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2015年10月08日
舞台『てめぇ〜か、この野郎』
昨日は、中野あくとれにて「てめぇ〜か、この野郎」を観てきました。
予想以上にこじんまりした会場、ステージとの席の近さにタジタジ。
ワンシチュエーションの会話劇も久々で楽しかったです。
あらすじはごくシンプルで、主人公は和菓子屋店主ケン。
10年ぶりにアメリカから帰国した幼馴染のふみやが、目に入れても痛くない愛娘と結婚したいと言い出し、どうしても受け入れられない店主と、愛娘にひそかな恋心を抱く男性陣、説得を試みる女性陣のお話。
まわりの人たちは設定がこまかいんだかふざけてるんだか判然としないけど、会話のテンポがものすごく新鮮でした。
早口でスラスラと時には下品(ウNコ言い過ぎ)なかけあいをするのが、仲の良い幼馴染・入り浸りの距離感をあらわしていて、それについてけないマジメな和菓子見習い(ややおっとり気味)のヨウスケくん。←小栗諒くん。
個人的にはヨウスケくんが「兵庫出身」というのにグっときました。基本は標準語(というか無口)なんですけど、実は娘さんに6年間片思いをしていて、失恋ショックでふみやに迫るときだけ関西弁になるんです。
「なんでボクじゃなくてこんな寿命も未来もないオッサンなん!なんでなん!!」
とかこんな感じだったかな。
関西人でも大阪や京都ではこんな悲壮感ないですもんね。そもそも無口でボとケツッコミのタイミングを逃すなんて考えられないし。
と、ここまで細かいわりには宅配バイトのシンジのヅラネタとかよしこばあちゃんのヒロミGOネタはいったいなんだったんだろう。でも会場の年配男性客笑っていたところからすると、それはそれで何かあるのかもしれません。
そうそう、そういえば折よく来年私も結婚するのですが、父親に反対されることもなければイケメンの見習い君に懸想されることもなかったので、シチュエーション自体はファンタジーです、もはや。
これまた折よく和菓子屋でバイトしてるんですけど、お店の一人娘が結婚するときには店長もあんな風になっちゃうんだろうかと、それにばっかり気が入ってしまいました。
娘の瞳ちゃんの「(お父さんが許してくれるまで)いつまで待てばいい?おばあちゃんになっちゃうよ」とか、父ケンの「瞳を(独身のまま)ババァにはさせねぇ」なセリフもついつい店長とよっちゃんに置き換えて想像してしまった。
店長ただでさえ奥さんと年の差婚で遅い一人娘なんだから、どんな人連れてこられてもあまり頑固にならないようにね…(話題変わってる)
以上、会話劇「てめぇ〜か、この野郎」の感想でした。
予想以上にこじんまりした会場、ステージとの席の近さにタジタジ。
ワンシチュエーションの会話劇も久々で楽しかったです。
あらすじはごくシンプルで、主人公は和菓子屋店主ケン。
10年ぶりにアメリカから帰国した幼馴染のふみやが、目に入れても痛くない愛娘と結婚したいと言い出し、どうしても受け入れられない店主と、愛娘にひそかな恋心を抱く男性陣、説得を試みる女性陣のお話。
まわりの人たちは設定がこまかいんだかふざけてるんだか判然としないけど、会話のテンポがものすごく新鮮でした。
早口でスラスラと時には下品(ウNコ言い過ぎ)なかけあいをするのが、仲の良い幼馴染・入り浸りの距離感をあらわしていて、それについてけないマジメな和菓子見習い(ややおっとり気味)のヨウスケくん。←小栗諒くん。
個人的にはヨウスケくんが「兵庫出身」というのにグっときました。基本は標準語(というか無口)なんですけど、実は娘さんに6年間片思いをしていて、失恋ショックでふみやに迫るときだけ関西弁になるんです。
「なんでボクじゃなくてこんな寿命も未来もないオッサンなん!なんでなん!!」
とかこんな感じだったかな。
関西人でも大阪や京都ではこんな悲壮感ないですもんね。そもそも無口でボとケツッコミのタイミングを逃すなんて考えられないし。
と、ここまで細かいわりには宅配バイトのシンジのヅラネタとかよしこばあちゃんのヒロミGOネタはいったいなんだったんだろう。でも会場の年配男性客笑っていたところからすると、それはそれで何かあるのかもしれません。
そうそう、そういえば折よく来年私も結婚するのですが、父親に反対されることもなければイケメンの見習い君に懸想されることもなかったので、シチュエーション自体はファンタジーです、もはや。
これまた折よく和菓子屋でバイトしてるんですけど、お店の一人娘が結婚するときには店長もあんな風になっちゃうんだろうかと、それにばっかり気が入ってしまいました。
娘の瞳ちゃんの「(お父さんが許してくれるまで)いつまで待てばいい?おばあちゃんになっちゃうよ」とか、父ケンの「瞳を(独身のまま)ババァにはさせねぇ」なセリフもついつい店長とよっちゃんに置き換えて想像してしまった。
店長ただでさえ奥さんと年の差婚で遅い一人娘なんだから、どんな人連れてこられてもあまり頑固にならないようにね…(話題変わってる)
以上、会話劇「てめぇ〜か、この野郎」の感想でした。
タグ:小栗諒
2015年06月09日
タガタリススムの、的、な。再演@高円寺・座
高円寺・座にて『タガタリススムの、的、な。』。
主演の原嶋元久さん人気か、お目当ての俳優さんのフォームが公開される前に売り止めになってしまう!という事態もありましたが、どうにか劇場分のチケットをゲットでき、初日に観劇してきました。もう終わったのでがっつりストーリーネタバレ。
公式のあらすじは、舞台芸術集団 地下空港のウェブサイトより次のようになります。
さて、では私の個人的な感激記。
掘りごたつがけっこう深い。。ケータイや財布なんか落としてしまったら私の腕では届かないくらい深い…。
呟いていた内容はちゃんと聞き取れなかったのですが、年号とかだった気がする。
ストーリーとしては、とある大企業クルイド社の食堂で死体が見つかり、犯人の容疑をかけられたマコト(原嶋さん)とその彼女である外国人出稼ぎ労働者の少女トーリャ(エマさん)が逃亡するところからスタート。
疑われた理由は、マコトのSNSアカウントから犯行声明が発され、日本中に拡散されたから。しかも食堂に死体が遺棄されているタイミングでマスコミ取材が入り、マスコミがあたかもマコトが犯人であるかのような報道を行った。
真犯人を捕まえるため、マコトとトーリャは、次の犯行予告の地、クマソ・システム社の独立自治区へ向かう。
ちょうどその日はクマソ自治区の独立数周年パーティが開かれており、殺害予告の対象者はクマソ兄弟。
とはいえSNSアカウント乗っ取り&決めつけ報道により全国的に犯行容疑も顔も割れているため、公共交通機関は使えない。しかたなくIKEAに向かっていた新婚ヒトカド夫婦の車に押し入り強盗ヒッチハイク。脅してクマソ自治区に向かわせる。
ここでヒトカド夫がクルイド株主だったことが判明。社食堂での死体遺棄事件によりクルイド株は急落していたが、ライバル社であるクマソで殺人事件が起きれば、クマソ株が急落、相対的にクルイド株が持ち直すのではないかとクマソ兄弟殺人事件の実現を期待するヒトカド夫。
ヒトカド妻フサエはそんな夫の人間性を疑うようになる。マコト&トーリャも殺人を望んでいるわけではなく、真犯人を待ち伏せて捕まえるのが目的なため、ヒトカド夫の人間性を疑う。
クマソ自治区到着。ヒトカド夫の隠れた趣味「女装」によりなんとかパーティに侵入成功。ヒトカド夫の人間性がさらに怪しくなってくる。
パーティで、招待客のフリをしてマコトがクマソ弟に近づいたところで、クマソ弟が何者かに殺される。死に際にクマソ弟がマコトの肩に謎の注射を打つ。
第2の殺人嫌疑までかけられ、当然逃げ出すマコト&トーリャ&ヒトカド夫妻。マコト、トーリャの名前を思い出せない。自分の過去も思い出せない。ヒトカド夫妻はなんだかさらに様子がおかしい。
おそらくその注射に何か秘密がありそう。ここで過去回想シーン。トーリャはマコトの義理の妹(兄嫁の妹)として、仲良く育った仲だった。そしてマコトはクルイド社長の次男。日本ではLC(リキッドコンピュータ)という技術が一般的となり、予防接種のごとく全国民の体内に打たれている近未来。
システム大手クルイドはそのLCを改ざんして国民の記憶をある時期でストップさせることで、自社の売り上げを伸ばしていた。父(クルイド社長)は長男(マコトの兄)に新型LC投与実験を行い、それが失敗し兄は死亡。食堂に放置されていた死体は兄だった。つまり食堂死体遺棄の犯人は父だった!
次男として父と戦う決意をしたマコトは、とある特別なLCを自分に打つことで、自らの記憶を改ざんし、トーリャがあるパスワードを言えば記憶改ざんが解除されるようにする。
父を倒し、ヒトカド夫妻はいろいろあったが仲直し、人道的な社会が戻ったかと思いきや、トーリャ姉は見抜いていた。実はクルイド社の売上を維持するためにLCで人々を支配していたのはマコトであり、兄も父もそのための役者に過ぎなかった。
自分が放った炎の広がる先をよく見ろ!と厳しいトーリャ。土下座するマコト。謝罪のために手を取り合って開放された劇場出入り口から出ていくふたり。
(了)
あくまで自分のためのメモなので、見逃している部分、勘違いしている部分も山盛りかと思います。ご容赦ください。
最初に書いたとおり掘りごたつ食堂劇場なので、お芝居全体を俯瞰するのは不可能なんです…。しかも話の時系列がグルグルなもんだから、記憶力&理解力&知識勝負です。勝てる人はいなかろうけど。
せめてもう一度、二度見られればもっと深く理解できたのではないかと悔やまれますが、チケット激戦、DVDにもならずではもうお手上げかも。
地下空港の演目はダキニ城の虜に続いて2作目でしたが、社会派SF+イケメンを組み合わせることで俳優沼の小娘を教育しにかかっているような印象が強いです。
むしろこんなん初見で理解できる人がいたらびっくりするし、社会問題にも神話にも素養深き人しか観ちゃいけないようなら先に言ってほしい、勉強するから(笑)
そんな感じの久々に脳みそフル回転な舞台でした。
(首もフル回転だったので痛い)
個人的には、最後、日本をクルイドとクマソに二分させてしまったマコトが外国人の少女に手を引かれて謝りに行くというのが、情けな…と思いました。一体、それぞれ何を象徴しているのでしょう。
ダキニ城の虜と共通する点としては、やはり法人が国家として領域&領民を伴った独立自治を果たしていること。
それは一見、合理的なように見えるけど、実は国民の価値を利益で図る体制だし、資本主義の行き着く果てのように見えて、それってよく考えたら社会主義やないか、という矛盾。
(矛盾というか、境界線があいまいになる感じというか…)
体制が個人を支配することが大きなテーマなんだと思います。そしてそんな真実に気づいてしまった子は不幸である。。
ヒトカド夫妻なんて無邪気で可愛かったもん。
もっと言えば私たちは確実に、「気づいてないほう」の人間であり、気づかぬうちに体制に支配されてるよ、という示唆。そこまで言うと逆にありきたりで説教臭くなるか・・。
説教臭さを薄めるのが絶妙なコメディ要素とイケメン俳優の面目躍如@パートなんだろうなと思います。
あと、長々とあえて触れなかったけど、古事記、ヤマトタケル神話、読んでません…。
ちゃんと読みます。次も地下空港観たいから。。
主演の原嶋元久さん人気か、お目当ての俳優さんのフォームが公開される前に売り止めになってしまう!という事態もありましたが、どうにか劇場分のチケットをゲットでき、初日に観劇してきました。もう終わったのでがっつりストーリーネタバレ。
公式のあらすじは、舞台芸術集団 地下空港のウェブサイトより次のようになります。
あらすじ
世界的な企業・クルイドダイナミクス株式会社の精密工場にて起こる謎の殺人事件。
そこに巻き込まれる一人の日雇い派遣労働者の青年。
不運にも殺人の疑いをかけられた青年は、
テレビ記者、被害者遺族に追われながら、
外国人出稼ぎ労働者の少女を連れて逃走を始めるのであるが……。
作品解説・みどころ
高円寺に劇場が出来る!と聞いたのは何年も前。
すぐさま自転車で建設予定地に駆けつけ、
未だ見ぬ建物の姿を想像しながら敷地をウロウロした。
高円寺在住(最寄り駅)の演劇人である私にとって、
座・高円寺は存在自体が祝福なのである。
そんな夢の劇場にて、私の団体・地下空港が
提携公演をさせて頂けることになった。
演目は『タガタリススムの、的、な。』という、
ヤマトタケル神話を基にしたクライムサスペンス逃走劇。
主演はミュージカル「テニスの王子様」出身の人気俳優・原嶋元久くんをお迎えする。
大好きな街・高円寺にて、
華々しく真摯に、この時代に向け鐘を鳴らそうと思う。
どうぞ皆様、ご期待下さい。
―舞台芸術集団 地下空港 主宰・伊藤靖朗(座・高円寺13号より)
さて、では私の個人的な感激記。
入場してまず異様なこと@
まず、舞台セットが異様。ハリーポッターの映画を見たことがある方は、食堂大広間のシーンを思い出してみてください。あんな感じで、客席と舞台が一体化しています。本当に食堂のよう。ちなみに足元は椅子ではなく掘りごたつっぽくなっています。通路もテーブル(=舞台)も役者が立ち回るため、荷物は足元に置くよう指示されます。掘りごたつがけっこう深い。。ケータイや財布なんか落としてしまったら私の腕では届かないくらい深い…。
入場してまず異様なことA
テーブル舞台の上に役者さんが横たわり、何やらブツブツ呟いていらっしゃる。しかも私の場合、大好きな俳優さんが目の前にいらしたので、開演まで凝視していました。呟いていた内容はちゃんと聞き取れなかったのですが、年号とかだった気がする。
ストーリーとしては、とある大企業クルイド社の食堂で死体が見つかり、犯人の容疑をかけられたマコト(原嶋さん)とその彼女である外国人出稼ぎ労働者の少女トーリャ(エマさん)が逃亡するところからスタート。
疑われた理由は、マコトのSNSアカウントから犯行声明が発され、日本中に拡散されたから。しかも食堂に死体が遺棄されているタイミングでマスコミ取材が入り、マスコミがあたかもマコトが犯人であるかのような報道を行った。
真犯人を捕まえるため、マコトとトーリャは、次の犯行予告の地、クマソ・システム社の独立自治区へ向かう。
ちょうどその日はクマソ自治区の独立数周年パーティが開かれており、殺害予告の対象者はクマソ兄弟。
とはいえSNSアカウント乗っ取り&決めつけ報道により全国的に犯行容疑も顔も割れているため、公共交通機関は使えない。しかたなくIKEAに向かっていた新婚ヒトカド夫婦の車に押し入り強盗ヒッチハイク。脅してクマソ自治区に向かわせる。
ここでヒトカド夫がクルイド株主だったことが判明。社食堂での死体遺棄事件によりクルイド株は急落していたが、ライバル社であるクマソで殺人事件が起きれば、クマソ株が急落、相対的にクルイド株が持ち直すのではないかとクマソ兄弟殺人事件の実現を期待するヒトカド夫。
ヒトカド妻フサエはそんな夫の人間性を疑うようになる。マコト&トーリャも殺人を望んでいるわけではなく、真犯人を待ち伏せて捕まえるのが目的なため、ヒトカド夫の人間性を疑う。
クマソ自治区到着。ヒトカド夫の隠れた趣味「女装」によりなんとかパーティに侵入成功。ヒトカド夫の人間性がさらに怪しくなってくる。
パーティで、招待客のフリをしてマコトがクマソ弟に近づいたところで、クマソ弟が何者かに殺される。死に際にクマソ弟がマコトの肩に謎の注射を打つ。
第2の殺人嫌疑までかけられ、当然逃げ出すマコト&トーリャ&ヒトカド夫妻。マコト、トーリャの名前を思い出せない。自分の過去も思い出せない。ヒトカド夫妻はなんだかさらに様子がおかしい。
おそらくその注射に何か秘密がありそう。ここで過去回想シーン。トーリャはマコトの義理の妹(兄嫁の妹)として、仲良く育った仲だった。そしてマコトはクルイド社長の次男。日本ではLC(リキッドコンピュータ)という技術が一般的となり、予防接種のごとく全国民の体内に打たれている近未来。
システム大手クルイドはそのLCを改ざんして国民の記憶をある時期でストップさせることで、自社の売り上げを伸ばしていた。父(クルイド社長)は長男(マコトの兄)に新型LC投与実験を行い、それが失敗し兄は死亡。食堂に放置されていた死体は兄だった。つまり食堂死体遺棄の犯人は父だった!
次男として父と戦う決意をしたマコトは、とある特別なLCを自分に打つことで、自らの記憶を改ざんし、トーリャがあるパスワードを言えば記憶改ざんが解除されるようにする。
父を倒し、ヒトカド夫妻はいろいろあったが仲直し、人道的な社会が戻ったかと思いきや、トーリャ姉は見抜いていた。実はクルイド社の売上を維持するためにLCで人々を支配していたのはマコトであり、兄も父もそのための役者に過ぎなかった。
自分が放った炎の広がる先をよく見ろ!と厳しいトーリャ。土下座するマコト。謝罪のために手を取り合って開放された劇場出入り口から出ていくふたり。
(了)
あくまで自分のためのメモなので、見逃している部分、勘違いしている部分も山盛りかと思います。ご容赦ください。
最初に書いたとおり掘りごたつ食堂劇場なので、お芝居全体を俯瞰するのは不可能なんです…。しかも話の時系列がグルグルなもんだから、記憶力&理解力&知識勝負です。勝てる人はいなかろうけど。
せめてもう一度、二度見られればもっと深く理解できたのではないかと悔やまれますが、チケット激戦、DVDにもならずではもうお手上げかも。
地下空港の演目はダキニ城の虜に続いて2作目でしたが、社会派SF+イケメンを組み合わせることで俳優沼の小娘を教育しにかかっているような印象が強いです。
むしろこんなん初見で理解できる人がいたらびっくりするし、社会問題にも神話にも素養深き人しか観ちゃいけないようなら先に言ってほしい、勉強するから(笑)
そんな感じの久々に脳みそフル回転な舞台でした。
(首もフル回転だったので痛い)
個人的には、最後、日本をクルイドとクマソに二分させてしまったマコトが外国人の少女に手を引かれて謝りに行くというのが、情けな…と思いました。一体、それぞれ何を象徴しているのでしょう。
ダキニ城の虜と共通する点としては、やはり法人が国家として領域&領民を伴った独立自治を果たしていること。
それは一見、合理的なように見えるけど、実は国民の価値を利益で図る体制だし、資本主義の行き着く果てのように見えて、それってよく考えたら社会主義やないか、という矛盾。
(矛盾というか、境界線があいまいになる感じというか…)
体制が個人を支配することが大きなテーマなんだと思います。そしてそんな真実に気づいてしまった子は不幸である。。
ヒトカド夫妻なんて無邪気で可愛かったもん。
もっと言えば私たちは確実に、「気づいてないほう」の人間であり、気づかぬうちに体制に支配されてるよ、という示唆。そこまで言うと逆にありきたりで説教臭くなるか・・。
説教臭さを薄めるのが絶妙なコメディ要素とイケメン俳優の面目躍如@パートなんだろうなと思います。
あと、長々とあえて触れなかったけど、古事記、ヤマトタケル神話、読んでません…。
ちゃんと読みます。次も地下空港観たいから。。
2015年05月15日
舞台『碧のヴォヤージュ』進戯団夢命クラシックス #18
進戯団夢命クラシックスの『碧のヴォヤージュ』を観に行ってきました@新宿村LIVE。
玉ちゃん(玉城裕規さん)が好きで観に行った『Requiem』、その時DVDを購入して観た『Lullaby』以降、3回目の進戯団夢命クラシックスです。
『Requiem』がきっかけで浅井長政様役だった小栗諒さんにハマってしまったのでした(「私の子だ」というセリフにやられた)。
さて、進戯団夢命クラシックスの作品って、伊藤マサミさんの中二力がすごい。今回もバトルものの少年漫画っぽさ全開でした。
『碧のヴォヤージュ』はもろワンピースじゃないか、海軍のノリは銀魂じゃないか!!と。ワンピースのサブストーリーとして存在していい話でした。なので以下、ワンピース用語に補足を得つつネタバレ。アニメは苦手なのでマンガで得た知識のみですが。
それにしても登場人物が多くって各陣営・個人入り乱れての混戦はいつも見ものだなと思います。因果とか。2時間30分の公演で、2時間10分経過したあたりで、(今から伏線ぜんぶ回収できるの…?)というゾクゾク感がたまりません。
3回みてようやく疑問やひっかかりがすべて解消された状態でラストを迎えることができました。いろんな因縁がややこしすぎて。
では以下、自分用キャラクターメモ。
ハル:主人公ハルは海賊を目指す漁師。父は海軍の偉い人だった。アイネと幼馴染。日が暮れると、翌朝まで自分の名前以外の記憶をなくしてしまうのでメモ魔。夜の間に書かれているメモの筆跡は自分のものでもアイネのものでもない。
アイネ:ハルの幼馴染のメスゴリラ(銀魂のお妙さん?)。いかにも少年漫画のヒロインて感じです。
シキ:『ノロイ』。擬人化した悪魔の実のようなもの。ハルに憑りつき夜の記憶を奪う代わりにハルにあるモノを与えている。
<海軍と王家> セカイ様の『ノロイ』を解くべく願いの叶う島「ロスト・アンサンブル」を目指す
ダイク隊長:ゴリラ(銀魂の近藤さん?)。アイネのこと好き。
ヒソウ中将:ツッコミ(銀魂の土方さん?)
マテキ中将:クソガキ(銀魂の沖田?)
ゲッコウ教授:『ノロイ』の研究している。キモイ。
セカイ様:皇帝次男。触れた相手が死の病になる力の代わりに指紋を取られた。誰にも手すら握ってもらえない孤独なおぼっちゃん。
シンフォニア:セカイ様に憑りついた『ノロイ』。
<獣人海賊団>地球征服をめざして「ロスト・アンサンブル」をめざす
<シー・グレーブ海賊団>『ノロイ』によって不死の力を手に入れた海賊メサイアの元、『ノロイ』を解放して死ぬために伝説の島をめざす
<ブルー海賊団>冒険したい←オイシイ。副船長ボレロ
<ナレーション>『ノロイ』について知っている風の案内人コッペリアと口のきけない女の子ルサルカ
各海賊団に団員および捕虜がいます。
そして、たどり着いたらなんでも願いが叶うという伝説の島をめざす冒険ストーリー。
海賊団というチームのくくりを超えた個人の関係性や過去の因縁が複雑すぎて、正直一回じゃ理解しきれないのも進戯団夢命クラシックスの作風かなと最近は思うようになりました。
個人的な萌えポイント。
・アイネのパンチララッキースケベに遭遇し、困惑顔の(しかしまんざらでもなさそうな)ヒソウ中将(小栗諒くん)。
・不死の姫メサイア船長による「不滅の愛など存在せぬ!」発言の後ろでまさに不滅の愛に近づきつつあるサロメ副船長(豊田幸樹さん)。ナルシスト×不死だったら不滅の愛も可能だよね…
・サロメ様(豊田幸樹さん)ってエステティックTBCの方なんだ
・コッペリア(鷲尾直人さん)がちょいちょいふざけるのが好き。楽日は口のきけないルサルカ(松木わかはさん)のジェスチャー解釈のでたらめさに拍車がかかってました。
・ブルー海賊団のボレロ副船長(北村悠さん)が残念な2枚目キャラで可愛い。カッコいいのに。強いのに。
・楽日の海軍体操、「コレ毎朝やんのかよ」というセリフが、「コレもうやんねーのか…」に変わってました。
正直、おめめクリクリのワンコのようなイケメンよりもやっぱり麗人に惹かれます。
ラストは、宝箱に運命を縛られて生まれ変わった100年後のハルのところに、今後はアイネが、おそらくはシキの力を借りて現れたってことでいいのかな?
セカイ様とシンフォニアのストーリーも、もっと掘り下げて知りたいような気もします。シンフォニアはきっとシキのこと、好きだよね?笑
シキの気を惹きたくてゲッコウの計画に加担したんじゃないかと踏んでるのですが。。
カノンもジーグのこと好きだし、オラトリオの「離さないよ」はもしかして「姉妹をこの世から未来永劫離さないよ」ってことなのかもしれないし、ジムノペティは一体誰を呪ってるんだって話だし、ブルー船長のノロイの正体も謎。
ノロイ達がメインのストーリーもぜひ観てみたいです。
こういうことは感想用紙に書けばいいのに・・って自分でも思いますが、いつも時間がなくてね。。
玉ちゃん(玉城裕規さん)が好きで観に行った『Requiem』、その時DVDを購入して観た『Lullaby』以降、3回目の進戯団夢命クラシックスです。
『Requiem』がきっかけで浅井長政様役だった小栗諒さんにハマってしまったのでした(「私の子だ」というセリフにやられた)。
さて、進戯団夢命クラシックスの作品って、伊藤マサミさんの中二力がすごい。今回もバトルものの少年漫画っぽさ全開でした。
『碧のヴォヤージュ』はもろワンピースじゃないか、海軍のノリは銀魂じゃないか!!と。ワンピースのサブストーリーとして存在していい話でした。なので以下、ワンピース用語に補足を得つつネタバレ。アニメは苦手なのでマンガで得た知識のみですが。
それにしても登場人物が多くって各陣営・個人入り乱れての混戦はいつも見ものだなと思います。因果とか。2時間30分の公演で、2時間10分経過したあたりで、(今から伏線ぜんぶ回収できるの…?)というゾクゾク感がたまりません。
3回みてようやく疑問やひっかかりがすべて解消された状態でラストを迎えることができました。いろんな因縁がややこしすぎて。
では以下、自分用キャラクターメモ。
ハル:主人公ハルは海賊を目指す漁師。父は海軍の偉い人だった。アイネと幼馴染。日が暮れると、翌朝まで自分の名前以外の記憶をなくしてしまうのでメモ魔。夜の間に書かれているメモの筆跡は自分のものでもアイネのものでもない。
アイネ:ハルの幼馴染のメスゴリラ(銀魂のお妙さん?)。いかにも少年漫画のヒロインて感じです。
シキ:『ノロイ』。擬人化した悪魔の実のようなもの。ハルに憑りつき夜の記憶を奪う代わりにハルにあるモノを与えている。
<海軍と王家> セカイ様の『ノロイ』を解くべく願いの叶う島「ロスト・アンサンブル」を目指す
ダイク隊長:ゴリラ(銀魂の近藤さん?)。アイネのこと好き。
ヒソウ中将:ツッコミ(銀魂の土方さん?)
マテキ中将:クソガキ(銀魂の沖田?)
ゲッコウ教授:『ノロイ』の研究している。キモイ。
セカイ様:皇帝次男。触れた相手が死の病になる力の代わりに指紋を取られた。誰にも手すら握ってもらえない孤独なおぼっちゃん。
シンフォニア:セカイ様に憑りついた『ノロイ』。
<獣人海賊団>地球征服をめざして「ロスト・アンサンブル」をめざす
<シー・グレーブ海賊団>『ノロイ』によって不死の力を手に入れた海賊メサイアの元、『ノロイ』を解放して死ぬために伝説の島をめざす
<ブルー海賊団>冒険したい←オイシイ。副船長ボレロ
<ナレーション>『ノロイ』について知っている風の案内人コッペリアと口のきけない女の子ルサルカ
各海賊団に団員および捕虜がいます。
そして、たどり着いたらなんでも願いが叶うという伝説の島をめざす冒険ストーリー。
海賊団というチームのくくりを超えた個人の関係性や過去の因縁が複雑すぎて、正直一回じゃ理解しきれないのも進戯団夢命クラシックスの作風かなと最近は思うようになりました。
個人的な萌えポイント。
・アイネのパンチララッキースケベに遭遇し、困惑顔の(しかしまんざらでもなさそうな)ヒソウ中将(小栗諒くん)。
・不死の姫メサイア船長による「不滅の愛など存在せぬ!」発言の後ろでまさに不滅の愛に近づきつつあるサロメ副船長(豊田幸樹さん)。ナルシスト×不死だったら不滅の愛も可能だよね…
・サロメ様(豊田幸樹さん)ってエステティックTBCの方なんだ
・コッペリア(鷲尾直人さん)がちょいちょいふざけるのが好き。楽日は口のきけないルサルカ(松木わかはさん)のジェスチャー解釈のでたらめさに拍車がかかってました。
・ブルー海賊団のボレロ副船長(北村悠さん)が残念な2枚目キャラで可愛い。カッコいいのに。強いのに。
・楽日の海軍体操、「コレ毎朝やんのかよ」というセリフが、「コレもうやんねーのか…」に変わってました。
正直、おめめクリクリのワンコのようなイケメンよりもやっぱり麗人に惹かれます。
ラストは、宝箱に運命を縛られて生まれ変わった100年後のハルのところに、今後はアイネが、おそらくはシキの力を借りて現れたってことでいいのかな?
セカイ様とシンフォニアのストーリーも、もっと掘り下げて知りたいような気もします。シンフォニアはきっとシキのこと、好きだよね?笑
シキの気を惹きたくてゲッコウの計画に加担したんじゃないかと踏んでるのですが。。
カノンもジーグのこと好きだし、オラトリオの「離さないよ」はもしかして「姉妹をこの世から未来永劫離さないよ」ってことなのかもしれないし、ジムノペティは一体誰を呪ってるんだって話だし、ブルー船長のノロイの正体も謎。
ノロイ達がメインのストーリーもぜひ観てみたいです。
こういうことは感想用紙に書けばいいのに・・って自分でも思いますが、いつも時間がなくてね。。
2015年04月28日
舞台『この流れバスター』@吉祥寺シアター
シベリア少女鉄道『この流れバスター』観てきました!@吉祥寺シアター。
最終日の当日券ギリギリすべりこめた。やっぱり当日券が必ずあるっていうのはありがたいですね。シベリア少女鉄道のお芝居は3回目。
いつも前半はいったいどういうストーリーなのかまったくわからないし笑っていいのかなんなのか謎のまま20分くらいすぎるのが特徴かも。
でも中盤〜後半にかけては、前半で丁寧に仕込まれたネタすべてが笑いに繋がっていって本当にすごい。脚本家、頭おかしい。
実際に観ないと、文章や言葉ではなかなか伝わらないとは思いますが、がんばってネタばれ書いてみますね。
(なお、私が観たのはダブルキャストのうち藤原幹雄(38歳・一般男性)バージョンです)
まず、前半 First Stageでは、世の中の不幸そうな人たち(流産して離婚とか恋人を病気で亡くしたとか)のもとにカバンが一つ届きます。そして、彼らはその中に入っているそれぞれの武器で、生き残りをかけた戦いを「演じさせられる」ことになります。途中で棄権しようとしたら謎の「運営」により殺されます。
カバンに入っている武器はさまざま。毒だったり、参加者の位置や様子がわかるレーダーだったり、刃物だったり、はたまたピアスだったり…。
最終的に、ピアスという役に立たなそうな武器を引き当てた黒髪のおとなしそうな女の子が、他の参加者同士が殺し合うような「流れ」をつくって、最後まで「演じ切り」ます。
実はその女の子の武器はピアスではなく、いかにもおとなしそうに見える黒髪ロングのカツラだったというオチ。
このFirst Stageで作品中のルールが提示されます。要は、与えれた武器(=小道具)を使って、相手が死ぬような「流れ」を作って戦うという。。
「流れ」は「フラグ」と言い換えてもいいかもしれません。古典的な「この流れでは死ぬ」という状況を、与えられた小道具と演技力でいかに作り出せるか勝負です。
さぁ、この前提を踏まえてSecond Stage開幕です。世の中に数ある、「これは死ぬ」という流れを作り出していく出演者の「演技力」は圧巻。
もうここらへんは言葉では説明できないけど、だいたいは有名なマンガや映画の死亡シーンの迫真のパロディです。
20代後半女性の私でもパロディの元ネタはだいたいわかりましたが、ドストライクは30代男性だと思う。
こぶとり爺、タイタニック、ブラックジャック、タッチ、翔太の寿司、笑うせえるすまん、キン肉マン、風立ちぬ、バックトゥザフューチャー、などなど。
例えばタッチだったら、小関えりかさんがいかにうまく南ちゃんになりきって敵を和也に仕立てあげるかという勝負になります。南ちゃんの演技がうまければうまいほど、敵は和也になりきってしまい、「あの流れ」により交通事故で死亡するというわけです。
翔太の寿司では誰も死なないのでこれは場面設定ミス。
バックトゥザフューチャーで、写真から過去の両親の姿が消えていく場面を演じて差し違えるのもアリ。
まぁそんな感じで、「この流れ」により敵をバスターしていくという頭のおかしい話でした。しかも結局、バスターされたのは笑い死にさせられそうになった観客ですよ。
客席のほぼ全員がが完全に共有できる、「この流れはアカン、死ぬww」をそれこそ何種類も用意してはストーリーに組み込んでいくの、やっぱり頭がおかしいとしか言いようがないです。
さっきから頭おかしい連呼してますけど全部褒め言葉です。
ダブルキャストの安本彩花さん(私立恵比寿中学)のほうは当日券がなくて行けなかったけど、安本さんの堀越二郎&喪黒福造もぜひ見てみたかった。
帰りに吉祥寺シアターすぐのベトナムフォーのお店「チョップスティックス」で食べた牛肉とトマトのフォー&チキンライスセット(¥1000)も絶品すぎて、ほんとにほんとに幸せな日曜日でした。
最終日の当日券ギリギリすべりこめた。やっぱり当日券が必ずあるっていうのはありがたいですね。シベリア少女鉄道のお芝居は3回目。
いつも前半はいったいどういうストーリーなのかまったくわからないし笑っていいのかなんなのか謎のまま20分くらいすぎるのが特徴かも。
でも中盤〜後半にかけては、前半で丁寧に仕込まれたネタすべてが笑いに繋がっていって本当にすごい。脚本家、頭おかしい。
実際に観ないと、文章や言葉ではなかなか伝わらないとは思いますが、がんばってネタばれ書いてみますね。
(なお、私が観たのはダブルキャストのうち藤原幹雄(38歳・一般男性)バージョンです)
まず、前半 First Stageでは、世の中の不幸そうな人たち(流産して離婚とか恋人を病気で亡くしたとか)のもとにカバンが一つ届きます。そして、彼らはその中に入っているそれぞれの武器で、生き残りをかけた戦いを「演じさせられる」ことになります。途中で棄権しようとしたら謎の「運営」により殺されます。
カバンに入っている武器はさまざま。毒だったり、参加者の位置や様子がわかるレーダーだったり、刃物だったり、はたまたピアスだったり…。
最終的に、ピアスという役に立たなそうな武器を引き当てた黒髪のおとなしそうな女の子が、他の参加者同士が殺し合うような「流れ」をつくって、最後まで「演じ切り」ます。
実はその女の子の武器はピアスではなく、いかにもおとなしそうに見える黒髪ロングのカツラだったというオチ。
このFirst Stageで作品中のルールが提示されます。要は、与えれた武器(=小道具)を使って、相手が死ぬような「流れ」を作って戦うという。。
「流れ」は「フラグ」と言い換えてもいいかもしれません。古典的な「この流れでは死ぬ」という状況を、与えられた小道具と演技力でいかに作り出せるか勝負です。
さぁ、この前提を踏まえてSecond Stage開幕です。世の中に数ある、「これは死ぬ」という流れを作り出していく出演者の「演技力」は圧巻。
もうここらへんは言葉では説明できないけど、だいたいは有名なマンガや映画の死亡シーンの迫真のパロディです。
20代後半女性の私でもパロディの元ネタはだいたいわかりましたが、ドストライクは30代男性だと思う。
こぶとり爺、タイタニック、ブラックジャック、タッチ、翔太の寿司、笑うせえるすまん、キン肉マン、風立ちぬ、バックトゥザフューチャー、などなど。
例えばタッチだったら、小関えりかさんがいかにうまく南ちゃんになりきって敵を和也に仕立てあげるかという勝負になります。南ちゃんの演技がうまければうまいほど、敵は和也になりきってしまい、「あの流れ」により交通事故で死亡するというわけです。
翔太の寿司では誰も死なないのでこれは場面設定ミス。
バックトゥザフューチャーで、写真から過去の両親の姿が消えていく場面を演じて差し違えるのもアリ。
まぁそんな感じで、「この流れ」により敵をバスターしていくという頭のおかしい話でした。しかも結局、バスターされたのは笑い死にさせられそうになった観客ですよ。
客席のほぼ全員がが完全に共有できる、「この流れはアカン、死ぬww」をそれこそ何種類も用意してはストーリーに組み込んでいくの、やっぱり頭がおかしいとしか言いようがないです。
さっきから頭おかしい連呼してますけど全部褒め言葉です。
ダブルキャストの安本彩花さん(私立恵比寿中学)のほうは当日券がなくて行けなかったけど、安本さんの堀越二郎&喪黒福造もぜひ見てみたかった。
帰りに吉祥寺シアターすぐのベトナムフォーのお店「チョップスティックス」で食べた牛肉とトマトのフォー&チキンライスセット(¥1000)も絶品すぎて、ほんとにほんとに幸せな日曜日でした。
2015年03月10日
独りぼっちのブルース・レッドフィールド@ 新宿シアターサンモール
初めてポップンマッシュルームチキン野郎の舞台を見てきました!
なんかおもしろいという噂はよくきいていたんですが、きっかけは竹岡常吉さんという俳優さんが気になってフォローしているうち、実は竹岡さんはPMC野郎立ち上げメンバーだということを知って…。
『独りぼっちのブルース・レッドフィールド』は、主演が渡辺徹さん。舞台に興味のない人でも普通に知っている超大御所で、会話のはずみなら呼び捨てにしてしまうくらい、俳優というよりは「芸能人」ってイメージです。
当然、舞台で見るのも初めて。いったいどんなお芝居なんだろう??と興味津々でした。
ストーリーは、家族をギャングに殺された西部ガンマン、ブルース・レッドフィールドが、同じくギャングに家族を殺されたインディアン ”ヌータウ”、ヌータウの妹、サボテン(植物)、サソリ(虫)、ナップサック(袋)と共に、ワシントンまで敵討ちに行く話です。
ブルースは、銃を一発撃つと昔のとある場面以降の記憶がなくなるという記憶障害をもっているため、そのため、復讐の旅に出たきっかけやその道中に起こったことなどを書き綴った日記を常に携帯して、銃を一発撃つごとに読み返しています。
ちなみに記憶がさかのぼってしまう場面とは、20年前、仲間と山に向かう途中でインディアンに遭遇しようとしたところ。
なお冒険譚ではありますが、道中の出来事は基本ギャグです。まぁ人間が植物や虫や袋(袋って…)を演じてる時点でだいぶアレです。
そうそう、ブルースは凄腕ガンマンで、上記の非人間たちもブルースに憧れて旅に同行することになった、いわば桃太郎における犬猿雉です。
そのほか、小物ギャングとその弟2人、馬もいます。
そしてブルースを追って同じくワシントンを目指す謎の影。
最終的にブルースは、ワシントン大統領の舞踏会に「家族の敵」が出席することを知り、どうにか舞踏会で命を狙える機会を得ます。
いざ、と銃を構えるのですが、その「敵」の様子がどうもおかしい。ギャングに似つかわしくない。というよりむしろ…
躊躇するブルースを尻目にヌータウはさっさと敵を槍で刺殺し、その後、行方をくらまします。
一体どうなっているのか…?
ネタばらしをすると、ブルースの日記はすべてヌータウがでっちあげたニセモノのストーリーだった。
ブルースは20年前、仲間と山に向かう途中でインディアンの母と子に遭遇し、二人を撃ち殺します。
それがヌータウの妻であり子供でした。
家族をブルースに殺されたヌータウは、ブルースの記憶障害を利用し、ブルースに復讐することを決めます。
日記をでっちあげ、ブルースの妻、娘、息子たち、仲間たちを「敵」として信じ込ませ、ブルース自らが大切な人を殺すように仕向けたのでした。ワシントンの舞踏会でブルースが殺そうとしていた「敵」も、本当はブルースの息子だったのです。
ブルースを追ってきた謎の人物は、ブルースのかつての仲間であり、唯一、真実を知っていた男…。
真実を知ったブルースは、行方をくらましていたヌータウを見つけ出します。
自分に家族を殺された被害者でもあり、その逆襲を残酷すぎる方法で果たした(果たされた)相手でもあり、そして、楽しかった旅の大切な仲間でもあるヌータウ。
ヌータウと対峙したブルースは、葛藤の末、空に向かって発砲し自分の記憶を消したのでした。
最後の場面はおそらくそれから数十年後。
キチガイじじいになってしまったブルースを、かつての仲間が訪い、楽しかった旅の回想のなかで、ブルースはイヤリングをようやく娘に手渡すことができるのでした。
あと、ナップサックは色々とまとめるのがうまいのでその手腕を発揮して米国大統領に上り詰めるのですが暗殺されたようです。
以上がだいたいのストーリーです。
なんとなくヌータウは怪しい感じがしたし、記憶が戻る時間が、なぜ家族が殺されたときじゃなくて山に向かう途中なの??みたいた違和感が全部回収されたスッキリ感とショックが一度に来て背筋がゾワっとなりました。
復讐方法が残虐であればあるほど、アメリカ開拓時代のインディアンの苦難が偲ばれるし…。コメディなのに。
個人的に最も印象に残ったのは、ナップサック。
渡辺ブルース徹のセリフで「(サボテンやサソリにくらべて)理不尽さのレベルがケタ違いだろ…」ていうのが妙におかしかったです。あとなんだかんで一番しっかり者なんですよ、ナップサックは!
昔はミュージシャン目指してたみたいだし、ややこしいことまとめるのうまいし。
というわけでナップサックがめちゃくちゃお気に入りでした。
終演後のみ販売される限定グッズがナップサックだったのも爆笑。
お金がなくて買えなかったのが残念です。
ビシーっとした脚本と理不尽すぎる登場人物のわちゃわちゃがクセになりそうで、次回の作品も本当に楽しみな劇団なのでした。
なんかおもしろいという噂はよくきいていたんですが、きっかけは竹岡常吉さんという俳優さんが気になってフォローしているうち、実は竹岡さんはPMC野郎立ち上げメンバーだということを知って…。
『独りぼっちのブルース・レッドフィールド』は、主演が渡辺徹さん。舞台に興味のない人でも普通に知っている超大御所で、会話のはずみなら呼び捨てにしてしまうくらい、俳優というよりは「芸能人」ってイメージです。
当然、舞台で見るのも初めて。いったいどんなお芝居なんだろう??と興味津々でした。
ストーリーは、家族をギャングに殺された西部ガンマン、ブルース・レッドフィールドが、同じくギャングに家族を殺されたインディアン ”ヌータウ”、ヌータウの妹、サボテン(植物)、サソリ(虫)、ナップサック(袋)と共に、ワシントンまで敵討ちに行く話です。
ブルースは、銃を一発撃つと昔のとある場面以降の記憶がなくなるという記憶障害をもっているため、そのため、復讐の旅に出たきっかけやその道中に起こったことなどを書き綴った日記を常に携帯して、銃を一発撃つごとに読み返しています。
ちなみに記憶がさかのぼってしまう場面とは、20年前、仲間と山に向かう途中でインディアンに遭遇しようとしたところ。
なお冒険譚ではありますが、道中の出来事は基本ギャグです。まぁ人間が植物や虫や袋(袋って…)を演じてる時点でだいぶアレです。
そうそう、ブルースは凄腕ガンマンで、上記の非人間たちもブルースに憧れて旅に同行することになった、いわば桃太郎における犬猿雉です。
そのほか、小物ギャングとその弟2人、馬もいます。
そしてブルースを追って同じくワシントンを目指す謎の影。
最終的にブルースは、ワシントン大統領の舞踏会に「家族の敵」が出席することを知り、どうにか舞踏会で命を狙える機会を得ます。
いざ、と銃を構えるのですが、その「敵」の様子がどうもおかしい。ギャングに似つかわしくない。というよりむしろ…
躊躇するブルースを尻目にヌータウはさっさと敵を槍で刺殺し、その後、行方をくらまします。
一体どうなっているのか…?
ネタばらしをすると、ブルースの日記はすべてヌータウがでっちあげたニセモノのストーリーだった。
ブルースは20年前、仲間と山に向かう途中でインディアンの母と子に遭遇し、二人を撃ち殺します。
それがヌータウの妻であり子供でした。
家族をブルースに殺されたヌータウは、ブルースの記憶障害を利用し、ブルースに復讐することを決めます。
日記をでっちあげ、ブルースの妻、娘、息子たち、仲間たちを「敵」として信じ込ませ、ブルース自らが大切な人を殺すように仕向けたのでした。ワシントンの舞踏会でブルースが殺そうとしていた「敵」も、本当はブルースの息子だったのです。
ブルースを追ってきた謎の人物は、ブルースのかつての仲間であり、唯一、真実を知っていた男…。
真実を知ったブルースは、行方をくらましていたヌータウを見つけ出します。
自分に家族を殺された被害者でもあり、その逆襲を残酷すぎる方法で果たした(果たされた)相手でもあり、そして、楽しかった旅の大切な仲間でもあるヌータウ。
ヌータウと対峙したブルースは、葛藤の末、空に向かって発砲し自分の記憶を消したのでした。
最後の場面はおそらくそれから数十年後。
キチガイじじいになってしまったブルースを、かつての仲間が訪い、楽しかった旅の回想のなかで、ブルースはイヤリングをようやく娘に手渡すことができるのでした。
あと、ナップサックは色々とまとめるのがうまいのでその手腕を発揮して米国大統領に上り詰めるのですが暗殺されたようです。
以上がだいたいのストーリーです。
なんとなくヌータウは怪しい感じがしたし、記憶が戻る時間が、なぜ家族が殺されたときじゃなくて山に向かう途中なの??みたいた違和感が全部回収されたスッキリ感とショックが一度に来て背筋がゾワっとなりました。
復讐方法が残虐であればあるほど、アメリカ開拓時代のインディアンの苦難が偲ばれるし…。コメディなのに。
個人的に最も印象に残ったのは、ナップサック。
渡辺ブルース徹のセリフで「(サボテンやサソリにくらべて)理不尽さのレベルがケタ違いだろ…」ていうのが妙におかしかったです。あとなんだかんで一番しっかり者なんですよ、ナップサックは!
昔はミュージシャン目指してたみたいだし、ややこしいことまとめるのうまいし。
というわけでナップサックがめちゃくちゃお気に入りでした。
終演後のみ販売される限定グッズがナップサックだったのも爆笑。
お金がなくて買えなかったのが残念です。
ビシーっとした脚本と理不尽すぎる登場人物のわちゃわちゃがクセになりそうで、次回の作品も本当に楽しみな劇団なのでした。
2015年01月30日
劇団鹿殺し復活公演『ランドスライドワールド』
2014年1発目の舞台は、劇団鹿殺し復活公演『ランドスライドワールド』@下北沢本多劇場でした。
劇団鹿殺しのロックオペラはすごい、という噂は聞いていたものの、これまで見る機会がなくて今回ようやく見ることができました。(※ランドスライドワールドはロックオペラではない)
結論からいうと、ものすごく面白かったです。これを超える作品を2015年に見ることができるのか不安なくらいに。
あらすじとしては、父の葬儀に集まった田舎の4兄弟が繰り広げる愛憎劇。めちゃくちゃ暗いです。暗いんだけど、生演奏あり、憎すぎるパロディありで、いろいろ深く考えたいんだけど笑いに邪魔される感じ。
冬の台風の最中に行われる暴虐だった父(二人にとっては叔父であり養父)の通夜。土木作業中に屋根から落ちたというが本当に事故だったのか?というところから血なまぐさくなっていく物語。4兄弟の夢と現実、田舎と都会、才能は遺伝するのか?病気・恋…この苦しみの原因は、男とに夜逃げしたババァ(母)のせいだ!!というような。違うかな。
ところどころに挟まれる妄想と回想と「想像上のイメージ図」がいちいち面白いんで困ります。
主演の木村了くんは、『ライチ★光クラブ』とか『帝一の國』の人(白い顔+学生服、不気味)という印象しかなかったのですが、ぽやぽや幼い一面と妙にオッサンくさい一面が混在してて、でも優しそうで魅力的。26歳の若さだったらXなんて知らないだろうにあの雰囲気出せるのはすごい…(笑)
ライチ★光クラブといえば、演出の中にもところどころライチっぽいところが。序盤、暗闇の中に懐中電灯の明かり、そして警笛。心の中で「エアモルド?」って言いますよね、思わず。木村了くん演じる三男坊「三太」は片手に白い手袋しててこれまたゼラ?そういえばお兄ちゃんの四門もオレノグラフィティさんでした。ライチじゃん笑
丸尾丸一郎さんは『リンダリンダ』でブルーハーツの「ぼくバンクロックが好きだ」を歌ってたときのイメージなのに、今回Xのコピバン「(バツ)」。歌う人なんだな。
さて、ストーリーのなかでとくに(いろんな意味で)刺激的なのが4兄弟それぞれの理想を体現したような「影」の存在。例えば、高校受験に失敗してXのコピバンを始めた五郎の影はトシゴロー(どうみてもXのトシ)、俳優になりたい三太の影はシルベスタ・サンタローン、東京でアルバイトしながらバンドやっている四門の影はモンジョビといった具合で、ギリギリだ。
影に背中を押されるように、4人が大人になって、そして自由になっていく姿は開放的でもあり不安でもあり。
物語の終わり、4兄弟が影と同じく、夢の職業を象徴した格好してたのが感慨深かったです。たとえその職業が、現実的な希望とは異なってても。ほんといろんな場面で地滑り(ランドスライド)が起きてました。
あまりに衝撃的でおもしろかったので、人生で初めて彼氏を誘ってリピートしてしまうという記念すべき作品になりました。
そうそう演出の菜月チョビさんって、手がけた作品は初めて見るにも関わらずよく知っているような気がしたのは、「カンフェティかわら版」で留学レポ連載されてたからでした。(←フライヤーなど熟読するタイプ)
『曇天に笑う』も俄然楽しみになりました。。
劇団鹿殺しのロックオペラはすごい、という噂は聞いていたものの、これまで見る機会がなくて今回ようやく見ることができました。(※ランドスライドワールドはロックオペラではない)
結論からいうと、ものすごく面白かったです。これを超える作品を2015年に見ることができるのか不安なくらいに。
あらすじとしては、父の葬儀に集まった田舎の4兄弟が繰り広げる愛憎劇。めちゃくちゃ暗いです。暗いんだけど、生演奏あり、憎すぎるパロディありで、いろいろ深く考えたいんだけど笑いに邪魔される感じ。
冬の台風の最中に行われる暴虐だった父(二人にとっては叔父であり養父)の通夜。土木作業中に屋根から落ちたというが本当に事故だったのか?というところから血なまぐさくなっていく物語。4兄弟の夢と現実、田舎と都会、才能は遺伝するのか?病気・恋…この苦しみの原因は、男とに夜逃げしたババァ(母)のせいだ!!というような。違うかな。
ところどころに挟まれる妄想と回想と「想像上のイメージ図」がいちいち面白いんで困ります。
主演の木村了くんは、『ライチ★光クラブ』とか『帝一の國』の人(白い顔+学生服、不気味)という印象しかなかったのですが、ぽやぽや幼い一面と妙にオッサンくさい一面が混在してて、でも優しそうで魅力的。26歳の若さだったらXなんて知らないだろうにあの雰囲気出せるのはすごい…(笑)
ライチ★光クラブといえば、演出の中にもところどころライチっぽいところが。序盤、暗闇の中に懐中電灯の明かり、そして警笛。心の中で「エアモルド?」って言いますよね、思わず。木村了くん演じる三男坊「三太」は片手に白い手袋しててこれまたゼラ?そういえばお兄ちゃんの四門もオレノグラフィティさんでした。ライチじゃん笑
丸尾丸一郎さんは『リンダリンダ』でブルーハーツの「ぼくバンクロックが好きだ」を歌ってたときのイメージなのに、今回Xのコピバン「(バツ)」。歌う人なんだな。
さて、ストーリーのなかでとくに(いろんな意味で)刺激的なのが4兄弟それぞれの理想を体現したような「影」の存在。例えば、高校受験に失敗してXのコピバンを始めた五郎の影はトシゴロー(どうみてもXのトシ)、俳優になりたい三太の影はシルベスタ・サンタローン、東京でアルバイトしながらバンドやっている四門の影はモンジョビといった具合で、ギリギリだ。
影に背中を押されるように、4人が大人になって、そして自由になっていく姿は開放的でもあり不安でもあり。
物語の終わり、4兄弟が影と同じく、夢の職業を象徴した格好してたのが感慨深かったです。たとえその職業が、現実的な希望とは異なってても。ほんといろんな場面で地滑り(ランドスライド)が起きてました。
あまりに衝撃的でおもしろかったので、人生で初めて彼氏を誘ってリピートしてしまうという記念すべき作品になりました。
そうそう演出の菜月チョビさんって、手がけた作品は初めて見るにも関わらずよく知っているような気がしたのは、「カンフェティかわら版」で留学レポ連載されてたからでした。(←フライヤーなど熟読するタイプ)
『曇天に笑う』も俄然楽しみになりました。。
2015年01月15日
2014年に観た舞台メモ
防備録です。2014年は22作品、37公演でした。
マイベスト3は、
3位 あの、先輩、ダメ、こんなのって、迷惑ですよね?
2位 暗転セクロスw
1位 私のホストちゃん〜決闘福岡中洲編〜
1月 メサイア−白銀の章−
2月 うさぎレストラン
3月 イケナイコトカイ?
4月 海峡の光、あの、先輩、ダメ、こんなのって、迷惑ですよね?
5月
6月 Requiem、泣かないで
7月 キャッチミーイフユーキャン、タンブリングFINAL
8月 朗読劇 ドグラ・マグラ、メサイア−紫微の章−
9月 蒼海のティーダ
10月 暗転セクロスw、地下鉄に乗って、幕末!狼Kick、リトルマーメイド、ほのぼの村のなかよしマーチ
11月 里見八犬伝
12月 ダキニ城の虜、朗読劇 僕らの関ヶ原、鬼斬、私のホストちゃん〜決闘福岡中洲編〜
マイベスト3は、
3位 あの、先輩、ダメ、こんなのって、迷惑ですよね?
2位 暗転セクロスw
1位 私のホストちゃん〜決闘福岡中洲編〜
1月 メサイア−白銀の章−
2月 うさぎレストラン
3月 イケナイコトカイ?
4月 海峡の光、あの、先輩、ダメ、こんなのって、迷惑ですよね?
5月
6月 Requiem、泣かないで
7月 キャッチミーイフユーキャン、タンブリングFINAL
8月 朗読劇 ドグラ・マグラ、メサイア−紫微の章−
9月 蒼海のティーダ
10月 暗転セクロスw、地下鉄に乗って、幕末!狼Kick、リトルマーメイド、ほのぼの村のなかよしマーチ
11月 里見八犬伝
12月 ダキニ城の虜、朗読劇 僕らの関ヶ原、鬼斬、私のホストちゃん〜決闘福岡中洲編〜
2015年01月10日
舞台『私のホストちゃん〜血闘、福岡中洲編〜』
2014年に観た舞台のなかで1、2を争うおもしろさでした。チャラいと思ってなめてましたけど、ほんっとうにおもしろかったです。DVD出ないのがもったいないけど、あんなに多方面にアレなパロと下ネタが満載なので難しいでしょうね…。
さて、主人公・華音とその主治医ショウが、華音の病気を治せそうな唯一の科学者・犬堂響子博士やその周辺のリケジョをいてこまして特効薬をつくってもらうため、博多でホストになる!というのがざっくりしたあらましです。
ドラマ『私のホストちゃん』からの連続性として、Vannilaを秘密で辞めた咲夜が地元九州でホストをしています。昨夜は、ホストの秘伝書『酔客百技伝』をVannilaから持ち逃げしていた…?
咲夜を探して歌舞伎町のクラブVannilaからやってきた夕妃をはじめとするバニラメン vs 咲夜や流星率いる博多ギャラクシーの対立構図は、いつしか華音も巻き込んでどんどん複雑になっていく。
2014年はいろんな印象深い事件がありましたが、それらを所せましと詰め込みまくった鈴木おさむさんはやっぱりすごい。
以下、ストーリーと関連パロ一覧
@犬堂博士がどうみても小保方さん。難病の特効細胞、名付けて「HOSTAP細胞」を開発しリケジョとして脚光を浴びるも、深雪に研究ノートを盗まれ苦境に。所長と浮気している。
A流星と彗星は仲良し兄弟。流星の太客議員先生は、議員になる際、当時議員だった彗星を陥れて野々村議員ばりの号泣会見をさせた。彗星の敵をとるため、兄・流星は議員先生に近き、ホテルでついに”リベンジポルノ”を果たす。
B犬堂響子博士の歌う、『Let it go』の替え歌、『ホスト行っとこう!』
くだらね〜〜!!と思いつつ、よくできてます。ホストちゃんたちのコーラス、というかコールも秀逸。
Cいろいろあって弟分となった深雪の人気に嫉妬した夕妃は、「弟に負けたくない」一心で、時桜の作曲ノートを盗み、「全ろうのホストピアニスト」として曲を発表。大ヒットする。
佐村河内パロなのになぜか野々村議員のジェスチャーをする夕妃。夕妃は基本的にドラマのキャラが崩壊してます。
そのほか、ギャラクシーのナンバーワン時桜’の太客は博多のローカルアイドル総選挙1位だったり、夕妃から華音に歌のプレゼントのシーンでは「妖怪体操」を踊ったり、最終的に華音の特効薬と引き換えに華音と寝たゲイの日下部所長が「ダメよ〜ダメダメ」って言ってたり、パロぎっしりでした。
ちなみに、お客さんの貢ぎランキングで総合1位になったホストちゃんは、ラストで華音に特効薬を口移し。
また、2軍ランキング1位のホストちゃんは第2幕で時桜の弟を演じる権利を得ることができます。
私が見た3公演では2軍ランキング1位は全員異なり、総合1位は夕妃×2、時桜×1でした。いろんな前評判やツイッターで「●月●日の公演はxxを一位にしよう!」といった企画がある中、誰が一位になるのか本当にわからなくて、どんな結果でも嬉しかったなぁ。
個人的には、余ったラブ(=舞台と連動したウェブ企画のポイント)を全部アンドリューに貢いであげたら、その公演では2軍3位、総合8位に入ったのがすごく嬉しかったです。もしかして上位の熾烈なランキング争い以外は数万円で左右できるのかもしれません(笑)
舞台演出として、前方のVIP席を中心に接客がありますが、基本的には通路側の席限定。
イケメンだらけなこと「だけ」がウリかと思ってたけど全然そんなことなくて、時流を切り取った、まさに2014年の年末にしか観られない舞台でした。
さて、主人公・華音とその主治医ショウが、華音の病気を治せそうな唯一の科学者・犬堂響子博士やその周辺のリケジョをいてこまして特効薬をつくってもらうため、博多でホストになる!というのがざっくりしたあらましです。
ドラマ『私のホストちゃん』からの連続性として、Vannilaを秘密で辞めた咲夜が地元九州でホストをしています。昨夜は、ホストの秘伝書『酔客百技伝』をVannilaから持ち逃げしていた…?
咲夜を探して歌舞伎町のクラブVannilaからやってきた夕妃をはじめとするバニラメン vs 咲夜や流星率いる博多ギャラクシーの対立構図は、いつしか華音も巻き込んでどんどん複雑になっていく。
2014年はいろんな印象深い事件がありましたが、それらを所せましと詰め込みまくった鈴木おさむさんはやっぱりすごい。
以下、ストーリーと関連パロ一覧
@犬堂博士がどうみても小保方さん。難病の特効細胞、名付けて「HOSTAP細胞」を開発しリケジョとして脚光を浴びるも、深雪に研究ノートを盗まれ苦境に。所長と浮気している。
A流星と彗星は仲良し兄弟。流星の太客議員先生は、議員になる際、当時議員だった彗星を陥れて野々村議員ばりの号泣会見をさせた。彗星の敵をとるため、兄・流星は議員先生に近き、ホテルでついに”リベンジポルノ”を果たす。
B犬堂響子博士の歌う、『Let it go』の替え歌、『ホスト行っとこう!』
くだらね〜〜!!と思いつつ、よくできてます。ホストちゃんたちのコーラス、というかコールも秀逸。
Cいろいろあって弟分となった深雪の人気に嫉妬した夕妃は、「弟に負けたくない」一心で、時桜の作曲ノートを盗み、「全ろうのホストピアニスト」として曲を発表。大ヒットする。
佐村河内パロなのになぜか野々村議員のジェスチャーをする夕妃。夕妃は基本的にドラマのキャラが崩壊してます。
そのほか、ギャラクシーのナンバーワン時桜’の太客は博多のローカルアイドル総選挙1位だったり、夕妃から華音に歌のプレゼントのシーンでは「妖怪体操」を踊ったり、最終的に華音の特効薬と引き換えに華音と寝たゲイの日下部所長が「ダメよ〜ダメダメ」って言ってたり、パロぎっしりでした。
ちなみに、お客さんの貢ぎランキングで総合1位になったホストちゃんは、ラストで華音に特効薬を口移し。
また、2軍ランキング1位のホストちゃんは第2幕で時桜の弟を演じる権利を得ることができます。
私が見た3公演では2軍ランキング1位は全員異なり、総合1位は夕妃×2、時桜×1でした。いろんな前評判やツイッターで「●月●日の公演はxxを一位にしよう!」といった企画がある中、誰が一位になるのか本当にわからなくて、どんな結果でも嬉しかったなぁ。
個人的には、余ったラブ(=舞台と連動したウェブ企画のポイント)を全部アンドリューに貢いであげたら、その公演では2軍3位、総合8位に入ったのがすごく嬉しかったです。もしかして上位の熾烈なランキング争い以外は数万円で左右できるのかもしれません(笑)
舞台演出として、前方のVIP席を中心に接客がありますが、基本的には通路側の席限定。
イケメンだらけなこと「だけ」がウリかと思ってたけど全然そんなことなくて、時流を切り取った、まさに2014年の年末にしか観られない舞台でした。
2014年07月18日
舞台『タンブリングFINAL』@赤坂ACTシアター
ふとチケットを取ってしまった舞台『タンブリングFINAL』@赤坂ACTシアターでした。
ハイタッチ回だったからこの日(7月16日夜)にしたというミーハーさ。
ちなみにドラマや舞台タンブリングvol.1~4までの事前情報はゼロです。仕入れておこうと思ったんだけど時間がなくて・・・。
ストーリー自体は運動部青春モノで、私は正直、主人公の望月宙(もちづき・そら)の暑苦しさ苦手です。
結局アンタが男子新体操部引っかき回しただけじゃん!と。
一応、彼も自覚し反省するのですが、自分の周囲にいたら確実にウザいタイプ。
でも別に、ものすごい斬新なストーリー展開を期待していたわけではないので、それは別にいいや(笑)
圧巻はなんとっても新体操パートですよ!もともとフィギュアスケートなんかも大好きなんで、新体操の美しさにも当然ときめきます。
まともに見たのは初めてでしたが、男子でかつ団体の迫力はすごい!
かなり興奮しました。だって、飛びすぎ・・・「跳ぶ」じゃなくて、飛んでます、空を。
6人全員がバク転3連続でキメる場面は、圧巻です。
さすがに俳優さんたちチーム(烏森高校チーム)の演技は、そんなにピョンピョンクルクルしないのですが、それでも全員バク転できるんですね、すごい。
新体操演技見られただけでも行ってよかった!
役者さんのなかでは養護教諭役の増田有華さんがいい味出してました。
可愛かったしおもしろかったです。
タイトルにFINALと入っているからにも続きはないんだろうけど、今からでも舞台とドラマを観てみようと思える舞台でした。
なお、タンブリング(tumbling)とは英語で、トンボ返りとか宙返りという意味です。
ハイタッチ回だったからこの日(7月16日夜)にしたというミーハーさ。
ちなみにドラマや舞台タンブリングvol.1~4までの事前情報はゼロです。仕入れておこうと思ったんだけど時間がなくて・・・。
ストーリー自体は運動部青春モノで、私は正直、主人公の望月宙(もちづき・そら)の暑苦しさ苦手です。
結局アンタが男子新体操部引っかき回しただけじゃん!と。
一応、彼も自覚し反省するのですが、自分の周囲にいたら確実にウザいタイプ。
でも別に、ものすごい斬新なストーリー展開を期待していたわけではないので、それは別にいいや(笑)
圧巻はなんとっても新体操パートですよ!もともとフィギュアスケートなんかも大好きなんで、新体操の美しさにも当然ときめきます。
まともに見たのは初めてでしたが、男子でかつ団体の迫力はすごい!
かなり興奮しました。だって、飛びすぎ・・・「跳ぶ」じゃなくて、飛んでます、空を。
6人全員がバク転3連続でキメる場面は、圧巻です。
さすがに俳優さんたちチーム(烏森高校チーム)の演技は、そんなにピョンピョンクルクルしないのですが、それでも全員バク転できるんですね、すごい。
新体操演技見られただけでも行ってよかった!
役者さんのなかでは養護教諭役の増田有華さんがいい味出してました。
可愛かったしおもしろかったです。
タイトルにFINALと入っているからにも続きはないんだろうけど、今からでも舞台とドラマを観てみようと思える舞台でした。
なお、タンブリング(tumbling)とは英語で、トンボ返りとか宙返りという意味です。
2014年06月28日
本格文學朗読劇 極上文學『ドグラ・マグラ』@紀伊國屋ホール
本格文學朗読劇 極上文學を初体験してきました!@紀伊國屋ホール
作品が『ドグラ・マグラ』、キービジュアルが丸尾末広っていかにも中二好みすぎて、当初少し尻込みしましたが、そもそも尻込み云々に関わらずチケット激戦(笑)
そんな何公演も観るのが難しい舞台がマルチキャスティング(ウロボロス構成)でなんの意味があるのかかなり謎です。DVDと配信のため…?
初めての極上文學は、まず舞台セットの豪華さに驚きました。朗読劇って「キャストの人数分椅子が並べてある」って感じのしか観たことなかったんで、これはほんと本格的。お芝居も、手に本を持ってさえいなければ普通の舞台と変わらないくらい。
ただ残念なのは正木教授がカミカミで、もう何言ってるかわからないレベルだったこと(苦笑)
いくら近代文学とはいえ耳慣れない言葉遣いばっかりだから、噛まれると作品の世界観が台無しになるし、聞いて理解するのがめんどくさくなるので、もうちょっとスルルと読んでほしかったな。
お話自体は、多少構成が前後するものの、原作のストーリーラインのままに楽しめるんですが、途中、即興芝居「キャストの前世」コーナーが。これ考えた人頭よすぎます。これまでの極上文學シリーズにもあったのかな?
正木教室の大学院生が、自分が研究している心理遺伝の実験を正木教授にみてもらうというシーンなのですが、そこで実験対象患者(キャスト)にランダムに「前世カード」をひかせ、キャストはカードに書いてある人物(or 動物)を「自分の前世」として演じるのです。笑っていいとこです。
私が観た回は、
『ドグラ・マグラ』は読めば一度は精神に異常をきたすらしいが、「今回はお客さんよりキャストが病む」って玉城さんが言ってたのはこういうことだったんですね。
朗読劇って原作を知っていたらあとは衣装とか舞台装置とかキャストに注目するばかりになりがちですが、こういう舞台ならではなのは楽しくって好きです。
ちなみに、それほど「グロテスク」ではなかったです。視覚に訴える演出となるとどうしてもソフトにならざるを得ないのかもしれません。だってキャストさん目当てで観てる女の子に精神的ブラクラ映像見せつけるわけにはいかないだろうし…。
だから原作よりもグロくない、ほんわり美しくてファンタジックな『ドグラ・マグラ』でした。
そもそも原作の夢野久作にくらべれば、舞台に携わってる人たちおそらくそれほどグロいものに執着があるわけではないと思う。それでもこういう作品に魅力を感じてステージ化したら、チケット激戦(しかも若い女性)ときたからには、エログロナンセンスなんて今時アンダーグラウンドじゃないんだなあって感慨深いです。
『ライチ★光クラブ』とかもそうか。エログロとお耽美の親和性が高くなってるのかもしれない。
最後に今後、極上文學シリーズで上演して欲しい作品をアンケートにいっぱい書いて帰ってきました!
あ、いっこ書き忘れたのでここに書いとこう(笑)
オルハン・パムク『わたしの名は紅』をどうか…。
作品が『ドグラ・マグラ』、キービジュアルが丸尾末広っていかにも中二好みすぎて、当初少し尻込みしましたが、そもそも尻込み云々に関わらずチケット激戦(笑)
そんな何公演も観るのが難しい舞台がマルチキャスティング(ウロボロス構成)でなんの意味があるのかかなり謎です。DVDと配信のため…?
初めての極上文學は、まず舞台セットの豪華さに驚きました。朗読劇って「キャストの人数分椅子が並べてある」って感じのしか観たことなかったんで、これはほんと本格的。お芝居も、手に本を持ってさえいなければ普通の舞台と変わらないくらい。
ただ残念なのは正木教授がカミカミで、もう何言ってるかわからないレベルだったこと(苦笑)
いくら近代文学とはいえ耳慣れない言葉遣いばっかりだから、噛まれると作品の世界観が台無しになるし、聞いて理解するのがめんどくさくなるので、もうちょっとスルルと読んでほしかったな。
お話自体は、多少構成が前後するものの、原作のストーリーラインのままに楽しめるんですが、途中、即興芝居「キャストの前世」コーナーが。これ考えた人頭よすぎます。これまでの極上文學シリーズにもあったのかな?
正木教室の大学院生が、自分が研究している心理遺伝の実験を正木教授にみてもらうというシーンなのですが、そこで実験対象患者(キャスト)にランダムに「前世カード」をひかせ、キャストはカードに書いてある人物(or 動物)を「自分の前世」として演じるのです。笑っていいとこです。
私が観た回は、
- Kimeruさん→マンボウ
- 玉城裕規さん→聖徳太子 桑野晃輔さん→???(海外のボクサー? 桑野さんも知らなくてとりあえずスキップしてた)
『ドグラ・マグラ』は読めば一度は精神に異常をきたすらしいが、「今回はお客さんよりキャストが病む」って玉城さんが言ってたのはこういうことだったんですね。
朗読劇って原作を知っていたらあとは衣装とか舞台装置とかキャストに注目するばかりになりがちですが、こういう舞台ならではなのは楽しくって好きです。
ちなみに、それほど「グロテスク」ではなかったです。視覚に訴える演出となるとどうしてもソフトにならざるを得ないのかもしれません。だってキャストさん目当てで観てる女の子に精神的ブラクラ映像見せつけるわけにはいかないだろうし…。
だから原作よりもグロくない、ほんわり美しくてファンタジックな『ドグラ・マグラ』でした。
そもそも原作の夢野久作にくらべれば、舞台に携わってる人たちおそらくそれほどグロいものに執着があるわけではないと思う。それでもこういう作品に魅力を感じてステージ化したら、チケット激戦(しかも若い女性)ときたからには、エログロナンセンスなんて今時アンダーグラウンドじゃないんだなあって感慨深いです。
『ライチ★光クラブ』とかもそうか。エログロとお耽美の親和性が高くなってるのかもしれない。
最後に今後、極上文學シリーズで上演して欲しい作品をアンケートにいっぱい書いて帰ってきました!
あ、いっこ書き忘れたのでここに書いとこう(笑)
オルハン・パムク『わたしの名は紅』をどうか…。
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