2010年05月03日
アメリカ人とジョーク
これは、アメリカで社会人になってから気づいたことなのだが、
アメリカ人はジョークが好きだ。そうとう好きだ。
しかも瞬発的なものではなくて長いジョークのほう。
日本でいう落語の小噺みたいなやつのほう。
打合前に場を和ませるためのボスのジョーク。
夕方、仕事に区切りがつき、ブレイクタイムというときに、
誰かしらがはじめるジョーク。
会社関係のパーティーにて、パーティーの中だるみを打破するために
アメリカ人はジョークが好きだ。そうとう好きだ。
しかも瞬発的なものではなくて長いジョークのほう。
日本でいう落語の小噺みたいなやつのほう。
打合前に場を和ませるためのボスのジョーク。
夕方、仕事に区切りがつき、ブレイクタイムというときに、
誰かしらがはじめるジョーク。
会社関係のパーティーにて、パーティーの中だるみを打破するために
ジョーク。そしてジョーク合戦へ。。
社会人生活に入ってからというもの、ジョークのオンパレードだ。
これはもう、単なるエンターテイメントに納まらず、
一種のビジネスツールといっても過言ではないと思う。
アンディガルシア似の同僚の彼なんか、
「just in case」
なんつって、暇さえあれば、
必死になってネットでジョークを収集しちゃってる始末。
それではそのジョークの内容はというと、社会、文化を風刺したものから
シモネタに近いものまでと様々だ。
共通して言えるのは、すべて頓知がきいているということ。
聞いてるほうは、ちょっと頭を働かさなければ、オチがわからない。
そう、まさに落語だ。
社会風刺的なものなんかは、英語だし、みんなほどアメリカ情勢に精通していないし、
僕にはほぼ理解不能。(笑うタイミングは誰よりも絶妙だが。※参照アーカイブ記事)
それでも何百回と彼等のジョークを聞いているので、いくつかはいまだ覚えている。
これはシモネタに近い系のものだが、例えばこんなジョーク。(ちょっとだけ日本風にアレンジ。)
_______________________________
ある街に酒とギャンブルに溺れた中年の女がいた。
毎日酒とギャンブルの生活続きでとうとう、親の残した財産にも
底がつき、ついには借金まみれとなった。
しかしそんな女に働く口などあるわけがない。
そこで女が選んだ道は売春婦。
「酒にやられたぼろぼろのお前みたいな中年の女をだれが
欲しがるんだ?」なんて酒仲間は笑いとばした。
が、しかし女の残された道はそれしかなかった。
女は必死で働いた。そしてようやく借金を返済できるまでの
お金がたまった。
酒仲間:「お前みたいなやつが、よくやったなぁ。そんで結局
いくらたまったんだ?」
女: 「3,000,500円よ」
酒仲間:「おお、やったな、おまえすごいじゃねえか。みなおしたぞ。
ところでその、500円っていう中途半端な金を払ったやつは
いったいどんなやつだ?」
女: 「みんなよ。」
_______________________________
とまあこんな話。意味分かるかしら。
相手にされない中年女は値段設定を500円にした。つまり、
3百万5百円÷5百円で6千人ちかくのおとこを相手にしたっていうオチ。
みんなの反応はというと、
「うぇ Gross!」
とか
「Ew!汚らわしいっ!」
とかで笑うとかそんなんじゃない。ケタケタ笑っているのは、
その話をした当の本人のみ。
アメリカの会社ではこんなジョークが年がら年中とびかっているのだ。
(いまのようなシモネタ的なのはたまにだけどね。)
そして時には飛び火となって僕ら日本人にもふりかかる。
「you もなんかジョーク話してよ。」
なんて突然言ってくる。なので1個か2個か覚えとくとよいと思う。
僕もそんな時のためにひとつ用意していたジョークがあったが
いざ話せという場面になった時はビビッて、パニくって結局言えずじまい。
ヘタレな僕は直前になって
「ほんとに通じんのか?」
「ちゃんと最後まで話せるのか」
なんて不安になってただただマゴマゴモゴモゴ。
なので覚えるだけでなく、何回か誰か親しい人に予め試してみたほうがよい。
でも、そんな場面で、ジョークを言わずに一回は切り抜けられる言い返し方も見つけた。
「japanese don't joke」
と言うのだ。
これは、日本にはそういう文化はないんだよと、言う意味をこめて
言ったのだが、ウケタ。アメリカ人たちは深読みしたみたい。
「that's nice one」なんていってくれる。
ただ、やっぱり一回こっきりしか通用しないので、
ジョークを用意するのは必須だ。(ウソ。必須ではない。)
とにもかくにも、ジョークはアメリカ社会においてここまで根付いちゃってる。
なのでジョークをサラッと言えるようになれば、
そりゃもう、英語マスターだ。アメリカ人の仲間入りだ。
トフル、トーイックの勉強の合間にでもひとつジョークを
みつけてみてはいかがかしら。
おしまい。
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社会人生活に入ってからというもの、ジョークのオンパレードだ。
これはもう、単なるエンターテイメントに納まらず、
一種のビジネスツールといっても過言ではないと思う。
アンディガルシア似の同僚の彼なんか、
「just in case」
なんつって、暇さえあれば、
必死になってネットでジョークを収集しちゃってる始末。
それではそのジョークの内容はというと、社会、文化を風刺したものから
シモネタに近いものまでと様々だ。
共通して言えるのは、すべて頓知がきいているということ。
聞いてるほうは、ちょっと頭を働かさなければ、オチがわからない。
そう、まさに落語だ。
社会風刺的なものなんかは、英語だし、みんなほどアメリカ情勢に精通していないし、
僕にはほぼ理解不能。(笑うタイミングは誰よりも絶妙だが。※参照アーカイブ記事)
それでも何百回と彼等のジョークを聞いているので、いくつかはいまだ覚えている。
これはシモネタに近い系のものだが、例えばこんなジョーク。(ちょっとだけ日本風にアレンジ。)
_______________________________
ある街に酒とギャンブルに溺れた中年の女がいた。
毎日酒とギャンブルの生活続きでとうとう、親の残した財産にも
底がつき、ついには借金まみれとなった。
しかしそんな女に働く口などあるわけがない。
そこで女が選んだ道は売春婦。
「酒にやられたぼろぼろのお前みたいな中年の女をだれが
欲しがるんだ?」なんて酒仲間は笑いとばした。
が、しかし女の残された道はそれしかなかった。
女は必死で働いた。そしてようやく借金を返済できるまでの
お金がたまった。
酒仲間:「お前みたいなやつが、よくやったなぁ。そんで結局
いくらたまったんだ?」
女: 「3,000,500円よ」
酒仲間:「おお、やったな、おまえすごいじゃねえか。みなおしたぞ。
ところでその、500円っていう中途半端な金を払ったやつは
いったいどんなやつだ?」
女: 「みんなよ。」
_______________________________
とまあこんな話。意味分かるかしら。
相手にされない中年女は値段設定を500円にした。つまり、
3百万5百円÷5百円で6千人ちかくのおとこを相手にしたっていうオチ。
みんなの反応はというと、
「うぇ Gross!」
とか
「Ew!汚らわしいっ!」
とかで笑うとかそんなんじゃない。ケタケタ笑っているのは、
その話をした当の本人のみ。
アメリカの会社ではこんなジョークが年がら年中とびかっているのだ。
(いまのようなシモネタ的なのはたまにだけどね。)
そして時には飛び火となって僕ら日本人にもふりかかる。
「you もなんかジョーク話してよ。」
なんて突然言ってくる。なので1個か2個か覚えとくとよいと思う。
僕もそんな時のためにひとつ用意していたジョークがあったが
いざ話せという場面になった時はビビッて、パニくって結局言えずじまい。
ヘタレな僕は直前になって
「ほんとに通じんのか?」
「ちゃんと最後まで話せるのか」
なんて不安になってただただマゴマゴモゴモゴ。
なので覚えるだけでなく、何回か誰か親しい人に予め試してみたほうがよい。
でも、そんな場面で、ジョークを言わずに一回は切り抜けられる言い返し方も見つけた。
「japanese don't joke」
と言うのだ。
これは、日本にはそういう文化はないんだよと、言う意味をこめて
言ったのだが、ウケタ。アメリカ人たちは深読みしたみたい。
「that's nice one」なんていってくれる。
ただ、やっぱり一回こっきりしか通用しないので、
ジョークを用意するのは必須だ。(ウソ。必須ではない。)
とにもかくにも、ジョークはアメリカ社会においてここまで根付いちゃってる。
なのでジョークをサラッと言えるようになれば、
そりゃもう、英語マスターだ。アメリカ人の仲間入りだ。
トフル、トーイックの勉強の合間にでもひとつジョークを
みつけてみてはいかがかしら。
おしまい。
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