2018年03月23日
万能カフ〜握る代わりに差して使おう〜
本日は、スプーン等が握れない方におすすめする自助具「万能カフ」を紹介します!
通常、私達がスプーンやフォーク、歯ブラシ等を使うとき…
落とさないよう手に持って、なおかつ方向をコントロールしながら使っていますよね。
しかし手が不自由な方の場合、「落とさないように持つ」事が難しい場合があります
指の機能だけが低下している方の場合…
「持つこと」以外は全て出来るという事も少なくありません。
そのような方に作業療法士がおすすめしているのが、「カフ」と呼ばれる自助具
以前、形状記憶ポリマーのスプーンを紹介しましたが、
あれの万能バージョンです。
(どちらが優れているという話ではなく、機能の多様性があるという意味です。
形状記憶ポリマースプーンのほうが向いている方もいますので、誤解のないようにお願いします。)
今回はいくつかあるカフの中でも、一般的に「万能カフ」と呼ばれているものを紹介します!
万能カフは簡単に言うと、「スプーンなどを手のひらにくっつけておく」自助具です
使い方は以下の通り。
@カフを手に巻く(ポケット式の場合、方向を間違えないようにする)
Aカフのポケットにスプーン等を差し込む
Bうまく固定できたら、スプーン等を使う
万能カフを使う場合、手のひらの角度が変わればスプーンの角度も変わります
そのため、手首がコントロールできなくてグラグラしてしまう方には向きません
万能カフが向いているのは、以下のような方。
手首をうまくコントロールできる
手首は動かない(同じ位置のまま固定されている)が、肘と肩はある程度自由に動かせる()
******
手首が動かない場合、手のひらの角度により向き不向きが異なります。
【向いている角度】
◯手のひらが常に上を向いている(手のひらがきれいに見える・回外位)
◯手のひらが常に下を向いている(手の甲がきれいに見える・回内位)
△手のひらが斜め上を向いている(角度が斜めで、手のひらが見える)
…曲げられるスプーンを差し、角度を付ければうまく使える可能性があります。
【向いていない角度】
×手のひらが横を向いている(親指が一番上にある・中間位)
×手のひらが斜め下を向いている(角度が斜めで、手の甲が見える)
向いていない理由:
このような手首の方が万能カフを使用すると、操作時に肘を張り出す、あるいは肩をすくめるような姿勢を取る事になります。
肩こりや異常姿勢を助長するため、おすすめできません。
このような手首の方は、「ユニバーサルニューカフ」がおすすめです
******
今回のリンクの万能カフは、いくつかの種類が選べるようです。
・ポケット式(写真右。ポケットに入れるイメージ、ぐらつきが減る)
・貫通式(写真左。トンネルに通すイメージ、長さ調節ができる)
・木の握り棒付き(棒を指で握れる、握ったほうが安定する人向き)
私の体感ではぐらつきの少ないポケット式が好評です
貫通式でも、太めの柄を差す場合は問題ありませんよ!
失調症などの方は、木の棒を握るタイプの方が安定するようです。
ご参考までに!
今回、便宜上スプーンを使った例で紹介しましたが…
フォークや歯ブラシなども差して使えます!
ただし、着脱が自分で出来ない場合がありますので…
使う場合は専門職や支援者の方と相談することをおすすめします!
「自分でやる」という快適さ、
手に入るといいですね!
それではまた!
〜〜〜〜〜〜〜〜
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価格:993円 |
通常、私達がスプーンやフォーク、歯ブラシ等を使うとき…
落とさないよう手に持って、なおかつ方向をコントロールしながら使っていますよね。
しかし手が不自由な方の場合、「落とさないように持つ」事が難しい場合があります
指の機能だけが低下している方の場合…
「持つこと」以外は全て出来るという事も少なくありません。
そのような方に作業療法士がおすすめしているのが、「カフ」と呼ばれる自助具
以前、形状記憶ポリマーのスプーンを紹介しましたが、
あれの万能バージョンです。
(どちらが優れているという話ではなく、機能の多様性があるという意味です。
形状記憶ポリマースプーンのほうが向いている方もいますので、誤解のないようにお願いします。)
今回はいくつかあるカフの中でも、一般的に「万能カフ」と呼ばれているものを紹介します!
万能カフは簡単に言うと、「スプーンなどを手のひらにくっつけておく」自助具です
使い方は以下の通り。
@カフを手に巻く(ポケット式の場合、方向を間違えないようにする)
Aカフのポケットにスプーン等を差し込む
Bうまく固定できたら、スプーン等を使う
万能カフを使う場合、手のひらの角度が変わればスプーンの角度も変わります
そのため、手首がコントロールできなくてグラグラしてしまう方には向きません
万能カフが向いているのは、以下のような方。
手首をうまくコントロールできる
手首は動かない(同じ位置のまま固定されている)が、肘と肩はある程度自由に動かせる()
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手首が動かない場合、手のひらの角度により向き不向きが異なります。
【向いている角度】
◯手のひらが常に上を向いている(手のひらがきれいに見える・回外位)
◯手のひらが常に下を向いている(手の甲がきれいに見える・回内位)
△手のひらが斜め上を向いている(角度が斜めで、手のひらが見える)
…曲げられるスプーンを差し、角度を付ければうまく使える可能性があります。
【向いていない角度】
×手のひらが横を向いている(親指が一番上にある・中間位)
×手のひらが斜め下を向いている(角度が斜めで、手の甲が見える)
向いていない理由:
このような手首の方が万能カフを使用すると、操作時に肘を張り出す、あるいは肩をすくめるような姿勢を取る事になります。
肩こりや異常姿勢を助長するため、おすすめできません。
このような手首の方は、「ユニバーサルニューカフ」がおすすめです
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今回のリンクの万能カフは、いくつかの種類が選べるようです。
・ポケット式(写真右。ポケットに入れるイメージ、ぐらつきが減る)
・貫通式(写真左。トンネルに通すイメージ、長さ調節ができる)
・木の握り棒付き(棒を指で握れる、握ったほうが安定する人向き)
私の体感ではぐらつきの少ないポケット式が好評です
貫通式でも、太めの柄を差す場合は問題ありませんよ!
失調症などの方は、木の棒を握るタイプの方が安定するようです。
ご参考までに!
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今回、便宜上スプーンを使った例で紹介しましたが…
フォークや歯ブラシなども差して使えます!
ただし、着脱が自分で出来ない場合がありますので…
使う場合は専門職や支援者の方と相談することをおすすめします!
「自分でやる」という快適さ、
手に入るといいですね!
それではまた!
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