2014年10月25日
LED導入後1週間で分かったこと
室内45cm水槽にLED照明を導入して約1週間が経過しました。
導入直後は水草からおびただしい気泡が発生し、感動の嵐でしたが、翌朝点灯時間直後に水槽を覗いてみると、気泡は発生しませんでした・・・
LEDの明るさに水草が慣れてしまったのかな??
と思ったりもしましたが、とりあえず水草から気泡が発生する条件というものを改めて調べてみました。
その結果、水草から気泡が発生する条件は下記の時である事が分かりました。
1.光合成が活発である時
2.水中に溶存する空気の量が飽和点に達した時
まず条件1は、今回の照明の交換によりクリアかと思います。
問題は条件の2番目です。
確かに、LED導入初日は、直前に水替えをしていました。
水はシャワーで爆気しながらバケツに汲んでカルキ分を飛ばし、しばらく放置してから使用しているため、おそらく水中の空気および酸素の溶存量は飽和近くまで行っていたのではないかと思われます。
なので、初日は激しく気泡が発生し、一晩おいた翌日は水中の酸素や空気が抜けてしまい、LEDの強烈な光を当てても気泡が発生しなかったものと思われます。
試しに数日後、換水しLED光を水草に当てると、予想通り水草からは大量の気泡が発生しました。
以上より、気泡が発生と水草の好調、不調はあまり関係ないようです。
ただし、光合成が活発なので、以前よりは良い方向に行くのではないかと思っています。
ところで、以前より育成を開始した室内育成のアンブリアは、一気に枯れたり分解したりという事はありませんが、徐々に劣化が進んでいるように見えます。
この1週間でも、更に一株の茎が腐ってちぎれ、水面に浮き上がってきていました。
新芽は出ていますが、若干白化の傾向が見られるので、底床の栄養がまだ足りないのかもしれません。
そこで、やけくそでさらにリン・カリ肥料を追加してみました。
やはり水質が合わないのかもしれません。
というか、そもそも、今の水槽の水質ってどんな状態なんだろう??
水質水質という割には、コケとか生体とかの状態で予想するだけで、意外に定量的に把握出来ていなかったので、一度計ってみる事にしました。
使用したのは、テトラテスト6in1です↓
この試験紙を水に1秒浸し、1分待つと、その水槽の主な水質のパラメータが一目分かるようになっています。
具体的には、
NO3-(硝酸塩濃度):アンモニアがバクテリアに分解された結果発生する物質。生体には比較的無害ですが、濃度が高くなると水を酸性に傾け、生体にも害が出てきます。また、水草には肥料(窒素分)として吸収されます。
NO2-(亜硝酸塩濃度):生体から発生するアンモニアや有機物が十分に分解されていないと発生します。濃度が高いと生体にとっては危険な状態となります。
KH(炭酸塩硬度):水質を酸性に傾くのを防ぐ炭酸塩の指標値です、高いと水はアルカリ性に傾きやすくなります。
GH(総硬度):カルシウム塩、マグネシウム塩の測定値。高いと硬水、低いと軟水という事になります。水草類の環境適合性や生育状態に影響します。
pH:酸、アルカリの指標。7.0が中性、それより数値が高いとアルカリ性、低いと酸性です。
Cl2(塩素濃度):水道水等のカルキ分の残存量となります。多いと生体が死にます。
といった感じで色々と分かるようなので、試しに45cm水槽、40cm水槽、屋外の引っ越し鉢の3か所で測定してみました。
結果は下記です。
45cm水槽
NO3- 50〜100mg/l
NO2- 0mg/l
GH 8°d
KH 3°d
pH 6.3〜6.8
Cl2 0mg/l
見解:水草の肥料の観点からすると窒素分は高めです。もう少し換水頻度を上げた方が良いかも・・・
大磯砂を使用しているので、総硬度はちょっと高いかも??
そして、硝酸塩の影響で水は弱酸性みたいです。(これは意外でした)
あと、亜硝酸塩が0なので、バクテリアによる生物濾過は充分機能しているようです。これについては安心しました。
40cm水槽
NO3- 100〜250mg/l
NO2- 0mg/l
GH 4°d
KH 3°d
pH 6.3〜6.8
Cl2 0mg/l
見解:体の大きい魚がいるので、硝酸塩濃度が非常高いです。窒素分は充分、リンは餌の残りとかで十分という事になります。どおりでマツモがうにょにょ伸びる訳ですね。
もう少し水替えを頑張る必要ありですね。
底床は大磯砂と川砂を併用しているので、総硬度は45cm水槽よりも低めでした。
そして、ここも硝酸塩の影響で水は弱酸性みたいです。。。。
あと、亜硝酸塩が0なので、ここもバクテリアによる生物濾過は充分機能しているようです。
屋外鉢
NO3- 25mg/l
NO2- 0mg/l
GH 4°d
KH 3°d
pH 6.8
Cl2 0mg/l
見解:テトラテスト6in1の説明書から見ると、教科書通りの水質のようです。
この水質で肥沃な土壌、水草が綺麗に育つ訳ですね。
今回の測定で、色々と分かり、目から鱗でした。
やはりいい状態の飼育槽は、いい数値が出て、イマイチのところはイマイチな数値が出ているという事で、非常に納得できました。水質の事であれこれ悩むときは、測定に限るという事で・・・
これをきっかけに、今後も水質改善に努めていきたいと思います。
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導入直後は水草からおびただしい気泡が発生し、感動の嵐でしたが、翌朝点灯時間直後に水槽を覗いてみると、気泡は発生しませんでした・・・
LEDの明るさに水草が慣れてしまったのかな??
と思ったりもしましたが、とりあえず水草から気泡が発生する条件というものを改めて調べてみました。
その結果、水草から気泡が発生する条件は下記の時である事が分かりました。
1.光合成が活発である時
2.水中に溶存する空気の量が飽和点に達した時
まず条件1は、今回の照明の交換によりクリアかと思います。
問題は条件の2番目です。
確かに、LED導入初日は、直前に水替えをしていました。
水はシャワーで爆気しながらバケツに汲んでカルキ分を飛ばし、しばらく放置してから使用しているため、おそらく水中の空気および酸素の溶存量は飽和近くまで行っていたのではないかと思われます。
なので、初日は激しく気泡が発生し、一晩おいた翌日は水中の酸素や空気が抜けてしまい、LEDの強烈な光を当てても気泡が発生しなかったものと思われます。
試しに数日後、換水しLED光を水草に当てると、予想通り水草からは大量の気泡が発生しました。
以上より、気泡が発生と水草の好調、不調はあまり関係ないようです。
ただし、光合成が活発なので、以前よりは良い方向に行くのではないかと思っています。
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ところで、以前より育成を開始した室内育成のアンブリアは、一気に枯れたり分解したりという事はありませんが、徐々に劣化が進んでいるように見えます。
この1週間でも、更に一株の茎が腐ってちぎれ、水面に浮き上がってきていました。
新芽は出ていますが、若干白化の傾向が見られるので、底床の栄養がまだ足りないのかもしれません。
そこで、やけくそでさらにリン・カリ肥料を追加してみました。
やはり水質が合わないのかもしれません。
というか、そもそも、今の水槽の水質ってどんな状態なんだろう??
水質水質という割には、コケとか生体とかの状態で予想するだけで、意外に定量的に把握出来ていなかったので、一度計ってみる事にしました。
使用したのは、テトラテスト6in1です↓
この試験紙を水に1秒浸し、1分待つと、その水槽の主な水質のパラメータが一目分かるようになっています。
具体的には、
NO3-(硝酸塩濃度):アンモニアがバクテリアに分解された結果発生する物質。生体には比較的無害ですが、濃度が高くなると水を酸性に傾け、生体にも害が出てきます。また、水草には肥料(窒素分)として吸収されます。
NO2-(亜硝酸塩濃度):生体から発生するアンモニアや有機物が十分に分解されていないと発生します。濃度が高いと生体にとっては危険な状態となります。
KH(炭酸塩硬度):水質を酸性に傾くのを防ぐ炭酸塩の指標値です、高いと水はアルカリ性に傾きやすくなります。
GH(総硬度):カルシウム塩、マグネシウム塩の測定値。高いと硬水、低いと軟水という事になります。水草類の環境適合性や生育状態に影響します。
pH:酸、アルカリの指標。7.0が中性、それより数値が高いとアルカリ性、低いと酸性です。
Cl2(塩素濃度):水道水等のカルキ分の残存量となります。多いと生体が死にます。
といった感じで色々と分かるようなので、試しに45cm水槽、40cm水槽、屋外の引っ越し鉢の3か所で測定してみました。
テトラテスト 6in1 試験紙(淡水用)水質検査試験紙 関東当日便 価格:1,447円 |
結果は下記です。
45cm水槽
NO3- 50〜100mg/l
NO2- 0mg/l
GH 8°d
KH 3°d
pH 6.3〜6.8
Cl2 0mg/l
見解:水草の肥料の観点からすると窒素分は高めです。もう少し換水頻度を上げた方が良いかも・・・
大磯砂を使用しているので、総硬度はちょっと高いかも??
そして、硝酸塩の影響で水は弱酸性みたいです。(これは意外でした)
あと、亜硝酸塩が0なので、バクテリアによる生物濾過は充分機能しているようです。これについては安心しました。
40cm水槽
NO3- 100〜250mg/l
NO2- 0mg/l
GH 4°d
KH 3°d
pH 6.3〜6.8
Cl2 0mg/l
見解:体の大きい魚がいるので、硝酸塩濃度が非常高いです。窒素分は充分、リンは餌の残りとかで十分という事になります。どおりでマツモがうにょにょ伸びる訳ですね。
もう少し水替えを頑張る必要ありですね。
底床は大磯砂と川砂を併用しているので、総硬度は45cm水槽よりも低めでした。
そして、ここも硝酸塩の影響で水は弱酸性みたいです。。。。
あと、亜硝酸塩が0なので、ここもバクテリアによる生物濾過は充分機能しているようです。
屋外鉢
NO3- 25mg/l
NO2- 0mg/l
GH 4°d
KH 3°d
pH 6.8
Cl2 0mg/l
見解:テトラテスト6in1の説明書から見ると、教科書通りの水質のようです。
この水質で肥沃な土壌、水草が綺麗に育つ訳ですね。
今回の測定で、色々と分かり、目から鱗でした。
やはりいい状態の飼育槽は、いい数値が出て、イマイチのところはイマイチな数値が出ているという事で、非常に納得できました。水質の事であれこれ悩むときは、測定に限るという事で・・・
これをきっかけに、今後も水質改善に努めていきたいと思います。
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