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2017年07月27日

ダイエット人生の始まり

ティーンエイジャーの頃から、私は自分のことを太っていると思っていました。小学生の時には既に身長は162cmあり、体重は50kgくらいありました。幼稚園児の頃からクラスで一番大きい子どもでした。健康優良児に選ばれたこともあります。周りからは褒め言葉のように「大きい、大きい」と言われてましたが、大きいということはものすごくコンプレックスでした。「山椒は小粒でピリリと辛い」とか「うどの大木」という言葉を聞いただけで、まるで自分が責められているように感じたものでした。

自分で洋服を買うようになった頃、私の服のサイズは大体11号でした。身丈、袖丈、肩幅などは11号がちょうど合いました。でも、9号には可愛らしいピンクがあるのに、11号にはブルーしかないことがよくありました。売り切れではなくて、そもそも9号はピンク、11号はブルーしか製造されていないのです。男の子色のブルーの11号しか入らない私は女の子としては失格だと感じました。

仲の良い友人の中には、9号はゆるすぎて7号がぴったりだわという子も何人かいました。それは単に事実を述べているだけなのに、私は何だか自分の努力が足りないと責められているように感じていました。

体重が55sを超えた頃、何がなんでも痩せて絶対に9号を、あわよくば7号を着られるようになりたいと思いました。食事を抜いてリンゴだけ食べてみたり、お菓子だけにしてみたり、あれこれやっては2kg落とし、3kgリバウンドさせたりしていました。

もしもあの頃の自分に声をかけることができたなら、私は次のように言って、両手でぎゅーっと抱きしめてあげたいと思います。
「165cmの身長ならば、一番健康でいられる体重は60kgなのよ。55kgの今のままで十分かわいらしいし、そのままが一番きれいよ。私はそんなあなたが大好きよ。本当に今のあなたは魅力的よ」(BMI = 1.65 x 1.65 x 22 = 59.895 ≒ 60)

けれどもどうしても自分を受け入れられなかった私は、それからも3kg落としては5kgリバウンド、5kg落としては7kgリバウンド、7kg落としては10kgリバウンド、10kg落としては15kgリバウンド……と、果てしなく続くウエイトサイクリングを繰り返す人生を送ることとなってしまいました。
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