2009年02月03日
『学園侵略計画! 個別面談にご用心!?』 part9
「ふふ、学園の支配計画は上手く行ってるみたいね。あの二人、なかなかの手際だわ」
ダークキャッスル内部、淫獣軍団長の部屋で部下から送られてきた報告に目を通して
いた秋子は、その結果に満足そうな声を漏らした。
今のところ、対セイバーズ方面ではそれほどの成果は上がっていないものの、菫たち
が洗脳した生徒や教師の数はかなりのものとなっていた。このペースで行けばそう遠
くないうちに西安津学園をダーククロスの支配下に置き、侵略の拠点とすることも可
能となるだろう。
「でも、あの学園以外の方にはまだまだ支配が及んでいないのよね。かといってあん
まり目立つ活動をするのも危険だし……」
考え込む秋子。そのとき、部屋のドアが開く音が彼女の耳に届いた。思わず顔を上げ、
部屋の入り口を見る。
「あらあら、お困りのようね……?」
「私たちの力を貸してあげてもいいわよ?」
そこに立っていたのは透き通ったスライムの体を持つ淫水魔軍団長・アティと体に蔓
の触手や緑色の葉を茂らせ、淫らな香りを放つ花を咲かせた淫妖花軍団長・霞であっ
た。
「アティに霞……軍団長が二人も、どうしたの?」
疑問を浮かべる秋子に二人は微笑むと、ゆっくりと歩み寄る。
「そう警戒しなくてもいいわよ。私たちも優秀な素材をこっそり手に入れる方法を考
えていたとこなの」
「で、どうせならお互い協力しましょう、ってこと。ギブ&テイク、悪くは無いでし
ょ?」
「……まあ、そうかもしれないわね。で? 具体的にはどうするの?」
秋子の問いに、霞が答える。
「そうね……喫茶店なんてどうかしら?」
「喫茶店?」
いまいちピンとこなかった秋子の様子に、アティが補足する。
「そう、私たち淫水魔の水を使い、淫妖花の蜜や葉で作ったお茶やお菓子を売るお店。
これなら相手のほうから来てくれるし、洗脳したり、怪人や戦闘員の素材を集めやす
いと思うの。
あなた達淫獣人には店のスタッフをお願いしたいの。獣の耳みたいなかわいい見た目
に釣られる人間は男女問わず多いでしょうし。どうかしら?」
彼女たちの提案はなるほどなかなか効果的なようであった。秋子としても、大量の人
間を効果的に洗脳し、優れた人材が手に入るというのなら特に反対することはない。
「分かったわ、では店の方は私が何とかしましょう。そのかわり、運営方針は任せて
貰うわ」
「別にいいわよ。淫怪人適正の高い子がいたら、私たちの方にもちゃんとまわして頂
戴ね」
「ええ、もちろん」
顔を見合わせ、不敵な笑みを浮かべる3人の怪人達。
やがて、各地の都市に「Piaふぉっくす」という名の喫茶店がオープンし、若者たち
の間で流行していった。
だが、その裏の顔、本当の姿を知るものは誰もいなかった。
霊狐の親様のSSはここで終わりですが、
次のページに霊狐の親様の作品に入っていた、
画像のおまけを載せてあります。
byホロ
ダークキャッスル内部、淫獣軍団長の部屋で部下から送られてきた報告に目を通して
いた秋子は、その結果に満足そうな声を漏らした。
今のところ、対セイバーズ方面ではそれほどの成果は上がっていないものの、菫たち
が洗脳した生徒や教師の数はかなりのものとなっていた。このペースで行けばそう遠
くないうちに西安津学園をダーククロスの支配下に置き、侵略の拠点とすることも可
能となるだろう。
「でも、あの学園以外の方にはまだまだ支配が及んでいないのよね。かといってあん
まり目立つ活動をするのも危険だし……」
考え込む秋子。そのとき、部屋のドアが開く音が彼女の耳に届いた。思わず顔を上げ、
部屋の入り口を見る。
「あらあら、お困りのようね……?」
「私たちの力を貸してあげてもいいわよ?」
そこに立っていたのは透き通ったスライムの体を持つ淫水魔軍団長・アティと体に蔓
の触手や緑色の葉を茂らせ、淫らな香りを放つ花を咲かせた淫妖花軍団長・霞であっ
た。
「アティに霞……軍団長が二人も、どうしたの?」
疑問を浮かべる秋子に二人は微笑むと、ゆっくりと歩み寄る。
「そう警戒しなくてもいいわよ。私たちも優秀な素材をこっそり手に入れる方法を考
えていたとこなの」
「で、どうせならお互い協力しましょう、ってこと。ギブ&テイク、悪くは無いでし
ょ?」
「……まあ、そうかもしれないわね。で? 具体的にはどうするの?」
秋子の問いに、霞が答える。
「そうね……喫茶店なんてどうかしら?」
「喫茶店?」
いまいちピンとこなかった秋子の様子に、アティが補足する。
「そう、私たち淫水魔の水を使い、淫妖花の蜜や葉で作ったお茶やお菓子を売るお店。
これなら相手のほうから来てくれるし、洗脳したり、怪人や戦闘員の素材を集めやす
いと思うの。
あなた達淫獣人には店のスタッフをお願いしたいの。獣の耳みたいなかわいい見た目
に釣られる人間は男女問わず多いでしょうし。どうかしら?」
彼女たちの提案はなるほどなかなか効果的なようであった。秋子としても、大量の人
間を効果的に洗脳し、優れた人材が手に入るというのなら特に反対することはない。
「分かったわ、では店の方は私が何とかしましょう。そのかわり、運営方針は任せて
貰うわ」
「別にいいわよ。淫怪人適正の高い子がいたら、私たちの方にもちゃんとまわして頂
戴ね」
「ええ、もちろん」
顔を見合わせ、不敵な笑みを浮かべる3人の怪人達。
やがて、各地の都市に「Piaふぉっくす」という名の喫茶店がオープンし、若者たち
の間で流行していった。
だが、その裏の顔、本当の姿を知るものは誰もいなかった。
霊狐の親様のSSはここで終わりですが、
次のページに霊狐の親様の作品に入っていた、
画像のおまけを載せてあります。
byホロ
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