2011年02月02日
電話応対 in アメリカ
アメリカの会社で働いてた時の電話応対の話。
会社の下っ端の役目のひとつに電話応対がある。日本でもそうだが、
アメリカでも大抵そうだ。(でっかい企業で受付などがいる場合は別だけど)
アメリカで僕が働いてた会社もそうだった。いや、そうしろと言われたわけ
ではないのだけど、暗黙の了解というか。。。
ヘタレな僕は何を隠そう、電話応対が大の苦手なのだ。日本語でも苦手なのに、
英語だなんて。しかも会社だしさ、僕あてにかかってくる電話なんて
働き始めの当初なんてほぼゼロに近いのに、どうせ、ほかの人に代わるのに、
なんで。なんで。いやだよぉう!こわいよぉ!
てなことで、働き始めた当初、僕は電話が鳴るたびに忙しい振りをしてみたり、
急にお腹が痛くなりトイレに駆け込んでみたりしたのだが、
そんなことは長くは続かず、だんだんみんなに不審に思われ、同僚から
「みんなも忙しいんだからyouも電話にでなきゃだめよぉ。」なんて
ご指摘を受けた。バレたか。
でも外国人なんだから大目にみてくれたっていいのにさ。けち。
しかし、まあいずれこの日が来るのはわかっていたわけで、
僕だって、ただ逃げまどっていたわけではない。みんなの応対を
耳をダンボにして盗耳し、電話応対お決まりフレーズは入手済みだ。
僕が働いていた建築事務所だけに通用するものかもしれないが。。。
ともかく、お決まりのフレーズの流れはこうだ。
その1。受話器をとってすぐに会社名を叫ぶ。
たとえば僕の場合はこう。
「○○architects」 (訳:○○建築事務所)
と言うのです。this is とかないの。いきなりの会社名。ただの固有名詞。
最初は違和感あったが慣れると楽だ。ポイントはちょっと疑問系っぽく
ってことかしら「○○アーキテクツ?」てな具合にね。
その2。「may i help you?」とか、「how can i help you?」
とかいったり、いわなかったりする。
言おう言うまいが、相手は、くい気味に
「ボスいるか?」 とか 「誰々いるか?」
とかぶっきらぼうに聞いてくる。そしたらこうだ。
その3。 「may i ask you who's calling ?」 (訳:あなたのお名前なんですかぁ)
まあこう聞いたからといって、最初はホボ聞き取れない。
とくに初めての人。そんな場合、勇敢たるものなら、
もう一度聞き直したり、さらには、スペルまで聞いたりして、確実に電話を
取り次ぐ。ただ、そんなことしたら、たいていの場合、相手は苛立つもんだ。
「なんだこの外人は。めんどくせぇ。」的な態度が、受話器越しから
ひしひしと伝わってくる。
かといって、「誰だかわからないけど、電話だよ」
なんていったら、こんどは会社の人にイライラされる。
じゃあどうするか。
その4。 「he's not here」 (訳:いま彼はいません。)
もういないって言っちゃう。勝手に居留守。そんでもって
この電話もなかったことに。。。
「今の電話だれだった?」
と会社の人にきかれても、
「なんか勧誘の電話」
とか言って完全にしらばっくれちゃうのだ。
そんなことを繰り返していくうちに、誰から誰宛に頻繁に電話がかかってくるのか。とかが
段々とわかってくるようになって、そうなってくるにつれ、電話応対もスムーズになっていった
ものだ。調子にのってきて、「今いないけど、なにか伝言伝える?」とかまで言えちゃったり
するようになるもんだ。でもその伝言が聞き取れなかった場合はやっぱり、伝言は
なかったことにしちゃうのでした。
おしまい。
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会社の下っ端の役目のひとつに電話応対がある。日本でもそうだが、
アメリカでも大抵そうだ。(でっかい企業で受付などがいる場合は別だけど)
アメリカで僕が働いてた会社もそうだった。いや、そうしろと言われたわけ
ではないのだけど、暗黙の了解というか。。。
ヘタレな僕は何を隠そう、電話応対が大の苦手なのだ。日本語でも苦手なのに、
英語だなんて。しかも会社だしさ、僕あてにかかってくる電話なんて
働き始めの当初なんてほぼゼロに近いのに、どうせ、ほかの人に代わるのに、
なんで。なんで。いやだよぉう!こわいよぉ!
てなことで、働き始めた当初、僕は電話が鳴るたびに忙しい振りをしてみたり、
急にお腹が痛くなりトイレに駆け込んでみたりしたのだが、
そんなことは長くは続かず、だんだんみんなに不審に思われ、同僚から
「みんなも忙しいんだからyouも電話にでなきゃだめよぉ。」なんて
ご指摘を受けた。バレたか。
でも外国人なんだから大目にみてくれたっていいのにさ。けち。
しかし、まあいずれこの日が来るのはわかっていたわけで、
僕だって、ただ逃げまどっていたわけではない。みんなの応対を
耳をダンボにして盗耳し、電話応対お決まりフレーズは入手済みだ。
僕が働いていた建築事務所だけに通用するものかもしれないが。。。
ともかく、お決まりのフレーズの流れはこうだ。
その1。受話器をとってすぐに会社名を叫ぶ。
たとえば僕の場合はこう。
「○○architects」 (訳:○○建築事務所)
と言うのです。this is とかないの。いきなりの会社名。ただの固有名詞。
最初は違和感あったが慣れると楽だ。ポイントはちょっと疑問系っぽく
ってことかしら「○○アーキテクツ?」てな具合にね。
その2。「may i help you?」とか、「how can i help you?」
とかいったり、いわなかったりする。
言おう言うまいが、相手は、くい気味に
「ボスいるか?」 とか 「誰々いるか?」
とかぶっきらぼうに聞いてくる。そしたらこうだ。
その3。 「may i ask you who's calling ?」 (訳:あなたのお名前なんですかぁ)
まあこう聞いたからといって、最初はホボ聞き取れない。
とくに初めての人。そんな場合、勇敢たるものなら、
もう一度聞き直したり、さらには、スペルまで聞いたりして、確実に電話を
取り次ぐ。ただ、そんなことしたら、たいていの場合、相手は苛立つもんだ。
「なんだこの外人は。めんどくせぇ。」的な態度が、受話器越しから
ひしひしと伝わってくる。
かといって、「誰だかわからないけど、電話だよ」
なんていったら、こんどは会社の人にイライラされる。
じゃあどうするか。
その4。 「he's not here」 (訳:いま彼はいません。)
もういないって言っちゃう。勝手に居留守。そんでもって
この電話もなかったことに。。。
「今の電話だれだった?」
と会社の人にきかれても、
「なんか勧誘の電話」
とか言って完全にしらばっくれちゃうのだ。
そんなことを繰り返していくうちに、誰から誰宛に頻繁に電話がかかってくるのか。とかが
段々とわかってくるようになって、そうなってくるにつれ、電話応対もスムーズになっていった
ものだ。調子にのってきて、「今いないけど、なにか伝言伝える?」とかまで言えちゃったり
するようになるもんだ。でもその伝言が聞き取れなかった場合はやっぱり、伝言は
なかったことにしちゃうのでした。
おしまい。
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