2015年08月25日
ラキシス、ジャッカルは負けて納得/札幌記念
各開催場の馬場差
8月22日(土)
新潟 芝 −0.1
新潟ダート +0.4
小倉 芝 −0.5
小倉ダート −1.3
札幌 芝 −1.1
札幌ダート −0.9
8月23日(日)
新潟 芝 −1.0
新潟ダート +0.6
小倉 芝 −0.5
小倉ダート −0.9
札幌 芝 −1.2
札幌ダート −0.2
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
新潟は、芝もダートも先週とほぼ同じで、芝は速く、ダートは遅かった。
小倉は、ダートがかなり速く、芝もそこそこ速かった。
札幌は、芝は土日ともに速く、ダートは日曜に時計がかかり始めた。
先週は2つの重賞が行われたが、まずは札幌で行われた札幌記念から見てみよう。
馬場差−1.2で、レースタイム差が−1.0。
勝ちタイムは基準より速かったが、もともと時計がかかる札幌芝2000mなので、相対的に時計は遅く、時計勝負に強いタイプは揃って討ち死にした。
トウケイヘイローの逃げは、1000m通過58.9秒の平均やや速めのペースで、後半1000mが60.1秒もかかっており、見た目以上にタフなレースとなった。
勝った◎ディサイファは、このペースを2番手からの押し切り。時計が速くなりすぎると甘くなるので、これくらいの時計がちょうどいいとはいえ、×ヒットザターゲットの追撃を封じたのは見事。
1番人気のトーホウジャッカルは、直線伸びずに8着敗退。ジャッカルは時計勝負でこそのタイプで、案の定、札幌芝2000mでは、いくら時計が速くなっても厳しい。
実際、ジャッカル自身も途中で走るのを諦めていたようで、タフなレースではあったが、おそらく疲れは残っていないだろう。時計が速くなる、毎日王冠か京都大賞典あたりなら巻き返せる。
2番人気で5着に負けたラキシスも、やはり時計が速い馬場の方が得意なので、ここでは負けて納得。
同じく、時計勝負でこそのラストインパクトも、直線伸びを欠いて6着。
ラキシスとラストインパクトは、どちらとも時計が速い馬場に替われば一変していい。
ただ、ラキシスの方は、タフなペースに付き合ってしまったこともあり、一度休養を挟んだ方がいいだろう。
2着×ヒットザターゲットは、コース騎手ワーストランク入りの小牧騎手を背に2着確保なら、勝ち同然の2着といっていい。
大箱の方が得意なので、こちらも京都大賞典あたりで面白い存在になりそう。
次は、小倉で行われた北九州記念を見てみよう。
馬場差−0.5で、レースタイム差が+−0。小倉芝1200mはそもそも時計が速いので、レースタイム差+−0とはいえ、時計はかなり速い。
この時計では、時計がかかる馬場を得意にするサドンストームやミッキーラブソング、ベルルミエールには厳しい。
勝った×ベルカントは、これまで時計勝負は得意ではなかっただけに、この時計で勝てたのは大きな収穫。
さらに、最後の1Fを11.5秒と加速してフィニッシュしたのには驚かされた。次走はスプリンターズSになると思うが、群雄割拠の今のスプリント界なら、あっと言わせる場面も十分。
問題は、サマーシリーズを連勝して、お釣りがあるかどうかだけ。
5連勝で臨んだビッグアーサーは、たしかに時計が速いコースを得意にしているが、オープンのペースでこの時計に対応できたのは、今後の選択肢を増やす結果になった。
◎メイショウイザヨイは、逃げる〇ニザエモンに絡んでいって自滅。陣営の作戦なのか、太宰騎手の判断なのかわからないが、いずれにしても、逃げなきゃダメな〇ニザエモンを追いかけたのは愚策。
今週の注目レースは、土曜の新潟第1Rの2歳未勝利戦(芝1600m)である。
馬場差−0.1で、レースタイム差−2.2は、2歳戦ではまずあり得ないタイム。
勝ったビービーバーレルの逃げは、半マイル通過48.1秒の平均ペースだが、ゴール前でさらに加速してラスト3Fが33.8秒。
このラップで勝てるなら、今後は逃げにこだわらなくてもいける。2着以下に4馬身差の圧勝だから、ここではスピードの絶対値が違った。
ちなみに、勝ちタイムの1.34.2は、2歳の新馬戦、未勝利戦では歴代2位の好タイムである。
これら以外で注目したいのが、日曜日の札幌第1R 2歳未勝利戦(芝1500m)である。
馬場差−1.2で、レースタイム差−2.4なら、2歳戦としては及第点以上の好タイム。
勝ったキャンディバローズの勝ちタイムが1.29.1。
同日の7Rが、同じ札幌芝1500mだったが、それが500万下戦で1.28.1の勝ちタイムで、その差は1秒だけなのだから、相当に評価していいタイムである。
このタイムで、半馬身差の2着に差しこんできたエフティスパークルも、次走は確勝級。
3着以下に5馬身差なのだから、上位2頭の力が抜けていた。
土曜 小倉第11R TVQ杯(1000万下・ダ1700m)9着メイショウパワーズ
TVQ杯は馬場差−1.3で、レースタイム差−1.3。
タイムそのものは評価できないが、そもそも時計が速い小倉ダ1700mが、さらにレースタイム差−1.3なのだから、時計勝負に弱いタイプは軒並み馬群に沈んだ。
メイショウパワーズは、時計がかかる京都ダ1400mの端午Sを勝っているように、時計が速くなると伸びを欠く。
今回も、1.43.2の勝ちタイムでは、まったく手も足も出ない。ただ、1年以上の休み明けだったこともあるし、9着でもコンマ4秒差ならとりあえず合格点は与えられる。
次走、阪神ならダ1400m、中山ならダ1800mあたりの時計がかかるダートで狙いたくなる。
応援よろしくお願いします!
8月22日(土)
新潟 芝 −0.1
新潟ダート +0.4
小倉 芝 −0.5
小倉ダート −1.3
札幌 芝 −1.1
札幌ダート −0.9
8月23日(日)
新潟 芝 −1.0
新潟ダート +0.6
小倉 芝 −0.5
小倉ダート −0.9
札幌 芝 −1.2
札幌ダート −0.2
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
新潟は、芝もダートも先週とほぼ同じで、芝は速く、ダートは遅かった。
小倉は、ダートがかなり速く、芝もそこそこ速かった。
札幌は、芝は土日ともに速く、ダートは日曜に時計がかかり始めた。
ラキシス、ジャッカルは負けて納得/札幌記念
先週は2つの重賞が行われたが、まずは札幌で行われた札幌記念から見てみよう。
馬場差−1.2で、レースタイム差が−1.0。
勝ちタイムは基準より速かったが、もともと時計がかかる札幌芝2000mなので、相対的に時計は遅く、時計勝負に強いタイプは揃って討ち死にした。
トウケイヘイローの逃げは、1000m通過58.9秒の平均やや速めのペースで、後半1000mが60.1秒もかかっており、見た目以上にタフなレースとなった。
勝った◎ディサイファは、このペースを2番手からの押し切り。時計が速くなりすぎると甘くなるので、これくらいの時計がちょうどいいとはいえ、×ヒットザターゲットの追撃を封じたのは見事。
1番人気のトーホウジャッカルは、直線伸びずに8着敗退。ジャッカルは時計勝負でこそのタイプで、案の定、札幌芝2000mでは、いくら時計が速くなっても厳しい。
実際、ジャッカル自身も途中で走るのを諦めていたようで、タフなレースではあったが、おそらく疲れは残っていないだろう。時計が速くなる、毎日王冠か京都大賞典あたりなら巻き返せる。
2番人気で5着に負けたラキシスも、やはり時計が速い馬場の方が得意なので、ここでは負けて納得。
同じく、時計勝負でこそのラストインパクトも、直線伸びを欠いて6着。
ラキシスとラストインパクトは、どちらとも時計が速い馬場に替われば一変していい。
ただ、ラキシスの方は、タフなペースに付き合ってしまったこともあり、一度休養を挟んだ方がいいだろう。
2着×ヒットザターゲットは、コース騎手ワーストランク入りの小牧騎手を背に2着確保なら、勝ち同然の2着といっていい。
大箱の方が得意なので、こちらも京都大賞典あたりで面白い存在になりそう。
負けて強くなるビッグアーサー/北九州記念
次は、小倉で行われた北九州記念を見てみよう。
馬場差−0.5で、レースタイム差が+−0。小倉芝1200mはそもそも時計が速いので、レースタイム差+−0とはいえ、時計はかなり速い。
この時計では、時計がかかる馬場を得意にするサドンストームやミッキーラブソング、ベルルミエールには厳しい。
勝った×ベルカントは、これまで時計勝負は得意ではなかっただけに、この時計で勝てたのは大きな収穫。
さらに、最後の1Fを11.5秒と加速してフィニッシュしたのには驚かされた。次走はスプリンターズSになると思うが、群雄割拠の今のスプリント界なら、あっと言わせる場面も十分。
問題は、サマーシリーズを連勝して、お釣りがあるかどうかだけ。
5連勝で臨んだビッグアーサーは、たしかに時計が速いコースを得意にしているが、オープンのペースでこの時計に対応できたのは、今後の選択肢を増やす結果になった。
◎メイショウイザヨイは、逃げる〇ニザエモンに絡んでいって自滅。陣営の作戦なのか、太宰騎手の判断なのかわからないが、いずれにしても、逃げなきゃダメな〇ニザエモンを追いかけたのは愚策。
2歳未勝利勝ちのビービーバーレル
今週の注目レースは、土曜の新潟第1Rの2歳未勝利戦(芝1600m)である。
馬場差−0.1で、レースタイム差−2.2は、2歳戦ではまずあり得ないタイム。
勝ったビービーバーレルの逃げは、半マイル通過48.1秒の平均ペースだが、ゴール前でさらに加速してラスト3Fが33.8秒。
このラップで勝てるなら、今後は逃げにこだわらなくてもいける。2着以下に4馬身差の圧勝だから、ここではスピードの絶対値が違った。
ちなみに、勝ちタイムの1.34.2は、2歳の新馬戦、未勝利戦では歴代2位の好タイムである。
これら以外で注目したいのが、日曜日の札幌第1R 2歳未勝利戦(芝1500m)である。
馬場差−1.2で、レースタイム差−2.4なら、2歳戦としては及第点以上の好タイム。
勝ったキャンディバローズの勝ちタイムが1.29.1。
同日の7Rが、同じ札幌芝1500mだったが、それが500万下戦で1.28.1の勝ちタイムで、その差は1秒だけなのだから、相当に評価していいタイムである。
このタイムで、半馬身差の2着に差しこんできたエフティスパークルも、次走は確勝級。
3着以下に5馬身差なのだから、上位2頭の力が抜けていた。
次走の注目馬・メイショウパワーズ
土曜 小倉第11R TVQ杯(1000万下・ダ1700m)9着メイショウパワーズ
TVQ杯は馬場差−1.3で、レースタイム差−1.3。
タイムそのものは評価できないが、そもそも時計が速い小倉ダ1700mが、さらにレースタイム差−1.3なのだから、時計勝負に弱いタイプは軒並み馬群に沈んだ。
メイショウパワーズは、時計がかかる京都ダ1400mの端午Sを勝っているように、時計が速くなると伸びを欠く。
今回も、1.43.2の勝ちタイムでは、まったく手も足も出ない。ただ、1年以上の休み明けだったこともあるし、9着でもコンマ4秒差ならとりあえず合格点は与えられる。
次走、阪神ならダ1400m、中山ならダ1800mあたりの時計がかかるダートで狙いたくなる。
応援よろしくお願いします!
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