今宵も元気なウサギです。
台風14号の影響で、絶賛、部屋干し中のウサギです。ただでさえコロナ禍の影響が色濃く残っているので、台風さんの影響が大きくならない事を祈っています。さて、先日に引き続いて「Cocoon」の「5巻目」を読了しましたのでシェアしたいと思います。なんと!5巻がシリーズラスト。
★Cocoon5 瑠璃の浄土
★あらすじ
【物語の全体ストーリー】
江戸、天明期の吉原。大見世である「黒羽屋」の最高級遊女「花魁」として名を馳せる主人公「瑠璃」は、江戸に出没する鬼を滅する闇組織「黒雲(こくうん)」の頭領という裏の顔を持っていた。彼女は妖刀「飛雷」を操り、恨みを強く抱いて死んだ者がなる「鬼」を退治するのを任務としていた。遊女の身でありながら自由な立場と権力を有するその強い力に惹かれ、様々な妖が「瑠璃」の下に集まることもしばしば。「黒羽屋」で若い衆として働きながら瑠璃を支える黒雲のメンバーに裕福な太客たち、仲の良い朋輩にも恵まれている「瑠璃」だが、己が持つ尋常ならざる力と鬼に対する嗜虐的な思考に苦悩もしつつ、自分の生い立ちや宿命と対峙していく物語…。
【Cocoon5】
義兄「惣之丞」が「差別階級撤廃」を悲願として、「瑠璃」達「黒雲」に立ちはだかる中、傀儡とされた義兄「惣之丞」の母「楢紅(朱崎)」の最期を目の当たりとして一層「溝が深まった義兄妹」。その裏にある「天皇家」と「将軍家」の覇権争いも一層過熱していった【Cocoon4】を引継ぎ、【Cocoon5】の物語は始まる。主人公「瑠璃」は義兄「惣之丞」が悲願達成のために復活させた「平将門」の怨霊と対峙するのだが、その怨念のパワーに凌駕される中、妖剣「飛雷」怨霊の中へ押し込むことに一縷の望みをかけた。その時「飛雷」を通じて「平将門の良心」と「瑠璃」は会話する事に…。そして「平将門」のパワーの源は「民草の祈り」であることを知り、「祈り」が「呪い」と表裏一体であることを知るのだが…。
止められない義兄「惣之丞」との争いの先に「瑠璃」達が見た終焉とは…。。
★感想
4巻目で、「天皇家(帝)」と「将軍家(武士)」の代理戦争に腹落ちしない「瑠璃」の葛藤を「帝」「将軍」それぞれに会う事で心の整理をつけてきたけれど、どうしても義兄「惣之丞」の「瑠璃」に対する怒りの意図がはっきりしませんでした。引き継いだ5巻では、最終決戦を通して、今までの伏線が全て回収されていきます。そこが、めちゃくちゃ面白かったです。読み終えて「大切なものは失くしてみないとわからない」って言葉を思い返す一方で「何かを手放して、何かを手に入れる人生」って言葉も浮かんでくる物語。だからこそ「人が鬼になる選択を余儀なくされる事がない世の中であってほしい」という祈りを感じました。物語の中、「瑠璃」が「花魁」として謳い舞うシーンがあって、「願わくば、天と地が瑠璃の浄土にならんことを…。」と口にするのですが、まさに「祈り」だなぁ〜って思いました。
この物語に出会えてウサギは幸せでした(⋈◍>◡<◍)。✧♡オススメです!
★シリーズ
【Cocoon1】修羅の目覚め
【Cocoon2】蟲惑の焔
【Cocoon3】幽世の祈り
【Cocoon4】宿縁の大樹
【Cocoon5】瑠璃の浄土
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