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ロボットが支配する第四惑星は、ダンたちが見た、本当にただの悪夢だったのかもしれない。
仮に第四惑星が実在していたとしても、ウルトラセブン一人の攻撃で、あえなく壊滅されてしまった第四惑星の侵略部隊は、それほどの凄い軍事力にも感じられなかった。
セブンの存在が想定外だったからこそ、第四惑星の侵略部隊ではまるで歯が立たなかったと言う事も考えられる。しかし、第四惑星ロボット国家だって、優秀な中枢コンピューターの指示に従って、緻密な地球植民地計画を立案し、地球軍を確実に圧倒できるだけの戦力も整えていたはずだ。セブンの存在だけを知らなかったなんて事はありえないように思うのである。
むしろ、コンピューターが優秀すぎたからこそ、計算によって分析できなかった未知の宇宙人ウルトラセブンのデータがすっぽり抜けてしまったのかもしれない。地球人の現代科学が魔法や幽霊などの概念をいっさい含めようとしないように、第四惑星のコンピューターも、第四惑星の科学レベルでは理解不能のウルトラセブンの事は完全に無視して、地球侵略計画を組み立ててしまったのかもしれないのだ。
そのアンノウン要素であるウルトラセブンに、地球進軍前に本国に来られてしまって、総合センターから侵略部隊まで何もかもぶち壊されてしまうとは、第四惑星のロボットたちの方こそ、悪夢のような話であったかもしれない。
「悪の組織の大研究」
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