2017年12月10日
【トレードエピソード】ゼロダメージエントリー
手法は無限にあるが、結局のところエントリーは早めと遅めの2つしかない。
私は、押し目買い、戻り売り、レンジ、トレンド転換など、あらゆる相場の局面で、エントリーの基準にするためのレジスタンスやサポートの水平線を用意しています。
そこでのプライスアクションを観察した上でエントリーしています。
私は移動平均やオシレーターを使いません。
下降トレンドからのトレンド反転を狙うなら、Wボトムの一番底、二番底、切下げライン、ネックライン、ダウの転換などありますが、どれも波の反発で入ります。
要するに、レートの強さに応じて、早め〜遅めのエントリーを使い分けています。
最も早いエントリーはWボトム一番底ですが、これはカウンター狙いなどの一部以外は使いません。
トレンド発生中の押し目買いによく使うのは、2番底の切上げや切下げブレイクです。
レートの根拠が強いほど「早め」弱ければ「遅め」となります。
エントリーが遅くなれば、反転レートから離れますが、その分、相対する壁(サポートに対してレジスタンス)をひとつ越えているので優位性が高くなります。
水平線を引いたレートが世界的にみて根拠があるなら、早かろうが遅かろうが、どこでタイミングをとるのかだけの話です。
そもそも、自分の注目したレートが世界的にみて価値がなければ、タイミングに関係なく負けます。
初心者の方がまず会得すべきことは手法ではなく、鳥の目(俯瞰)、魚の目(流れ)を鍛えて、世界が注目するだろう価値あるレートを見極めれることです。
これでほぼすべてが決まり、あとはそのレートで値動きを確認するだけです。
手法などと言われるような大げさなものは要りませんし、レートの根拠が強ければ、値動きは最小限の確認でいいので必然的に早めのエントリーになりますし、逆に弱ければ、値動きをしっかり確認した遅めのエントリーになります。
サポートの強さや相対するレジスタンスまでの距離や力関係がわかれば、そこで、エントリーの早さや、遅さがが決まるので、相場の原動力はトレーダーの心理であるという本質にかなっていると思います。
【トレードエピソード】
4時間足に週足ロウソク 50ピプスの窓埋め狙い
先週、日足レベルの押し目候補(赤点線)から上昇して、赤高値からの下降波の半分を戻しました。
オレンジ・ネックライン(113.00)+青押し安値を下に抜いているので、ここは一旦売られて窓を埋めると考えました。
1時間足に日足ロウソク
5分足に日足ロウソク
問題は、いったい、どのレートから窓を埋め始めるかです。
下降開始の候補としては、上図の4つの赤矢印が考えられます。
この中では、オレンジ・ネックラインが最有力候補ですが、先週高値や、その手前から落ち始める可能性も否めません。
プランは大きく分けて2つ。
プラン@ それぞれの下降波(赤矢印)を狙ってのライン際からショート
プランA 青点線安値サポートを下抜けるまで待つプラン。
プラン@なら最高値で売れますが、失敗するリスクも高めです。
プランAまで待つと、サポートである青点線安値を下抜け、より下落の可能性は高まりますが、それを待っていると夜中になってしまうでしょう。
そこで、今回はプラン@で売ることにしました。
1分足
1回目のエントリーでレンジ上限から2回、同枚数を売って-1.6と-1.8ピプスづつ損切りになりました。
ただ、その裏の上昇で4.0ピプスと3.5ピプスを取り、トータルでプラスにしました。
ちなみにすべてのトレードは同枚数ですが、トータルでプラスにできるところなら、ライン間際の逆張りも恐れるに足りません。
4時間足に週足ロウソク その後
結局、オレンジネックラインの反発から下落を開始しました。
5分足に日足ロウソク その後
後からみれば、ベストのエントリーポイントは緑〇ショートです。
ネックライン(113.00)でオレンジボックスのWトップをつくり、この山のネックライン(白点線)を割り、さらに天井を試してダメだったところ。
ここなら、緑ブロック下限やネックライン(白点線)からのロングポジションが慌てて逃げだすでしょう。
ですが…夜中の4時、こんな時間まで毎日起きていたら、確実に身体を壊します。
Wトップ2番天井となった赤1ショートを青1ロングで、赤2ショートを青2ロングでそれぞれ帳消しにしています。
NY時間からトレードするなら、黄〇(Wトップ2番天井)欧州高値を試し上ヒゲになった辺りがベターですが、私は赤3のWトップ一番天井で売って放置しました。
まとめ
ライン際の逆張り+ブレイクアウトを組み合わせれば、ノーダメージなセットアップとなり、うまくいけば最高(安)値からエントリーできます。
もし、逆張りに失敗しても、ラインブレイクアウトで多少の損切りやブレイクアウト組の新規注文が入ります。
ブレイクからの上昇・下降の余地が損切り幅の2倍程あれば、損失分を埋めてプラスにすることが可能です。
仮に、そのブレイクアウトがダマシになってレンジ内に再び潜るとしても、ストップを刈るために5ピプス程度ならブレイクアウト方向へ進むことが多いので損失分をほぼカバーできるでしょう。
注意する点としては、どんな条件で損切りするのか、例えば、5分足ロウソク実体抜けとか、何らかのルールを設けるのがいいと思います。
欧州セッションやNYセッションの切り替わり時刻になると、前のセッション高安にあるストップを刈るダマシの動きがあります。
この場合、5分足はラインを実体抜けするので、このケースもルール化するのがいいでしょう。
相場が本格的に動意づくのがいつになるかは相場次第、たまたまチャートを開いている時間内にそうなればラッキーですが、そうならないことの方が多いです。
相場の原理として、注目される高値や安値は、最低でも2回は試してから向きを変えることになるので、今回のようなアイデアで早めにエントリーしておくのはアリだと思っています。
「待つも相場」という相場格言、これまさにトレードの極意です。
お金を持ったことがない人が「人生お金じゃない」といっても全く説得力がないように、待つべき場所を知らない人は「待つも相場」という格言のホントの意味を知りません。
どこかでリスクを取らねばトレードはできません。
待つべきところは、トレードを仕掛けるところであって、別の言い方をするなら、リスクの取り方に納得できるところです。
エントリーを先に考えると中途半端なところでもエントリーしたくなってしまいますが、リスクを先に考えれば、リスクから逆算してエントリーを考えられるようになります。
そうすれば、必然的に「納得解」が得られるのではないでしょうか。
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