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ゆうこん
ご訪問ありがとうございます(*^_^*) 童話を書いています。大好きなものに出会えたときのときめき。そばにあるだけで感じる安堵感。たくさんの「大好き」に出会いたい。Thank you for visiting.I write a story of children's book.After in Japanese,I write in English. Please enjoy.
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2013年01月17日
さむい夜は
雪がしんしんと降っています。
ゆきちゃんは、雪がふるのを見るのが好きです。

夜、寝る前にもう一度、とカーテンをあけると
窓の外から声が聞こえてきました。

「さむいの〜」
「さむいの〜」

雪の中で声が聞こえます。

ゆきちゃんは、目をこすって見直すと、雪の中を、鬼が歩きながら話して行きます。

「おに?」

ゆきちゃんがつぶやくと、鬼が振り返りました。

「あ」

鬼と目があってしまいました。
ゆきちゃんは急いで、まどの下にしゃがみました。

ぶるぶるふるえていましたが、何も声がしません。
「もう行ったかな」
ゆきちゃんが窓を見上げると、鬼が立っていました。
「ひゃ! 助けてください。助けてください」

ゆきちゃんは、怖くて怖くて、鬼に手を合わせて拝みました。

「おい、むすめ。さむいの〜」
鬼は大きな牙をむき出しにして笑いました。
変な顔です。
「ぷ」
ゆきちゃんは笑いそうになって、口がむずむずしました。

「さむいの〜」
鬼が目を細めたしかめっつらで足踏みをしていうので、ゆきちゃんは、鬼が怖くなくなりました。

「鬼さん、甘酒飲むか?」

「おう! ほしい ほしい」

「今もってきてあげるね」

ゆきちゃんは、お父さんの大きな湯のみに、なみなみの甘酒を、お盆にのせて運んできました。

「あったまるの〜」
「あったまるの〜」

「むすめ、ありがとう。寒い夜はまたくるの〜」

「うん、おいで。いっぱい作ってあげるよ」


ゆきちゃんは、胸の中がほくほくして、ぐっすり眠れましたとさ







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