紀伊半島の南端の街に出かけた。大阪より阪和高速道路を経由、田辺インターチェンジを降りた後は一路国道42号線を南下すると3〜4時間でその街に到着する。
帰路の午後、田辺市に寄り、田辺市主催の文協フェステバルを観た。多くの出展作品の中に、私の存じ上げている3名の方が出展されていた。何れもが味わい深い作品であった。作風が変化したようにも感じられた。それらの作品の前に、長い間佇んだ後、会場を後にした。
田辺市は私の思い出の地である。扇ケ浜や古い街並みを散策した後、闘鶏神社に参拝。その後は南方熊楠顕彰館へ。閉館時間が迫っていたため、1時間くらいしか止まることができなかったが、ここは毎回新しい感動と発見を覚えさせてくれる空間である。
次は田辺市立図書館へ。幸いなことに午後7時まで開いていたので、何冊かの郷土資料を読むことができた。
図書館を出た後は、夜の繁華街へ。友人のスナックで同級生と杯を重ねた。
私には妙な癖があって、復路は往路と異なることが多い。翌朝は天候に恵まれていたこともあって、復路は紀伊半島の山中を北上し、大阪に至るルートを選んだ。これにはいくつかある。今回は田辺市より国道42号線で南部町に行き、そこから県道30号線、そして国道425号線と371号線を北上、最後は紀ノ川沿いを東西に走る国道24号線に至るルートとした。
殆どが紀伊半島の急峻な山中である。曲りくねった道路をひたすら走る。狭い箇所もあるが舗装路である。エンジンが心地よく唸る。初夏の風が頬をなでる。時にはバイクのライダーたちにウインカーを出して道を譲ってやる。山間部の長閑な田園風景や日高川の清流が印象的だ。
道中、車を止めて色々なところに立ち寄った。印南町の川又観音、日高川沿いの龍遊館(道の駅水の郷日高川龍遊)、龍神村では天誅倉、温泉寺、曼荼羅の滝、上御殿、皆瀬神社、高野龍神スカイラインでは花園あじさい園、九度山町では慈尊院を訪れた。
行く先々で入手したリーフレットが手許に沢山ある。それには文化や歴史が凝縮、案内されていて興味深い。日本狭しと雖も、私には見知らぬ地が多い。今度は何処を訪れようかとの想いが膨らんでくる。
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