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2017年03月16日

ジョン・ロック 「統治論」1690年  

本書は名誉革命を正統化する文章として読み継がれてきた。1688年に起こった名誉革命を、人々の同意によって作られた権力以外には従わない民主主義政治革命として位置づけている。これを経済という側面に注目して読むと、市場社会の勃興という流れに則した統治がいかなるものか、というテーマを含んでいることがわかります。
 ロックは、多数決、国民主権、抵抗権などの概念を個人の自由や法の支配という原理から導いたが、これは同時に、「自己決定する主体」と「生産要素の私的所有権」をも定めた。また、資源が有限だという前提ではない、「労働によって資源が増えるという前提での市場経済」の分析はロックが創始したものです。
作者: ジョン・ロック,加藤節 出版社/メーカー: 岩波書店


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