2009年02月03日
『学園侵略計画! 個別面談にご用心!?』 part8
どんな場所にも人々の意識から外れた死角は存在する。それはここ、西安津学園でも
同様であった。
グラウンドの隅、青々とした葉をつける木々に隠されるようにたたずむ小さな小屋。
学生や教師もそんなものがあることを忘れかけた建物の中に、今、絡み合う人影があ
った。
「せ……せんぱい……どうして……こんな……」
涙をこぼしながら、怯えかすれた声をきれぎれに出す少女。その衣服は乱暴に剥ぎ取
られ、今はほとんど裸に近い格好をしていた。床に無造作に放り投げられた制服と、
口の開いた鞄から散らばる教科書が、彼女がこの学園の生徒であることを物語ってい
る。
「ん〜? 何でって、貴女にも私たちの素晴らしさを知ってもらいたいからに決まっ
てるじゃない。それにしても先輩に向かって口答えするなんていけないわね。
礼儀っていうのをちゃんと、体に教えてあげないとね」
そう口にしながら少女に後ろから抱きつくのは、彼女とさほど年の変わらない女性で
あった。だが、その格好は全身に黒く光る滑らかなスーツを纏うという奇妙なもので、
さらにその頭からは黒い毛に包まれた狼のような耳を生やし、尻からは左右に振れる
大きな尻尾が生えていた。
それこそがダーククロスの尖兵となった菫の新たな姿であった。興奮を抑えきれない
ように頬は赤く染まり、その目は目の前の彼女に異様な熱のこもった視線を送ってお
り、鋭い牙が覗く口は嗜虐の喜びに弧を描いていた。まるで獣のような手が、ブラジ
ャーを外され素肌を露にした少女の胸を掴み、そのまま、リズミカルに双球を揉み解
す。
「あ、あんっ! あはあんっ! あぁっ!」
既に先ほどから何度もされた愛撫にすっかり敏感になった胸を弄られる少女は、口か
ら何度目かも分からない嬌声を上げる。
「ふふっ……気持ちいいでしょ? 貴女、胸がいいのよね?
うふふふ……もっと、もっとしてあげるからね……」
「ひいあ! やぁあ! も、もう許して下さいぃ! 先輩、わ、わたし変になっちゃ
いますぅ!」
「ふふ……だぁめ。いいのよ、何も心配しなくても、怖がらずに全てを委ねなさい。
そうすれば、貴女もすぐに私たちと同じになれるわ……」
恐怖に目から大粒の涙をこぼす彼女に、邪悪に染まった笑みをむけ、愛撫を続ける菫。
先ほどから彼女の体より発散され続けている淫気は次第に少女の思考から理性を奪い、
その瞳からは意志の光が消えていった。
「あ、ああ……あんっ、あっ、い、いいっ……! 先輩、もっと、もっとぉ……あ、
あんっ!」
やがて全身に淫気が浸透し、だらしなく開かれた少女の口からは嬌声と、さらなる快
楽を求める声だけが紡ぎだされる。完全に発情した彼女の様子を満足げに見ると、そ
の耳を甘噛みしながら囁いた。
「ふふ……気持ちいいでしょう? でも、皆にこの幸せをあげようとする私たちの邪
魔をする愚かなやつらがいるの。そいつらと戦うために、貴女も力を貸してくれない
かしら?」
「わ……わたしの……ちから……」
「そうよ。それに私たちの仲間になれば、もっともっと気持ちよくなれるわ。
どうかしら、悪い話じゃないでしょう?」
「もっと……きもち、よく……もっと……」
最早目の前の少女は菫の言葉しか聞こえていない。その言葉は彼女の深層にまで染み
渡り、絶対の真実、大いなる福音のように響く。彼女にその言葉を疑うことも、否定
することも出来るはずが無かった。
彼女はためらいもせず、こくりと小さく頷く。
「……なります……だーくくろすの、しもべに……。だーくさたんさまに、ちゅうせ
いを……ちかい、ます」
口からは抑揚に乏しい機械の様な声が発せられ、埃っぽい室内に響く。
「……いい子ね……。それじゃあ、貴女の友達にもダーククロスの偉大さ、ダーク
サタン様の素晴らしさを教えてあげなさい? ただし、くれぐれも敵に見つからない
よう慎重にね?」
「はい……わかりました……」
菫が体を離すと、少女はのろのろと散らばった服を身につけ、夢遊病者のような足取
りで倉庫を後にする。
「ふふ……まだまだよ……。もっともっと、皆を淫らに染めてあげなくちゃ。
うふふ……たのしみだわあ……」
虚ろな瞳の少女が去ったあと、一人たたずむ菫は暗闇の中、邪悪に染まった笑みを浮
かべていた。
おわり
――――――――――――――
同様であった。
グラウンドの隅、青々とした葉をつける木々に隠されるようにたたずむ小さな小屋。
学生や教師もそんなものがあることを忘れかけた建物の中に、今、絡み合う人影があ
った。
「せ……せんぱい……どうして……こんな……」
涙をこぼしながら、怯えかすれた声をきれぎれに出す少女。その衣服は乱暴に剥ぎ取
られ、今はほとんど裸に近い格好をしていた。床に無造作に放り投げられた制服と、
口の開いた鞄から散らばる教科書が、彼女がこの学園の生徒であることを物語ってい
る。
「ん〜? 何でって、貴女にも私たちの素晴らしさを知ってもらいたいからに決まっ
てるじゃない。それにしても先輩に向かって口答えするなんていけないわね。
礼儀っていうのをちゃんと、体に教えてあげないとね」
そう口にしながら少女に後ろから抱きつくのは、彼女とさほど年の変わらない女性で
あった。だが、その格好は全身に黒く光る滑らかなスーツを纏うという奇妙なもので、
さらにその頭からは黒い毛に包まれた狼のような耳を生やし、尻からは左右に振れる
大きな尻尾が生えていた。
それこそがダーククロスの尖兵となった菫の新たな姿であった。興奮を抑えきれない
ように頬は赤く染まり、その目は目の前の彼女に異様な熱のこもった視線を送ってお
り、鋭い牙が覗く口は嗜虐の喜びに弧を描いていた。まるで獣のような手が、ブラジ
ャーを外され素肌を露にした少女の胸を掴み、そのまま、リズミカルに双球を揉み解
す。
「あ、あんっ! あはあんっ! あぁっ!」
既に先ほどから何度もされた愛撫にすっかり敏感になった胸を弄られる少女は、口か
ら何度目かも分からない嬌声を上げる。
「ふふっ……気持ちいいでしょ? 貴女、胸がいいのよね?
うふふふ……もっと、もっとしてあげるからね……」
「ひいあ! やぁあ! も、もう許して下さいぃ! 先輩、わ、わたし変になっちゃ
いますぅ!」
「ふふ……だぁめ。いいのよ、何も心配しなくても、怖がらずに全てを委ねなさい。
そうすれば、貴女もすぐに私たちと同じになれるわ……」
恐怖に目から大粒の涙をこぼす彼女に、邪悪に染まった笑みをむけ、愛撫を続ける菫。
先ほどから彼女の体より発散され続けている淫気は次第に少女の思考から理性を奪い、
その瞳からは意志の光が消えていった。
「あ、ああ……あんっ、あっ、い、いいっ……! 先輩、もっと、もっとぉ……あ、
あんっ!」
やがて全身に淫気が浸透し、だらしなく開かれた少女の口からは嬌声と、さらなる快
楽を求める声だけが紡ぎだされる。完全に発情した彼女の様子を満足げに見ると、そ
の耳を甘噛みしながら囁いた。
「ふふ……気持ちいいでしょう? でも、皆にこの幸せをあげようとする私たちの邪
魔をする愚かなやつらがいるの。そいつらと戦うために、貴女も力を貸してくれない
かしら?」
「わ……わたしの……ちから……」
「そうよ。それに私たちの仲間になれば、もっともっと気持ちよくなれるわ。
どうかしら、悪い話じゃないでしょう?」
「もっと……きもち、よく……もっと……」
最早目の前の少女は菫の言葉しか聞こえていない。その言葉は彼女の深層にまで染み
渡り、絶対の真実、大いなる福音のように響く。彼女にその言葉を疑うことも、否定
することも出来るはずが無かった。
彼女はためらいもせず、こくりと小さく頷く。
「……なります……だーくくろすの、しもべに……。だーくさたんさまに、ちゅうせ
いを……ちかい、ます」
口からは抑揚に乏しい機械の様な声が発せられ、埃っぽい室内に響く。
「……いい子ね……。それじゃあ、貴女の友達にもダーククロスの偉大さ、ダーク
サタン様の素晴らしさを教えてあげなさい? ただし、くれぐれも敵に見つからない
よう慎重にね?」
「はい……わかりました……」
菫が体を離すと、少女はのろのろと散らばった服を身につけ、夢遊病者のような足取
りで倉庫を後にする。
「ふふ……まだまだよ……。もっともっと、皆を淫らに染めてあげなくちゃ。
うふふ……たのしみだわあ……」
虚ろな瞳の少女が去ったあと、一人たたずむ菫は暗闇の中、邪悪に染まった笑みを浮
かべていた。
おわり
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