2015年08月04日
「キャリー」と日本のいじめ事情(その2)
「キャリー」は、学校のいじめを題材としたホラー映画である。冒頭で出てくるイジメが、生理を知らなかった女生徒(キャリー)を他の同級生(女子)が皆ではやし立てるというものだ。この行為に対して、学校サイドは「いじめ」と判断し、この行為に参加した女生徒たちに罰(居残り授業)を与えるのだが、ふと思った。はたして、同じようなトラブルが日本の学校で起こった場合、学校サイドは、この映画のようにイジメとして処理するものであろうか、と。
日本の学校では、生徒の問題で性的なもの(妊娠とかレイプなど)が絡んでいると特に隠したがる傾向がある。わざわざ、いじめ扱いにして、学校側から騒ぎ立てるなんて、たぶん考えられない対応のはずなのだ。
日本では、この「キャリー」みたいな生理いじめが、万が一でも女生徒間で発生した場合は、いじめと見なさず、悪ふざけ程度のものとして済ませてしまい、加害者側も軽く叱られる程度で終わってしまうのではなかろうか。被害者側も、そんなものなのかと思って、実際は深く心が傷つけられていても、泣き寝入りしてしまいそうである。
「キャリー」を見ていると、やっぱり、日本という国はまだまだイジメに対する認識が低いというか、遅れてるんじゃないのかなとも、あらためて思えてきてしまうのだった。
「キャリー」のクライマックスのいじめは、被害者(キャリー)にブタの血をぶっかけるというものだが、こんな問題が起きても、いじめや事件とは見なさず、事故として処理しちゃいそうな学校もありそうである。そんな学校なら、キャリーの地獄の超能力で焼き尽くされる結果になったとしても、きっと誰からも同情はされまい。
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日本の学校では、生徒の問題で性的なもの(妊娠とかレイプなど)が絡んでいると特に隠したがる傾向がある。わざわざ、いじめ扱いにして、学校側から騒ぎ立てるなんて、たぶん考えられない対応のはずなのだ。
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