特に大学の指定校推薦は推薦がもらえればほぼ合格する為、有名大学の指定校推薦枠を持っている高校に行って、ぜひもらいたいと誰でも思うことでしょう。
しかし、指定校推薦をもらう為には、高校で良い成績を取る必要があります。
そこで良い成績を取る為に「自分の偏差値よりも下の高校へ行き、その高校でトップを取り、指定校推薦をもらって有名大学へ行くのが一番の近道だ」という話があちこちでささやかれています。
娘のように勉強が得意ではない子にとっては、悪魔のささやき。すっごく魅力的に聞こえます。
しかし、その話ははたして本当なのでしょうか?
そんなウマい話なんてある?
そんな令和のおとぎ話について、私が周りのママ友などから聞いた話を、数は少ないですがお話してみたいと思います。
「自分よりも下の偏差値」の偏差値は想定より低いかも
「中学生の頃は学年で下位層にいた子が、低偏差値の私立高校へ行きトップを取り、その高校が持っている指定校推薦枠はどの大学でもOKと言われた。」
という話は本当に聞きました。
中学の頃は、数学が出来なくて親子で困り果てていたのに。
しかも高校では塾は全く必要なく、楽しく高校生活をおう歌しながらトップ層にいることが可能だったらしく。
塾も行かず、指定校推薦なので受験費用も全く必要が無かったのもうらやましい。
しかし、この話で注目すべきは、「低偏差値の私立高校」ということと、その高校が持っている指定校推薦は、一番レベルが高い大学でも地方中堅レベルの私立大学である、というところ。
ちなみに、この話で出てきた高校の偏差値はコースによりますが44〜47です。
自分よりも下の偏差値の高校、というのをどの程度の偏差値の高校ととらえているかを問われそうです。
また、低偏差値の高校は指定校推薦枠として有名大学は持っていないと思った方が良さそうです。
最強と呼び名が高いカトリック推薦
ズルい、大学に入ってから実力不足で苦労する、などと言われるカトリック推薦。通称カト推。
カトリック系の高校にだけ、上智大学を筆頭に有名私大の指定校推薦枠が割り振られている、というもの。全国のカトリック系高校が対象です。
実際にカトリック推薦で上智大学、地方有名大学に入ったという子を数人知っています。
それらの子が通う高校の偏差値は47位。
そこで上位にいると上智、および関東の有名大学。真面目に頑張っていると地方有名私立大学に指定校推薦で入れてしまうのです。
これは本当に最強だと思われる。
進学校であっても上智大学に受かるのは難しいのに、その中で学部に制限はあるかもしれませんが、とても一般受験では受からないレベルの子が小論文と面接だけで受かってしまうのですから。
私の知り合いの子たちも、中学の定期テストや高校受験時では下に見られていたレベルの子たちでしたが、見事大学で下剋上を果たしています。
公立進学校へ行った子たちよりも、全然良い大学へ入学しているのです。
しかも、高校でそこまで必死に勉強しなくても、です。なんせ高校のレベルが高くないので、授業内容も定期テストも簡単らしく。しかも女子高なので、ライバルが少ないのもかなり有利。
そう、地方の女子高は大学も地元に進学する子が多いのです。有名大学の指定校推薦を貰える成績だとしても、関東へ進学しない子が結構いる。
このことを皆知っているのに、なぜ高校受験時に殺到しないのか?
偏差値が60以上ある女子は、この女子高へ来ればほぼ確実に上智に行けるのです。
ずーっと私は謎でした。
が、娘が中学生になり原因がわかりました。子供たちに女子高の人気が無いのです。
親の方も我が家の住む公立優位県では、偏差値低めの私立高校は公立高校に行けなかった子がいくところ、という感覚が強い。また先ほども書きましたが、娘の大学は地元で良いと考えている親も多いっぽい。そして娘の方も地元が良いと思っている。
このように、地方のカトリック系女子高は、指定校推薦を取るには非常に狙い目と言わざるを得ないのが現状でしょう。
指定校推薦で入ったら学校でバカにされる?就職で不利?
指定校推薦はデメリットの噂もあります。ずばり、指定校推薦で入った子は大学で授業やレベルに付いていけない。就職の時に不利になる。など。
本当なのでしょうかね?付属からの内部進学についても同様の噂もありますよね。
入った子にその辺りを聞いたことが無いので、なんとも言えません。
1つ実際に聞いた話は、早稲田アカデミーの塾講師バイトは大学の一般受験で受かった子しか取らない、ということ。
有名大学へ行くと、バイトで塾講師や家庭教師になるのが高額時給のため定番かと思います。その中でも早稲アカは大学を一般受験で入った子しか取らないらしく。
確かにこれから大学を一般受験で入ろうという子を、内部進学者や推薦で入った子は教えられないですもんね。
結局、受験高校が確定するまでは、志望校は下げないのが良さそう
ここまで、自分の偏差値より下の高校へ行き、大学の指定校推薦を取るという話をしてきましたが、あくまで最終的に受験高校を確定する時の判断材料の1つとして持って置く、というが良いのかな、と思いました。
中2の今からそれを考えても、子供の希望が変わる可能性も高いし、何が起こるかわからないですし。
小学校の時に優等生だった子が中学生になり、反抗期で親と意思疎通が取れなくなったり、不登校になっているのを目の当たりにしているので。
娘の場合は「自分の偏差値よりも下」に行きたい高校が無いかもしれないし、下の偏差値の高校へ行っても上位に入れない可能性も大いにあると思っています。
結局出来ることは、可能な限り努力をすることしかないのだろうなぁ。