2017年01月08日
よしの815 ドナルド・トランプ次期米大統領はメキシコ生産を拡大するフォード・モーターやトヨタ自動車を批判する。
よしの815 ドナルド・トランプ次期米大統領はメキシコ生産を拡大するフォード・モーターやトヨタ自動車を批判する。
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こうじょうの ろうどうかんきょうは どうでしょうか?
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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11449040X00C17A1MM8000/?n_cid=NMAIL003
「内向き」それがどうした 企業、したたかに動く
「Disruption 断絶を超えて」第7回
2017/1/8 2:00
日本経済新聞 電子版
「あれ、おかしいな」。昨年12月中旬、米国との国境近くのメキシコ・サンタカタリーナ市を訪れた記者は首をかしげた。米空調大手キヤリアの新工場の整備が着々と進んでいたからだ。
キヤリアはメキシコで採用活動も継続
ドナルド・トランプ次期米大統領はメキシコ生産を拡大するフォード・モーターやトヨタ自動車を批判する。まず標的にされたキヤリアは米インディアナ州から新工場への生産移転に「待った」をかけられ、大きな誤算に見舞われた。
ところが、工場の敷地内の工事は止まっていなかった。工場団地の運営会社は「1月下旬にキヤリア側に引き渡し、3月下旬に操業が始まる」と説明する。
11月下旬に市が主催した就職セミナーでは、キヤリア側が200人を募集したという。エクトル・カスティージョ市長は「キヤリアとは何十年の付き合い。強い信頼関係がある」と胸を張る。
キヤリアは「ノーコメント」を貫くが、この新工場にはインディアナ州以外の米国工場から生産の一部を移すとの見方がある。一方、インディアナ州からは工場閉鎖を見送る代わりに補助金を得るとされる。
自国第一。高まる保護貿易主義はグローバリゼーションを逆転させる力に見えるが、企業はしたたかに動く。そもそも、世界の隅々までネットでつながる時代を、「グローバル化=モノの貿易」という図式で語ろうとしても無理がある。
タイのバンコク近郊。社長室も間仕切りもない小さなオフィスは、ネット決済ベンチャーのOmise(オミセ)が構えた「世界本社」だ。
「そのアイデア、最高だ。すぐ動こう」。長谷川潤社長に届く報告や相談は、東南アジアなど14カ国の社員80人から。技術開発も営業も、ネットでつながった仲間との国際協業だ。
創業から2年ほどで3000社の顧客を獲得。有力ベンチャーキャピタルからの出資も相次ぐ。「一国に閉じこもらず、新しい経済圏をつくりたい。今年は世界120カ国で使えるようにする」。長谷川社長は真剣だ。
ネット時代は企業のあり方、私たちの働き方を国の枠から解き放つ。20世紀のようなモノのやりとりより、世界中の知恵をつなぐことが成長のエンジンになる。それこそ、21世紀のグローバル化が直面する断絶だ。
「なぜ、我が国は転落したのか」。ミャンマーの飲料王と呼ばれるミャンマー・ゴールデン・スター(MGS)のテイン・トゥン会長は憤る。
20世紀半ばまでのミャンマーは外に開かれた豊かな国だった。ヤンゴンは外国人でにぎわう国際都市だったが、1960年代以降の社会主義政権や軍事政権が「閉鎖経済」を選び、最後発国に転落した。失われた半世紀の教訓は「内向き思考は衰退の始まり」だ。
水が高きに流れないように、グローバリゼーションはこれからも進む。足元の反動を横目にどう前を向くか。私たちの時代が試されている。(おわり)
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こうじょうの ろうどうかんきょうは どうでしょうか?
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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11449040X00C17A1MM8000/?n_cid=NMAIL003
「内向き」それがどうした 企業、したたかに動く
「Disruption 断絶を超えて」第7回
2017/1/8 2:00
日本経済新聞 電子版
「あれ、おかしいな」。昨年12月中旬、米国との国境近くのメキシコ・サンタカタリーナ市を訪れた記者は首をかしげた。米空調大手キヤリアの新工場の整備が着々と進んでいたからだ。
キヤリアはメキシコで採用活動も継続
ドナルド・トランプ次期米大統領はメキシコ生産を拡大するフォード・モーターやトヨタ自動車を批判する。まず標的にされたキヤリアは米インディアナ州から新工場への生産移転に「待った」をかけられ、大きな誤算に見舞われた。
ところが、工場の敷地内の工事は止まっていなかった。工場団地の運営会社は「1月下旬にキヤリア側に引き渡し、3月下旬に操業が始まる」と説明する。
11月下旬に市が主催した就職セミナーでは、キヤリア側が200人を募集したという。エクトル・カスティージョ市長は「キヤリアとは何十年の付き合い。強い信頼関係がある」と胸を張る。
キヤリアは「ノーコメント」を貫くが、この新工場にはインディアナ州以外の米国工場から生産の一部を移すとの見方がある。一方、インディアナ州からは工場閉鎖を見送る代わりに補助金を得るとされる。
自国第一。高まる保護貿易主義はグローバリゼーションを逆転させる力に見えるが、企業はしたたかに動く。そもそも、世界の隅々までネットでつながる時代を、「グローバル化=モノの貿易」という図式で語ろうとしても無理がある。
タイのバンコク近郊。社長室も間仕切りもない小さなオフィスは、ネット決済ベンチャーのOmise(オミセ)が構えた「世界本社」だ。
「そのアイデア、最高だ。すぐ動こう」。長谷川潤社長に届く報告や相談は、東南アジアなど14カ国の社員80人から。技術開発も営業も、ネットでつながった仲間との国際協業だ。
創業から2年ほどで3000社の顧客を獲得。有力ベンチャーキャピタルからの出資も相次ぐ。「一国に閉じこもらず、新しい経済圏をつくりたい。今年は世界120カ国で使えるようにする」。長谷川社長は真剣だ。
ネット時代は企業のあり方、私たちの働き方を国の枠から解き放つ。20世紀のようなモノのやりとりより、世界中の知恵をつなぐことが成長のエンジンになる。それこそ、21世紀のグローバル化が直面する断絶だ。
「なぜ、我が国は転落したのか」。ミャンマーの飲料王と呼ばれるミャンマー・ゴールデン・スター(MGS)のテイン・トゥン会長は憤る。
20世紀半ばまでのミャンマーは外に開かれた豊かな国だった。ヤンゴンは外国人でにぎわう国際都市だったが、1960年代以降の社会主義政権や軍事政権が「閉鎖経済」を選び、最後発国に転落した。失われた半世紀の教訓は「内向き思考は衰退の始まり」だ。
水が高きに流れないように、グローバリゼーションはこれからも進む。足元の反動を横目にどう前を向くか。私たちの時代が試されている。(おわり)
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