アニメ偉言

Nを不思議な泉に横たえた謎の女性2人組。
彼女たちに付き添うポケモンが各1体ずつ。
その片方、サーナイトがサトシたちに言った。


サーナイト「サーナ!」

まるで「触るな」と注意したかのようだ。
もう片方のポケモン、ゴチルゼルは念力によって
サトシたちを招かれざる者として森から追い出そうとしたが…



N「サトシ君たちはポケモンと強い絆を持っている」

ヘレナ「…そのようですね」

バーベナ「ポケモンにこれほど信頼されているなんて」

Nが女性2人に警戒を解くよう言った。
女性の名はヘレナとバーベナ。
ヘレナもバーベナも由来は花の名前だ
（画像左がヘレナ、右がバーベナ）

　

BW2のヘレナとバーベナは、
頭が双葉なのがヘレナで、そうでないのがバーベナかな。
サーナイトはへレナ、ゴチルゼルはバーベナのトモダチみたいだ。
ヘレナとバーベナもNと同じくポケモンの声を聞くことができた。

彼女たちいわく、人間とポケモンが
これほどの信頼で結ばれているのは珍しいとのことだが、
では普通のトレーナーとポケモンの関係は、
実はそれほどでもないということなのか。

まあ、人間同士でも心の底から信頼しあえる関係を築くのって難しいからね。
声が聞こえるからって、信頼しあえるとも限らないし。

N「体の傷は治すことができるけど、
心の傷は、そう簡単には癒せない」

この森はNとヘレナ、バーベナ、そして
人間に虐げられたポケモンたちの隠れ家だった。
ポケモンと人間の関係って、ペットを飼う以上に複雑なのかもね。

N「―僕は、物心ついた時からその屋敷にいた」

自分の幼い頃を語るN。
幼い頃のN、ヘレナ、バーベナは、
とある屋敷の中で飼われるように育てられていた。

だけど寂しくはなかった。
トモダチ（ポケモン）がいたから。

Nたちは大事に育てられたというより、
ある目的のため外界と遮断された実験材料だった。
プラズマ団の創始者、ゲーチスによって。

ゲーチス「人間によって
ポケモンは虐げられ傷ついている。
この現状を救うことこそが、我らプラズマ団の使命。
お前は、プラズマ団の最高指導者になるのだ」

Nとゲーチスは実の親子にも見えるが、さて。
ゲーチスは我が子でさえも己が野望達成の道具にしようとした?
口では綺麗事を言いながら、ゲーチスの真の狙いは別にあった。

2年前のある夜、ある儀式をするためにゲーチスに呼び出されたN。
だが突如火の玉として降臨したレシラムによって阻まれた。
破壊の限りを尽くしたレシラム。

N「それは、触れてはならないものだった」

レシラムの怒りに触れ、半壊した屋敷。
ヘレナとバーベナは傷ついたNを連れ、屋敷を抜け出した。
放浪の旅の末、この森に隠れ住むことにしたという。

ヘレナとバーベナはそのまま隠遁生活を続けようとしたが、
Nはプラズマ団とゲーチスの真の狙いが気になり、
外の世界へ飛び出した。

Nは行く先々でプラズマ団に利用され、
苦しめられるポケモンたちを解放した。

プラズマ団だけではない。

バーベナ「人間により虐げられる
ポケモンは、確かにいるのです」

ヘレナ「ゲーチスの偽りの理想ではなく、
本当にポケモンの幸せを考えるなら、
人間とポケモンは別れて暮らすべきなのです」

バーベナ「そうすれば悲劇は起きない」

それがヘレナとバーベナが出した結論だった。
Nも同意見だが、サトシたちと出会ったことで変わりつつある。
サトシたちはヘレナとバーベナにも人間全てが悪いわけではないと訴えるが…

ポケモンと人間の関係。
珍しく考え込むサトシ。
答えは出なかったが、結局はいつも通り
諦めない、なせばなるの前向きサトシ。

デント「仲良きことは美しきかな。
少しずつでも、前に進んでいるようだね」

案ずるより産むが易しだね。
サトシたちは森のポケモンたちと仲良くなり始めた。

そこへ現れたプラズマ団。
外界とこの森を遮断する結界が破られたのだ。
プラズマ団の一人が出してきたポケモンはジバコイルという奴だった。

ジバコイルなんて初めて見たぞ聞いたぞ。
ポケモンセンターオリジナル 全国ずかんメタルチャーム081 082 462

レアコイルまでしか知らんかったぞな。

サトシ「あいつらの狙いは、間違いなくNさんなんだ。
だったらここは、俺とピカチュウで何とかします!」

Nもみんなを守ろうと勇敢だったが、
サトシはそんなNをも守ろうとさらに勇敢だった。
そんなサトシの姿を見て、ヘレナとバーベナも
人間とポケモンの関係について改めて考え始めるが…

霧。

Nたちは森のポケモンとともに霧の彼方へと消えていった。
霧散霧消。Nは夢幻のごとく?
サトシとNの再会はいつの日か。
ポケモンと人間の理想の関係とは―

続く。

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