ある調査によると昨年末で2390万人で、うち有料会員が1310万人とのこと。
いくつもある定額制音楽配信サービス利用者に、一番利用頻度が高いサービスを挙げてもらったところ「Amazon Music」と回答した人が最も多く(34.1%)、次いで「Apple Music」(26.9%)、「LINE Music」(14.4%)、「Spotify」(9.0%)だそうです。Amazon Musicはプライム会員についてくるので、純粋な音楽サブスクとしてはApple Musicがシェア一位ではないでしょうか?これはiPhoneのシェアが圧倒的な日本では、必然なのでしょうね。
かくいう私もApple Musicのサブスク愛用者です。
使い始めてもう5年くらいになったでしょうか。
Apple Musicには自分でプレイリストが作れて、自分もiTunesの時代からいくつもリストを作っていました。
例えば雨の歌ばかりを集めた「RAINY DAY」とか、ノリのいい曲の「GROOVIN' ROCK'N ROLL」朝の気分に合う「IN THE MORNING」アーティスト別には「STEELY DAN」「DOOBIES」とか。ハワイに行った時に夕陽を見る時に聴く「SUNSET MUSIC」なんてのまで作っています。
で、いつから始まったか不確かですが、最近はその個人プレイリストを公開出来るんですね。
公開したからと言って、当然Apple Musicサブスクに契約していないと聴けないわけですけど、自分の周りにも結構契約している方結構いいらっしゃいますし、このブログネタにもなるなって思い、今回公開用にリストを作ってみました。
今回のリストは、題して「Shumilsson's Recommended Heartwarming sound」
https://music.apple.com/jp/playlist/shumilsson-s-recommended-heartwarming-sound/pl.u-E17YuD0Wa6
ハートウォーミング つまり心が温まる音楽、心臓にジーンとくる楽曲リストです。
結果的にコーラスが美しい60〜70年代のソフトサウンドが殆どとなりました。
どちらかというと、それぞれのミュージシャンにとって代表作とは言えない「隠れた名曲集」的プレイリストに
なりました。
曲数は12曲。何故かというとポピュラー音楽のアナログレコードは、A面6曲、B面6曲と相場が決まっていたから。それにあまり多いと折角シェアしても途中で飽きられちゃいますからね。
まずはお聴き下さい。いつもの様な能書きは後ほどで。
シュミルソンがお勧めする心にジーンとくるサウンド集
歩きながら、通勤途中で、本読みながら、LINE書きながら、ベッドの中で 何でもいいです。
その時流れてきたサウンドで、「おっ!」って気が引かれる曲がひとつでもあったら、これから載せるジャケ写と文章読んでみて下さい。
そして、そのアーティストのこと興味持ったとしたら、「アルバムを表示」して別の曲聴いて、更に気に入ったら「そのアーティストのその他の作品」もお聴きになったらいかがでしょう?
こういうことが出来るのもApple Musicのいいところですから。
The Cyrcle (ザ・サークル) THE VISIT
1966年〜68年に活躍したアメリカ東海岸のいわゆる「ソフトロック」グループ。ブライアン・エプスタイン(ビートルズのマネージャー)に見いだされ、他にもこの手のコーラスが美しい曲が沢山あります。実は私自身このグループのことサンデーソングブックで今世紀になって紹介されるまで、その存在さえ知りませんでした。
Roger Nichols and The Small Circle of Friends Always You
日本では「渋谷系」の人たちに熱狂的に支持されたロジャニコことロジャー・二コルスは、本当に綺麗なメロディに琴線に響く「あ、そこがたまらない」という一捻りを加えた曲を作る人で、一番有名なのは、カーペンターズでお馴染みの「愛のプレリュード」でしょう。全世界で200曲からのカバーがあるそうです。もう「たまらない」曲いっぱい有って今回どれにしようかと迷いましたが、主メロから「たまらない」展開を見せるこのALWAYS YOUにしました。
The Lovin' Spoonful COCONUTS GLOVE
60年代中期から末まで活躍したニューヨーク出身のフォークロックグループ。日本でもCMソングで数曲取り上げられているなど、結構人気があるグループです。このココナッツグローブは彼らの中でも「隠れた名曲」だと思います。バックの控えめなギターと彼らの多くの楽曲で使われているオートハープの音色が和みます。
The Monkees I WON'T BE THE SAME WITHOUT HER
あのモンキーズであります。
僕自身モンキーズの中で一番好きな曲です。既に人気が凋落し始めていた頃で、ピーターが脱退して3人になってから出したアルバムに収められていた一曲です。キャロル・キングの作曲で、もうたまらないメロディ。主メロもいいし、サビのメロディーに入ったところで更にグッときます。コーラスのアレンジも素敵です。ボーカルはマイケル・ネスミス。この曲知っている人 あまりいないんじゃないかな?
The Carpenters Road Ode (明日への旅路)
お次は誰でも知ってるカーペンターズ。その中でも最も売れたアルバム「A SONG FOR YOU」に収められていた一曲ですが、実はこの曲も私自身2〜3年前まで知りませんでした。カレンのアルトはどの曲も心に響きますが、この曲は特に出だしのI've been on this lonly road・・・から直接私の心臓に入り込んできます。また途中でアフタービートのコーラスになるところなんて最高です。リチャードのアレンジの才能を改めて思い知らされます。
Nilsson Caroline
今回のブログテーマを思いついたとき、この珠玉の名盤 「ニルソン ランディ・ニューマンを唄う」から何か一曲は絶対に選ぼうと思ったのですが、ちょうど今読んでいるニルソンの伝記「ハリー・ニルソンの肖像」にこのキャロラインがニルソンのための書き下ろしだと知って、この曲を選びました。69年当時この一人多重コーラスはさぞかし録音とミキシングが大変だったことでしょう。更に極々シンプルかつハッとさせるアレンジと高校生の私にも理解できた歌詞が相まって当時とても感動した覚えが有ります。
Barry Manilow A Little Traveling Music,Please
アナログ盤で言えばB面一曲目はちょっと意外なアーティストかもしれません。この曲をサンデーソングブック「トラベルでひとつかみ」で聴くまで、バリー・マニロウってラスベガスのカジノのショーで聞く様なエンタティナー的歌手だと思っていて、全く興味なかったのですが、いやぁこれはいい曲だ。アレンジもいいし、なにしろバリー・マニロウ歌が上手い!
Nilsson LIFE LINE
ニルソンがイラスト動画まで自身で作ってテレビで放映された「オブリオの不思議な旅」は、彼がロック志向になる以前の最後のアルバムで、シンプルなアレンジのファンタジー感にあふれた可愛い曲がニルソン自身の語りとともに納められています。その中でこの曲は、主メロのIs anybody eles hear?とサビの I'm so afraid of darkness・・・ってところがもうたまりません。
The Beach Boys The Warmth of The Sun
いきなり聞こえてくるブライアン・ウィルソンのア〜ア〜ア〜でもうノックアウトされちゃいます。THE WARMTH OF THE SUN〜ってところの後追いのコーラスも実に和みます。自分にとってのビーチボーイズはコーラスグループの意味合いが一番強いですね。今でこそ日本でもファンは多いですが、40年くらい前はその存在と一部のヒット曲は知られていても、それ程の人気を博していたわけではなかったかと思います。自分の思い出としてこんなことがありました。大学生当時通っていた英会話スクールでオハイオから来た音楽好きの教師とレコード屋に行った時、彼ブルース・ジャクソンは、なんでビートルズはLPが30枚以上売られているのに、ビーチボーイズは3枚しか在庫がないんだ?と驚いていたことがとても印象的でした。アメリカではたとえカリフォルニアでなくてもビーチボーイズはビートルズに匹敵する、あるいはそれ以上の存在だったのですね。
The Singers Unlimited London by The Night
今でこそ誰でも知っている「アカペラ」という言葉を知ったのはこのアルバムでした。1971年のこと。前回のブログで書いたテイチク洋楽部がリリースしていて、親父が持って帰ってきたテスト盤で初めて聴きました。4人組でかつ多重録音によるハーモニーは当時ジャズ系ならではの大人の音楽を感じましたが、今聴くとなんと言ってもソプラノの紅一点ボニー・ハーマンの声が抜群に素敵です。そして多重録音ならではの彼女の声に包み込まれる感覚が味わえます。それにしてもなんて魅力的な声なんでしょう。
The Kinks There's a New World
今回で一番異色な選曲だと思います。ユー リアリー ガット ミーを始めとするヒット曲がたくさん有る60'sロックンロールグループのキンクスですが、こんな空気感を持つスローナンバーがありました。ローファイだからこそこう言った雰囲気が出るのでしょうか。何か60年代の映画の1シーンにかかるサウンドトラックの様にも聞こえます。
Michael Nesmith & The First National Band The Crippled Lion
B面最後の曲は、私の「ハジレコ」つまり人生で初めて買ったレコードです。マイケル・ネスミスのモンキーズ脱退後初アルバム Magnetic SouthのA面4曲目。もう最初の4小節でやられちゃいました。こういう「泣き」のフレーズに弱いですね。マイクは元々カントリーミュージックの要素が強い人で、この曲もペダルスティールが使われたりとあまり日本人好みのサウンドではないかもしれませんが、このメロディーは何物にも代えがたいものがあります。
と言うわけで、今回のマイ プレイリストの解説は終わりですが、もし最後まで聴いていただいた方は如何に思われたでしょうか?
もちろん音楽は聴かれる方の趣味趣向、好き嫌い、年齢よる要素等がが大きく、このプレイリストがつまらないと感じる方もたくさんいらっしゃるのは百も承知です。
ヒップホップ命の人に受け入れられるわけないし、打ち込みにファルセットでいきなり1オクターブ上がっちゃうJポップばっかり聴いてる人には退屈この上ないかもしれません。
でも、どれか一曲でも「あ、この曲結構いいかも」って感じてもらえれば嬉しいです。
更には、単にスローで優しいメロディだけの曲は、このリストには一曲も無いって感じてもらえれば更に嬉しいです。
次回はGROOVIN’ ROCK'N ROLLをやってみたいと思います。
これも一筋縄ではいかない曲ばかりになる予定です。乞うご期待!(誰も期待してないか)
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