2013年 妻が子宮頸がんになって

あなたはいつも明るかったけど



病気になって、髪の毛が抜けて、
辛い辛い抗がん剤でやっつけたはずがまたすぐ再発して


何度も何度も泣いて
それでも、いつも一生懸命に生きていましたね





その頃から常にどんなときも笑顔でいましたね


こんな笑顔たちが多くなったのは、その頃だったかな









もともと、小さな幸せを見つける人だったけど
こんなかたちの笑顔は常にあったわけじゃない



そして、本当にその瞬間瞬間に感動してるんだ


風を感じることができること
すべてのことが、本当に幸せだと感じていたあなた





本当に本当に、一生懸命に生きた





あなたは存在していたんだ





何度も同じことをいってしまうけど、
それでも世の中は関係なく動いてて、なにも変わらない






残された人の気持ちも関係なく
世の中はどんどん進んでいく





この孤独感というものがこんなに辛いとは思わなかった





時間が解決する
それしかないのだろう



どうあがいても、願っても
妻は戻ってくることはない



悲しいけど、それが現実




俺は、亡くなった人のためにもがんばらなきゃとか
幸せになることが供養になるとか
そーゆー言葉は心に入ってこなかった



むしろ、苦痛だった
その言葉でスパーンと、自分の気持ちもまとめて切られた感じがしてしまうから



別にその言葉が悪いわけでもない
ただ、聞く時期が悪かっただけ












だけど、何かいつまでも、過去に縛られていても
そこからは何もうまれない
そこから生まれるのは闇だけ






今は辛いけど、ただ辛いっていう時期だけではないはず
妻と共に重ねた日々に感謝する
そのために与えられた大切な時間なんだ










この体験をプラスにして
誰かの役に立てるときが必ず来る



わかろうと思ってもわかれない。
大事なひとをなくし悲嘆してる気持ち
妻が感じたその時の気持ち



少しは役に立つことがある
それはわかっていても前に進むことはやはりできない



ただ今は目の前のことをやろう



少しずつでいい
焦らずゆっくり