2018年08月30日
アメダスの感想E
8月も終わろうとしているのにいつまでも暑く、お盆過ぎに一旦涼しくなっただけに、余計に堪えます。
さて、本日は長野県内のアメダスについて思うこと。
アメダス設置場所の名称は、その名を冠した地名の市街地(中心部)にあるとは限らないことは、豊田や四日市のアメダスで以前紹介しました。
長野県のアメダス設置場所にもいくつかあるのですが、他県とは事情が少々異なると思うのです。それは、設置場所の標高。豊田や四日市は平野部ですから、郊外にアメダスがあっても中心市街地標高からは、せいぜい50mまで高いところにある程度。
ところが、長野県の場合は、もともと県全体の標高が高く、山がちなところですから、郊外にあると、中心市街地とかなり標高が違ってくる場合があります。代表例は、東御アメダス。市役所付近で標高530mほどですが、アメダスは958mのところに設置。市役所付近からは400m以上高いです。
これでは東御と名乗っていても、市街地の気温とはかけ離れてしまいます。近くの菅平アメダス(標高1253m)のように、上田市にあっても高原名で名乗っていれば、ここは市街地ではなく高原にあるとわかるのですが‥。もっとも、上田市の場合は、上田市街地にもアメダス(標高502m)がありますから、名称は変えざるを得ません。
東御ほど極端ではありませんが、南木曽も中心部の標高約400mに対し、アメダス標高560m。
ところで、長野県のアメダス気温観測の設置場所で標高1000mを超えるところは、原村(1017m)、奈川(1068m)、開田高原(1130m)、菅平(1253m)、野辺山(1350m)の5カ所。このうち原村、奈川、開田高原は、原村、旧奈川村、旧開田村の中心地区近く。
一方、野辺山アメダス。南牧村にありますが、役場のある海ノ口付近(標高約1050m)からは南に離れた山梨県境付近。山梨県の大泉アメダスも近く、佐久アメダスからは離れてますので、小海町(中心部標高850〜900m)あたりにアメダスがあってもいいと思います。敢えて、標高の高いところに設置しているのでしょうか。
これとは反対に、隣の岐阜県、例えば高山市の奥飛騨温泉郷地域の栃尾アメダス(標高765m)。奥飛騨温泉郷地域の中では、標高の低い地区(奥飛騨温泉郷今見)にあります。温泉街規模の大きい平湯にあれば、標高は1200mを超えており、高山市中心部との標高差を考慮すれば、飛騨東部のアメダス気温観測地点としては平湯の方がふさわしい気がします。
考えすぎかもしれませんが、元々標高の高い長野県にあるアメダス気温観測の設置場所が、より標高の高いところに多いのは、夏涼しく冬寒いイメージを保とうとしているから?
タグ:アメダス
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