まるでリムルルに導かれるかのように、その言葉と同時に蝦夷地に住む淫獣化した動物が一斉に仰向けに倒れたナコルルに襲い掛かってきた。
「キャアアアアーーーーッ!!」
狐が服を食い破り、栗鼠が細かく切り刻んで持ち去っていく。
狼がナコルルの四肢を抑え、のしかかった熊がスリコギほどもある逸物を強引にナコルルの中に埋め込んだ。
破瓜のものとも皮膚が破れたものともつかない血がだらだらとこぼれ、森の地面を濡らしていく。
「はぐぅぅーっ!!」
あまりの激痛にナコルルはくぐもった悲鳴を上げたが、その顔に狐が覆い被さり細いペニスをナコルルの口に捻じ込んできた。
「むぶっ!」
しかも狐だけではない。にょろにょろと這って出てきた蛇が同時にナコルルの口を侵しナコルルの舌や歯を長い舌でちろちろと嘗め回してきた。
ぷるんと出た乳首には、片方が兎、片方は栗鼠がペニスを刺し上下に揺り動き、羆と地面の間に僅かに見えるお尻には丹頂鶴が頭を伸ばして嘴を突っ込み、直腸内を舌で味わっていた。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
全身くまなく満遍なく与えられる陵辱に、ナコルルは拘束された全身を狂ったように揺らしながら悶え、その身を淫獣たちの欲望の捌け口にされ続けた。
しかも、射精して満足した淫獣がどいたかと思いきや、また別の淫獣がやってきてナコルルの体を責めぬいていく。
「んんぅ……。うふ、うふふふぅん………」
終わりの見えない快楽地獄に、いつしかナコルルは壊れた笑みを浮かべていた。
止め処なく放出された精液に含まれる淫力に心が蕩け、淫獣による性交を至福の快楽としてらえるように精神が改変されてしまい、自ら体を預けるようになっていった。
「んはぁ……。みなさぁん、私の体、きもちいいですかぁ……?
私も、とってもきもちいいんです……もっともっと、みなさんの精液を私にそそいでくださぁい……わたしもがんばって、みなさんをきもちよくさせますからぁ……あははは……」
後から後からやってくる終わりの無い淫獣たちを目にして、ナコルルは満面に幸せ一杯の笑みを浮かべた…
「あひ…あひいぃ……。もっとぉ……もっと、くださぁい……」
その後ナコルルは何刻過ぎたかが分からないほど淫獣たちに犯されぬき、獣の波が引いた後に取り残されたナコルルは、穴という穴を刺し広げられ全身を淫精液塗れにしながらケラケラと壊れきった微笑みを浮かべ、もう一匹もいない淫獣たちを求め腰を揺すっていた。
「うふふっ。姉様ったら……、完全に淫力の虜になってしまったみたいだね。
もう姉様の体の中には、勇者の資格なんてこれっぽっちも残っちゃいない……ク、ククククク!」
事が完全にうまく運び、リムルルは勝ち誇った邪悪な笑みを浮かべた。これでもうこの地に、ダーククロスの淫略を防ぐ者は存在しない。
「じゃあ最後の締めにしますか。レラさん、姉様の中に淫魔卵を寄生させてあげるのよ」
「畏まりました。淫略型淫機人・レラ、インサートプリケーション起動。淫魔卵セット、スタンバイ」
レラは地面に力なく横たわるナコルルに近づくとしゃがみこみ、起動音と共に瞳が明滅したかと思うとその股間から粘液と共に肉色の筒状のものがにるにると競り出して来た。
レラが変えられた淫略型淫機人は、その腹部に多量の淫魔卵が搭載されたタイプだ。その淫魔卵を無機物有機物問わず寄生させてダーククロスによる淫略を容易にするのが淫略型淫機人に与えられた役割である。
「んっ……はぁぁ……。そ、挿入用ディルドー、展頂終了……」
レラの体の中から出てきた挿入用ディルドーは、普通の男性器とは異なり雁首はついておらずまるで腸詰のようにのっぺりとしている。
別に快楽を与える必要はなく、淫魔卵を発射するためだけにあるので余計な機能は省かれているのだろう。
「対象ターゲット膣口確認。挿入用ディルドー、挿入」
ディルドーをナコルルの陰唇にぴたりと当てたレラは、そのまま腰を落しディルドーをずぶずぶとナコルルの膣内へと埋めていった。
「あっ、あ!また入ってきたぁぁ……!き、きもちいひぃぃ……」
今再び子宮を抉られる感触にナコルルは歓喜の悲鳴を上げた。が、快楽に浸っているのはナコルルだけではない。
「くっ…ふうぅ……挿入深度70…80…90…挿入、か、完了…」
感情が無いはずのレラも、ナコルルの膣内に埋める快感に顔を赤らめ切ない笑みを浮かべていた。
淫機人も快楽が支配するダーククロスの一員だけあって、快楽に関してだけは欲望や感情といったものが蘇るようだ。
「い、淫魔卵…並びに着床用低粘度ジェル、発射…します……!」
ついダーククロスの本能に基づいて腰を揺すりたくなる衝動を強引に命令によって打ち消し、レラの体の子宮が変化して構成された淫魔卵貯蔵庫からディルドーにセットされた淫魔卵がプシュッという圧縮音と共に体内から打ち出され、緑色の粘液と共にナコルルの膣内へと発射された。
ドプゥッ!
「いひっ!!」
自分の体内に注がれた熱い大量の粘液の感触に、ナコルルは歯を食いしばりながら歓喜の声を上げた。
「あひゃあぁ〜〜〜ぅ!気持ちいい〜〜〜っ!オマンコさいこぉ〜〜っ!!」
ナコルルはその子宮に注がれた熱い迸りにすべての感覚を奪われ、それと同時に体内に入ってきたゴルフボールくらいの玉には気が及ばなかった。
そして、ナコルルの子宮に入った淫魔卵は着床用ジェルに包まれながらすぐに溶け、ナコルルの体内へ拡散していった。
「えへへぇ……。れらぁ、もっと、もっと………はぐっ!」
ナコルルが自分の体に変化を感じたのはすぐだった。
突然自分の全身に針が刺さったような激痛が走り、体の奥がゴリンゴリンと勝手にうねり始めた。
「あっ!あああっ、な、なにこれぇぇっ!!!」
あまりの痛さにナコルルは飛び跳ねてのた打ち回ろうとしたが、上でレラが挿したまま手を抑えているのでびくとも動かない。
「ああああああっっ!!!あぎえええぇぇっ!!!!」
痛み、痛み、痛み。ナコルルの脳内には痛みしか感じられていない。
そんな中で、ナコルルは頭の中から次第に大事なものが失われているように感じられていた。
(ああ…どうしたの?私の中から、色々なものがどんどん抜けていっている……)
父のこと 母のこと 祖父のこと 祖母のこと 妹のこと
村のこと みんなのこと 大好きなこと 大好きなもの
守るべきもの 愛しているもの 果たすべき使命 自分の こと
(ああうあううううぅぅぅぅ……)
「メインメモリーフォーマット完了。システムインストーラー起動。終了まであと、155.273秒」
意識が途切れる前のナコルルが聞いた最後の音声は、全く聞いたことの無い言葉を口走る自分の声だった。
「イーッ・ハイル・ダーククロス!!」
淫獣人・リムルルの前でナコルルが、習ったはずの無いダーククロス式の敬礼を掲げている。
その体は、レラのように硬質化して所々が分割され金属と人工繊維によって繋がれた淫機人に変化していた。
「おはようございますリムルル様。淫略型淫機人・ナコルル。ただいま起動いたしました」
その表情に感情はなく、ナコルルもレラ同様完全に淫機人化しているのは間違いない。
(うふふ…。あのいつも後ろを追いかけていた姉様が、私の下僕の淫機人になって私に忠誠の証を立
てている。うふ、うふ、うふふふ……)
自分に敬礼をし、様付けで呼ぶ姉の姿にリムルルは言いようの無い征服感と優越感を感じていた。
「おはよう姉様。もう淫魔卵も転送が完了した?」
「はい。起動終了後すぐに貯蔵タンクに40個の淫魔卵と着床用ジェルが転送されました。
今すぐにでもアプリケーションを起動し、人間に淫魔卵を寄生させることが出来るように設定されています」
ナコルルはリムルルに機械的に自分の状態を説明していった。
ただ最後に『人間に寄生』というくだりが出てきているところから、そのコンピューター化した思考の第一に『人間を犯す』という項目があるのは予想が出来るが。
「そう……。じゃあ淫獣たちと一緒に私たちの村を淫略しにいこう!
そして村を足がかりにこの蝦夷全部。隣の日の本も全部ダーククロスの支配地域にするの。
今ダーククロスの本体は他の地域に淫略しているからこの地で動けるのはしばらくはリムルルたちだ
けだからね。姉様、レラさん、がんばろう!」
「「イーッ・ハイル・ダーククロス!」」
リムルルの声に淫略型淫機人・ナコルルとレラは股間から挿入用ディルドーを展頂させ、ダーククロ
ス式の敬礼を高々と掲げた。
終
登場作品「サムライスピリッツ」
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PW akuoti