アニメ偉言

ナックル「技の名前、何て言うんだコラ」

ゴン「ジャ…ジャン拳!」

キルア「わーそのままだー」

ナックル「ジャジャン拳か…なるほどな。
じゃんけんと、必殺技をジャジャーンと出す、
みたいな効果音とかけているわけだ」

ゴンの必殺技名が「ジャジャン拳」に決定した。
本当は「ジャン拳」と言いたかったのだが、
最初の「ジャ」をつっかえて、そのまま成り行きで。
まあ、ジャン拳と言ったら悟空だもんね。


ゴンのジャジャン拳には二つの大きな弱点があった。
一つ、溜めが長い。二つ、危険がでかい。
攻撃力を上げようとオーラを集中すれば、その分防御が落ちる。
要するに、技としては隙だらけなのだ。

ゴン（やっぱりだ…ナックルは…
何て…何て……優しいんだ!）

ナックルは本気を出すといいつつ、
わざわざゴンに弱点を指摘し、強くするよう導いていた。
意識的にか無意識にか。いずれにしても、優しすぎるナックル。

ゴン「今の、全力?　舐めてるのはどっちだ!
真剣勝負だろ。殺す気で来い、ナックル!!」

ゴンの闘志とオーラが燃え上がる。
そして、闘いの中で進化するジャジャン拳。
ゴンはナックルの指摘したジャジャン拳の弱点を逆手に取り、
フェイントに使うなど、短所を長所へと転換させつつあった。

悟空のジャン拳も、フェイントを入れることで強化されたんだよな。
大人になった悟空がジャン拳を使ったら、実はとんでもないことになるんじゃ。

ゴン「あいこで…グー!!」

ゴンは最後の力を振り絞り、放出系のジャン拳パーを目くらましに、
ナックルの背後に回り、起死回生の一撃を叩き込んだかに見えたか…

ゴンは力を使い果たし、最後の一撃を届かせられなかった。
翌日にはより強くなったゴンがナックルと再戦することになるだろう。
また、キルアもシュートと最初で最後の戦いを迎えることになりそうだ。



ビスケ「キルア。勝負よ、私と」

むきむきむき…

キルア「え…」

ナックルと激戦を繰り広げたゴンと違い、キルアはこの一ヶ月戦っていない。
ビスケはキルアに少しでも戦闘経験を積ませるために、「正体」を現してシゴく。
翌日、キルアの顔面はボコボコになっていた。

ゴン「特訓?　リンチじゃなくて」

ビスケはキルアの弱点を指摘。
それは慎重すぎること。
キルアは常に最悪の事態を想定してしまうため、
少しでも自分より強い相手には「逃げ」を打ってしまうのだ。

ビスケ「あんたはいつか、ゴンを見殺しにする」

ビスケの厳しい一言がキルアの胸を抉る。
それは、キルア自身との戦いであり、
兄イルミの呪縛への抗いでもあった…!

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