2009年02月03日
『学園侵略計画! 個別面談にご用心!?』 part1
某スレで、また霊狐の親様がSSを書いて下さいました。
しかし今回、UPの許可が取れなかったのでUPして良い
ものか悩みました。悩んだ結果、いちよUPして霊狐の親
様がこのコメントを見て下っていたら、コメントにOKの
許可を書いていただけたら嬉しいです。
もしダメでしたら、もちろんコメントに書いてもらってもかま
いません。そのさい、すぐに削除させていただきます。
私が勝手に載せなければいい話ですが、多くの悪堕ち好き
の人にあなた様のSSを見てもらいたいと思い、勝手ですが
今回載させていただきます。霊狐の親様には本当に申し訳
ありません。 part9が終わった後には、おまけがあります。
wiki様のサイトでも、UPされているのでご覧いただけます。
いなづ様も、SSを書いてくださいました。毎週ありがとうご
ざいます。近日中にUPしますので、こうご期待!
あと本当にいまさらですが、最初のセイバーズの設定を
考えた作者様、ありがとうございます。 それではどうぞ。
注意! この文章と画像には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)
『学園侵略計画! 個別面談にご用心!?』
霊狐の親様作
キーンコーンカーンコーン……
夕焼けの赤に染まる空に、鐘の音が響く。
放課後を告げるその音を合図に各教室の戸が開かれ、ここ私立西安津学園でも各教室
から何人もの生徒が自由な時間を満喫するべく、廊下に飛び出していった。
学園校舎の一つ、高等部の3年のクラスがある3階でもそれは変わらず、まだ部活動
引退の時期には早いためあるものは部活の練習のため部室やグラウンドへ。そして部
に所属していないものは鞄をつかみ、帰宅の途についたり友人との他愛もない雑談に
花を咲かせていた。
その中の一つ、「3−A」と書かれた板が下がる教室の中で、一人の少女が鞄に教科
書を詰め込んでいる。
ふわりと膨らんだセミロングの髪に、いつも優しげな瞳が穏やかな印象を周囲のもの
に与える。学園指定の白と水色の制服に包まれたその体は、布地の上からでもうら若
き乙女らしいシルエットを浮かび上がらせていた。
てきぱきと手際よく教科書やノート、筆箱を鞄に詰め込んだ少女に、教室の入り口か
らクラスメートの声がかかる。
「紫乃森さん、一緒に帰らない〜?」
その声に顔を上げ、教室の戸口に視線をやると2、3人の女生徒が固まって帰宅しよ
うとしている所だった。そのうちの一人、彼女の友人が帰り支度をしている様子を見
かけて誘ってくれたのだろう。
「ごめんね、今日はちょっと用事があるの〜」
顔の前に片手をあげ、眉をハの字に下げながら彼女
――紫乃森・菫(しのもり・すみれ)は鞄を手に持った。
「なんだなんだ、付き合い悪いぞ〜」
「しょうがないよ、すみちゃん最近彼氏出来たばっかりだもん」
「おお〜デートかこいつめ〜、後で話し聞かせなさいよね〜」
面白半分に口々に少女は言い合う。その言のとおり、彼女は最近同じクラスの男子と
付き合いを始めていた。恋人といってもまだキスを一度したくらいの初々しいもので
あったが、お互いに相手のことを大事に思っていた。
だが、今日は彼女たちが言うような予定はない。菫は慌てて手を振った。
「ち、ちがうわよ〜。今日は進路のことで面談! ほら、帰りのホームルームで言っ
てたじゃない」
からかう少女達に顔をぷくりと膨らませながら、彼女は否定する。だがその頬は真っ
赤に染まっており、本心から彼との仲をからかわれたことに腹を立てているわけでは
なさそうだった。
「あ! もう行かないと! それじゃあ!」
慌てて教室を飛び出す彼女の背中に、にやにやとした顔の友人達の視線が突き刺さっ
た。面談は本当のことなのに、これじゃあまるで言い訳をして逃げたみたいじゃない
かという考えが頭に浮かび、彼女は真っ赤な顔のまま廊下を走り抜けた。
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