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2016年01月27日

エッチな原初記憶その5(少年チャンピオン全盛期)

 私が、小学生の頃によく読んでいたマンガ雑誌は、「少年チャンピオン」(1970年代)でした。
 当時の私は、巨匠・手塚治虫のファンに成り立てで、同時期に「チャンピオン」に連載されていた「ブラック・ジャック」が、一番のお目当てだったのです。

 しかし、あの頃の「チャンピオン」と言えば、連載されていたマンガとしては、山上たつひこの「ガキでか」とか、吾妻ひでおの「ふたりと5人」など、名だたる人気エロ漫画も揃っていました。だけど、前述したように、その頃の私は、女の裸に興味がなかったものですから、それらのエッチなシーン(女の子のヌード)がまるで記憶に残ってないのであります。

 今、当時のマンガを見返すと、「これはエロい!」と思えるカットも多数、再発見できるのですが、当時は、むしろ、残酷描写(つまり、グロ)ばかりが頭に焼き付いてしまったようで、「ガキでか」で一番衝撃的に感じたエピソードも、暴力団の不良少年に一般生徒の男子が腕の骨を折られてしまう、と言うシーンだったのでした。このシーンは、ギャグ漫画でありながらも、ほんとに怖かったです。

 「ガキでか」「ふたりと5人」に限らず、当時のマンガは、どれもエロいシーン(女の裸)が満載でした。「ブラック・ジャック」ですら、医療マンガと言う設定上、たびたび女性患者の裸が出てきたのです。かつては「アトム」や「ジャングル大帝」など健全な少年マンガばかりを描いていた手塚センセイでしたが、この時期の手塚センセイは、他の人のマンガとすっかりペースを合わせて、少年マンガの中でも女性ヌードをがんがん登場させていたのでした。手塚マンガのエロ描写の解説につきましては、また別項で。

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