2016年05月22日
冤罪物語 連載3
経理を妻に任せっぱなしで、毎月の試算表と年に一度の決算表を見て経営に見当だけつけていました。今から思い返すと、試算表を隅々まで見ないのがいけない、といえばいけなかったかもしれません。
ただ、この頃の試算表は経理士が決算対策でする試算表過ぎて、毎月のお金のやり繰りは見にくくなっていました。この後に、試算表とは別に毎月の「資金繰り表」を妻に記入させるようにして、資金繰りを管理するこ
とにしましたが、それをするにはまだ少し時間が掛かりました。
なんで資金繰り表に記入させるようになったのかというと、会社のお金を誤魔化せないように資金繰り表を付けさせたのです。
重加算税を妻が払うことになった時は、妻と私と、もう1人会社の役員であった義母の給料も妻の管理下でした。その他に会社から地主である義母に、地代と家賃が入るのも妻の管理下でした。
所謂家族全員の給与が妻の手元で管理されていた。ということです。ブランド品を買いあさることが趣味である妻は、今度は家族全員の給与を使って買いあさっていたようです。
それが薄々分かったのは、長女と次女が結婚したいと言い始めて、具体的に結婚式の話になって行ったときに私は妻に、一体幾ら預金があるのか?と聞いた時です。妻は何にも残っていないと言うのです。
その時に、年間1千万を超す給与所得があって、何も残っていないのは、経営者としては無防備過ぎる。これはだめだというものでした。それで、代表を代われということになって、私が代表になっていくのです。
それで、給与配分もやりなおさせました。毎月の家族の給与の半分を私の口座に振り込むようにしました。そこから、私は小遣いを出します。それと子供の学費を私が出しました。私には、妻の連れ子と私の子供と3人
の子供がいて、そのうち2人は結婚しましたから、残る1人の学費を出していました。で当然余ります。余った分は貯金しておきます。会社の資金繰りがショートした時に、銀行から借りるのではなく、私の預金を資金
繰りに回しました。零細企業の常用手段です。社員貸しとも言います。会社には負債の部で借り入れが残りますが、私が貸しているものですから、銀行から借りるよりも負債という感覚は減ります。
私の場合は利息を取るということはしませんでした。社員貸しをしている会社の中には、利息を取れるだけ取っている会社もあります。銀行に利息を払うよりも、貸した者に払えば所得が増えることになります。
社員貸しは、会社の資本に入れてしまうこともできます。
それから、妻のブランドあさりではこんなこともありました。私が家にいた時のことです、たまたまその時に限って、妻は留守でした。
掛かってきた電話に出ると、銀行からでした。奥さんは在宅ですかというので、居ないというと、奥さんの口座から引き出そうとして何回も失敗しています。これは大阪の銀行から引き出そうとしています。たぶんATM
の記録紙を拾われて、暗証番号が分からないので何回か試されたような痕跡です。というのです。加えて個人の借り入れをローン会社としています。ローン会社への返済があるのですが口座残高がありません。入金をお願いします。
というものでした。今の銀行でしたら、本人以外はこういう話はしないでしょう。地方都市の銀行の場合は、以前はこういう緩いところもあったのです。
妻は、家族の給与の半分で家族の生活費を賄っているのです。半分といっても年間500万は超えていましたよ。家計を賄う女性の方でしたら、食費と税金や水道光熱費は見当つきますよね。
私の使う分は妻の出費ではありませんし、子供の短大の学費は私の負担ですから、これだけあれば普通の暮らしが楽にできます。貯金しようと思えばできます。何か買おうと思えば、特別な買い物でない限り、買えます。
それでもローン会社から借りて、ブランド品を買いあさっているのですから、これではとても経営者側に置いておくわけにはいかなくなります。それでもまだ夫婦の、見せかけだけの夫婦関係は残っていたのです。
・・・続きます。
ただ、この頃の試算表は経理士が決算対策でする試算表過ぎて、毎月のお金のやり繰りは見にくくなっていました。この後に、試算表とは別に毎月の「資金繰り表」を妻に記入させるようにして、資金繰りを管理するこ
とにしましたが、それをするにはまだ少し時間が掛かりました。
なんで資金繰り表に記入させるようになったのかというと、会社のお金を誤魔化せないように資金繰り表を付けさせたのです。
重加算税を妻が払うことになった時は、妻と私と、もう1人会社の役員であった義母の給料も妻の管理下でした。その他に会社から地主である義母に、地代と家賃が入るのも妻の管理下でした。
所謂家族全員の給与が妻の手元で管理されていた。ということです。ブランド品を買いあさることが趣味である妻は、今度は家族全員の給与を使って買いあさっていたようです。
それが薄々分かったのは、長女と次女が結婚したいと言い始めて、具体的に結婚式の話になって行ったときに私は妻に、一体幾ら預金があるのか?と聞いた時です。妻は何にも残っていないと言うのです。
その時に、年間1千万を超す給与所得があって、何も残っていないのは、経営者としては無防備過ぎる。これはだめだというものでした。それで、代表を代われということになって、私が代表になっていくのです。
それで、給与配分もやりなおさせました。毎月の家族の給与の半分を私の口座に振り込むようにしました。そこから、私は小遣いを出します。それと子供の学費を私が出しました。私には、妻の連れ子と私の子供と3人
の子供がいて、そのうち2人は結婚しましたから、残る1人の学費を出していました。で当然余ります。余った分は貯金しておきます。会社の資金繰りがショートした時に、銀行から借りるのではなく、私の預金を資金
繰りに回しました。零細企業の常用手段です。社員貸しとも言います。会社には負債の部で借り入れが残りますが、私が貸しているものですから、銀行から借りるよりも負債という感覚は減ります。
私の場合は利息を取るということはしませんでした。社員貸しをしている会社の中には、利息を取れるだけ取っている会社もあります。銀行に利息を払うよりも、貸した者に払えば所得が増えることになります。
社員貸しは、会社の資本に入れてしまうこともできます。
それから、妻のブランドあさりではこんなこともありました。私が家にいた時のことです、たまたまその時に限って、妻は留守でした。
掛かってきた電話に出ると、銀行からでした。奥さんは在宅ですかというので、居ないというと、奥さんの口座から引き出そうとして何回も失敗しています。これは大阪の銀行から引き出そうとしています。たぶんATM
の記録紙を拾われて、暗証番号が分からないので何回か試されたような痕跡です。というのです。加えて個人の借り入れをローン会社としています。ローン会社への返済があるのですが口座残高がありません。入金をお願いします。
というものでした。今の銀行でしたら、本人以外はこういう話はしないでしょう。地方都市の銀行の場合は、以前はこういう緩いところもあったのです。
妻は、家族の給与の半分で家族の生活費を賄っているのです。半分といっても年間500万は超えていましたよ。家計を賄う女性の方でしたら、食費と税金や水道光熱費は見当つきますよね。
私の使う分は妻の出費ではありませんし、子供の短大の学費は私の負担ですから、これだけあれば普通の暮らしが楽にできます。貯金しようと思えばできます。何か買おうと思えば、特別な買い物でない限り、買えます。
それでもローン会社から借りて、ブランド品を買いあさっているのですから、これではとても経営者側に置いておくわけにはいかなくなります。それでもまだ夫婦の、見せかけだけの夫婦関係は残っていたのです。
・・・続きます。
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