2019年08月14日
「東濃」と「東美濃」「南信」と「南信州」A
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「東美濃」が東濃の一部、「南信州」が南信の一部の呼称として、それぞれの地域を営業エリアとするJAの名称のおかげもあり、地元での認知度はそこそこあるとは思います。
しかし、「東美濃」については、JA、公共施設や道路の愛称のごく一部で使用されている程度。一方、東濃桧といったブランド材をはじめとして、高校、金融機関・バス会社などの企業及び企業の支店・営業所名、団体名、岐阜県の出先機関でも使われている「東濃」の方が圧倒的になじみがあります。
「南信州」でも同様で、当該地域では、「南信」あるいは「下伊那」、「飯伊」地域の方が地元ではなじみがあります。
ところが、観光面では行政や商工団体は「東美濃」や「南信州」をプッシュしています。他県の人には、「東濃」や「南信」よりわかりやすいかもしれませんが、それぞれが指し示す範囲は非常に混乱させるものとなっています。
「東美濃」は東濃+可児地域、「南信州」は南信全域や木曽地域まで使用されていることがあり、今まで、東濃の一部が「東美濃」、南信の一部が「南信州」との地元民の認識からは外れてしまっているからです。
「東濃は東濃で東美濃ではない」、「南信は南信で南信州とは違う」という声も聞きます。既に「東濃」や「南信」として長年定着している名称を、いまさらフルに「東美濃」や「南信州」といわれても、例えば東濃西部や南信の諏訪・上伊那地域の人はピンとこないわけです。
全国的に見ても、例えば、愛媛県(伊予国)の東予・中予・南予、三重県北中部(伊勢国)の北勢・中勢・南勢、新潟県(越後国)の上越・中越・下越など、現在、東伊予、北伊勢・上越後などとはほぼ言わない。このように略称が定着している地域名は全国に数多くあります。
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