アニメ偉言

クラゲ先輩「知らねえだろ。
クラゲの中にはな、自ら二つに分裂し、
元の個体に再生するスゲー先輩がいるんだよ」

IVのジャイアントキラーが倒したステルス・クラーゲンには、
オーバーレイユニットの数だけ再生復活する効果があった。
クラゲ先輩の場には、2体の「ステルス・クラーゲン・エフィラ」が存在している。
エフィラとは、簡単に言えばクラゲの幼生体のことだ。

クラゲ先輩「それに、老化しても若返る不老不死の先輩も。
さらに驚くな。先輩たちには、心臓も脳もねえんだ!」

IV「脳ミソがねえって威張ってんじゃねえ!　バカが!!」

どちらかといえばIVのほうが虚勢を張っていた。
IVはステルス・クラーゲンの持つ効果を警戒しながらも、
とにかくクラゲ先輩のライフを削ろうと再びジャイアントキラーの効果発動。

デストラクション・キャノンでエフィラ2体を破壊し、
その攻撃力分のダメージをクラゲ先輩に与えるが…?

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エフィラ1体の攻撃力は1900。2体で3800。
クラゲ先輩のライフは一気に6100から2300に減少した。

クラゲ先輩「どうだ。この世界を
全てクラゲで埋めてやろうか」

しかし、クラゲ先輩の場にはステルス・クラーゲンとエフィラが1体ずつ復活してしまう。
しかも、次に復活するためのオーバーレイ・ユニットもその身に着けて。
IVは舌打ちしながらカードを1枚伏せてターンエンド。

続いて凌牙のターン。
凌牙はクラゲの毒でフラフラだ。
せっかくのターン、モンスターを1枚、裏守備表示で伏せただけ。

IV「クラゲ野郎のモンスターがいかに
不死だろうと、俺のように拳を打ち込めよ!」

IVは凌牙の消極的な態度に物申した。
が、その隙にクラゲ先輩が永続罠「引き潮」発動。
凌牙が裏守備でセットしたスカル・クラーケンを表守備に強制変更した。
その際、リバース効果は発生しない。



スカル・クラーケンの属性は水ではなく闇。
これならステルス・クラーゲンの水属性モンスター破壊効果を防げるが、
どこまで弱気なのだとクラゲ先輩もIVも嘆いてしまう。

クラゲ先輩は呆れながら魔法「ジェリー・レイン」を発動。
場にいる全てのモンスターを水属性に変え、
ステルス・クラーゲンの効果対象にすることを可能とした。

まずはジャイアントキラーが破壊され、IVに1500ダメージ発生。
IVのライフが2000から500に減少した。

クラゲ先輩「次はお前だ。フカヒレ野郎」

サメ野郎からフカヒレ野郎にランクダウンした凌牙（シャーク）。
攻撃力600のスカル・クラーケンが破壊されれば、残りライフ400の凌牙は終わりだ。
が、そこでIVが罠「ストリング・シェード」を発動。
モンスター効果による破壊を無効化した。

クラゲ先輩「テンタクル・サージュ!」

それでもクラゲ先輩の攻撃は続く。
ステルス・クラーゲンの攻撃がスカル・クラーゲンを破壊。
守備のなくなった凌牙に向かい、エフィラのダイレクトアタックだ。

凌牙は伏せていた罠「ディープ・カーレント」を発動しこれを回避する。
クラゲ先輩は凌牙のしぶとさに歯噛みしながらカードを2枚伏せてターンエンド。
同時に、凌牙に毒が回って仰向けにぶっ倒れてしまった。

倒れた凌牙を尻目にIVのターン。
魔法「傀儡儀式―パペット・リチューアル」発動。
ライフ2000以下の時発動でき、ギミックパペットモンスターを墓地から1体復活できる。
IVはジャイアントキラーを蘇らせてきた。やっぱり怖いよジャイアン

しかしジャイアントキラーはすぐにリリースされてしまう。
代わりに呼び出されたのは、ギミック・パペット―ナイトメア。
こいつもかなりのトラウマ級モンスターだ。


こいつの召喚効果で2体分のエクシーズ素材とし、
新たなるエクシーズ召喚が敢行される。

No.40 ギミック・パペット―ヘブンズ・ストリングス!



だが、クラゲ先輩は永続罠「ジェリー・バインド」を発動し、
ヘブンズ・ストリングスの攻撃もモンスター効果も封じてしまう。

クラゲ先輩「これで貴様のモンスターはまさに木偶人形!」

IVは何もできずに、カードを1枚伏せてターンエンド。
次は凌牙のターンだが、毒のせいで立ち上がることもできない。

クラゲ先輩「してやったぜ!
クラゲがサメをぶっ倒してやった!!」

IV「立て、凌牙!!!」

クラゲの毒を、IVの叱咤激励が上回った!
IVはかつて凌牙と璃緒を傷つけてしまった罪を背負って戦っている。
だからこそ、凌牙には負けてほしくないという思いが誰よりも強かった。
その想いが凌牙にも届き、限界を超えたシャークが吼える!!

凌牙「サメは喰らいついた
獲物は外さない。噛み砕くまで!」

凌牙は永続魔法「水神の護符」を発動。
自分フィールドの水属性モンスターを罠・魔法・モンスター効果の対象から除外。
そして手札から魔法「アトランティスの威光」を発動し、
このターン召喚するモンスターのレベルを2上げることができる。

通常魔法を使用したことで、ビッグ・ジョーズを特殊召喚。
そのレベルが3から5にアップする。



さらに凌牙はパンサー・シャーク を特殊召喚。
こいつは相手フィールドに2体以上いるときリリースなしで召喚できる。


レベル5のモンスター2体でオーバーレイ。
エクシーズ召喚!

凌牙「現れろ!　No.73!!
カオスに落ちた聖なる雫。
その力を示し、混沌を浄化せよ!!!
激瀧神アビス・スプラッシュ!!!!」

凌牙は今までアビス・スプラッシュを召喚するのをためらっていた。
自分がバリアンである（あった）ことを認めてしまうようで怖かったのだ。
だが、過去がどうあれ俺は俺、神代凌牙だと、前へと進み始める。

凌牙「勝つぞ!」

IV「ああ!」

まるでアストラルと遊馬のような掛け合いだ。
勝利の方程式はすでに完成している。
ファイナルターン!?

ところがドッポン。
クラゲ先輩は罠「ジェリー・ホール」を発動。
アビス・スプラッシュと水神の護符の効果を無効化してしまう。
ステルス・クラーゲンの効果でアビス・スプラッシュを破壊しようとするが…

凌牙「それはどうかな」

凌牙は手札から速攻魔法「カスケード・バリア」を発動。
ステルス・クラーゲンの効果を抑えるとともに
アビス・スプラッシュの攻撃力を0にした。

するとクラゲ先輩はエフィラの効果を発動してきた。
今度こそアビス・スプラッシュが破壊されてしまうが、ダメージは0。
さらに、IVが罠「エンジェル・ストリングス」を発動して切り返す。
その効果でヘブンズ・ストリングスがアビス・スプラッシュを蘇らせた!

アビス・スプラッシュはヘブンズ・ストリングスと
そのオーバーレイ・ユニットを自分のユニットとした。

アビス・スプラッシュの効果は攻撃力の倍化。
ユニット2つを使い、攻撃力4倍の9600でステルス・クラーゲンを攻撃。
怒涛のファイナルフォールがクラゲ先輩を押し流すのだった。

No.4 ステルス・クラーゲンはIVの手に渡る。
凌牙と璃緒を蝕んでいた毒は消え、これにて一件落着。

IV「相変わらず可愛くねえ
野郎だな。この死にぞこないが」

どっちもどっちの可愛くねえ野郎だ。
そこが可愛いともいえるのだから憎たらしい。

だが、消滅寸前のクラゲ先輩が恐ろしい事実を呟いた。
神代一家を交通事故に巻き込んだのは他ならぬクラゲ先輩だった。
その際、凌牙も璃緒も含めて家族全員亡くなったはずだという。

おまけに、神代家の家紋がナッシュ王家の紋章と同じときやがった。
今の凌牙と璃緒は、バリアンだとしても、一体どのような存在なのか―!?

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