2011年01月15日
ただ成功のためでなく 感想
ただ成功のためでなく (ソフトバンク文庫)
posted with AZlink at 2011.1.30
渡邉 美樹
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 136245
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私は、過去の記事に
渡邊氏について少し書きましたが、
実はあまり渡邊氏のことを知りませんでした。
よって、今回本書を買いました。
本書は、渡邊氏が
外食以外の事業を手がけていること中心です。
本書は、農業、教育、医療、介護ことを書いています。
で、今回の私の率直な感想は
「いいこと書いているけど、ワタミの労働環境ってどうなってるの?」
ということです。
本書では、
最初は、「ニートは憲法違反」
とか、若者はなってないという意味のことが書かれていて
若者叩きの本か?と思いましたが
そのあとについては、
お客様のためとか、
「人間は自分の食べたもので体がつくられているので
大切だ」とか書かれていて
「いいこと書くなあ」と素直に思った部分もありました。
しかし、どうも顧客満足主義が過ぎる感じもうけた。
p154
学校で「頑張る人」とは、
生徒のために努力する人のことです。
生徒の貴重な時間を一秒も無駄にしないように、
真剣勝負の授業をする人のことです。
「どう考えたら分かりやいだろうか」
を二十四時間考え抜く人のことです。
正直いくら教師が聖職と言っても、
教師も人間だし二十四時間生徒のことを考えるのは無理でしょう。
「そんなの教訓みたいなものだ」という声が聞こえそうだが
p155
四時に帰宅していた教師が、
翌日の授業の予習をするために、
夜の九時過ぎまで学校に残るようになりました。
つまり、5時間以上労働時間が増えたわけです。
これは、教師の希望でやったと思うかもしれませんが
このような空気になったのは確かです。
しかし、ロボットではないのですから
むやみに労働時間を増やしていいのか」?
と思ってしまいます。
もちろん、教育の質を上げるのはいいことでしょうが
必要以上に労働者の負担を上げるのは良くない。
まさに、外食産業もそうやって成り立っているのですから
そして、
p155
「生徒に向き合う教師」に彼らを変えるため、
年功序列を止め、教師の評価制度を導入しました。
三六〇度評価と呼ばれるものです。
もっとも、重要な評価者は生徒と保護者です。
三六〇度評価はまだいい。
問題なのは、生徒と保護者からの評価を高くしているところです。
この学校は高等学校だからまだいいものの
小学校、中学校なら生徒の好みで
授業の教え方に関わらず評価をつける可能性があります。
さらには、最近では聞きませんがモンスターペアレントと呼ばれる親の
無理難題で保護者の評価が下がる場合もあります。
要は、顧客満足を目指しすぎて
労働者を酷使している感があります。
教師の場合は元々の業務が忙しいと思うので
この学校のもとの業務時間が短かったのでしょうが
他の学校でこんなことやって、教師を酷使するとヤバイことになりそうです。
ただ、渡邊氏がテレビなどでカリスマ経営者ともてはやされる限り
彼に賛同する人がまだたくさん表れると思います。
正直、渡邊氏にはカリスマがあるのでしょう。
最後に渡邊氏は、
他の国の店をみて「外食産業は人を幸せにする」
と思ったそうですが、
どんなことを見たかというと
p28
グリニッジビレッジにあるライブハウスを覗いたときのことでした。
ダンスフロアで、おじいちゃんと女の子がダンスをしていました。
店内がとても温かい空気に満ちていました。
黒人もいれば、白人もいます。
そこには差別なんてありませんでした。
人種や世代を超えて、
皆が心から楽しそうに酒を飲み、歌い、踊っているのです。
これを見て渡邊氏は、外食産業の社長になると決心したそうです。
こんな外食の店あるのか?と思いましたが
個人的には、外食産業はブラックとネットで噂されているように
労働者が酷使されているように思います。
労働者は同時に消費者であるのだから、
私はワタミにいったことが1回もありませんが
ワタミでは、労働者がどのように働いているのか知りたかったのですが
本書では、書いていませんでした。
p146
また「日本にはこういう産業があるよ」
「こういう仕事があるよ」
と教えるための、「夢達人ライブ」を毎日開催しています。
いろいろな業界のスターをお招きして、
自分の業界と仕事について語ってもらうのです。
学校でこの取り組みをしているらしいのですが
正直、
ワタミの店長とかもここで外食産業について語ったらどうだろうか?
よろしければクリックお願いします。
↓
「いいこと書いているけど、ワタミの労働環境ってどうなってるの?」
ということです。
本書では、
最初は、「ニートは憲法違反」
とか、若者はなってないという意味のことが書かれていて
若者叩きの本か?と思いましたが
そのあとについては、
お客様のためとか、
「人間は自分の食べたもので体がつくられているので
大切だ」とか書かれていて
「いいこと書くなあ」と素直に思った部分もありました。
しかし、どうも顧客満足主義が過ぎる感じもうけた。
p154
学校で「頑張る人」とは、
生徒のために努力する人のことです。
生徒の貴重な時間を一秒も無駄にしないように、
真剣勝負の授業をする人のことです。
「どう考えたら分かりやいだろうか」
を二十四時間考え抜く人のことです。
正直いくら教師が聖職と言っても、
教師も人間だし二十四時間生徒のことを考えるのは無理でしょう。
「そんなの教訓みたいなものだ」という声が聞こえそうだが
p155
四時に帰宅していた教師が、
翌日の授業の予習をするために、
夜の九時過ぎまで学校に残るようになりました。
つまり、5時間以上労働時間が増えたわけです。
これは、教師の希望でやったと思うかもしれませんが
このような空気になったのは確かです。
しかし、ロボットではないのですから
むやみに労働時間を増やしていいのか」?
と思ってしまいます。
もちろん、教育の質を上げるのはいいことでしょうが
必要以上に労働者の負担を上げるのは良くない。
まさに、外食産業もそうやって成り立っているのですから
そして、
p155
「生徒に向き合う教師」に彼らを変えるため、
年功序列を止め、教師の評価制度を導入しました。
三六〇度評価と呼ばれるものです。
もっとも、重要な評価者は生徒と保護者です。
三六〇度評価はまだいい。
問題なのは、生徒と保護者からの評価を高くしているところです。
この学校は高等学校だからまだいいものの
小学校、中学校なら生徒の好みで
授業の教え方に関わらず評価をつける可能性があります。
さらには、最近では聞きませんがモンスターペアレントと呼ばれる親の
無理難題で保護者の評価が下がる場合もあります。
要は、顧客満足を目指しすぎて
労働者を酷使している感があります。
教師の場合は元々の業務が忙しいと思うので
この学校のもとの業務時間が短かったのでしょうが
他の学校でこんなことやって、教師を酷使するとヤバイことになりそうです。
ただ、渡邊氏がテレビなどでカリスマ経営者ともてはやされる限り
彼に賛同する人がまだたくさん表れると思います。
正直、渡邊氏にはカリスマがあるのでしょう。
最後に渡邊氏は、
他の国の店をみて「外食産業は人を幸せにする」
と思ったそうですが、
どんなことを見たかというと
p28
グリニッジビレッジにあるライブハウスを覗いたときのことでした。
ダンスフロアで、おじいちゃんと女の子がダンスをしていました。
店内がとても温かい空気に満ちていました。
黒人もいれば、白人もいます。
そこには差別なんてありませんでした。
人種や世代を超えて、
皆が心から楽しそうに酒を飲み、歌い、踊っているのです。
これを見て渡邊氏は、外食産業の社長になると決心したそうです。
こんな外食の店あるのか?と思いましたが
個人的には、外食産業はブラックとネットで噂されているように
労働者が酷使されているように思います。
労働者は同時に消費者であるのだから、
私はワタミにいったことが1回もありませんが
ワタミでは、労働者がどのように働いているのか知りたかったのですが
本書では、書いていませんでした。
p146
また「日本にはこういう産業があるよ」
「こういう仕事があるよ」
と教えるための、「夢達人ライブ」を毎日開催しています。
いろいろな業界のスターをお招きして、
自分の業界と仕事について語ってもらうのです。
学校でこの取り組みをしているらしいのですが
正直、
ワタミの店長とかもここで外食産業について語ったらどうだろうか?
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