竹から生まれた人間
竹から生まれた人間 → フィリピンの昔話 全文ここより引用⇒http://hukumusume.com/douwa/index.html
昔々、この世の始まるときのことです。 一羽の鳥(猛禽)が空を飛んでいました。 「海が君のことを沈めてしまうぞ、といってるぜ」 それを聞いて、空はこう答えました。 「不幸な奴め。海がせり上がってきたら、私は海に岩や島を投げこんでやる。 鳥は海に行き、空の言葉を伝えました。 「これで奴も、私の恐ろしさがわかるだろう」 波はどんどん上がり空に近づきました。 鳥が島で休んでいると、節ふたつ分の長さの竹が、海岸で洗われていました。 すると、一つの節の中には、褐色の肌をした丈夫な男の子が寝ているではありませんか。 ふたりは広大で静かな島に佇みました。 「結婚しよう。結婚して、この世に子供をたくさん増やそう」 しかし、女は首を横に振りました。 「どうして結婚できるの。私たちはおなじ竹から生まれた兄弟なのよ。 「怖がることはないさ。大丈夫だ。どうしても心配なら、海にいる魚に聞いてみよう」 二人は海岸に行き、自分たちが結婚していいかを、魚に聞きました。 「大丈夫だとも。私たちは兄弟同志で結婚して、子供をたくさん増やしている」 女はそれでも不安でした。 「ねえ、私たちが結婚していいかどうか、大地の神様に聞いてみましょうか」 男は大地の神・リノクに尋ねました。リノクは答えました。 「大丈夫。結婚して、子供をたくさん増やすがよい。神は怒ったりしない」 これで女は安心しました。 ふたりは結婚し、女はやがてたくさんの子供を生みました。 「出ていけ。出て行かないとたたき殺してしまうぞ」 子供たちはあわてて逃げ出しました。 「竹から生まれた人間」 (全文フィリピンの民話より引用) |
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