新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2022年01月14日
攻殻機動隊「謡V〜REINCARNATION」の英語歌詞
■マンガ、アニメ、映画、ゲームと、様々なメディアで展開されている、近未来を舞台としたサイバーなSF作品ですね!
■というわけで、オープニングの歌の動画をつくりました!日本語の歌詞と、英語の歌詞、さらにローマ字までつけてます。ローマ字の歌詞って、海外の日本語学習者に喜ばれるそうです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[日本語+英語歌詞] 攻殻機動隊「謡V〜REINCARNATION」GHOST IN THE SHELL [カラオケ]
GHOST IN THE SHELL - 謡V〜REINCARNATION
Full Opening Lyrics ( Japanese + Romaji + English )
攻殻機動隊 主題歌「謡V〜REINCARNATION」
オープニング曲にカラオケ風に歌詞を載せました。
日本語、その直訳、発音のローマ字、英語です。
#攻殻機動隊 #GhostInTheShell #REINCARNATION #謡VREINCARNATION #UtaiVREINCARNATION #Utai #こうかくきどうたい #karaoke #カラオケ #草薙素子 #KusanagiMotoko
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
また他にもいろいろ作っていきます!
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2020年11月08日
深層心理を冒険する、ゾーヤブレイクとは?
■マインドナビゲーターは、音で進めるゲームブックです。全3作のシリーズ作品であり、
「マンフレットの館」
「夢を見る石」
「ゾーヤの記憶」
この3つをあわせて「ゾーヤブレイク」といいます。
制作はエンダイブ、発売はテイチクです。
■元々は1994年に発売された音楽CDなのですが、制作したメーカーはすでになくなっています。
■この物語については、今なお、多くの謎を残したままです。気になる方は、ぜひ下記の動画を見てみてください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あなたの深層心理をテストする【ep1 マインドナビゲーター マンフレットの館】
この動画は、第一章「マンフレットの館」です。
あなたの目的は、1990年代のとある館を捜索し、あるものを見つけることです。
この物語には4つのエンディングと2つのゲームオーバーがあります。
エンディングに到達したら、続編の「マンフレットの館・解」を見てください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■作品が発表された当時は、やたら心理ゲームや占いが流行っていましたね。「ココロジー」「バイオグラフィー」「動物占い」とか・・・。この作品も、音楽CD、パソコンゲーム「ANGEL GATE」(エンジェルゲート)、ファミ通誌上などで、メディアミックス展開されていました。
■さらには、同じ世界観の「セシマの手引書」という関連作品もありましたが、人気が出ず、そのままお蔵入りとなったそうです。メーカーももうないので、一切の情報も無く、どんな展開を見せてくれたのか知る由もありません。うーん、残念。
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2018年04月24日
[ネタバレあり]ソング・オブ・ザ・シー 海のうた (2016)〜ケルト神話を元にした兄妹の冒険
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』 Song of the Sea (2016・愛)
監督/トム・ムーア
脚本/ウィル・コリンズ
原案/トム・ムーア
出演/デビッド・ロウル、ブレンダン・グリーソン
リサ・ハニガン、ルーシー・オコンネル
製作/カートゥーン・サルーン
配給/チャイルド・フィルム、ミラクルヴォイス
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
静かな海辺にある孤島の灯台で、お父さんのコナー、お母さんのブロナー、愛犬のクーと幸せに暮らしていた男の子のベン。彼らは、新しい家族を迎えようとしていた。大好きなお母さんから、「あなたは世界で一番のお兄ちゃんになるのよ」と言われ、ベンも赤ちゃんが生まれてくる日を楽しみにしていた。
優しくて物知りなお母さんは、ベンにたくさんのお話や歌を教えてくれた。巨人のマクリルと愛犬の物語や、アザラシの妖精セルキーが歌うと妖精が家に戻れる不思議な伝説、古い言葉で綴られる美しい歌など……。
ある晩、ベンはお母さんに海の歌が聞こえる貝の笛をもらう。うれしくて、笛を大事に抱いて眠りについたのだが、目を覚ますとお母さんの姿が見当たらない。 お母さんは赤ちゃんを残して、海へ消えてしまったのだ。
それから6年・・・今もベンとお父さんの心は傷ついたまま。ベンは、お母さんがいなくなったのは妹シアーシャのせいだと思いこみ、ついつい彼女に意地悪をしてしまう。お父さんもシアーシャにばかり甘くて、ベンのことなんか気にかけていない様子。しかもシアーシャは、まるで声を失ってしまったかのように、話すことができない。それもまた、ベンの苛立ちを増幅させてしまっていたのだった。
そして、お母さんがいなくなった日であり、シアーシャの誕生日でもある、家族にとって唯一の記念日がやってきた。それに合わせて、本島の町からおばあちゃんがやってくる。おばあちゃんは、いまだに喋らないシアーシャが心配でたまらない様子。誕生日ケーキが登場すると、ベンは意地悪をして、シアーシャの顔をケーキに叩きつけてしまう。
その夜、シアーシャは不思議な光に導かれ、お父さんがこっそり隠していた不思議なコートを見つけ、海へ入ってしまう。するとシアーシャはアザラシの姿に変身し、待っていたアザラシたちと共に海の中を自由に泳ぎ始めた。そう、実はお母さんはアザラシの妖精セルキーであり、娘であるシアーシャもまた、その力を継いでいたのだ。
その後、海に打ち上げられているシアーシャをおばあちゃんが発見する。悲劇の再来を恐れたお父さんは、セルキーのコートを宝箱にしまいなおし、海へ投げ捨ててしまった。さらに、おばあちゃんは嫌がる兄妹を町へ連れて行くことにした。
町はハロウィンでお祭り騒ぎ。居心地の悪いおばあちゃんの家からすぐに抜け出した兄妹は、愛犬クーとお父さんが待つ家へ向かおうとする。ベンは家までの道のりをメモしており、それをたどりに歩を進める。
そんなふたりの後を妖精ディーナシーの3人組が追いかける。彼らはシアーシャがセルキーだと気付き、フクロウの魔女マカとその手下のフクロウたちのせいで石にされた妖精を元通りにしてほしいと頼んできた。その時、4羽のフクロウがシアーシャに襲いかかり、それをかばったディーナシーたちの感情を吸い取って石に変えてしまった。
何とか逃げ切った兄妹だったが、ベンが目を離した隙にシアーシャがいなくなってしまった。妹を探すうちにベンは語り部の精霊シャナキーから、魔女マカの歪んだ愛情が妖精の国と妹の命を消しつつあると教えられる。マカの魔力に勝てるのはセルキーの歌だけ。それもハロウィンの夜が明けるまでに歌わないと、すべてが消えるという。
シャナキーの助けもあって、魔女マカのところへたどり着き、彼女を説得しようと試みるベン。しかしマカは、「私だってみんなが思うような悪人じゃないわ」と言う。彼女がみんなから感情を抜き取って石にしてしまうのは、みんなの悲しい心や辛い気持ちから解放してあげたい、という願いからだった。
ベンは歌い、母の形見の貝を吹くことにより、マカは正気を取り戻した。そして、ベンとシアーシャを生まれ育った孤島へ送り届ける。しかし、父がセルキーのコートを海に捨ててしまっていたと知ったベンは、勇気を出して夜の海に飛び込む。コートが入った宝箱は海底に沈んでおり、拾うのは無理かと思われたが、アザラシたちが手伝ってくれて無事コートを手に入れる。
ベンはコートをシアーシャに着せて、母から聞いていた歌を妹にも歌わせると、具合が悪くなっていたシアーシャは元気を取り戻した。さらに、石化されていた妖精たちは開放され、元の姿に戻り始める。ハロウィンの夜、すべての妖精たちが消え去る間際に、シアーシャの歌が間に合ったのだ。
そして、ベンとシアーシャの母、ブロナーが海から現れた。母はセルキーとして海に戻らなければならないが、シアーシャは母についていくことより、陸で生きていく道を選ぶ。母は家族と最後の別れをする。
それから一年がたち、シアーシャの誕生日がやってきた。一年前のお返しとばかりに、シアーシャはベンの顔を誕生日ケーキに叩きつけると、家族は大声で笑いあった。
<END>
私の一番好きな映画が決まりました。これです!
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」は、アイルランド神話をベースにして、主人公の男の子ベンが妹シアーシャと一緒に冒険したり、フクロウの魔女と戦ったりしながら、母親の真実にせまっていく、ファンタジー・アニメ映画ですね。アカデミー賞の長編アニメーション部門ノミネートということですが、日本での上映館数はかなり少なめでした。ジブリやディズニーアニメと比べてしまうと、中々の苦戦ぶりだったのではないかと思います。
絵柄が絵本みたいでかわいいんですよね。ストーリーは、「北欧のアイルランド神話(ケルト神話)には、アザラシの妖精セルキーの伝承がある」ということを知っている前提で進みますが、そんなの、日本では知らない人の方が多いと思います。「日本では川にカッパという生き物がおり、子供と相撲をとろうとする」とか、アイルランド人は知らないと思います。しかし、知っていないとちょっと話がわかりづらい。説明が少なく、場面がちょっと飛んだりしますし。
色々なレビューを見たんですが、この映画、あまり評判は良くないみたいですね。北欧好きな人なら、劇中の水や風の模様、そして音楽に北欧らしさを感じられるんじゃないでしょうか。私はかなり好きです。
まぁ、だまされたと思って、アイルランド出身の女性ユニット「ケルティックウーマン」の歌でも聞いてください。BGMは全編こんな感じです。wiiの「フォーエバーブルー 海の呼び声」でも使用された曲です。
Celtic Woman - A New Journey - Dulaman
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2018年04月04日
[ネタバレあり]ロング・トレイル!(2017)〜「さあ次は何をやろうか?」
『ロング・トレイル!』 A Walk in the Woods (2015・米)
監督/ケン・クワピス
脚本/リック・カーブ、ビル・ホールダーマン
原作/ビル・ブライソン
「ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験
北米アパラチア自然歩道を行く」
製作/ロバート・レッドフォード、ビル・ホールダーマン
出演/ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ
エマ・トンプソン、メアリー・スティーンバージェン
音楽/ネイサン・ラーソン
製作/Route One Films Wildwood Enterprises
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
人気紀行作家のビル・ブライソンは、ここ10年ほどイギリスに住んでいたが、故郷であるアメリカ、ニューハンプシャーに戻ってきた。愛する妻キャサリンと家族と、この地で暮らし始めるためだ。
老齢になったことで半ば作家を引退状態にあったビルはある時、仲の良かった友人の葬儀に出かけた。こうして年を取り、友人の数も減り続け、穏やかではあるがどこか物足りない人生だとビルは思い始めていた。その後、ふと散歩に出たビルは、アバラチアン・トレイル(アパラチア自然遊歩道)という、標識を見かけた。
その夜更け、アバラチアン・トレイルについて調べてみると、実に壮大な旅路だということが分かった。ジョージア州からメーン州にまたがる、全長、2,000マイル(3,200km)超の大パノラマであった。どれほど素晴らしい自然の風景があることだろう。想像すると、身が震える思いであった。
突如「旅に出たい」と言い出すビルに妻は否定的だった。道は長く険しく、若い登山者が順調に進んでも5ヶ月はかかると言う。ただ、独りで行くのではなく、誰かと一緒に行くのならいいと、条件付きで妻は許してくれた。
ビルはハイキングに同行してくれる仲間を探し始めた。片っ端から友人に電話をかけてみたが、いずれも手応えがない。諦めかけていたとき、ずっと音信不通だった友人スティーヴン・カッツから、ハイキングに行ってもよいという、連絡が入った。40年前にビルから金を借りたままで、しかも、女性トラブルが絶えず、素行が悪いと評判のスティーヴンに眉をひそめながらも、キャサリンはビルのハイキング計画に同意した。
ビルとキャサリンは、空港までスティーヴンを迎えに行った。ところが、スティーヴンは見る影もないほど太っていて、足を悪くしているのか、飛行機から降りるのにも苦労する始末だった。それでも、3人はそれぞれ、再会を喜んだ。
その晩、ビルの家に泊まったスティーヴンは、ビルが席を外している間に、キャサリンたち家族にビルの若い頃の女性遍歴を暴露し始めた。その様子に気づいたビルが慌てても、ビル自身も忘れていたような出来事に話はすっかり盛り上がってしまった。
出発当日、キャサリンは不安な思いでいっぱいになりながらも涙目でビルを送り出した。そして、ビルとスティーヴンはついにハイキングの第一歩を踏み出した。テンポよく足を運ぶビルをよそ目に、太りすぎのスティーヴンは、かなりのスローペースだった。呆れながらも、ビルはスティーヴンに歩調を合わせた。ゆっくり進む彼らを他のハイカーやボーイスカウトの少年たちが次々と追い越していった。
少し進み、二人が休憩を取っていると、メアリーという女性登山者がやって来た。ハイキングのことなら何でも知っていると豪語する、傲慢さを絵に描いたようなメアリーはおしゃべりでやたらと声が大きい。ハイキングを熟知している自分には、同行者など必要ない、他人はバカばかりだといきまいていたが、なぜか二人の仲間に加わってきた。アウトドアショップで、ビルが高額な買い物をしてしまった話を聞くと、遠慮なく説教するような女性だった。
その晩、メアリーに手を焼いた二人は、朝になったらメアリーより先にスタートして、彼女を置いていこうと相談する。朝になり、二人はメアリーを出し抜いて出発した。しかも、飲酒運転する若い男女にうまいこと拾ってもらい、一気に先へ進んだ。
ビルとスティーヴンは、次の町に入った。モーテルで休み、スーパーで食料や物資を補給し、ランドリーでたまったものを洗濯する。女癖の悪かったスティーヴンは、最近は女の好みがかわったこともあり、ランドリーで出会った太った女性と話が弾んでデートの約束をする。しかしその女性は既婚者で、妻にちょっかいを出された旦那は怒り狂い、二人が泊まっているモーテルを見つけ出すと、「出てこい!」と叫びながらバットでドアを殴り始めた。慌てて二人は荷物をまとめると窓から逃げ出した。
ビルとスティーヴンは町を出て山に入り、再び旅を続けた。おしゃべりをしながら歩いていると、急な崖にさしかかった。崖の向こうには息をのむような絶景が広がっていた。その素晴らしい眺めを楽しみながら、二人は座り込んだ。話はいつしか、スティーヴンの過去の告白へと向かった。スティーヴンは、アルコール中毒で苦しんでいたと言う。それが、ここ何年も飲まずに頑張っているらしい。スティーヴンは、バッグの中から酒の瓶を出して見せた。飲みたくなったら、それを見て、酒はやめたんだと自分に言い聞かせてきたのだと。スティーヴンはビルに酒を渡して封を開けてもらうと、香りを味わうように嗅いだ後、中身を全て捨ててしまった。
ビルとスティーヴンは、森の中にテントを張った。夜が更けてきたとき、ビルは何か物音を聞き、不審に思ってライトを森に向けて目を凝らした。すると、そこには2頭の巨大なクマがいた。あわてて2人はテントを持ち上げ、大声を上げ、クマを威嚇した。驚いた2頭のクマは森のなかに引き返して行った。
二人はまた遊歩道を歩きだした。「これより先、熟練ハイカーのみ」という標識のある、勾配のきつい山肌の道だ。しばらく崖沿いに歩いていたが、「気をつけろ」と言った次の瞬間、足が滑って転倒してしまい、そのまま二人とも崖下へと落ちてしまった。何とか、崖から突き出ていた、数メートル下の平らな場所で止まれたが、周囲には切り立った崖があるだけで、どこへも行けなかった。シャツとズボンをつないでロープを作ってみたが、長さが足りない。はるか下には川が流れ、二人は救助を呼ぶ手立てもなく、もう気力さえも失いかけた。やむなく、ビルとスティーヴンは、景色だけは素晴らしいその場所で一夜を明かした。
幸運にも、朝になると若いハイカーがちょうど二人の真上にやって来た。声をかけるとビルとスティーヴンを発見し、引き上げてくれた。そしてビルとスティーヴンはまた、遊歩道を歩きだした。少し進むと、新たな標識が現れた。それはアバラチアン・トレイルの現在地を示していた。二人はそこで、衝撃的な事実を知る。なんと、まだ、全工程の三分の一しか歩いていなかったのだ。4月に出発して、もう6月。2か月以上も歩き続けてきたのに・・・もう、やめて引き返そうかとビルが言うと、スティーヴンも賛成した。
ビルはバス停までスティーヴンを送っていった。「借りている金はいずれ返す」と言うスティーヴンに、「わかってる」と返すビル。そしてビルもひとり、帰路についた。帰ってきた夫の無事な姿を見て、妻のキャサリンはビルを抱きしめる。
ビルは久しぶりに自分の書斎に入った。机の上に、留守中に届いた郵便物が大量に置いてあった。その中に、スティーヴンからの絵はがきがあった。何枚も…。彼はこっそり行く先々でビル宛てに絵はがきを出していたのだった。最後に届いた絵はがきにはこう書かれていた。「ビル!次は何をしようか?」
ビルはパソコンに向かい、原稿の執筆にとりかかる。新しい本のアイディアが溢れてきた。タイトルは………「A Walk in the Woods」
<END>
アメリカにあるとても長い登山道の「アバラチアン・トレイル」を老人二人がチャレンジするロードムービー風の映画です。見終わった後、「はぁ〜、見て良かったぁ〜」って思いました。年ですかね。
俳優はあのロバート・レッドフォード(80才)とニック・ノルティ。レッドフォードの奥さん役がエマ・トンプソン。中々なじみのある俳優さんです。
主人公と悪友である二人のいろんなやり取りは、かなり笑えて、面白かったです。最初から悪態をついてばかりだったくせに、「お前と最後の冒険をするために来たんだ」とか、響くことをいきなり言う。主人公にはたくさん友人はいたけど、こういう甘酸っぱいことを言ってくれるのは彼だけだったんでしょうね。こういう友達欲しいですね。40年前に金借りたまま、結局最後まで返しませんでしたが。
一番好きなシーンは、出発前にカフェでスティーヴンが「こんなうまいパンケーキ食ったことない!なあ、もう一泊していかないか?」とウェイトレスをナンパしていた所ですね。こんな生き方をしてみたいもんです。
もう少し年をとったら、もう一度見たい映画です。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2017年09月30日
[ネタバレあり]実写版シュガー・ラッシュ(2013)〜ラルフがやけに似てるファンメイド作品
シュガーラッシュ(実写)の紹介です!
「Virgin Radio Fake Film Festival」という、ラジオ局が開催したショートフィルムコンテストで「シュガー・ラッシュ」を実写リメイクした作品が、2013年度の大賞をとり、賞金1万ドルをゲットしました。作成したチームは、こういった色んなゲームやアニメキャラクター、ポケモンやゼルダの伝説等の短編を撮っているみたいですね。
■60秒でわかるシュガー・ラッシュ
ここは30年以上続く、とあるゲームセンター・・・
ゲームの悪役たちは夜な夜な「お悩み相談会」に出席していた
(ゼルダの伝説に登場するスタルチュラがキモすぎます)
悪役のラルフが登場せず、あせるフィリックス
ヒーローズ・デューティでメダルを入手したラルフはシャトルにのってしまい・・・
ゲーム・セントラル・ステーションを駆け抜ける
(後ろに緑リンク、赤リンクがいます。ファルコンパーンチ!)
たどり着いたのはシュガー・ラッシュのゲーム世界!
あんまり小さくないヴァネロペにメダルをとられてしまう
レースに参加しようとするヴァネロペに気付いて怒り心頭のキャンディ大王
お互いひとりぼっちである事に気付いて和解すると、ふたりはカート作りへ
しかしヴァネロペがレースに参加してしまうと、不具合でゲームが止まってしまう
プラグを抜かれたゲームは停止し、逃げられないヴァネロペは消滅・・・
ラルフ「いいか、これはお前のためなんだ!」
ヴァネロペ「あんたって本当の悪役ね・・・!」
自分のゲームに帰ったラルフは故障シールに気付き、メダルを投げ捨てる
シュガー・ラッシュのゲーム筐体にヴァネロペのイラストが・・・?
修理されたカートでレースに参加するヴァネロペ!凛々しい!
カルホーン軍曹がラルフのせいでこのゲーム世界が危ういと怒鳴りつける
(カルホーン軍曹の完成度だけはいただけませんね!!)
キャンディ大王とのレース中にサイ・バグが乱入!
この世界を救うためには、コーラにメントスを入れるしかない!!
メダルを握りしめるラルフ・・・!
(フェイクフィルムフェスティバルと書いてありますね・・・)
ゴールラインを走り抜けたヴァネロペは光り輝き、世界は元に戻る
このムービーのメイキングはこちら!
この短編を作成したチームは他にも色々作っていますよ!気になる方は探してみてくださいね!
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
[ネタバレあり]シュガー・ラッシュ(2012)〜「悪役はヒーローになれるのか?」
『シュガー・ラッシュ』 Wreck-It Ralph (2012・米)
監督/リッチ・ムーア
脚本/フィル・ジョンストン、ジェニファー・リー
製作/クラーク・スペンサー
指揮/ジョン・ラセター
出演/ジョン・C・ライリー、ジャック・マクブレイヤー
ジェーン・リンチ、サラ・シルバーマン
音楽/ヘンリー・ジャックマン
主題歌/アウル・シティー「When Can I See You Again?」
AKB48「Sugar Rush」
製作/ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
舞台は2012年の、国道83号線沿いにあるゲームセンター。このお店はもう30年以上も営業している。店員も客も気付いてはいないが、ゲーム内のキャラクターたちはお店が閉店すると好き勝手に動き出し、それぞれ交流を深めていた。
古いアーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」は、悪役ラルフがアパートを壊し、ヒーロー役のフェリックスが魔法のハンマーで直していくゲームだ。プレイヤーがこのゲームをクリアするとフェリックスにメダルが与えられ、ラルフはアパートの屋上から落とされてしまう。そんな役割を30年こなしてきたラルフはすっかり嫌われ者。ゲームの30周年記念パーティーにも招待してもらえず、怒ったラルフは仲間に入れてもらうため、アパートの住人の前でヒーローメダルを手に入れてみせると宣言する。
ラルフは悪役でもメダルを獲得出来るというシューティングゲーム「ヒーローズ・デューティ」にこっそり紛れ込むが、重要なキャラであるラルフがいなくなった「フィックス・イット・フェリックス」はゲームが成立しなくなり、ゲームセンターの店長に「故障シール」を貼られてしまう。慌てるフェリックスたちは、別の古いゲームのキャラクターであるQバートに、ラルフが「ターボした」ことを聞かされる。
「ヒーローズ・デューティ」では、ラルフが現場を仕切る女軍人カルホーン軍曹の制止も聞かずメダルを入手していた。ラルフは嬉しさのあまり、ゲーム内の敵キャラクターである、昆虫型機械生命体サイ・バグの卵をうっかり割って孵化させてしまう。揉み合う内にラルフはサイ・バグと一緒に脱出用のシャトルに入ってしまい、めちゃくちゃに飛んで別のゲームに迷い込む。そこはお菓子の国で行われるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」だった。
ラルフはシャトルから放り出された衝撃でメダルを落としてしまう。そこへ「シュガー・ラッシュ」のキャラクターである小さな女の子ヴァネロペが現れ、メダルを横取りしていった。彼女はメダルを参加費にしてレースにエントリーするが、プログラムの不具合を抱えているヴァネロペは皆に嫌われレースから締め出される。
不審者として逮捕されたラルフは「シュガー・ラッシュ」の支配者キャンディ大王にメダルの返還を求めるが、メダルは既にプログラムに組み込まれてしまい、誰かがレースで優勝しないと取り戻せなくなっていた。ラルフはヴァネロペと相談し、メダル奪還とレース優勝のために手を組むことにした。
その頃、ラルフとサイ・バグを追ってフェリックスとカルホーン軍曹も「シュガー・ラッシュ」へやって来た。フェリックスは「ターボする」という言葉の意味を説明する。昔、ターボという目立ちたがり屋なレースゲームのキャラクターが、自分のゲームを抜け出し他の人気ゲームを乗っ取ろうとしたことがあった。結局ターボはそのゲームを故障に追い込んでしまう。それからゲームの住人たちは自分の役割を変えたり他のゲームを乗っ取ったりすることを「ターボする」と言うようになったのだ。
一方、お菓子工場に忍び込んだラルフとヴァネロペは、自分だけのカートを作り、レースに向けて練習を重ねる。いよいよ予選レースという時、ヴァネロペは忘れ物をしたと言って自分の家に取りに戻る。そこへこっそりキャンディ大王がやって来て、プログラムから再現したメダルを差し出し、ヴァネロペのレース参加を阻止するよう頼む。ヴァネロペの不具合が露見すれば「シュガー・ラッシュ」は故障と判断されてしまう。ゲーム内の住人は逃げ出すこともできるが、不具合の元であるヴァネロペはこのゲームから出られない。コンセントが抜かれれば彼女はゲームと一緒に消滅してしまう、と。大王が立ち去ると、ちょうどそこへ戻って来たヴァネロペはラルフにお菓子で作ったメダルを渡す。そこには「私のヒーロー」と書かれていた。ラルフは苦悩しながらもヴァネロペを守るため、ふたりで作った大切なカートを破壊する。ヴァネロペは泣きながら走り去ってしまう。
自分のゲームである「フィックス・イット・フェリックス」に帰ったラルフだが、そこに他のキャラクターはいなかった。ゲームに「故障シール」を貼られ、皆、不安と恐怖から逃げ出してしまったのだ。1人きりになったラルフはうなだれ、ゲームのウィンドウから外側を見渡す。すると、「シュガー・ラッシュ」のゲーム筐体が見え、そこには大きくヴァネロペの姿が描かれていた。ヴァネロペは不具合のあるキャラクターと聞いたはずなのにと、不審に思ったラルフはもう一度「シュガー・ラッシュ」に入り、キャンディ大王の側近から真相を聞き出す。ヴァネロペは元々正規のレーサーだったが、大王がプログラムを改竄して不具合にしたこと。住人の記憶は閉じ込められ詳細は誰も思い出せないこと。ヴァネロペがレースのゴールラインを通過すると全てがリセットされること。さらに、ヴァネロペとフェリックスが城で捕まっていると聞き、ラルフはまずフェリックスを救出してカートを直してもらい、それを持ってヴァネロペの元へに向かい、カートを壊してしまったことを謝り、和解した。
遅れて予選レースに参加したヴァネロペは順位をぐんぐん上げていく。喜ぶラルフのところへ突然激怒したカルホーン軍曹が登場。ラルフが持ち込んだサイ・バグが大量繁殖し、今にも「シュガー・ラッシュ」を乗っ取ろうとしていたのだ。その頃レースはヴァネロペと大王の一騎打ちになっていた。すると、突然大王の体にノイズが走り、彼の正体が明らかになる。彼は消滅したと思われていたターボだったのだ。
ヴァネロペは不具合を利用した瞬間移動でピンチを脱し、ターボは待ち受けていたサイ・バグに食われてしまう。ゲーム内はサイ・バグに埋め尽くされ、ラルフはヴァネロペを連れて逃げようとするが透明の壁に阻まれ彼女はゲームから出られない。サイ・バグが強い光に引き寄せられると知ったラルフは、火山を噴火させようと走る。そこへサイ・バグと融合したターボが現れる。ターボの攻撃を受けながら、ラルフは消滅を覚悟して噴火を起こす。そこへ、間一髪でカートに乗ったヴァネロペがラルフを救出。ターボはサイ・バグの本能に逆らえず、他のサイ・バグと一緒に噴火に巻き込まれて消滅してしまった。
ボロボロになったゴールラインをヴァネロペが通過すると「シュガー・ラッシュ」の世界がリセットされゲームが正常に戻る。そしてヴァネロペの体は光り輝き、豪華なドレスに包まれていく。ヴァネロペは「シュガー・ラッシュ」の真の支配者たる王女だったのだ。他のレーサーたちは記憶が戻り、あわてて謝罪し、ヴァネロペはそれを許す。そして、ゲームセンターの開店時間が迫り、ラルフとヴァネロペには別れの時が。
その後、ラルフは「フィックス・イット・フェリックス」で相変わらず悪役を続けている。仕事は変わらないが、ラルフの心情を理解した共演者たちはラルフに優しく接するようになっていた。ヴァネロペは最高のレーサーとしてプレイヤーに愛されている。「あの子が俺を好きでいてくれるなら、悪役も悪くない」と思えるようになったラルフ。ゲームの窓越しにラルフに気づいたヴァネロペが手を振って、この物語は終わりを迎える。
<END>
様々な実在のキャラクターが登場することでも評判だった3DCGアニメですね!めちゃくちゃ好きです!面白かった!!
ゲームセンターの筐体に繋がっているコンセントと電源タップを「中継基地」にして、ゲームのキャラたちがゲーム間を行き来しているという設定がまず面白い。人間に目に見えない場所で実はこっそりと・・・こういうのは「トイ・ストーリー」とか「ナイトミュージアム」とか、ありますね。既存作に幾度となく使われてきたアイディアですけれど、きちんとそこにオリジナリティを組み込んで、昇華されているんですよね。ヒーローに憧れる悪役とバグ扱いされる少女との友情物語を軸に、恋愛、バトル、冒険、悲哀とディズニーらしいエンタメ要素をぎゅうぎゅうに詰め込んだ夢いっぱいの映画でした。
大人が見ても、子供が見ても楽しめる作品であると思います。老若男女問わずお勧めできますね。
そして、この作品は2018年に続編が公開されると発表されました。原題は「Ralph Breaks The Internet: Wreck-It Ralph 2」だそうです。かなり楽しみです。
■ブルーレイ+DVD | ■サウンドトラック | ||||
|
|
■シュガーラッシュフィギュア6点セット | ■ドールフィギュア | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2017年04月06日
[ネタバレあり]サウンド・オブ・サンダー(2005)〜「1.3グラムの何か」
『サウンド・オブ・サンダー』A Sound of Thunder(2005・米)
監督/ピーター・ハイアムズ
脚本/トーマス・ディーン・ドネリー
ジョシュア・オッペンハイマー、グレッグ・ポイリアー
原作/レイ・ブラッドベリ「いかずちの音」
製作/ハワード・ボールドウィン、カレン・ボールドウィン
モシュ・ディアマント、アンドリュー・スティーヴンス
指揮/エリー・サマハ、ロマーナ・シサローヴァ
音楽/ニック・グレニー=スミス
配給/ワーナー・ブラザース、松竹
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
西暦2055年、科学技術の発達により人類はタイムトラベルの実現に成功する。チャールズ・ハットンの運営するシカゴの旅行代理店タイムサファリ社は、独自に開発したタイムマシン「TAMI」を使って、6500万年前の白亜紀に赴き、その時代の恐竜を狩るという「ハンティング・ツアーサービス」を企画し、金持ちの間では一大ブームとなっていた。しかし、この旅行は過去との干渉で歴史を改変してしまう可能性のある、危険性の高いツアーでもあった。
■規則1「過去にはどんな些細な変化を起こしてはならない」
少しの変化が過去に影響を及ぼし、現代も変えてしまう。
■規則2「過去に何も残さない」
恐竜狩りには凍らせた液体窒素の弾丸を使用する。
■規則3「過去から何も持ち去らない」
過去に存在していた物を一つ持ち帰るだけで全ての生態系が狂ってしまう。
トラヴィス・ライヤー博士を含む添乗メンバーはツアーのトラブルを引き起こさない為に、旅行者に同行し行動監視を行っていた。しかし、ある日のツアーの最中にトラヴィスの所持していた液体窒素銃がトラブルを起こし、眼前で暴れまわる恐竜を前に旅行者たちがパニックに陥るという事態が起きた。
なんとか事態の収拾を終えてツアーから戻るも、その日を境に異変が起き始める。真冬だというのに真夏並みの暑さや湿度が90%という異常気象に加え、魚が大量に打ち上げられたというニュースが報道される。
トラヴィスらは最初はただの偶然と思い込んでいたが、次のツアーでTAMIが着地時刻の計算ミスを犯した事をきっかけに、先日起きたツアーのトラブルで何らかの形で歴史を改変してしまった事を知る。しかし、その問題も解決策も見つからないまま、政府はタイムサファリ社の閉鎖を決定してしまった。
トラヴィスらツアーのメンバーは、TAMIの生みの親でツアーの根幹となっていたソニア・ランド博士を迎え入れて事態の解明を開始した。その結果、白亜紀から「1.3グラムの何か」を持ち帰っていたという重大な事実が判明する。
しかし、歴史を改変してしまったことで発生したタイムウェイブと呼ばれる「時間の津波」が起こり、街は一気に変貌する。博士たちが外へ出ると街中が木や植物に覆われていた。ソニア博士は「タイムウェイブは次から次へと押し寄せてくる」と言い、最初は小石を池に投げた時の様に小さく、そして段々と大きくなり、6500万年分もの生物の進化がうねりとなって押し寄せてくると言うのだ。まずは気候の変化、次にもっとも原始的な植物、それから次第に複雑な生物へとアップしていくと。トラヴィスは大きなため息をつき「最後の波で何が変わる?」と問うと、ソニアは「人類が変わる、それでおしまい」と言った。
一体、「誰が」「何を」持ち帰ってしまったのかを調べ、ツアーで起きたトラブルの時間にタイムトラベルを行い、この時間の津波を未然に防ごうと動き出すも、急激に進化した植物や凶暴化した動物たちに行く手を阻まれる。
危険な状況の中、何とかツアー客の元を訪ねてひとりずつ調べていく。そしてツアーメンバーだったミドルトンの荷物を調べていると、靴の裏に蝶が一匹踏み潰されへばり付いているのを見つけた。「たった一匹の蝶のせい?ただの虫なのに」と言うメンバーに、トラヴィスは「虫は卵を産む。虫を殺したんじゃない、進化を壊したんだ」と説明する。
過去を正せば全て元に戻り、死んだ者たちも生きかえるというトラヴィスに、ソニアは「その先はどうする?過去を直せても変化の無かった状態に戻ってまた一から同じことを繰り返すだけ。タイムサファリ社のツアーそのものを止めなければ」と警告する。時の流れを正した後、戻って来たらこの事実そのものも忘れてしまうからだと。
タイムサファリ社は獣たちに占拠されて危険な状況になっていたため、博士たちはTAMIの機材を持ち出し、必要な施設を求めて3キロ先にある大学まで向かう。その間にもメンバー達は凶暴化、巨大化した鳥や魚に襲われ次々と命を落としていく。
大学にたどり着いたソニアは急いでTAMIを作動させ、タイムトラベルスーツに着替えたライアンを過去へと送る。トラヴィスを送り出した直後、最後のタイムウェイブが発生し、ソニアは半魚人の様な奇妙な生き物へと変化してしまった。ソニア自身が「最後に人類が変わる」と予告していた通りだった。
6500万年のタイムトラベルに成功したトラヴィスは、事故が起きたまさにその真っ只中にいた。トラヴィスはビデオカメラを持っているツアーメンバーのジェニーに、「僕を撮影しろ」と言う。ツアーに参加しているはずのトラヴィスが二人居る事に混乱するジェニーだったが、トラヴィスの言うとおり撮り続けた。
トラヴィスは、このツアーでのトラブルや未来で起きた事を言い、そして戻ったら誰にも言わずにディスクを自分に渡す様に指示した。そして、ミドルトンが蝶を踏みそうな所を防ぐとトラヴィスは消えてしまう。
現代へと戻ると、そこは何もなかったかの様な日常が戻っていた。何も覚えていないトラヴィスに、ジェニーはもう一人のトラヴィスに言われた通りに撮影したディスクを渡した。ディスクを見たトラヴィスは何が起こったのか理解し、ソニアの元へと向かうと、「サファリ社は辞めた」と告げた。そして、ソニアが予告し、恐れていた現実がこのディスクに詰まっていると言い渡した。ソニアは訳が分からないといった様子で「ディスクは誰に貰った?」と聞くと、トラヴィスは「僕自身だ」と言った。
<END>
この作品はレイ・ブラッドベリの原作小説『雷のような音』という短編を映画化した作品です。原作はけっこう短く、古典的なSFなんですが、要所要所を現代風に置き換えるなどしていて、展開はいい感じに仕上がっています。
過去で起こした些細なミスが5つの「時間の津波」となって現代に押し寄せ、世界が変貌してしまうというのが面白い解釈でした。映画は面白かったのですが、映像がちょっとレベル低い印象がありますね。特にCGがお金かかっていないですね。調べてみるとどうやら撮影中に制作会社が倒産してしまい資金が少なくなったための影響だそうです。きっと、過去にやってしまったことのしわ寄せがきたんでしょうね。
面白かったシーンなんですが、トラヴィス博士たちが化け物たちから逃げる場面、仲間のひとりが巨大コウモリにさらわれた瞬間、「大丈夫、過去を戻せば、あいつも助かったことになる」とか言うんですよ。悟空の「ドラゴンボールがあるから気にすんな」っていうくらい安心できないセリフですね。今この瞬間の彼の痛みはどうすればいいんだ・・・ッ!
日本の映画のポスターって本当にセンスありますよね。この映画は「過去がかわってしまった原因を突き止め、元に戻さなければ」というお話なんですが、ポスターでその「何か」を書いちゃってるんですよね。ご丁寧に「靴の裏」と「蝶」ですよ。なんとクールな事か。
↓
あと、さらに言えば「人類絶滅」ではないですね。歴史がかわったので、人類が別のものに置き換えられる、ですね。本当に原作は良いのに・・・なんと不遇な・・・!!
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2017年03月05日
[ネタバレあり]リアル・スティール(2011)〜ウルヴァリンのバックジャンプパンチ
『リアル・スティール』Real Steel(2011・米)
監督/ショーン・レヴィ
脚本/ジョン・ゲイティンズ
原案/ダン・ギルロイ、ジェレミー・レヴェン
原作/リチャード・マシスン『四角い墓場』
製作/ショーン・レヴィ、スーザン・モントフォード
ドン・マーフィ、ロバート・ゼメキス
製作総指揮/ダン・リン、ジョシュ・マクラグレン
メアリー・マクラグレン、ジャック・ラプケ
スティーヴン・スピルバーグ、スティーヴ・スターキー
出演/ヒュー・ジャックマン
製作/ドリームワークス
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
舞台は2020年のアメリカ。人間のボクシングに代わり、より暴力的な「ロボット格闘技」が人気を博していた。人間のボクシングが廃れたことで、将来を有望視されていたプロボクサーのチャーリー・ケントンも、今では中古のロボットを使ってプロモーターとして生計を立てていたが、すっかり落ちぶれ、借金取りに追われる生活を細々と続けていた。
ある時、主人公チャーリーの元妻が亡くなったと知らせが届く。まったく会っていなかった息子マックスの親権者を決めるため、チャーリーは元妻の姉夫婦との話し合いのため家庭裁判所に向かう。息子に興味のないチャーリーは、親権を譲るかわりに姉夫婦から金を受け取ること、姉夫婦が旅行の間マックスを預かることという条件で、姉夫婦と合意する。
チャーリーのもとにマックスがやってくる。前金の5万ドルを手にしたチャーリーは以前破壊されたロボット、アンブッシュの代わりに、中古のノイジーボーイを購入。マックスはチャーリーの幼なじみでもある女性ベイリーの元に居候することになる。金で売られたことに気づいたマックスはチャーリーを嫌っていたが、ロボットとゲーム好きな彼は無理やり試合についていく。相手ロボットのミダスとの試合は最初は優勢だったが、結局負けてしまい、ノイジーボーイもスクラップになってしまう。
またもロボットを失ったチャーリーはスクラップ置き場に忍び込み、金になりそうな物を捜す。そこでマックスは泥に埋もれたロボットを発見し、チャーリーに止められながらも持ち帰る。そのロボット、アトムは一世代前のロボットで、動きを真似するシャドー機能が付いた練習用だった。チャーリーは古くて試合には使えないと判断するが、マックスは場末の試合に出場を決めた。
初めての試合に苦戦を強いられるマックスとアトムだったが、チャーリーの的確な指示によって初勝利を収める。チャーリーがかつてはプロボクサーであったことを知ったマックスはシャドー機能を使ってチャーリーの動きをアトムに学習させることを思いつく。同じく、チャーリーもアトムがマックスのダンスを真似ているのを見て、試合前のパフォーマンスに使えると思いついた。
すると、アトムの試合前のダンスや、人間のようなテクニカルな戦い方が評判を呼び、次々と試合のオファーが舞い込み、WRB興行主の目に止まり、大舞台での試合が実現。そして強敵ツインシティーズを倒したマックスは、天才プログラマーのマシドが設計した現チャンピオン、ゼウスに挑戦状を突きつける。
そして試合が始まるが、力の差は圧倒的で、常にゼウスの優勢で進む。アトムは幾度も倒され、ついには最終ラウンドを前にロボットをコントロールする機能まで破壊されてしまう。「もう戦えない」と肩を落とすチャーリーだったが、マックスは「コントローラーは壊れても、ロボットはチャーリーの動きを認識する。まだ戦える」と勇気付ける。「僕のために戦って」というマックスの熱意に押され、チャーリーは戦い続けることを決意する。
始まった最終ラウンドで、アトムはシャドー機能を使い、チャーリーのボクサーとしての動きをトレースして戦う。ゼウスの猛攻に耐え続けるチャーリーに、誰もが諦めかけた時、長引いた試合のせいで王者ゼウスはパワー切れを起こす。そこからアトムの反撃が始まる。アトムは試合終了のゴングがなるまで攻め続け、勝敗は判定に持ち込まれた。
試合終了直後、判定が出る前に観客席から見守っていたベイリーは飛び出していってチャーリーと抱き合う。そして自分の父親を見上げるマックス。二人は最後まで諦めずに戦ったことで親子の絆を取り戻すことができたと気付く。結果、わずかなポイント差でアトムは負けてしまうが、その二人とアトムの勇姿に観客は歓声を送り続ける。
<END>
リチャード・マシスンの「リアル・スティール」という短編集にある「四角い墓場」を原作とした映画がこの「リアル・スティール」ですね。家族を捨ててロボットボクシングにのめり込む駄目なオヤジと、ロボットボクシングゲームに逃避する息子が母親の死をきっかけに再会し、パートナーとしてリレーションを築くなかで親子の情愛を取り戻すまでを描く作品です。試合シーンがかっこいいですね。機械+格闘は最高です。
主人公のチャーリーはウルヴァリンの「ヒュー・ジャックマン」です。殴る仕草が板についていて大変いいですね!しかし、もっともっと暴れてほしかった!
至る所でネタにされていますが、日本で活躍していたという設定のノイジーボーイは胸に「超悪男子」とペイントされているんですよね。そして右腕、左腕は電飾になっいて、超悪、男子、拷問、末期、苦痛、聖所、栄光、贖罪、大赦、極楽、と切り替わるらしいんですよ。聖所って何でしょうね。
それにしてもこの作品、私はたまたま、あの感動ボクシング映画「チャンプ」の直後に見てしまったんですが、ストーリーがかなり似ていますね。落ちぶれた元ボクサーの親父の所に息子がやってきて、カムバックしてまたあの栄光を取り戻す・・・というお話です。ただ、最後の試合で親父が死ぬんで、ちょっと驚きましたけどね。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
こちらはチャンプ
■チャンプ DVD版 | ■クリード ブルーレイ版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2017年02月05日
[ネタバレあり]未来世紀ブラジル(1985)〜頭の中まで追い詰められる・・・
『未来世紀ブラジル』Brazil(1985・英)
監督/テリー・ギリアム
脚本/テリー・ギリアム
チャールズ・マッケオン、トム・ストッパード
製作/アーノン・ミルチャン
出演/ジョナサン・プライス
ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ペイリン
音楽/マイケル・ケイメン
撮影/ロジャー・プラット
編集/ジュリアン・ドイル
製作/エンバシー・インターナショナル・ピクチャーズ
【映画ネタバレ】未来世紀ブラジル
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
20世紀のとある国。情報統制がなされてはいるが自由も存在する近未来。情報省では飛び回る虫がタイプライターの中に落下したことで、テロリストの容疑者の名前がタトルからバトルに誤って印刷されてしまう。こうして平凡なバトル一家に情報省の役人が訪れ、無理やりバトルを逮捕してしまう。上の階に住むトラック運転手の女性ジルが抗議するも、バトルは拷問にかけられた末死亡してしまう。
情報省に勤める主人公の若い男性サムには空想癖があった。あるときは背中に翼をつけて、またあるときは銀の鎧を纏い、美女を魔の手から救い出すという夢を見ていた。ある時サムは情報省記録局で、抗議に来ていたジルを見かけ、彼女が夢に出てくる女性にそっくりであることに気付く。
整形依存症のサムの母親アイダは、息子の出世欲のなさを嘆いていた。母は裏から手を廻して強引に昇進させようとするも、サムはそれを断る。ある日、サムが帰宅すると自宅のダクトが故障しており、そこに謎の男タトルが現れる。彼は書類仕事が嫌で非合法の修理屋をしていると話す。
しばらくしてサムは、テロリストと誤って逮捕されたバトル宅に検束費用の小切手を届けにいき、そこで夢の女性ジルを見つけるが見失ってしまう。仕方なくアパートに戻ると、今度は正規の修理屋が勝手に入り込んでいて、タトルに壊れたダクト修理させたことで文句を言う。
その夜、夢の中でサムはサムライの怪物と戦い、ジルそっくりの美女を救いだす。やはりサムはジルの正体を知りたくなり、断っていた昇進を母親のコネで実現する。
情報省剥奪局に配属されたサムは、ジルの機密ファイルにアクセスできるようになる。そこでジルが危険人物として追われる身であることを知り、慌てて彼女に関する情報を改竄してしまう。
ある時、サムが剥奪局に勤める旧友のジャックの元を訪ねると、彼は容疑者を拷問している最中だった。ジャックはバトルの誤認逮捕を隠蔽するために、ジルを拘留すべきだと話す。サムはジルの件を引き受け、局内に来ていたジルを連れ出して一緒に逃げることにした。しかし2人は逃走中にデパートの爆弾テロに巻き込まれ、離れ離れになってしまう。
どうにかジルと再会したサムは、楽しい一夜を過ごす。その翌朝、突然サムは反逆罪で逮捕されてしまう。サムは剥奪局の拷問椅子に座らされ、そこに不気味な仮面をつけたジャックが現れ、拷問器具を取り出し始める。その瞬間、ジャックは銃で撃たれ、拷問室の天井からタトルが降りてきてサムを助ける。その後、無事にジルと再会を果たしたサムは、彼女が運転するトラックでのどかな田舎へと走り去って行く・・・
しかし、場面はサムが縛り付けられた拷問室に戻る。ジルと一緒に逃げ切った一連の出来事は拷問に耐えかねたサムの空想で、ジルはすでに射殺されていた。サムは廃人となり、「ブラジル」のメロディを口ずさむ場面で、物語は幕を閉じる。
<END>
管理社会への風刺的な批判が大きなテーマとなっていますが、予想以上にユーモア溢れる演出や展開が満載だったので、そこまで露骨な批判描写は感じませんでしたね。純粋に本作の世界観や、主人公サムを取り巻く個性豊かな登場人物、突飛なシナリオ展開を最後まで楽しめました!
このテリー・ギリアム監督の映画『未来世紀ブラジル』は、絶望的なエンディングを迎える映画なのですが、このラストをめぐって、ハッピーエンドをもとめる配給会社のユニバーサル・スタジオの上層部と論争になったという背景がありますね。確かに、楽しい映画じゃないと、売る側は困りますよね。それがこの監督の持ち味なんですが・・・
それと、この映画は『未来世紀ブラジル』という邦題がつけられ、原題に関しても『Brazil』ですが、ブラジルの意味するところは何なのか?というと、テリー・ギリアム監督第一作目である『ジャバーウォーキー』のロケで行った南ウェールズで見た、工場から噴出す黒煙と、海に沈む夕陽のコントラストが美しく、その時砂浜で日光浴をする男のイメージが頭に浮かんだ時、ラジオからは1939年のアリ・バホーゾのヒット曲『ブラジルの水彩画(Aquarela do Brasil)』のようなラテン音楽が流れていたかららしく、映画全編に渡って、この『ブラジルの水彩画』という音楽が使用されています。この映画の舞台がブラジルなわけではないですね。
最近ですとテリー・ギリアム監督、2013年の「ゼロの定理」という映画がありましたが、これも「未来世紀ブラジル」と同じくどこかおかしい世界観のSF映画でしたね。しかし、雰囲気はすごいが、なかなか理解し難い内容でした・・・。この映画と違って明るく狂ってるんでまだ救えますが。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
いったい誰が何のために作ったのかわかりませんが、この映画のタイトルロゴのシャツがあるようですので、リンクをはっておきます。まぁ、映画好きって変わった人が多いから・・・
■ロングTシャツ | ■半袖シャツ | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2017年01月08日
[ネタバレあり]ポンペイ(2014)〜一族を皆殺しにされた少年は剣闘士となり、復讐と愛に生きる
『ポンペイ』Pompeii(2014・米)
監督/ポール・W・S・アンダーソン
脚本/ジェネット・スコット・バチェラー
リー・バチェラー、マイケル・ロバート・ジョンソン
製作/ポール・W・S・アンダーソン、ロバート・クルツァー
ジェレミー・ボルト、ドン・カーモディ
出演/キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング
キャリー=アン・モス、アドウェール・アキノエ=アグバエ
ジェシカ・ルーカス、ジャレッド・ハリス
音楽/クリントン・ショーター
撮影/グレン・マクファーソン
編集/ミッチェル・コンロイ
製作/サミット・エンターテインメント
【映画ネタバレ】ポンペイ
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
はるか昔の紀元後62年、騎馬民族のケルト族は反乱を起こし、ローマ軍に滅ぼされてしまう。父と母の最後を見た少年のマイロは兵士たちに捕まり、奴隷として連れて行かれる。
17年後の紀元後79年、マイロは奴隷剣闘士になっていた。動きが素早く、マイロの強さは際立っており、それに目をつけた貴族がマイロをポンペイの闘技場に連れて行く。ポンペイに行く途中、マイロは身分の違う高貴なカッシアと出会い、二人は目を合わせて恋をする。
マイロはポンペイの闘技場で王者のアティカスと戦うことになる。アティカスはあと一回勝てば、自由の身になれる所だった。マイロとアティカスの二人は同じ牢屋にいれられるが、剣技の練習をしたりと次第に打ち解けていく。
裕福な商人の娘であるカッシアはローマで結婚相手を探していた。しかし、元老議員のコルヴスが言い寄ってきて、それを避けるようにポンペイに帰ってきていた。しかしコルヴスはポンペイまでカッシアを追いかけてくる。
ポンペイの山では火山活動が活発になってきていた。地震や地割れが起こり、かなり不安定な状態だ。地割れで帰ってきたカッシアの馬を、カッシアはマイロになだめるように頼む。その隙にカッシアはマイロと馬に乗って外に逃げ出す。しかし迷惑がかかってしまうと、マイロはポンペイに戻る。コルヴスに殺されそうになったマイロをカッシアがかばい、条件として結婚する事を要求されてしまう。
闘技場で、アティカスとマイロの決戦の日が訪れる。コルヴスは馬の件でマイロを殺したいため、お互いを戦わせるプランを変更し、奴隷剣闘士数人と多数のローマ兵と戦わせることにした。アティカスとマイロ以外の剣闘士は倒れるが、二人はローマ兵を全滅させる。
コルヴスはローマ兵のプリキュラスとマイロを戦わせようとするが、戦いの最中、火山の大爆発が起こり闘技場が崩れていく。街の人々や奴隷、ローマ兵士たちは港に向かって逃げ出すが、マイロは屋敷にいるカッシアを助けに行き、崩れる屋敷から彼女を助け出すことに成功する。
港に向かっていた人々に火山から大きな火の玉が襲いかかり、更には津波も起きて、港は破壊されてしまう。マイロとカッシアはアティカスと合流するが、港が破壊されたため、馬のいる闘技場に戻る。しかし闘技場にいたコルヴスとローマ兵たちにカッシアが囚われてしまい、マイロが馬で追いかける。アティカスと兵士プリキュラスは残って一騎討ちを行い、相打ちとなって両者倒れる。
何とか手錠を外したカッシアは馬車を転倒させる。マイロとコルヴスの一騎討ちが始まるが、隙をついてコルヴスに手錠をかけ、マイロとカッシアは馬で逃げる。溶岩と熱風、火山灰がポンペイ一帯を襲う。逃げられない事を悟ったマイロとカッシアは抱き合い、キスをしたまま焼けて亡くなる。彼らのその姿が映しだされて物語の幕は閉じる。
<END>
この「ポンペイ」という街は火山噴火で滅んだ、という史実がある以上、壊滅以外の結末はない中、古代ローマの奴隷と貴族という人物たちのドラマだけを描いたのは巧いな・・・と思いました。古代文明ものは見慣れないんで、珍しさもあって面白かったですね。
ただ、アクションもまぁまぁ良く、後半の火山噴火などは迫力はあったんですが、ベスト作品というわけではなく、普通のSFアクション映画のような印象でした。もう少し何か欲しかったですね。
それと、ポスターにはでかでかと「『バイオハザード』監督最新作」と書かれていたのは、何だかイヤですねぇ。映画版バイオハザードはあの出来が気になってあまり好みではないんで、ちょっと・・・と思ってました。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
|
|
こちらは、よくある別の作品です。
■ポンペイ2014 | ボルケーノinポンペイ 都市が消えた日 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!