2019年08月13日
「東濃」と「東美濃」「南信」と「南信州」
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前回、現在の恵那・中津川の2市を指して「東美濃」ではないかということをお話ししましたが、この点について、考えてみたいと思います。
東濃地域は東西に広く、広域行政、文化や産業的にも多治見、土岐、瑞浪の西部3市と、恵那、中津川の東部2市に区分されます。前者を「東濃西部」、後者を「東濃東部」という場合が多いですが、東なのか西なのかわかりにくい側面もあります。
元々、前者は主に土岐郡、後者は主に恵那郡に属していましたので、「土岐」地域、「恵那」地域ということもでき、それぞれを管轄する岐阜県の出先機関では現在は「土岐」はないですが(東濃または多治見)、「恵那」は使われています。(平成11年ごろまでは、土岐県事務所でしたが、その後東濃に変わっています。)
ところが、一般の地域名として、「土岐」や「恵那」を使うと、東濃西部と東部の拠点都市である多治見と中津川は面白くありません。
農協がまさしくこの東西2地域で、それぞれ4農協ずつ合併した際、西部は平成9年にJAとうと(陶都信用農業協同組合)、東部は平成10年にJAひがしみの(東美濃農業協同組合)として発足。
「陶都」は西部3市が陶磁器産業の一大産地であることに由来しますが、「東美濃」はそれまで地元でも使わない地域名でした。もともと「東濃」は東濃州あるいは東美濃の略称ですから、「東美濃」が東濃全域を指すことにもなりかねません。
実は、JAひがしみの発足の4カ月前(平成9年12月)に、東濃東部に隣接の長野県下伊那地域の6農協が合併して、JAみなみ信州(みなみ信州農業協同組合)として発足しています。(名称は公募にて決めたそうです。)
長野県の地域区分として「南信」地域があり、北から諏訪、上伊那、下伊那地域で構成されていますが、JAみなみ信州は、まさに南信の南端の下伊那地域が営業エリア。(ただし、「南信州」という言葉は、昭和29年創刊の下伊那地域のローカル紙「南信州新聞」がありますから、「東美濃」という言葉と比べ、認知度においては古くからあったと言えます。)
これと同じように、東濃の東端の恵那・中津川地域を東美濃としたのでは‥と思ってしまいました。(JAひがしみのも公募で選ばれたそうです。)
農林業の盛んなこれらの地域では、JAは一番身近な金融機関ですから、JA合併から20年ほど経った今、南信州も東美濃も、JAの営業エリアとしての下伊那や東濃東部の別称として認識している人もいると推察します。
下伊那地域の広域行政においては、昭和44年に飯伊地域広域行政市町村圏協議会設立、平成6年に飯伊広域行政組合発足、そして平成11年に南信州広域連合設立と、平成9年のJAみなみ信州発足後、名称を「南信州」に変えています。地域振興局名を平成29年に「南信州」に変えたのも、広域連合の名称に合わせた形です。参考に、県税事務所は南信地域全域を管轄してますので、南信県税事務所という名称です。
「南信」は南信州あるいは南信濃の略称ですから、南信うちの一部地域が「南信州」ということは、地元ではわかっていても、他県の人には理解しずらいかな‥。「東濃」のうちの一部地域が「東美濃」も同じこと。ましてや、南信より南信州、東濃より東美濃のエリアが広いなんてことは、地元でさえも理解されません。
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