2012年04月15日
名言・ワンピース#543「英雄の最期 タイガー衝撃の真実」より
奴隷解放の英雄、フィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」。
タイガーは鯛の魚人で、皆から親しみを込めて「タイのお頭」と呼ばれていた。
縁起がいい? 否。良縁と悪縁は表裏一体、紙一重。
元奴隷の少女、コアラとの出会いと別れが、タイガーの運命を狂わせる―
タイガー「誰でも平和がいいに決まってる!
だが、本当に島(魚人島)を変えられるのは
コアラのような何も知らねェ次の世代だ。
だから頼む! お前らは島には何も伝えるな。
おれ達に起きた悲劇を…おれ達の怒りを!!」
コアラの故郷の人々は、海軍と密約を交わしていた。
コアラを故郷に帰してもらう代わりに、タイガーの首を差し出すという。
コアラ自身には与り知らぬことだったが、タイガーは瀕死の重傷を負ってしまう。
皮肉なことに、魚人と人間の血液は共通だった。
その皮肉さが、タイガーに輸血を拒ませる。
元奴隷としてタイガーの抱く人間への憎悪が、人間の血を拒絶するのだ。
一方で、タイガーは魚人と人間の友好と平和を心から願ってもいた。
タイガーは人間への恨みを自分たちの代に留め、自らの命ごと消し去ろうとした。
しかし、タイガーの死は仲間の魚人たちに次の行動へと移らせてしまう。
ワンピース世界に根付く種族間差別の一環が、ナミの悲劇へと繋がっていくのだ。
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