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2012年09月27日

#74「ニワトラの卵! よっち爺さんと妻の記憶」トリコ・名言

今回の冒頭は前回のビックリアップル(原作あり)や
前々回のグルメ神社(原作あり)の軽いおさらいを兼ねていたが、
本編はどうやらアニメオリジナルの展開みたいだ。
ちょっとした昔話っぽい。(あれ? 原作にもあったっけ。まあいいや)

小松「ズバリ、グルメジャンボ宝くじにです!」

トリコ「グルメジャンボつったら、
1等が100億円っていう気前のいい宝くじだろ。
すげえじゃねえか小松!」

小松「何と8等の100万円です!」

トリコ「低っ」


小松が宝くじを当てた。
100億と100万では、戦闘力で言ったら
セル第二形態とフリーザ第二形態くらいの差があるぞ。
しかしまあ、100万は大金だし、
戦闘力100万以上のフリーザも当時は衝撃的だった。

小松はその大事な100万でトリコに何かお礼がしたいという。
するとトリコは、一坪の土地が欲しいと言い出し―


トリコ「虎のような風貌をした鶏。
その名も鳥獣ニワトラ。この猛獣が産む卵が
超高級食材なんだが…」


ニワトラは自分が気に入った土地にしか卵を産まない。
その土地が、今トリコの欲しがっている「巨万の一坪」だ。
最低入札価格からして100億円という超破格の土地。
現在の土地所有者は、よっちという偏屈爺さんらしい。
これまで幾ら積まれても手放そうとしなかった土地を、何故今…?

よっち「フン…久しぶりじゃな、
純粋に卵を欲しがる奴は」


トリコと小松がニワトラの卵だけに興味を示したのを見ると、
偏屈なよっち爺さんの顔が少し綻んだ。
他の連中はニワトラも卵も金儲けに利用しようとしかしない。
ニワトラの卵料理を食べたトリコと小松の満面の笑顔が、
よっち爺さんをさらに和やかにさせる。

よっち爺さんは昔話を語った。
若い頃は美食屋だったこと、ニワトラを雛から育てたこと、
その一年前に愛妻を亡くしていたこと。

妻「使いきれないほどの
大金を送ってもらうより、一回でも多く、
一緒に、食事をしたかったわ…」


病弱な妻のために遮二無二働いてきたよっち。
だが、妻の望みはよっちと少しでも長く一緒にいることだった。
妻の今わの際の言葉に、よっちまそれまでの人生の過ちを知る。

トリコ「美食屋とは、
手段であって、目的ではない。
一番大切な『食』を楽しむことを
忘れていたんだな…」


よっちの妻の好きな食べ物がニワトラの卵だった。
妻を亡くした翌年、よっちは件の一坪でニワトラの雛と出会う。
よっちは妻・美子(みこ)の名前を取り、ニワトラ(雌)をミーコと名付けた。
ミーコはよっちにとって、妻の生まれ変わりも同然だったのだ。



よっちが土地を手放すことにしたのは、自分の死期を悟ったため。
よっちはトリコと小松をいたく気に入り、宝くじの100万で手を打った。
100億は下らない土地を、100万で売り払ってしまうとは。
セル第二形態がフリーザ第二形態に敗れたかのような衝撃だ。

金よりもまず気持ち。
それが今回のテーマだった。
ほんのり泣けるいいお話。
ごちそうさまでした。

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posted by 偉言者Ω at 21:27 | トリコ
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