2008年06月23日
ブルーライト・ヨコハマ
夜行バスに乗って遥か遠方の地に旅に出ました。この地には学生時代に暮らした事があるものの、再び訪れるのは何年ぶりかです。
もう一日、この地に留まりたかったのですが、再び夜行バスに乗る決心をしました。
学生時代、帰省の際には屡夜行バスを利用したものです。バスに乗車する前の待ち時間が落ち着かず、何故かそわそわしていました。それで、地下街に下りて待ち時間を潰したのですが、その時、地下街のBGMから流れていたのは、「街の明かりがとてもきれいねヨコハマ、ブルーライトヨコハマ」でした。それと、何処からとも無く漂ってくる香り、確かコーヒーの香りだったと思うのですが、それが印象的でした。途中の駅まで見送りに来てくれるその人は何時も物憂げに「ブルーライト・ヨコハマ」を口遊んでいました。化生気も無く口遊んでいました。
遠い過去の日を思い出し、地下街に下りてみました。「ブルーライト・ヨコハマ」は流れていませんでした。でも、あの時のあの香りは漂っているのです。バスに乗る決心が揺らぎました。
我に返って、バスSTOPに踵を返しました。既に大勢の乗客が並んでいました。
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