本問題でしょう。
このことは、政府・日銀がもっとも熟知しているはずです。
しかし、金融緩和を転換出来ない日本経済のジレンマが
背景にあるのは間違いないでしょう。
再三、ブログで指摘していますが、まさしくこれが
アベノミクスの残した「負の遺産」ではないでしょうか。
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