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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月06日
『闇に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』 part4
紫の声を聞いているミクの瞳がみるみる虚ろになっていく。言葉とともに紫の体から放たれている淫力が、ミクから思考力を奪い取っていっているのだ。
「そう、あなたはこの世界の支配者になれる。私たちダーククロスの力を受け入れれば」
「だーくくろすの、ちからを うけいれれば………」
今やミクはふらふらとした足取りで紫のほうへと近づいていっていた。その顔は淫力にあてられたからかほんのりと桜色に染まり、半開きの口からは熱い吐息が漏れ出でてきている。
「ミク、貴方に問い掛けるわ。
貴方がダーククロスを受け入れれば、貴方は二次元と三次元を自由に行き来できる体とこの世界を支配できる素晴らしい力を手にすることが出来るわ。
もし受け入れるなら、こっちに来て私の口付けを受けなさい。断るなら、その場から動かないこと。
そうすればこの狭間から解放してあげるわ」
つまり、今いるこの場から動かなければ、今までどおりの世界に戻ることが出来る。それは、さっきまでミクが願っていたことだ。
だが、淫力で霞みきった思考でも今のミクには理解できる事があった。
(あの人と一緒についていけば、みんなの前で歌うことが出来る)
これこそミクが願って止まないことであった。紫は他に何か言っていたような気がしたが、それ以上のことをミクが考えることは出来なかった。
(あの人のもとに行けば、私の想いが叶う…)
最早ミクに躊躇している理由は無かった。
ゆっくりと、しかし確実な足取りでミクは手を広げる紫へと歩いていき、その胸にぽふん、と潜り込んだ。
「いいのね?ダーククロスの力を望むのね?それでいいのね?」
こうなることは分かりきってはいたのだが、あえて紫はミクにだめを押した。
「…はい。私は、みんなの前で歌いたいから……」
そしてミクも、虚ろな表情ではあるがはっきりとした言葉で肯定した。
「ク、ククク!結構よミクちゃん!
じゃあ約束どおり、ダーククロスの魔因子をあなたの中にたっぷりと注ぎ込んであげるわ!」
ミクが頷いたことで、それまでの優しげな仮面を一気に剥ぎ、満面に邪悪な笑みを浮かべた紫はうっすらと開いているミクの唇に思いっきりしゃぶりついた。
「んっ……」
冷たい唇の感触にミクは僅かに眉をひそめたが、そのまま紫の頭に腕を回し紫の口付けを受け入れた。
「んんん………?!んぐっ!」
紫の唇を貪るミクの表情が変わったのはすぐだった。
紫の口から流れ込んでくる冷え冷えとした熱い空気が喉を焼き、肺腑を凍らせ全身を侵食していく。
それは甘く激しく痛く心地よく、これまでミクが感じたこともない異様な感覚だった。
「んっ!!んんっ!!んぐぐぅ〜〜!!」
あまりの体内の動きの激しさにミクは紫から離れようとしたが、今度は紫がミクをガッチリと押さえつけ離そうとしない。
『これがダーククロスの魔因子よ。これによって貴方は生まれ変わる。自分の意思を持たず、ダークサタン様に忠誠を誓い、手足となって働く忠実な下僕にね……』
紫の死刑宣告にも等しい言葉も、今のミクには聞こえていなかった。体中を犯していく魔因子の甘くおぞましい感触。それがミクに感じられる全てだった。
「んおおぉ……うぅん………」
そしてそのままミクの意識はぷつん、と閉じていった…


「ん……」
ミクがうっすらと目を開いた時、電脳空間に戻った周りの風景と共に紫の姿が飛び込んできた。
「おはよう、ミク。これで貴方もダーククロスの一員になったのよ」
「私が……ダーククロス……」
まだボーッとした表情で、ミクは自分の身に何が起こったのか思い出してみた。
(そうだ…私は、紫様に魔因子を注入されて……)
ミクは自分の中に渦巻いているダーククロスの力を全身で感じ取ることが出来た。ボーカロイドとしての自分を消し去り、三次元に身体を構成させることが出来る素晴らしい力を。



「そう……です。私はミク、初音ミク。
ダークサタン様の下僕で、この世界をダークサタン様に捧げることが使命……」
ミクの顔にみるみる生気が戻っていく。虚ろだった瞳ははっきりと開き、明確な意思を感じ取れるようになったが、瞳の中の光はそれまでミクとは違い邪悪に暗く輝いていた。
「ふふふっ、そうよ。その通り。あなたはもうダークサタン様に仕えるかわいい戦闘員。
さあ、ダークサタン様へのお披露目のために一緒に魔城へ行きましょ…」
紫はダーククロスの戦闘員となったミクを魔城へと連れて行こうとミクの手を取ろうとした。
が、次のミクの反応は紫の想定外のことだった。
「ありがとうございます紫様。これで私、みんなの前で歌うことが出来ます!」
なんとミクは両手にガッツポーズを作り、以前とか変わらないような快活な笑顔を浮かべて話し掛けてきたのだ。
「えっ……?ちょっ、あなた?」
「たくさんの人の前で私の歌を聞かせる!これが私の夢だったんです!
今の私なら、外の世界に出て歌を歌い、聴く人みんなをダーククロスの虜にすることが出来ます!」
紫の前で、ミクは自信満々に自らの夢を語った。
とにかく今ミクは、自分の歌を他の人間たちに聞かせたくてたまらなかった。
ダークサタンを讃え、ダークサタンを説き、人々をダークサタンへと導く魔性の歌を奏で、自分の手で人々を堕とす快楽を、思うまま堪能したかった。
『人々に歌を聞かせたい』という夢の根本はボーカロイドの頃から変わっていない。
が、魔因子を受けダーククロスの力を注ぎ込まれたミクの心は、その夢の目的を異常に醜く歪めてしまっていた。
人々に夢を与えるために歌うはずだったミクの美声は、人々をに闇に引き込む魔声へと変わり果ててしまっていたのだ。
「じゃあ私、ダークサタン様のために早速歌ってきます!ハイル・ダーククロース!」
「ね、ねえミクちゃん?!夢もいいけどまずはダークサタン様に……」
あまりのことにおろおろする紫の目の前で、ミクはしゅん、と姿を消した。恐らく外の世界へと出て行ったのであろう。
「な……、ま、待ちなさいっての!」
取り残されしばし呆然としていた紫も、あわてて狭間を作りミクの後を追っていった。


だが、紫の目の前で披露されたミクの歌の効果はすさまじいものだった。
小さな公園でゲリラ的に行われたミクのライブは、道行く人を次々と虜にしたちまち黒山の人だかりを形成するに至り、ギャラリーを熱狂の渦に巻き込んでいき、その後で集まった人間たちの間で壮絶な大乱交が始まったのだ。
どうやらミクの声には大量の魔因子が含まれているらしく、その声を聞いた人間はたちまち惹かれ虜になり、知らず知らずのうちに魔因子に犯されていって淫隷人へと変化していったのだ。
ミクの歌声がここまで強烈だとは思わなかった紫は、ダークサタンの特別の許可を貰ってこの世界に降り、ミクのマネージャーに扮して各地でコンサートツアーを行うことにした。
これにより、労せずして支配地域が広がり、いつかはこの世界は何の抵抗も受けることなくダーククロスの手の内に堕ちると踏んだのだ。
紫のもとには複数のテレビ局から出演の依頼が来ている。スピーカーを通して直接人間に魔因子を送ることは出来ないが、元々ミクの美声は図抜けているので直接コンサートに赴く人間も増えるだろうし、『あの初音ミクがモニターの中から舞い降りた』というだけで来る輩も相当な数になっている。
「おまけにこんなにお金が入ってくるのだからミク様様よね」
手持ち金庫にたくさん詰まった札束を見て悦に浸る結構俗物な紫様だった。
が、果たして金を溜める意味はあるのだろうか?
「あの〜〜、紫様……」
「何で私たちまで引っ張り出されているんですか?!」
そして、紫の横では人型に化けた霊夢、射命丸がぶつくさ言いながらそれぞれ慣れない音響設定、舞台照明にてんやわんやしている。
本来なら自分たちがこの世界の淫略の先鞭を担うはずなのに、なにが悲しくてこんな小さな劇場で手に汗握って働かなければならないのだろうか。
「人手が割けないんだからぶつくさ言わないの。自分たちの手を下さないで勝手に征服が出来るんだから最高じゃない」
「いえ…、出来れば私は自分の手で人間を堕としたいんだけどな……」
「うんうん。私も気持ちいい思いしたいし……」
手を動かしながら口も動かす霊夢と射命丸に紫の厳しい視線が飛んでいく。
「ぶつくさ言わない!」
「「は、はい!!」」
背中越しにも伝わる紫の恐ろしい目力に、霊夢と射命丸はぴんと背筋を強張らせた。



歌い終わったミクの下では興奮で目を輝かせた観客がいまだに声援を送っている。これがミクにはたまらない快感だ。
(皆が私の歌を望んでいる!皆が私の歌を待っている!みんな私の歌の虜になっている!)
そう考えただけでミクの身体はカッと燃え上がり、股間から熱いものが流れてくる。ダーククロスの一員となって性に関することにも一定の知識を持つようになったが、これ以上の快感を味わったことなどついぞない。
人間を自らの歌によって淫に堕とし、ダーククロスの忠実な下僕にする。このことにミクはこの上ない歪んだ征服感を感じていた。
もっと、もっと皆に歌を聞かせて自分の言いなりにさせたい。この世界の人間全員を自分の歌で染めきってみたい!

「アンコール!アンコール!アンコール!!」

観客からは歌い終わったミクに対しアンオールの大合唱が巻き起こっている。その顔は全員欲情にのぼせ上がり、心に響くミクの歌をまだかまだかと待ち受けている。
「ま、まだ……、私まだ歌いたい!!」
観客の熱い気持ちがミクにも感染したのか、ミクもまるで性交前ののように気分が昂ぶりまくっていた。
目の前に広がる人間たちに、もっともっと自分の歌を聞かせて意のままにしたい!
人間を自分の手で堕とすエクスタシーにもっともっと浸りたい!!
「歌っていいですか?ねえ、もう一曲いいですかぁ?!」
期待に潤む目でミクは幕下の紫に目配せをする。勿論紫は親指を上に突き出してGO!のサインを送った。
(やっ、やった!私まだ歌うことが出来る!)
そう思っただけで、ミクは軽く達してしまいステージの床に淫らな染みを作ってしまった。
だがそれすら、魔因子に犯された観客にとっては自らの気分を高揚させるスパイスでしかない。
「よーし!じゃあ特別にもう一曲、歌いまーす!!!」
ミクが観客のアンコールに答え右腕を勢いよく振り上げると、観客のボルテージも最高潮に達した。

イーッ!ハイル・ダーククロス!!

イーッ!ハイル・ダーククロス!!

イーッ!ハイル・ダーククロス………









ちなみに、ミクの拉致に失敗したコスモスが、後でダークサタン様に手痛いお仕置きを受けたことは、言うまでもない。


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